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赤羽雄二の名言

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赤羽雄二のプロフィール

赤羽雄二、あかば・ゆうじ。日本の経営者、コンサルタント。ブレークスルーパートナーズ社長。東京大学工学部卒業後、小松製作所(のちのコマツ)に入社。同社で建設現場用超大型ダンプトラックの設計・開発に携わる。スタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。その後マッキンゼーに移り、クライアント企業の経営改革支援に携わる。シリコンバレーのベンチャーキャピタル、テックファームを経て、ブレークスルーパートナーズを共同設立し、ベンチャー企業育成に尽力した。

赤羽雄二の名言 一覧

本当の意味で、働き方を見直して「時短」を実現するには、これまで常識とされてきた考え方を疑って、根本的に見直すしかない。


良い習慣を身につけるには条件がある。それは、自分に自信を持っていること。つまり、「自分ならできる」という自己肯定感を持つことが不可欠。


他の人が思いつかないようなところまで徹底して工夫し続けるのが私の習慣。スピードを意識して工夫を重ねれば、誰でも今の3倍は仕事が速くなる。


私は、「すべてのことは、もっと速くできる」と考えています。だから、どんな行動でも「1秒でも速くできないか」と考えて、工夫することを習慣化しています。


情報収集は単なる暇つぶしに終わらないよう、ごく短時間にしたほうがいい。


時間制限があれば、脳は素早く重要な情報を絞り出そうとする。


頭の中の漠然としたイメージをとにかく言語化する。そこから思考が始まります。メモはそれに最適の方法。


人は誰でも優れた頭脳の持ち主です。負の感情に思考を邪魔されなければ、自分でも信じられないほど速く物事を考えることができます。


会議参加者だけでは最終的な意思決定ができない場合も少なくありません。ファシリテーターは事前に上司や関連部署にヒアリングを行って「落としどころ」を把握しておくことが大切です。ムダな議論をせずに済み、会議の効率アップだけでなく、仕事全体の時短につながります。


仮説を考え、検証して成果を出していくことは本来、楽しいことです。常に「自分はこう考える」と、仮説を持って動き、走りながら検証・修正するように習慣づければ、あなたの仕事のスピードは格段に向上していきます。


仮説思考を鍛える機会は毎日、何度もあります。たとえば、テレビを見ていてCMが流れたら、これはどんなセグメントの視聴者に何を訴求するための内容なのか、自分ならどうするかといった仮説を常に考えるよう習慣づけます。


身近にいる仮説思考の達人の話を聞くことも勉強になります。常に他の人より一歩、二歩先を考えて仕事をうまく行っている人は周りに必ずいますから、どのように仮説を立てているのかを聞いてみる。そうすれば、仮説思考の本質をより理解できるはずです。


仮説思考とは一度立てた仮説にこだわって独断的に仕事を進めることでは決してありません。その都度、速やかに修正を行うので、ビジネス分野でもまずは思い切って仮説を立てればよいのです。


ようやく着手しても、一度やると決めた仕事を「これでいいのか」と悩んだり、必要以上に慎重に進める人がいますが、それはもったいないです。一度やると決めて仕事に着手したなら、一気呵成に仕上げるのが時間コントロールの重要なポイントであり、良い成果を出す鍵になります。


仕事を進めるうえでは、「優先順位」をつける作業が重要だと言われますが、優先順位づけでいつまでも悩んでいるのも時間のムダ。身も蓋もない言い方になりますが、私は優先順位より重要なのは、早めに手をつけてひとつひとつの仕事を、速く片づけることだと考えています。


日本はチームワーク、団体行動が重要な大量生産は得意でも、成熟期の方向転換、不確実な時代での舵取りは苦手なのではないでしょうか。「弱点」があるのは仕方ないことです。どの国にも強みもあるけど、弱みもある。いま私たちにできることは、日本企業の経営力、商品企画・開発力はレベルが低いという自覚をもって、驕ることなく本気で変わろうとするしかありません。痛みの伴う決断をし、真剣に取り組むことです。


リストラや提携など、再建プランを描くことは外部の専門家でもできますが、組織にいるのは人間です。実際に成功させるには、社員の心理を織り込んだ実務プランが必須です。人間心理、社会学を無視した再建などありません。


新事業を立ち上げるときは社長が率先垂範し、反対を押し切り、実績を出せば、周囲の見る目が少しずつ変わってきます。ある時点を超えると、本当に雰囲気がガラッと変わってくると思います。そのとき、日本の村社会は大きく変わり、付和雷同型で雪崩を打って変わっていくと思います。


社長が新事業立ち上げの旗振りをしない場合、下の人間は悩んでしまいます。プロジェクトリーダーを厳選して、複数の新事業プロジェクトを立ち上げ、それを新事業支援チームで支援しつつノウハウを蓄積し、外部のノウハウも積極的に導入する。それ以外に改革を成功させる手はありません。


新規事業立ち上げのとき、事業を成功させた経験のない管理部の人間に「管理・支援」をさせるとかなりの確率で足を引っ張ります。そういった管理部の人間がどんなに好意的・良心的に接しても、新事業のスピードを削ぐ方向になりがちだからです。新しい分野での新事業立ち上げは、管理部ではできません。


新事業立ち上げのときに、必要なスキル・人材・経験・文化が社内に存在しないことがよくあります。だからこそ気骨のあるプロジェクトリーダーを選び、現場に最大限権限を与え、最速で外部から人材を確保し、事業を推進できる環境をつくらねばなりません。


新事業を進める時、既存事業のメンバーが新事業部門の足を引っ張ることが起きるはず。表だって引っ張らなくても、土地勘のない領域での新事業で不安な立ち上げメンバーの心を折る発言は容易にできます。本人たちに自覚はなくても、悪意のある発言となる場合もあります。従って新事業は既存事業から隔離した場所で立ち上げを進め、他事業のメンバーとの接触を絶つことが大事です。


社長がその気になれば、新事業のチームリーダーに、熱意、向上心、柔軟性のある責任者を任命することができるはずです。強力な推進、支援体制を構築して、アクセルを一気に踏むこともできるでしょう。


新事業に関しては、社長直属か、あるいは副社長か事業本部長直属の新事業立ち上げチームを複数置き、市場導入まで、社内での開発競争を促すとよいでしょう。チームリーダーには経営者の視点で、部下に徹底的に要求し、議論し、最善の手を打っているかどうか、とことん追求させねばなりません。それがトップの責任です。


超大手ですら、いつ倒産したり、海外企業に買収されたりしてもおかしくありません。そんな状況下で重要なのは、「自分の身は自分で守る」という考え方。自分を成長させ続け、どんな状況に陥っても生き抜いていける力を身につけましょう。


特定分野の知見を深めたいなら、知り得た情報を基にブログを書くといい。情報は「読む」だけでなく、「まとめる」「アウトプットする」ことも大切。


頭の中のモヤモヤをなくすために、私が推奨する方法は、「頭に浮かんだもの」を次々と紙に書き出すやり方。モヤモヤした内容を言語化して書き出せば、問題点や優先順位が明確になります。


習慣が身につかないのは、その人の性格や能力に問題があるわけではない。幼少期に傷つけられたままの心を引きずっているだけなのです。だから「私はダメな人間なのだ」と自分を否定せず、まずは心の状態を回復させること。自己肯定感を少しずつ強化することで、良い習慣を徐々に身につけることができると考えています。


メモ書きをすることで、頭の中のモヤモヤを言語化し、素早く思考を整理できます。1枚につき1分、毎日10枚書くことを習慣にすれば、思考のスピードが加速していきます。瞬時に問題を整理し、解決策を考え、意思決定して、即座に動き出せるようになる。私は今では、どんなことでも「即断即決、即実行」できます。


自信があれば、やりたいことに次々とチャレンジできるし、たとえ壁に突き当たっても乗り越えられる。自分は成長できると信じているから、そのための努力や工夫も続けられる。一方、自己肯定感が弱い人は、何をやるにしても、「私にはムリ」「やってもどうせ何も変わらない」と諦めてしまう。


自己肯定感を取り戻すには、自分を傷つける人から全力で逃げ、自分を褒めてくれたり、認めてくれたりしてくれる人と一緒に過ごす時間を作ること。同じ職場で働く者同士が互いを認めあう習慣を持つことで、自分自身はもちろん、チーム成果も大きく上がる。


仕事のやり方は部下に自分で考えさせるべきだと言う人がいますが、それは自分に自信があり、スキルもある程度以上高い部下の場合です。いきなり高い目標を与えるのではなく、目標を低くし、上司が丁寧に仕事のやり方を教え、部下が「自分にもできた」という小さな成功体験を積み重ねることが大事。


私自身が実践し、人にも勧めているのが「A4一枚のメモ書き」です。自分の考えていることや心配事などを、A4サイズの紙一枚に書き出すのです。感情に思考を邪魔されている人は、多くの場合、その感情が何なのか、何が原因でそんな感情を抱いているのか、はっきりと気づいていません。なんとなくもやもやとしているだけです。自分の考えていることを紙に書き出すことで、頭の中を整理し、もやもやした思いが何かを明らかにするのです。


過去に失敗したときのトラウマ、バカにされたくないというプライド、不幸感……。その背景はさまざまですが、いずれにしても、負の感情が生まれると思考に狂いが生じます。これが、せっかく良い手順で進めているのにやり直したり、堂々巡りをして手が動かなくなったり、といったことを引き起こすのです。


スケジューリングや思考法など、あらゆる仕事術を取り入れているのに、仕事は遅いまま。いつも締切りに間に合わず、残業や休日出勤ばかりしている……そんな悩みを抱えている人には、例外なく次のような特徴が見られます。それは、「負の感情が思考の邪魔をして、うまく頭が働いていないこと」です。


資料作りとは、単純に体裁を整える作業ではありません。資料作成に与えられた時間の90%は、本質的な課題の見極めとその解決に費やすべきでしょう。


同年齢、5歳上、10歳上、5歳下、10歳下で2名ずつ、何でも相談できる相手をつくっておくことが情報収集や仕事を進めるうえでのバランス感覚を得るためにも重要だと考えています。


どういった記事でも、すべて話半分で読む。そうしないと、悪意ある記事に騙されます。裏取りができた場合のみ、人に話したり、仕事に使うほうがいいですね。


会社では落ち着いて情報収集することができませんし、目先の情報しか追えません。ほかの人が起きていない時間などに自分のスキルアップやキャリア形成に関わる記事などを、範囲を広げて読むことをお勧めしています。


会議を有意義なものにするためには、発言しやすい雰囲気を作ることも重要です。意識して若手の発言を促します。仮にテーマから少し外れた発言があっても、否定はせず、「後で検討しましょう」などと伝えて、ホワイトボードの隅に書き留めます。こうすることで、議論の流れが寸断されず、建設的な雰囲気で議論ができます。


ホワイトボードに記入する際の注意点は、会議参加者の発言を必ず具体的に書くということです。たとえば、ある課題に対して「新たな設備投資が必要で、コスト高になるので反対」という意見がでた時は、「コスト高で反対」と省略せずに必ず反対理由が分かるように記入してください。お互いの見解にズレがあると、議論をまとめる際に余計な時間がかかります。


会議は参加者全員に意見を言ってもらうことが重要な目的の1つです。参加する人数を絞ることも大切です。大企業では数十人以上が参加する会議も珍しくはありませんが、全員に意見を求めていたら、意見集約はできないはずです。私の経験からは、会議の参加人数は多くても15人までが適正な規模だと思います。


ビジネス上で成果を出せる仮説思考をするには、常日頃、様々な情報を吸収し、思考力を養うトレーニングを心がける必要があります。知識不足からまるで見当違いな仮説を立ててしまうと、なかなか仕事のスピードは上がりません。当然ながら、普段から仕事に関連する情報を積極的に収集しておくことが、仮説構築の精度向上には不可欠です。


多くの人は日常生活の中では仮説思考を行うのに、仕事になると躊躇する傾向があります。仕事では「もっと緻密に調べてから、慎重に進めなければいけない」と考える人が多く、結論を出すまで膨大な時間を費やしてしまいがちです。仮説を持って動いているか否かで成果を出すまでの時間に大差がつきますので、これは大変もったいないことです。


仕事のスピードアップを図るうえで非常に役立つのに、多くの人が十分活用できていない思考法があります。「仮説思考」です。仮説思考をすれば、膨大な時間をかけて完璧な結論を出すのを待たずに動き出せます。もちろん仮説は外れることもありますが、動き出すのが早ければ修正も速やかにでき、目的の達成にかかる時間を大きく短縮できます。


いつかはやらなければいけないわけですから、伝票処理のような小さな仕事でもとにかく先延ばしにせずに早くやってしまった方がいい。そうした攻めの姿勢でいれば、すべてが前倒しで処理できるようになります。前倒しで進めば自分の心に余裕ができ、さらに仕事をこなそうという意欲が出てきます。上司や周りの期待値も上がり、成果に結びつくという「好循環」が生まれるのです。


無言で傾聴するのではなく、気になることがあれば、質問することが大事。適切な質問を挟むことで、相手は「自分に関心を持ってくれている」と感じられる。自分が尊重されていると実感できます。すると部下も本音を言いやすくなり、仕事上の問題の共有も進んで、解決しやすくなる。その結果、チームとしてのパフォーマンスも上がる。


具体的なやり方、ノウハウを書いて部下に伝える。口頭では曖昧にしか伝わらず、再現できないので、文字で具体的に伝える必要がある。そして、部下に手本を見せる。部下が「クライアントの部長のアポがなかなか取れない」と言うなら、上司が目の前で電話をしてアポを取ってみせる。この2つを実践することで、部下の成長が加速する。


ポジティブフィードバックは、相手を褒めたり、感謝したりして、前向きな言葉を返すこと。もし失敗やミスがあっても、「今回は残念だったけど、次はこうしてみよう」とポジティブな言い方を心がけます。上司がポジティブフィードバックを習慣にすると、部下も変わります。「上司が自分を認めてくれた」と実感して安心感が生まれ、今まで隠していた悪い報告をすぐに上げるようになったり、職場に笑いが増えたりといった、目に見えた変化が表われます。


単語登録の効果は、文章作成が速くなることだけではありません。1つの単語を登録することで、省略できる入力時間は数秒かもしれません。しかし、スピードアップのために、そこまで徹底すること自体がメンタルの面でも大きな効果を生みます。誰よりも文章を書くのが速いと実感できた時に人は、自分の仕事の処理能力に自信が芽生え、モチベーションが高まるからです。自分の能力に自信が持てれば、何か判断が必要な時にも迷わずに決断ができますから、仕事のスピード全体も速くなります。


仕事がなかなか終わらない理由としては会議が多い、資料作成に時間をかけたがるといった職場の文化から、段取りが悪いといった個人のスキル面まで様々な原因が考えられます。しかし、実のところホワイトカラーの仕事の大半は会議への参加を除けば、書類や資料の作成です。その効率化を果たせれば、残業ゼロを狙える可能性がでてきます。これは営業職の人も同じです。営業担当者が顧客と接している時間はその人の労働時間の3割前後で、それ以外は会議や書類作成になります。


会議での議論を有意義なものにするためには、準備も大切です。ポイントをまとめた文言を事前にメールで送って、あらかじめ読んでおくように依頼しておきます。また、参加者1人当たりA4用紙を5~6枚用意します。そして、重要な議題については、会議の最初に各自が考えていることをA4用紙にメモ書きしてもらうのです。こうすると各々の考えが整理され、あとの議論がスムーズに進むので助かります。


まず、会議のファシリテーターはその議題に関して最も権限のある人間であることが重要です。たとえば、営業チームの四半期の方針を話し合うならチームリーダーが、新商品の開発に関するアイデアを出し合うなら、商品開発について決裁権を持つ責任者がファシリテーターを務めます。参加者の中で最も権限のある人がファシリテーターを担うのは、組織では職位が上位の人ほど情報が集まるためで、会議を適切にリードできるはずだからです。


重要な書類作成などについては、じっくり時間をかけないと十分なクオリティにできないと考えている人もいるでしょう。しかし、最初にアウトプットしたものの完成度が60点だとしても、一度形にしてしまえば、そこから80点、90点のクオリティにブラッシュアップしていくのは難しくありません。いったん仕上げてしまえば、全体を客観的に見られるようになり、改善のアイデアは誰にでも次々に生まれます。また、人に聞くことでブラッシュアップできる可能性があれば、相手が上司でも躊躇せず、すぐに聞いて改善することも大切です。


ほとんどの人はメールを返信する際、重要な内容のメールから返信しようと考えます。これが大きな誤りです。メールは受信順に返信した方が余計な負担を減らせます。メールは次々に届きますから、どれから返信を書くべきかと優先順位を考えることや、後回しにしたものを返信する前に再度、読み直したりすることが大変な時間のロスを生んでしまいます。


今のビジネスの現場では相手からのメールにすぐ返事をすれば、あっと言う間に数往復のやり取りができ、なかなか取れないアポイントがスムーズに入ったり、難航が予想されていた交渉がスムーズにまとまったりといったことが多々あります。メールに早く返事をするメリットは、こちらの仕事への真摯な姿勢を相手にアピールできることです。それは相手が社外の交渉相手であれ、社内の同僚であれ、必ず伝わります。相手にもこちらと同様に多くのメールが届いているはずですが、常にすばやく返信をしていると、相手もこちらのメールに優先的に返事を送ってくれるようになります。


自分で考えなければ、いつまでも実力がつかないと考える人もいますが、それは勘違いです。できなかったり完成度の低い部分があるのは、部下の経験や情報量の不足が原因です。そのまま放置していては時間を空費するだけで、部下の成長にはつながりません。私の経験から言えるのは、上司と部下の能力差を「戦力」に例えると、上司は部下の1.5~3倍の戦力を持っているということです。この差は長年の経験と集まってくる情報量の差で生まれ、必然的に仕事の処理速度も上司の方が速いということになります。つまり、上司と部下の間には、大きな実力差が常にあるのですから、適切な指示やアドバイスを与えなければ仕事は早く進みませんし、部下の成長にも時間がかかります。


書類の納期(締め切り)までに7~8回進捗状況を確認します。口頭での報告ではなく、作成中の書類自体を印刷してチェックすべきです。口頭での進捗確認では、「順調です」なとど部下が答えるとそれ以上の指示が難しく、実際の状況を把握できません。本来であれば、すでに完成していなければならない部分ができていなかったり、完成度の低い部分があったりしたら、何を記入すべきか具体的な内容を示し、部下任せにせず仕上げます。


私が期待通りの書類や資料を作ってもらうために、マッキンゼー時代に編み出したのが、「アウトプットイメージ作成アプローチ」です。これは上司が書類などの完成時の最終的なイメージを、口頭で伝えるのではなく、紙に書いて示すというものです。部下はそれに沿って作業を進めるので完成度が高まり、作業スピードも速くなります。書類の最終的なイメージとは、分かりやすく言えば書類を作るための「設計図」のようなものです。自動車でもスマートフォンでも、最初に全体構造を決めてから、エンジンやCPU(中央演算処理装置)はどんな能力を持った部品を組み合わせるかといった仕様や配置を設計図に落とし込みます。書類作りでも実は同じことが必要です。各ページに書く文章はメモ書き程度で構いません。全体像を最初に見せれば、部下は上司が何を求めているかつかむことができます。上司の狙いを「忖度」するムダな時間が不要になって、書類を作成するうえで本当に必要な作業に集中できます。その結果、驚くほど作業速度が上がるというわけです。


「口頭で指示さえ出せば、意図を汲んで動いてくれる」、これは管理職が最も陥りやすい勘違いです。口頭では、作業の完成時のイメージが正確には伝わらず、見当違いの企画書やプレゼン資料を作ってしまう。やり直しを命じることで、時間と労力をムダに費やすことになりがちです。ホワイトカラーにとって書類の作成は最も時間を費やす作業ですから、曖昧な上司の指示は、多くの職場で時短を進めるうえでもボトルネックになっているはずです。


もともと、人は誰しも賢く、その人の力をしっかり発揮できれば、仕事で大きな成果を上げられます。だが現実は、多くの人が本来の力を発揮できていません。阻害要因は、頭の中で浮遊する、不安やプレッシャーなどから生まれる「モヤモヤとした気持ち」。それらを取り除き、頭の中を常にクリアにすることができれば、思考もスムーズになり、迅速で的確な判断ができるようになります。


100メートル走に出場した選手が、走り始めてから靴を履いていないことに気がついたり、逆の方向に走り出したりするのは、あり得ないことです。ところが、ビジネスの現場では、同じようなことが毎日のように起きています。クライアントに提出する資料をすぐにまとめなくてはいけないのに、必要な情報を集めていない。上司の指示の意図を的確に把握せずに真逆の方向に仕事を進めてしまう。そのような事態に陥らないようにするためには、自分はこれから何をすべきなのか自分の頭の中を整理しておくことが大切です。


重要であっても特に締め切りがない仕事は、自分で締め切りを設定し、それに「強制力」を持たせましょう。たとえば、気の合う同僚数人と「○月○日までに○件の見込み客と会う」といった目標を宣言し合い、LINEやフェイスブックなどで進捗を報告したり、お互いの成果を励まし合うようにしてください。お互いに目標の達成を宣言することで競争意識が生まれ、何としても時間を作ろうとします。モチベーションが高いので、作業効率も高まるはずです。


書類・資料作成のスピードアップの基本は、締め切り直前にやることです。誰でも経験があると思いますが、明日が締め切りの仕事と時間的に十分な余裕がある仕事では、はかどり方がまるで違います。人は締め切り前には、普段の数倍の効率で仕事が処理できるので、それを意識して利用します。ただし、ただ締め切り直前に取り組むのでは、単なるやっつけ仕事になってしまいます。質の高いアウトプットを上げるには、準備が大切です。事前に書類・資料作成に必要な下準備は済ませて、締め切り直前には一気呵成に仕上げるというやり方が効果的です。


最近、「睡眠負債」という言葉が注目されていますが、日々の睡眠不足は、借金のように積み重なり健康に悪影響を与えます。そんな無理は長続きするはずもありません。睡眠時間を確保し自己投資の時間も確保するには、1日8時間だけ全力で頑張り、定時で帰る必要がどうしても出てきます。まず、そう決意することが重要です。ダラダラ仕事をするわけにはいかないので、自然と効率がアップします。


残業ゼロは、やり方次第で十分可能です。それどころか、私は残業はゼロにしなければならないと確信しています。なぜならビジネスパーソンが成長するには、語学など様々な知識を学んだり、話題のスポットを訪ねて刺激を受けるといった自分に投資する時間を作ることが必要だからです。それが今より高い成果を生み出すことにつながります。残業をしてしまうと、自分が成長するための時間を捻出するには睡眠時間を削るしかなくなってしまう。


会議はその内容から大きく2つに分かれると私は考えています。1つは「意思決定やアイデアを出し合うための会議」。もう1つは、「参加者で情報を共有するための会議」です。この場合、後者の会議はメールで済ませられるので、基本的にやめてしまって大丈夫です。それで何か困ったことが起きたりはしません。問題は前者の意思決定やアイデアを出し合うための会議ですが、これも時間を大幅に減らせます。適切な運営をすれば、会議の時間は今の半分以下に減らせる場合がほとんどだからです。


人間の精神力はもともと弱いもの。締め切りがない仕事や勉強などは、つい怠け心が出ていつまでも先送りにしてしまいがちです。これを克服するには、会社の同期など気の合う仲間数人のグループを作って、LINEやフェイスブックなどのSNSで「今日からこれをやる」と宣言するのがおすすめです。仲間に自分の目標をオープンにすれば、目標達成に対する拘束力が生まれるからです。宣言をしておけば、思うようにいかず、「やっぱり駄目だ」とくじけそうになっても、仲間が「せっかく決めたんだからやろうよ」と背中を押してくれます。同じ部署の仲間がグループ内に入れば、助言を受けることもできるでしょう。


赤羽雄二の経歴・略歴

赤羽雄二、あかば・ゆうじ。日本の経営者、コンサルタント。ブレークスルーパートナーズ社長。東京大学工学部卒業後、小松製作所(のちのコマツ)に入社。同社で建設現場用超大型ダンプトラックの設計・開発に携わる。スタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。その後マッキンゼーに移り、クライアント企業の経営改革支援に携わる。シリコンバレーのベンチャーキャピタル、テックファームを経て、ブレークスルーパートナーズを共同設立し、ベンチャー企業育成に尽力した。