長島聡の名言

長島聡のプロフィール

長島聡、ながしま・さとし。日本の経営者。「ローランド・ベルガー」日本法人社長。早稲田大学理工学研究科で博士号を取得。早稲田大学理工学部助手などを経てローランド・ベルガーに参画。

長島聡の名言 一覧

何よりも、現場で働く人がものづくりの楽しさを実感できることが品質を向上させるためには重要。

日本メーカーは、グローバルで1つの品質基準しか持っていない企業が大半です。このため、新興国のニーズに合った品質の製品を開発するのが難しい。過剰品質でコスト高になってしまい、現地の消費者になかなか受け入れてもらえない。

良い製品を造れば、それを買って喜んでくれる人がたくさんいる。QCサークル(小集団改善活動)で面白い改善を実現できたら、それは充実感につながります。B2Bの素材メーカーの人であっても、最終的なユーザーが満足しているかどうかを知ることは大事です。自分の仕事の価値が理解できますから。会社の進化、製品の進化を現場の従業員が感じられる状態にしていく。そうすれば、現場で働く人のモチベーションは高まり、本質的に間違っていることをしないようになるはずです。

自動化に頼るばかりでは、製造現場の進化は止まってしまいます。匠の技能を持つ人は、工場で問題がないかをチェックする際に、多くの指標を参考にします。ある日本の部品メーカーでは、その数は600にも上るそうです。つまり、人は広い視野に立って様々な情報を集めて判断するのです。そうした現場の強みとデジタル化の利点を組み合わせることが、日本の製造業の生きる道ではないでしょうか。

工場におけるIoT技術の活用は、日本メーカーも力を入れ始めており、品質の向上にきっと役立つはずです。デジタル化は日本のものづくりの現場の強みを引き出すことにもなります。大事なのはデジタルの豊富なデータをQCサークル(小集団改善活動)などにおける改善活動に活用することです。IoTで集めたデータを生かして、人が知恵を出し、工場を「スマート化」させるのです。

ドイツなどの欧州メーカーの品質に対する考え方を見ますと、案外、柔軟なところがあります。もちろん契約社会ですから、品質をきちんと定義しています。ただ、市場に合わせて品質に幅を持たせているのです。たとえば、新興国では安全性が損なわれない範囲内であれば、見た目や手触りなどの品質が、求める水準の下限であっても認める。一方の先進国では、上限を目指します。そうした市場の要求に合わせた事業マネジメントによって、欧州メーカーは新興国で顧客をつかみ、市場開拓を進めてきました。

長島聡の経歴・略歴

長島聡、ながしま・さとし。日本の経営者。「ローランド・ベルガー」日本法人社長。早稲田大学理工学研究科で博士号を取得。早稲田大学理工学部助手などを経てローランド・ベルガーに参画。

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