名言DB

9,524 人 / 112,423 名言

高橋がなりの名言

Facebookボタン  Twitterボタン  はてなブックマークボタン  新着 名言

高橋がなりのプロフィール

高橋がなり、たかはし・がなり。日本の経営者。ソフト・オン・デマンド(SOD)創業者。神奈川県出身。ビジネス専門学校、佐川急便横浜南営業所のドライバーなどを経て、テレビ会社IVSテレビ制作会社に入社。テリー伊藤のもとでADとして『天才たけしの元気が出るテレビ』などを担当した。その後、ゴルフショップやTシャツショップで独立起業するも失敗したのち、アダルトビデオ制作・流通会社ソフト・オン・デマンドを設立。同社を60億円超の企業グループに育て、アダルトビデオ会社として初めて『会社四季報 未上場会社版』に掲載された。テレビ番組『マネーの虎』などにも出演した。

高橋がなりの名言 一覧

「右に行ってほしい」と思ったら、わざと「左に行きましょう」と言ってみよう。


僕がすすめるのは、あえて苦手な仕事や、すぐに評価されない仕事に取り組むこと。今は、自分に負荷がかからない方法ばかり選ぶ奴ばかりですから、ものすごく目立ちますよ。


人生って、悪い時の過ごし方で差がつくんです。いい時は誰でもやることは同じですから。


ツライ時期がずっと続くと思って、挫折しちゃう人が多いけど、諦めなければ逆転できる時が必ずやって来る。そう自分に言い聞かせてますよ、僕も(笑)。


自分のことを「負け犬です」といえるヤツしか採用しない。ダメな人間だと気づいている人間に教えるほうが、それに気づいていない人間に教えるよりも話が早いし面白い。


常に思ったことと逆のことを言う。それがカッコいいクリエイターだと僕は思います。だって、無能な大人ほど何年も同じこと言ってるでしょ?


僕は20代のときから、「自分の金は貯めるな。自分に投資しろ。経験を積むために全部使っちまえ」と言っています。


僕らが流通や店舗の人と喧嘩するのは、ほかには絶対つくれないものをつくれるんだ、つくらなきゃいけないんだ、という自負があるからなんです。


諦めなければ終わりはないじゃないですか。みんな、野球は9回で終わりだと思っているでしょ。そうじゃない。いま20対0で負けていても、100回までには絶対逆転してやる、と思えばまだまだやれる。


AD時代は日給4000円、20時間労働でした。過酷でしたが「今の自分は授業料を支払って教わる身分」と考えて仕事に全力投球しました。


本当に「仕事ができる」人とは、自分を犠牲にしてでも、周囲やお客を喜ばせられる人です。たとえば、お客からムリなことを頼まれた時、むげに断らず、上司を説得する。部下や同僚が困っていたら、自分が忙しくても手を貸してあげる。誰も見ていないところで雑用をする。こういう「犠牲バント」ができる人は、能力は平凡でも、必ず上から認めてもらえます。


道を歩いているとき、人にぶつからないよう、自分から避ける。こういう人は、仕事の場でも、周りの状況を見ながら行動してくれるので、会社にとって不可欠な存在。有能でなくても、会社に残したい人です。


嫌いなヤツには真っ向から「嫌いだ!」と言うようにしています。イヤなヤツに合わせる気はない。だから敵は多いですよね。でも、自分のようなタイプに「好き」と言われると、非常に嬉しく感じる人もいると思うんです。


自分の部下ならともかく、上司や取引先、同僚を強引に動かすなんて、誰もできませんよ。強引に人を動かすなんてムリ。必要なのは同僚や部下にも尽くしまくる「尽くし力」。お人好しと馬鹿にされるほど尽くすことで、初めて人は動くんです。


脱負け犬十ヶ条

  1. 自分だけは、自分の潜在能力を信じてあげろ。
  2. 自分の予測する、自分の限界という壁を乗り越える経験をしろ。
  3. 自分を正当化して「できない」と言うな(時間的・経済的・人的などの要因を「できない」理由にするな)。
  4. 金よりも大切な目的を持て(金は手段であって、目的ではないはずだ)。
  5. 常識を身につけ、常識を疑え(常識は思考能力のない人のための道具である場合が多い)。
  6. 信念を持て、そして信念に照らし合わせて行動しろ(信念がないと目先の利益にとらわれてしまう)。
  7. ずるい技法を学べ、しかし利用するな(技法を知っていれば騙されずに済むことが多い)。
  8. 行動に迷ったときは、自分にとって苦しいと予測する方を選択しろ。
  9. 人生美学を持ち、それに従いカッコよく生きろ(土下座をすることやボロを着ることもカッコいい場合がある)。
  10. 親を大切にしろ(親とは、いまの自分が存在する要因となった人のことを言う)。

総合的な能力と精神力は、そうたやすく成長しない。でも、耐えていれば個人差はあっても必ず成長するんだ。同じ苦労が楽になるんだ。ただ耐えていても駄目だよ。悔しいと思いながら最大限努力を続けていなければいけない。


うだうだ言ってないで挑戦しようよ。そして失敗しようよ。君らが守ろうとしている得体の知れないものは、未来の可能性を放棄してまで守る価値のあるものなのか、もう一度よく考えてごらん。どんな失敗をしても仕事を選ばずにまじめに働けば、雨露をしのげる部屋と腹いっぱいの飯は食べられるよ。そして精神的貧乏にならなければ、またチャンスは与えられる。ただし、負けっぷりは大切だよ。見逃し三振や負けた後の言い訳は禁物だからね。


僕は販売店の人たちに「お前らが客じゃない。お前らは俺の作品を売って儲けているんだから、パートナーなんであって客じゃねぇ」って言うの。それで逆に「もっとこういう店をつくれ」「ああしろ」とガンガン威張るんです(笑)。その反面、うちの営業部隊の連中は、毎日販売店に行って頭を下げているんです。「すいません。うちの高橋が生意気なことを言って。いや、もう本当に、うちはあなたのお店のおかげで食べさせてもらってます」って。このバランスのおかげで、上手く付き合っていけるんです。クッションになる人間が入ってくると、相手ももっとお金を出しやすくなる。


僕の挫折人生で学んだことだけど、ものごとが思うように進まないときは焦りが一番よくない。我慢だよ。我慢をしなきゃいけないんだ。でも我慢をしていると思うとまた辛くなって焦り始めちゃうんで、いったん死んだふりをして現状から逃避しちゃうといいんだ。そしてしばらくすれば、エライ大変なことだと思っていたことが、結構たいしたことではないことに気づく。そうしたらしめたもので、毎日楽しいことを妄想するんだよ。妄想できるようになれば、そのうち運が回ってくるよ。


踊らされている若者たちに気づいてほしいんですよ。若いうちだったら、まだいくらでもチャンスがある。絶対に踊らせる側の方が面白いんだから、そちら側になるべきなんです。僕にとっては、アダルトビデオがそれだった。みんな勝てそうなものを探せばいい。必ず周りにあるはずなんです。


人はどうしても才能や目の前の成功を欲してしまうもんだけど、長い人生では才能がなかったから努力するとか、失敗したから努力するといったマイナスからのスタートの方が、自分を鍛えてくれて結果的には良かった、なんてことが多いんじゃないかな。


耐えることが大切なんだ。だけど、その状況に慣れてしまって妥協してはいけないんだ。耐えながら、しかも努力していれば、必ず自分に追い風が吹いてくれるから。


やっぱりテレビの威力ってすごいね。僕が『マネーの虎』でいい人のフリをしていたら、SODの評価がガラリと変わっちゃったんだから。去年の新卒社員に聞いたんだけど「AV会社なんて早く辞めなさい」と言っていたお母さんが、いまでは「いい社長さんね!頑張ってついていくのよ」って応援してくれるようになっちゃったそうなんだよ。いい機会なんでうちの社員たちに「世の中の評価なんてこのくらいいい加減なものなんだから自分の眼で判断する習慣を付けろ」って言っています。


SODが税金を喜んで払っているように見えるのは、脱税をしてお金を出さない努力はバレたときのリスクを考えれば無駄だし精神的によくない。その努力を稼ぐ方へ向けて、ビクビクしない精神的に健康な方法でお金を残したほうが、長い目で見れば必ず得だと思っているからなんだ。


優秀な商売人は、いかに無駄に金を使うかを考えるんです。高く仕入れて安く売ることができるのが、優秀な商売人だと僕は思うんです。駄目な商売人は、安く仕入れて高く売る。SODの制作の場合でも、優秀な監督たちは、独立させます。自分が経営者になって、良い作品をつくって大儲けすればいい。ただ、悲しいかな、僕のお金で作っていたときは、1000万円使わせろと言っていた奴が、自分の金となると200万ぐらいでつくろうとする。ダメな製作者ほど金に汚く、お金の使い方がわかっていないんだと思います。


僕は会社の新しいフロアを、はじめ3つに分けようと思っていたんですがやめました。百何坪に、社員をぎゅうぎゅうに入れられるだけ入れ、パーテーションもなしで、ぶつかり合いながら仕事しろと。どうしても会議で必要なら、ガラス張りの部屋を用意するつもりです。その方が、活気があるように見えるから。活気を演出する。周りからいい会社だねと言われる。するとそれが自分たちのところに返ってきて「俺達っていいのかな」となる。


不思議なもので、自堕落な生活をしていると、いい発想が出てくるんですよね。単なる怠け者の言い訳かもしれませんが。みなさんはこんな朝っぱらから会社に出てきて本当にいいんですか?こんな時間に出社していると、いい発想が生まれないし、質から量への転換と言いますか、「僕は何時から何時まできちんと働いているからいいや」というサラリーマン的思考になりませんか?


独立したい人間は貯金なんかするな。稼いだ金は自分の経験値や感性のために投資しろ。そうすれば貯金なんかでは貯められないような資金を金持ちが投資してくれる。投資してくれないうちはまだ自分への投資が足りないんだ。


「流行る=勝ち」なんだから、勝者が持っている勝つべくして勝った要素を肯定して素直に学ぼうとする姿勢。その姿勢がなければ、何事においても時代遅れの負け犬になっちゃうよ。


僕は生意気だと思う。「お前は何様なんだ!ちょっとAVで儲かったくらいで威張るんじゃねえ!」と言う声が聞こえてくる。でもそれは僕に言わせてもらえば波風なんだ。発展途上の人間はこの波風を避けて生きていけないと思うんだ。避けた瞬間から発展は終わってしまうんだ。


いかに我慢して、やりたくないことをやるか。人生も同じで、頭の悪い人間は、やりたいことがあったらそれと逆のことをすればいいんです。嫌なことをやった奴が勝てる。僕がアダルトビデオで当たったのは、そういうことだと思います。我慢していくうちに、それが我慢ではなくなる。


この世界は、人と同じことをしていては商売になりません。でも、人というのは、そんなに変わっているところなんてない。だから変わっているフリをするんです。凡人の僕が、いかに(テリー)伊藤の下でやっていくか、と考えたときにわかったのは、「俺は凡人なんだから、パッと思ったことは間違い。その逆をやればいいんだ」ということでした。


僕は嫌な上司になりきれないので、社員には申し訳ないと思っています。上司は理不尽にならないといけないんです。そうすると部下たちは、結果を出さなければならないということを体で知って、プロに育っていけるからです。何につけて理由をちゃんと聞いてあげると、部下はどんどん甘えるようになる。これを僕は弱者の連鎖反応と呼んでいます。かといって、理不尽だけでは駄目で、嫌われながらも慕われる上司にならなくてはいけない。「このオヤジ、理不尽だけど、才能が圧倒的に違うわ」と。


先を見る。お金を上手く使えば、優秀なクリエイターも支配できるし、お金さえあれば、ここぞというときに赤字覚悟で広告費につぎ込むことができる。優秀な演出家は、義務(経営)を果たして権利(赤字覚悟の出費)を主張する。


絶対に売れるなんて言っちゃいけない。売れるか売れないかなんて、誰にもわからない。僕だって、3割当たればいいや、という気でこの会社をやってきたんです。全部当てようとしたら、手堅いけれど変わりばえのしない作品をつくることになってしまう。だから僕は、「ハズレると思って作品をつくろう」「ハズレても、またお前に発注できるように、俺は金を残しておくんだ」と言っています。


こだわりを貫くためには金が必要なわけで、僕は優秀なクリエイターには、金にこだわれと言っています。優秀なクリエイターほど金にこだわらないフリをするからなんです。「金なんか関係ねぇ」と言っているクリエイターに金を渡すとロクなことがないんです。


僕は出社時間が遅いので、会社に入った瞬間に頭をフル回転させます。遅れてきたぶん引け目を感じて、せめて一番良い企画を出さねばと思うからです。


僕は若い奴らに自分のいる位置をちゃんと把握しろと言っています。よくダメな人間は、周りから見れば10段階評価の5か6なのに、自分は7か8だと思っている。そういう人間がいちばん伸びないんです。


SODという会社をつくって、アダルトビデオをつくり始めたのは、アダルトでいい作品をつくるためじゃないんです。アダルトは僕にとっては手段なんです。まず何かで勝たなければ何もできないから、一番勝てそうなものを探した結果がアダルトビデオだった。まだ業界も成熟していないし、携わっている人間のレベルも低いし、ここなら勝てると。


いままで全部僕がごり押しでやってきたんですが、トップが何でもしてしまう組織は弱いんです。僕が死んだらすぐにつぶれてしまう会社と、死んだ後も成長していく会社。どっちがカッコいいかなと考えると、やっぱり僕が死んだあとも僕のスピリットがちゃんと残って影響し続けるような組織をつくった方が、カッコいいだろうなと。だからいま、徐々に部下に仕事上の権限を委譲して、失敗も含めていろいろ経験させているんです。


「よくそんなことを思いつきましたね」と言われますが、僕は逆に「何で常識に従うんだ」と叱るんです。人と違うことをやろうと考えているんじゃなく、どうすればお客を喜ばせられるかを絶えず考える。すると常識を壊さなきゃいけなくなるってことなんです。


僕は人生の目標が、「何人に影響を与えられるか」ということなんです。だから尾崎豊が羨ましくてしょうがない(笑)。僕は尾崎豊が死んだときに参列者が何キロ並んだかは知らないけど、僕が死んだときにはそれ以上に並ばせたい(笑)。


優秀な経営者というのは、いかに無駄なカネを使えるかということだと思うんです。安く仕入れて高く売ることがいい商売だと思っている経営者もいるけど、いまどきそんな商売成り立たないんだから。「高い金使って安く売る」って、僕は一生懸命に言ってるんだけど。


伸びる人間というのは無意識のうちにリスクを背負いたがるんです。本人にはそういうつもりはないけど、無意識のうちにリスクのある方に進むんです。そういう人間は小さなミスをたくさんできるんです。


僕はね、こういう気持ちがあるんです。この人とお付き合いしたんだったら、自分もそこに上がっていくしかない。やっぱり優秀なスタッフと仕事がしたいと思うんだったら、自分が優秀になるしかないと。


最近すごく感じているのが、チャンスを与えてあげるんだけど、与えすぎちゃうのもいけないのかなと。『マネーの虎』というテレビ番組の中で僕はしょっちゅう駄目そうな奴に金を出してあげているんです。それは「こいつが一気に勝ち組になったらいいな」と思って出しちゃうんだけど、みんな駄目なんですよ。金って逆に人間を駄目にしゃうのかな。


僕の会社SODでは過去何人もの社員が懲戒免職になっているんだけれども、えてして彼らは仕事のできる社員の部類で、会社にも貢献していたんだ。100の貢献をして1のルールを守らないでクビになっていたんだ。もったいないよね。やりなさい!と言ってできなくてクビになった奴はいないけれど、するな!と言ったことをやった奴は、すべてクビにしてきた。だって、やってはいけないことをやらないということは、意思さえしっかりしていれば誰にでもできることだよね。


よく「運が悪くて事故っちゃった」って言っている人がいるけれど、それは偶然ではなく必然だと思うんだ。たとえば、一時停止を1万回も無視したとする。そのうち、タイミング悪く1回衝突してしまったとしたら、それは確率1万分の1の偶然ではなく、必然的に起こったことなんだ。


僕は遊びでも仕事でも、初めてのチャンスなりお誘いを受けたら、自分の気持ちとは関係なく、すべてチャレンジしてみるんだ。何でも会ってみないとわからないことってあるからね。


自分の会社の業績が急成長すると他人からは羨ましがられるけど、本人は大変なんだよ。中身も成長させないと業績が急降下しちゃうから。なのに人数ばかり増えて内容が伴ってないんだよね僕の会社は。幹部が育たないもんだから烏合の衆状態なんだよ。


まず自分から変わろう。そして社員たちを変えよう。そして最終的には業界を変えよう。そうすればいつかAV業界に対する世間の目も変わるだろう。そのわかりやすい目標として、株式上場を目指そうとしたんだ。それまで自分はそこそこの社会人だと自負していたので、そこそこに生きてきたけど、いまの自分はブスな社会人なのだから精いっぱい努力しなければ世間様は好かれることはできないんだと思ったんだ。


勝負する前から負けることを考えるなよ。人生は野球と違って9回で終わらないんだよ。100対0で負けたって「まだまだゲームはこれから」って言って、100回まででも200回まででも試合を続けられる。勝つまでやめなければいいんだから、挑戦し続けろ。そんな姿勢があれば、誰でも必ずいつか成功できる。失敗したまま終わるやつは、きっとどこかで諦めてしまったんだ。


いまの自分の能力を肯定するな。肯定した瞬間にお前らの成長はなくなるんだ。100の能力の人間が100の仕事をしているうちは、200の能力になりっこない。いまできないと思う仕事をやり遂げて成功する経験値を積み上げてこそ初めて自分の限界を押し上げることができるんだ。


残念ながら信用よりも目先のカネを大切にしているような連中がのさばったせいで、信用の信用度が暴落している状況だ。だからこそいまが信用の買い時なんだ。長い目で見れば人間社会において信用の価値がなくなるはずがないんだから。いまこそ信用を得るための努力をして成功を手にしよう。


必ず自分の周りに気に入らない嫌な奴っているよね。そいつと面と向かって喧嘩する。そうすればそいつは敵になるでしょ。そうしたらしめたもの。そいつにだけは負けたくないと自然に思えるから。自分がくじけたら、そいつが喜ぶし、そいつに笑われると思えば頑張れる。


いまがどんなにつらい環境でもその辛さに耐え、「将来成功者として勝利者インタビューを受けている自分」をイメージして、そのときに言うであろうコメント通りの行動をいますればいい。その選択が、必ず試練を乗り越えさせてくれる。


佐川急便で働いていたときも辛かったよ。だけど体力だけが自慢の僕にとってはまだ楽だった。毎日毎日をサボらずにコツコツ働けば、残りの仕事は減っていく。それでも自分のテリトリーに荷物がドサッと来ると、今日こそは配達と集荷を全部終わらせられずに逃げ出すんじゃないかと思いながら、いつもよりガッツを入れてコツコツ働いているといつの間にか終わっていた。そんな毎日を過ごしながら一年も経つと、筋肉痛もなくなるし、3時間睡眠にも慣れてしまっていた。


ちょっとした問題に突き当たると「辛い」と言って逃げ出す根性なしがいるよね。でも、テレビのADだったころの僕は、「どうせ負け犬なんだったら苦痛を感じないほどバカな人間になってしまえばいいんだ。ヘラヘラ笑ってバカを演じていれば、そのうち『アイツはスゴイ』なんて言ってくれる人が現れるよ」という言葉を毎日のように自分で自分に言い聞かせていたんだ。


僕のような凡人は日々、何が得で、何が損で、みたいなことを思い悩んで、結局損な方を選択していたりするんだ。人生ってのは最終的には個人戦だよね。でも、義理に従って生きていれば自然と周りの人に好かれるんだよ。すると、みんなが応援してくれて、自分一人ではできなかったことができるようになる。世知辛い人生も団体戦で戦っていくことができる。不器用な凡人でも勝てる見込みが見えてきたでしょ。


自分のことを負け犬だと思い込みなさい。そうすれば自然に不器用な生き方ができる。器用な奴らは負け犬にはならないんだ。だから負け犬は不器用なんだ。苦労しないで成功できっこないんだ。


負けたことを自覚すれば、そこには必ず人生の敗者復活戦ともいうべきものが現れる。「俺は負け犬じゃない」と思っているもなさん。ぜひ一度、自分の人生を疑ってみてください。


理想に向かって現在努力をすることができていない人にとって重要なのは、まず自分が負け犬であると自覚することなんだ。そして、負け犬から脱却することを目指すんだ。そうすると、必然的に現状に妥協せず、努力を惜しまない人間になれる。


僕が思い描く負け犬とは、演出家でたとえれば、「予算が少ないから」とか、「役者がバカだから」と言い逃れをしながら駄作をつくるタイプの、こだわりを持ち続けることができないで、簡単に妥協する人間のことなんだ。みなさんは「こんな負け犬演出家と似たり寄ったりの人生を送ってないよ」と言い切れる?でもね、負け犬の負け犬たるゆえんは、自分がコーベを垂れて、シッポを丸めていることに気づいていないことなんだ。


ツライ気持ちを、自分の中に溜めないこと。うまくいかない時は溜めるんじゃなくて、吐き出せばいい。みんな、隠したがるんですよね。オレはいまダメだって周りに宣言すればいい。「もう死ぬ」と言って、死んだヤツはいませんから(笑)。吐き出すことで発散すると、自分の中から「陰」なものが出ていってくれるんです。


悪い時期をどう過ごすかで、人生は決まる。うまくいかなくなると、自分の能力が足りない、と考え、どんどん自信を失っていきます。すべてを逆風に感じる。僕も若い時はそうでした。でも、力が落ちたわけでなく、自信がないだけなので、修正すれば必ずよくなりますよ。


状況を一気に変えようとするのはダメ。現状の苦しさから早く逃れたくて、一気に挽回したくなるんですよ。でも、麻雀でいえば8千点負けてすぐに8千点取り戻そうとすると、足下をすくわれます。まずは1千点。そこからです。


僕は「日本の農業」という名のでっかい城を攻め落とすつもりです。何年かかけて穴を掘り、城の下まで行って、奇襲をかける予定。一緒に戦う気のある人は僕の会社に来てください。


いま思うのは、僕にとって、AV業界というフィールドは狭すぎたということ。農業というフィールドは広いから思い切り走れる。おまけに、AV業界と比べても、僕と競合するような新しいことを考えてる人が少ないから、縦横無尽に走り回れる。


上にだけ媚びを売るヤツは、後輩や同僚から嫌われる。僕がすすめるのは、「下」や「横」の人に尽くすこと。後輩や同僚に尽くすと、僕が困った時に同僚や後輩が助けてくれるから仕事が上手く回る。それで「優秀に見えないけど、なぜかアイツに頼むと上手くいく」「運の良い男だ」と評価され始めた。結局、上も下も横も動いてくれるようになったわけです。


箱根の山を東から登ると、箱根湯本あたりから一気に急な上り坂になります。そこを越えて頂上に着けば、あとは長い下り坂が永遠と続く。人生をこの山に例えると、上り坂が急なほどツライ期間は短くてすむんです。苦労して上った分、あとは長い下り坂をラクに進んで生きていける。楽しい時間が待っているわけです。だから、急な上り坂の途中で登るのを諦めないことです。


うまくいかない時って、みんな即効性のあることをしたがりますよね。損を出したらそれを一気に取り戻そうとする。できないことをやろうとするんですよ。だから、どんどん追い詰められちゃう。そんなときは、目標を思い切り落とすんです。100万円の契約が必要なら1万円にするとか。それを確実に達成して、自信をつけることがまずは大事。自信がつけば上向いていくんです。


人に尽くすのは、気が弱い人でも能力が低い人でも、誰でもできること。これほど簡単で、人の心を掴み、人を動かす近道はないと思いますよ。いまからやっておかないと、数年後に泣きを見る。僕は、同僚や部下に尽くさなかったばっかりに、周囲の人が動いてくれず、苦労している40代をたくさん見ています。


もし他人の手伝いなどで残業しているなら、苦労は必ず報われます。なぜ断言できるかといえば、僕がその体験者だから。TV制作会社でテリー伊藤さんの部下として働いていた頃、僕は「このまま出世することなく、人生終わるんだろうな」と思っていました。地味な仕事や作業をしては、いいとこどりした人だけが褒められる。そんな経験を繰り返していたからです。「俺が、俺が」とアピールすることは、性格的にできなかった。僕だけ高卒で、出来が悪いと言われていたし、仕方ないかと諦めていました。ところが、テリー伊藤さんはなぜか重要な番組にスタッフとして必ず僕を連れていった。当時は不思議でしたが、経営者となったいまはすごくそれがわかります。自分が活躍することばかり考えるスタッフの中に、縁の下の力持ちタイプの社員がいると、よい潤滑油になるからです。


高橋がなりの経歴・略歴

高橋がなり、たかはし・がなり。日本の経営者。ソフト・オン・デマンド(SOD)創業者。神奈川県出身。ビジネス専門学校、佐川急便横浜南営業所のドライバーなどを経て、テレビ会社IVSテレビ制作会社に入社。テリー伊藤のもとでADとして『天才たけしの元気が出るテレビ』などを担当した。その後、ゴルフショップやTシャツショップで独立起業するも失敗したのち、アダルトビデオ制作・流通会社ソフト・オン・デマンドを設立。同社を60億円超の企業グループに育て、アダルトビデオ会社として初めて『会社四季報 未上場会社版』に掲載された。テレビ番組『マネーの虎』などにも出演した。