野口吉昭の名言

野口吉昭のプロフィール

野口吉昭、のぐち・よしあき。日本のコンサルタント。横浜国立大学工学部大学院工学研究科修了。建築設計事務所、コンサルティング会社を経て、HRインスティテュートを設立。企業、地方自治体のコンサルティングを行う。そのほか中京大学総経済学部・総合政策学部講師、NPO法人師範塾副理事長、FM横浜のDJなどを務める。主な著書に『コンサルタントの質問力』『コンサルタントの習慣術』『考え・書き・話す3つの魔法』『企業遺伝子』『戦略シナリオのノウハウ・ドゥハウ』『人をあきらめない組織』『チームリーダーに必要なたった1つの力』『ビジネスプラン策定シナリオ』など

野口吉昭の名言 一覧

トップ営業マンは自分が話すより、話を聞くほうがうまい人が多い。つまり、情報収集力が高い。


私の経験上、「質問力」がある人は、間違いなく仕事がデキる。言い方を変えれば、「質問力」を磨けば必然的に仕事がデキるようになる。


一冊の本を読むときには、まず「その本を読む目的」を決めます。本を読む目的が、知識を得るためか、理解を深めるためか、抱えている課題を解決するためかによって、読み方がまったく違ってくるからです。


「ウェブ・新聞=点の情報」「雑誌=線の情報」「書籍=面の情報」とよく言うのですが、いきなり「点の情報」から集めていったら、いくら時間があっても足りません。効率的に情報を収集していくためには、まず「面=全体」から抑えることが不可欠です。


事前のリサーチではウェブ検索も多用します。でも、最初は読書です。というのも、まったく未知の分野で「自分の軸=フレームワーク」をつくるには、情報が体系化されている本を読むのが一番いいからです。


本を読んでいると、「この人の分析は鋭いな」とか、「この人の考え方には共感できるな」という著者が一人ぐらいは見つかるものです。その著者を師匠にすればいいんです。師匠を見つけたら、師匠がものごとを見るときの判断基準は何かを意識しながら、その師匠の本をしっかり読みこむ。すると、師匠の判断軸が自分のものになります。そして今度は師匠の判断軸を借りてほかの本を読みながら、そこに少しずつ自分なりの考えを加えていき、自分独自の判断軸をつくっていくわけです。


それでも買った方がいいと思います。これだけお金を使えば、「絶対に有効活用して成果につなげなければ」という気持ちにもなります。
【覚書き|野口氏が何かを始めるとき、そのテーマの本を必ず30冊用意して読むことについて「お金がかかり過ぎるのでは?」と聞かれたときの返答】


コミュニケーションの原点は、相手軸です。相手の立場に立たないと、話は始まりません。相手が何を知りたいか、何を目的としているかが、明らかにならないと、会議は目的を達しません。


人は人の話を、思ったよりも聞いていません。それが現実です。よほど重要か、緊張感が高いか、面白いか、楽しいことでもなければ、聞き手は、自分の方を向いてくれません。プレゼンテーションは「人はほとんど人の話を聞いていない」という前提でスタートすべきです。


若いビジネスマンは、一度や二度の失敗を恐れず、果敢にプレゼンテーションに挑戦していただきたい。


ものごとを習慣化するには、プロセスを見える化することも重要です。私の母校である小田原高校の通学路には百段坂という長い階段がありました。登りきるのは一苦労でしたが、いま自分が何段目にいるのかをだいたい把握できるので、途中で引き返そうとは思いませんでした。人が途中でくじけてしまうのは、プロセスや現状が見えず、果てしのない道のりに思えてしまうからです。仕事のプロセスを見える化したら、全体を数段ごとに区切り、クリアするたびに小さな喜びを見出しましょう。


ギリギリのタイミングで仕事を指示されたときに意識したいのは、相手の期待値を確認することです。時間に余裕がないときは、相手も漠然とした指示を出しがちです。それをそのまま受け止めて作業を始めると、本当は3時間で済む仕事に10時間かけてしまうことにもなりかねません。ゼロから説明を求めると、相手に負担がかかり、仕事を振られた意味がなくなってしまいます。大切なのは、「この仕事の目的はこうだから、ここを押さえればいいのですよね」と自分なりに仮説を立てて質問することです。


仕事の遅い人は、考えずに悩む傾向があります。考えることと、悩むことは似ているようですが、まったく違います。考えることができる人は、自分の中に明確な判断の基準があり、決断した理由を論理的に人に対して説明することができます。一方、悩むだけの人は判断基準を持っていないために、問題の周辺をぐるぐるとまわり続け、必要に迫られて仕方なく決断したあとも、本当によかったのだろうかと悩み続けます。仕事のスピードを上げるには論理的な思考ができることが大前提です。


考える習慣には、問題意識と情報収集が欠かせません。実はこの2つには密接な関係があります。問題意識のない人は、自分の見たい現実だけを見る傾向があります。ゼロベースで見れば疑問を感じるようなことでも、見えないことにして意識の外に追いやってしまうのです。この殻を打ち破るには、自分がこれまで触れてこなかった情報に意識的に触れて、自分の視野を広げる必要があります。


私は新しいテーマに挑戦するとき、本を30冊は読むようにしています。良書の多くは、そこからキーワードをたくさん拾える本です。その場合も、自分にまだキーワードを読み取る力が身についていない可能性はあります。どうすれば最も大事な一冊を見つけることができるのか、結局、量をこなすことでしか質は高まらないのです。


世の中には玉石混交の情報が溢れています。コンセプト思考がいつでもできるように、本質的なものだけを選ぶのが理想的な情報収集の方法ともいえるでしょう。しかし、ある程度のボリュームの情報に繰り返し触れないと、情報の目利きにはなれません。


考える習慣を身につけるための必須条件のひとつは、情報収集です。ある現象に対して問題意識を持ったとき、材料となる情報がなければ「あれはなんかおかしいよね」という浅い考えて終わってしまうからです。


ビジネスの現場では論理的思考にも限界があることを知っておいた方がいいでしょう。論理的に思考した結果、売上を伸ばすための施策が10個浮かび上がってきたとします。しかし、これらの施策をひとつひとつすべて試して妥当性を検証するのは困難です


上司への提案書を、企画が実現できるギリギリのタイミングで提出して意見を聞いたとします。上司はたくさんの仕事を抱えているので、いきなり提案書を渡されてもすぐには頭が切り変わらないものです。適切な助言ができず、生煮えのままゴーサインを出すかもしれません。他人の知恵を引き出したければ、相手にも熟成期間を与えるべきです。


私は講演資料やレポートを締切りの一週間前に一度仕上げることにしています。それは、仕上げたあとも内容が気になって、街を歩いたり雑誌を読んだりするたびに「この情報を追加したら説得力が増す」というように、さらに中身を深めることができるからです。


小学生には、翌日の授業で必要なものをまずランドセルに詰めてから遊びに行くタイプと、当日の朝、家を出る直前にバタバタと準備するタイプがいます。一見直前に集中してやる当日の朝タイプが効率的なようですが、もし途中で忘れ物に気づいて取りに戻るなどをしたら、結局は余計に時間を費やすことになります。これは大人も同じです。


小さな前進すらできず、後退してしまったときは失敗を隠しましょう。たとえばダイエットをしているのに今日は体重が増えていると感じたら、体重計に乗りません。後退したことを人に言うのも避けた方がいいでしょう。他人の失敗は、負のオーラを持った人の大好物です。よってたかって「それ見たことか」とネガティブな発想を刷り込もうとします。


シアトルの鮮魚市場を描いたビジネス書『フィッシュ!』に、「仕事は選べないが、仕事のやり方は選べる」という一節があります。上司から単純作業を命じられたとき、つまらないと思いながら作業すると、苦痛が増すだけです。しかし作業の進め方を自分で工夫すれば、単純作業が興味深い仕事へと変わります。


愚直に繰り返すというと精神論に聞こえるかもしれませんが、習慣をマネジメントするポイントさえつかめれば、誰でも正しい努力を継続させることができます。習慣化するための条件として欠かせないのは、手段そのものを好きになることです。


目標を達成するために必要なのは、やるべきことをやったうえで、結果を検証する仕組みをつくり、それをサイクルとして回し続けることです。トヨタ自動車は「作業→カイゼン→作業→カイゼン」という仕組みを現場に定着させていますが、個人もこれを見習うべきです。


まわりに流されてなんとなく始めるのではなく、何のためにどうなりたいのかを明確にしてこそ、目標に向かって主体的に取り組めます。


個人のミッションなど持っていないという人が多いでしょう。そこで私がおすすめしているのは、自分の弔辞づくりです。「こういう人で、これを成し遂げた」という理想の弔辞を自分で考えるのです。人生の最後に読んでもらいたい弔辞を突き詰めて考えれば、個人のミッションが浮かび上がってくるはずです。コツはキーワードの羅列ではなく、文章化することです。ストーリー仕立てにすることで、背景にある思いが深まり、ミッションがより明確になります。


仕事でいえば、会社のミッションや理念が目的、ビジョンが大きな目標、ビジョンをブレイクダウンして定量化・定性化したものが、部門や個人に割り当てられた目標といえるでしょう。仕事上の目的と目標は会社が与えてくれるため、明確でわかりやすい。ところが、そこに落とし穴があります。たとえ目的と目標が明確になっていても、受け身のままでは長続きしません。会社から与えられた目的や目標を、いかに個人のミッションやビジョンとすり合わせて主体的に動くか、それが目標達成のカギです。


「いつか海外に行くから英会話をマスターしたい」といった漠然とした目的・目標のままでは最適な勉強法は見えないし、途中で目的を見失って挫折します。「2年後にMBA留学するために、半年後のTOEFLEで900点を取りたい」というように目的を明確にしてこそ、なにをどれだけ勉強すればいいのかが導かれ、途中で迷っても目的に立ち返って、再び目標に向かって前進できます。


達成したい目標があるのに、遠回りしたり、途中で挫折してしまったりしてなかなかたどり着けないのはなぜか。それは、「目的」「目標」「手段」が明確になっていないからです。


営業マンは的確なヒアリングができないと顧客のニーズを把握できず、適切な提案ができなくなる。カリスマ美容師もお客さんの希望をうまく聞き出しカットしているから満足してもらえる。すべての仕事の基本には「質問力」あり! と言えるでしょう。


野口吉昭の経歴・略歴

野口吉昭、のぐち・よしあき。日本のコンサルタント。横浜国立大学工学部大学院工学研究科修了。建築設計事務所、コンサルティング会社を経て、HRインスティテュートを設立。企業、地方自治体のコンサルティングを行う。そのほか中京大学総経済学部・総合政策学部講師、NPO法人師範塾副理事長、FM横浜のDJなどを務める。主な著書に『コンサルタントの質問力』『コンサルタントの習慣術』『考え・書き・話す3つの魔法』『企業遺伝子』『戦略シナリオのノウハウ・ドゥハウ』『人をあきらめない組織』『チームリーダーに必要なたった1つの力』『ビジネスプラン策定シナリオ』など

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