野口悠紀雄の名言

野口悠紀雄のプロフィール

野口悠紀雄、のぐち・ゆきお。日本の官僚、経済学者(日本経済論、ファイナンス理論)。東京出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科修士課程を経て大蔵省(のちの財務省)に入省。アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で修士号、イェール大学で経済博士号を取得。帰国後、大蔵省から文部省へ出向。埼玉大学教養学部助教授、一橋大学経済学部助教授・教授、東京大学先端科学技術研究センター教授・センター長、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授、スタンフォード大学客員教授、一橋大学名誉教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを務めた。論文『情報の経済理論』で日経経済図書文化賞、『財政危機の構造を中心として』でサントリー学芸賞を受賞。大ベストセラーになった『超整理法』シリーズの著者でもある。

野口悠紀雄の名言 一覧

問われるのは、「自分の仕事の本質とは何か」ということ。それが明確になれば、その他の仕事は自動化してしまえばいい。このような発想ができる人にとって、テクノロジーの発達は仕事を奪うどころか、自分のやりたい仕事だけに専念する機会となるのです。


お金の稼ぎ方の根本は昔から変わっていない。ポイントは、人と違うところに目をつけること。同じことをしていたら絶対儲からない。


アイデアは、思いついた瞬間に書き留めておかないと、すぐに消えてしまう。


アメリカのゴールドラッシュでは、全員の目が金鉱に向かっているときに、違う視点を持った人が成功した。いまとなにも変わらない。


整理や分類というのは、それ自体何かを生み出すものではないのですから、なるべく時間をかけない方法が最上なのです。


日本はいままで社会に出たら勉強をしなくてもOKでまかり通ってきた。でも、これからは生き残れない。刻々変化する状況に対応する力は、勉強で養うしかない。


私たちが歴史から学ぶうえで大切なのは、たとえば「平成」という時代について考えたい時でも、平成について書かれた書籍にとどまらず、過去の歴史上の国々や人物たちを取り扱う書籍を幅広く読むことです。


歴史や経済について、「何から学ぶべきですか?」と質問されることがよくあります。これは学問全般に言えるのですが、「何から」ではなく、「自分が興味を持ったこと」からインターネットで調べ始めればそれでいいのです。ただし、1つの情報を鵜呑みにせず、複数の情報源に当たって判断する習慣を持ってください。


デジタルで楽になるのは、仕事の本質的な部分ではないことを忘れてはいけない。創造的な仕事に欠かせないのは、発想や分析といった「考える作業」。これが重要度で言うと8割を占めます。残りがデータ管理などの事務的な作業で、デジタルは、この2割の仕事を劇的に効率化してくれますが、自分の代わりに考えてくれるわけではありません。


紙の手帳には、デジタルにはない長所があります。重要なのはどちらか一方を選択することではなく、上手に併用すること。それにはまず、両者の得意分野を知ることが大切です。


Gメールは容量が巨大で、検索機能が非常に強力、目的のメールに短時間で苦もなくアクセスすることが可能です。つまり容量を気にして情報を取捨選択する手間もいらないし、後で探しやすいように整理する必要もないのです。ですから、様々なデータを自分宛にメールすれば、非常に有効で使い勝手のいい個人のデータベースをつくることができます。しかも、ネット上でいつでもどこからでも引き出すことができます。


読書をせよ、というと「本を読むには時間がかかる」という人もいますが、それは本の読み方が間違っているからです。ほとんどの本の場合、本当に重要なことが書かれているのは全体の5%程度です。ですからそこを探すつもりで読めば、内容を理解するのにそれほどの時間はかからないはずです。


「社会人になって仕事をしてから大学の講義を聞くと非常に面白い」という人が多いのですが、これは仕事の経験により知識が増え、問題意識が高まったからです。その問題意識の高まりが、さらにたくさんの知識への興味をかき立てます。そして、山の頂上に登れば、平野の状況はよくわかるのと同じように、そうして知識を積み重ねていくことが、問題を把握する能力を高めるのです。


重要なことを見つけ出すという積極的な姿勢で本を読めば、問題意識が高まって、おのずと自分が読むべき本も選べるようになります。そうやって選んだ本が新しい知識を与えてくれます。そしてまた、その新しい知識が問題意識を高めていく。知識と問題意識は、そのように循環的に増えていくのです。


グーグルで言葉の意味を調べられることが「検索力」なのではありません。私たちが最終的に知りたいのは、「現在抱えている問題を解決する答え」なのです。その「いま必要とされるソリューション」に、素早く的確にたどり着けることが、本当の検索力だといえます。それには、何を検索語にして情報を絞り込んでいくかといったことよりも、いったい何が問題なのかを把握する能力の方が重要だといえます。


インターネットの発達により、「何かを知っていること」それ自体の価値は急激に低下しました。その代わり、より大切になったのは、「知識を的確に探し出す能力」です。これからはこの能力、すなわち「検索力」によって、差がつく時代になるでしょう。


私にも、書類や情報を分類しようと試みた時期があります。しかし、すべて失敗した。いわば整理の劣等生だったからこそ、「分類しようとするのが、そもそもの間違いである」という本質に気づくことができた。


30~40代のビジネスマンには「英語と数学」は最低限、身につけてほしい。すでに日本人がなにもしなくても生きていける時代は終わった。今日から勉強を始めた人しか生き残ることはできない。


いまの私の専門分野は、経済学も含めて、独学で身につけた。別に学校に通わなくても勉強はできる。本気で学ぼうと思えば、インターネットでいくらでもテキストが手に入る便利な世の中になりましたから。


音声入力を利用することで、文章を書くスピードは十倍近く速くなりました。ただし、編集や修正の作業があるので、文章が完成するまでの時間はそれほど短縮されたわけではありません。重要なのは、文章を楽に書けるようになったことです。


重要なのが、必要な情報をすぐに見出せる仕組みを作ること。目当ての情報がすぐ見つかるのであれば、わざわざ整理に時間や手間をかけることはありません。


大事なのはAIやブロックチェーンを味方につけるという発想ではないでしょうか。そもそも敵だと考えるから、敵になってしまう。味方にすればいいだけの話です。そのためには、最新技術についての勉強が不可欠です。自分の専門外だからと線を引かず、どんどん知識を吸収しましょう。その際、「自分の仕事に利用できないか」という目的意識を持てば、効率的に学ぶことができるはずです。


アメリカのゴールドラッシュでは金を掘って大金持ちになった人は誰もいない。1番最初に金脈を掘り当てた人でさえ、惨めな人生を送った。カリフォルニアの農場王のジョン・サッター。彼は農場の建設中に、自分の土地から金が出ることを発見した。あとは、ひたすら金を掘るだけで億万長者になれた。しかし、サッターはその後も農場の建設作業を続行した。途中でやめたら、いままで費やした投資がムダになるからと考えたんですね。あなたはサッターを笑えますか? 株やFX投資で、状況が変わったのに損切りせず、マイナスを増やす人は少なくありません。これを経済学では「サンクコスト(埋没費用)」と呼びます。すでに投下した資金のことです。サンクコストにこだわってしまう。だからこそ、サンクコストにこだわる人は破綻する。


ダブルブッキングは最悪です。私もかなり昔になりますが、2回ほどダブルブッキングをした思い出すのも恐ろしい経験があります。そんなことにならないように、デジタルとアナログの併用では、「正本(原本)」をどちらにするかしっかり決めておきましょう。グループウエアが主体なら、それを正本にして、予定の確認は必ずグループウエアですることです。ちなみに私の正本はグーグルカレンダーです。


執筆中の書籍の原稿などを除いて、パソコン上で原稿や資料を分類することはありません。こうしたものは編集者とGメールでやりとりするので、相手の「人名」とその文書に含まれているであろうキーワードで過去の送信メールを検索すれば、すぐに目当てのメールを引き出せます。Gメールの検索機能は強力なので、検索すれば10年前に書いた原稿でも即座に見つかります。


多くの人は、「超」整理法を整理するための方法だと思っているようですが、それは誤解です。正しくは「整理しないで済ますための方法」なのです。整理という作業が、何かを生み出すことはありません。ですから私は、整理することに労力と時間を費やすのは、できれば避けたいと考えています。ただ、整理しないと困ることはある。それは、場所がなくなることと、必要な情報をすぐに取り出せないことです。だからやむを得ず整理するのであって、できることならやらずに済ませたいというのが、「超」整理法の目的です。


デジタルの手帳と紙の手帳、それぞれに得意・不得意があるので、そこを理解してうまく併用するといいと思います。紙の手帳は自由度があります。色を変えたり、図や絵を描いたりと、使いやすいようにカスタマイズできる。文字の大きさも自由自在。多彩な付箋も使える。その点で、グループウエアやカレンダーアプリは、できることが搭載する機能に左右されるので、自由度がありません。一方で、デジタルの場合、受信したメールや記入したメモなどを、登録した予定と一緒に管理できます。やり方は簡単で、予定欄やメモや備考欄に、メールや資料の文章を貼りつければいいだけです。


決めた予定を正しく実行する分には、グループウエアで十分です。けれども、それはあくまで予定を入れて実行しているだけ。時間管理で大切なのは、予定を作ること。それには紙の手帳の方が向いています。「予定を作る」とは、ある一定期間で何をすべきか、自分で決めて予定を入れていくこと。予定を計画して巧みにコントロールするという意味です。パソコンでもスマートフォンでも、画面上でスケジュールを管理している人は、毎日の細かい予定に目がいきがちで、1~2か月先のスケジュールまで確認しない人が多い。そうなると、「予定をこなしていくだけ」という受け身の仕事になる。予定に流されてしまいます。


自分の仕事の本質は何かを考え抜くことが大切。レストランの仕事を例にすると、(技術の進歩で)会計処理の仕事や仕入れの仕事などは自動化できますし、それによって効率化できるでしょう。また、料理の自動化も可能だと思います。膨大なデータから最適なレシピを導き出し、それを最適な調理法で料理する。しかし、客は機械の作った料理より、人間のシェフの作った料理を食べに来るはずです。それがその仕事の本質的な価値だからです。つまり、シェフにとってテクノロジーの発達は、会計や仕入れなどに忙殺されず、本当にやりたい仕事だけに集中できる絶好のチャンスだということになるのです。


AIが発達しても残るのは、たとえば、通訳という仕事です。優秀な通訳者は機械的に翻訳するのではなく、相手の意図やその場の雰囲気をくみ取り、あえて省略したり意図的に誤訳することがあるそうです。こうした技術を持つ人は、自動翻訳技術がいくら発達しても、仕事がなくなることはないでしょう。こうした、あえて正確ではない答えを出すような技術は、AIには期待しにくいところです。そして世の中には、正確な答えが正解ではないことが多々あります。病気の告知などがそれに当たるかもしれません。そうした複雑なコミュニケーションが求められる仕事は、置き換えられにくいと考えられます。


重要な仕事の締切直前にあまり重要でない用事を入れてしまったり、複数の仕事が同じ時期に集中するといったことを避け、仕事の優先順位や効率化を考える。こうしたスケジューリングの作業には、紙の手帳が欠かせません。デジタルの手帳は、作った予定をただ確認するだけなら便利ですが、スケジュールを作る作業には向いていないのです。たとえばスマートフォンの小さな画面では、前後にどのような予定が入っているか、スムーズに把握できません。だから、スケジューリングのミスが発生しやすいのです。


野口悠紀雄の経歴・略歴

野口悠紀雄、のぐち・ゆきお。日本の官僚、経済学者(日本経済論、ファイナンス理論)。東京出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科修士課程を経て大蔵省(のちの財務省)に入省。アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で修士号、イェール大学で経済博士号を取得。帰国後、大蔵省から文部省へ出向。埼玉大学教養学部助教授、一橋大学経済学部助教授・教授、東京大学先端科学技術研究センター教授・センター長、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授、スタンフォード大学客員教授、一橋大学名誉教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを務めた。論文『情報の経済理論』で日経経済図書文化賞、『財政危機の構造を中心として』でサントリー学芸賞を受賞。大ベストセラーになった『超整理法』シリーズの著者でもある。

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