名言DB

9,557 人 / 112,978 名言

豊島逸夫の名言

Facebookボタン  Twitterボタン  はてなブックマークボタン  新着 名言

豊島逸夫のプロフィール

豊島逸夫、としま・いつお。日本の経済評論家、貴金属トレーダー。東京都出身。一橋大学経済学部卒業後、三菱銀行、スイス銀行外国為替貴金属部ディーラー、ニューヨーク金市場フロアトレーダー、ワールド・ゴールド・カウンシル日本代表などを経て豊島逸夫事務所を設立。

豊島逸夫の名言 一覧

プロでも結構地味なことやってるんだ、おっかないんだ、ってなると、アマチュアの人も結構プレッシャーがなくなるんじゃないかな。何だ、豊島も同じなんだって(笑)。


個人投資家は、そもそも投資目的が短期なのか長期なのかを考えて、自分が取る情報が短期筋からなのか、長期筋からなのか、情報の選別が必要。


あえて、反対意見もじっくり読む。これが大事。プロでも、自分の意見に似き過ぎないように本能的にバランスを取る。自分(の予想)が円安なら、円高の人は何を言ってるか、精査する。


あれこれ考え過ぎても、投資はうまく行かない。知識が多ければ儲かるのなら、大学教授の投資パフォーマンスが一番いいはずだ。


「相場に絶対はない」といわれる。しかし、一つだけ確実にいえることは、「どこまでも上がり続ける相場は絶対にない」ということだ。


投資とは所詮リスクを取ること。そして今や、リスクフリー(無し)の投資媒体などない。


結局「投資」とは、自らリスクを取って、市場に突入していく以外にすべはない。


専門家の見方が同じ方向に出そろうとまず相場が逆に動く。


経済理論の前提が現場では刻々と変わる。


金は世界経済、政治を映す鏡とも言われます。儲けようと考えるのではなく、自分の見識を広げるくらいの気持ちで始めてはどうでしょうか。資産として買うのはもちろんですが、世界の見方が広がる、これこそがまさに財産だと思います。


一般の人に言いたいのは、「有事の金」なんていうセールストークにうっかり乗っちゃいけないよ、ということです。私の経験から言うと、有事の反対、平時のときにコツコツためて、有事のときに備えるのが金の本筋です。


長期の個人投資家が持つ、プロも羨む最大の武器。それは「時間」だ。ヘッジファンドのような決算期がないことのアドバンテージをフルに活用しよう。


個人投資家としては、「出遅れた」と思い込んで焦って動かないことが肝要だ。まずはじっくりと企業業績を調べ上げ、「いざ出陣」に備えるべきだろう。


日本では東証の発表する外国人投資家売買状況が「事後的」に、つまり終わったあと発表される。しかし、その舞台裏では、普段からコツコツ、外国人投資家の参戦準備が続いていることは意識すべきだろう。


日本人はプロでさえ、国際的に比較すると、リスクテークが苦手な部類に入る。そういう民族の個人投資家は決して無理することはない。じっくり構えるスタンスが自然なのだ。


知識で理論武装すればいいかといえば、考え過ぎて結局何もできずに終わる人たちも多い。知識の量と投資パフォーマンスが比例するなら、大学教授が一番儲かるはずだ。


日本人の強いところは、敗戦などの極限状態になると団結力でまとまることだ。


バブルだと言われているうちは相場は崩れません。言い疲れた頃に下がる。


有事の金は売りです。プロは今、さんざん買ってきた金をいつ売ろうかと模索している。そんな時に「有事の金」だからと、煽られて(買いに)出ていくのはほんとにいいカモ。最悪です。


主役の資産に何か大きな異変があった時に、つまり嵐の晩に、金は逆に輝く。逆に言うと、持っている金が役に立たないのが一番いいんですよ。金はそういう発想で持つべきものです。


私に金の話をさせると身も蓋もない話になりますよ。金は「バイ&フォゲット」。買ったら忘れろ。金は儲けるものではない。貯めるものなんです。金は投資にあらず。保険です。財産の保険なんです。


実は、筆者も強気予測を語っているのだが、皆が同じ方向を向いていることが気に入らない(笑)。トレーダーの習性であろうか。なにか、気持ち悪いのだ。その心理的抵抗感を突いて、空売り攻勢を仕掛けてくるファンドも少なくないだろう。いつもの筆者流の表現を使えば、表層雪崩が通年で2~3回は起こることを覚悟せねばなるまい。


相場の喧噪の中で、どこまで持論の確信を保てるか。絶好のスタートを切った日本株相場だからこそ、個人投資家の「胆力」が試される1年になると筆者は感じている。


今回の株暴落でオタオタする人たちには「大事ない! 敵はそなたの心の中にあり!」と一喝したい。


金にしてもドルにしても、どうしてこう動いたのかっていう理屈みたいなものを少し考えてほしい。その考えるプロセスが大事なんじゃないかと思うわけ。一月3000円でも金を買うと、人間は欲があるから、為替にも興味を持つようになり、ニュースも深読みするようになる。その知識は、人生において必ず役に立つようになる。


金は、儲けようと思うと我々でも難しい。8勝7敗で御の字の世界です。金は貯めるもの、将来を見据えて、平時のときからコツコツと蓄えていくものです。私は、金は投資とは認めていません。では、何か。金は保険、何かあった時に頼りになるものなんです。そして、これが役立たないのが実は一番いい。


個人投資家で成功している人には、コツコツ失敗経験も繰り返しながら、徐々に手を広げていくタイプが多い。成功体験だけでは続かない。色々な銘柄を拾い、コツコツ失敗することでリスク耐性が徐々に堅固になり、冷静にポートフォリオのリスク配分を考えられるようになるものだ。いきなりポートフォリオ理論から入るのは順序が違う。


プロの多くが、自分の資産運用となると極めて地味なものだ。急性肝炎が労災といわれるような相場の修羅場をくぐり抜けてきているので、リスク分散のありがたみが骨身に染みているからだと思う。


個人投資家ほど「自分だけは儲けたい」という、何ともご都合主義的な考えに染まるもののようだ。冷静に考えれば、そんなうまい話などあるはずもないし、たとえあったとしても、それを親切に個人的に教えてくれる慈善事業家などいるはずもない。いたら、それこそ怪しい。


アナリストとて引退すればいち個人投資家になるわけだが、結局考え過ぎて、売りも買いも決断できないタイプが多い。グローバル経済についての見事な論文を送ってきたアナリストの友人が、手紙の最後に「それで、私はどうすればよいのだ。友人としてアドバイスを請う」と書いてきたときには、思わず苦笑してしまった。


私はスイス銀行の外国為替貴金属部のトレーダーを12年間勤め、ここで3000回は相場を張った。生涯星取表といえば、1600勝1400敗である。つまり8勝7敗で御の字の世界なのだ。7勝8敗が続くとクビになる。ここで1勝でも勝ち越しを12年間続けられるのが、プロたるゆえんなのだ。


イラク戦争が起こったときのこと。開戦6ヶ月前から、市場の中東筋は開戦必死の情報を独自ソースから得ていた。そこで、NY先物市場でジワジワ金の買い持ちポジションを増やしていた。金価格はジワリ上昇が続いた。そして、ついにドンパチが始まり開戦。件の中東筋のディーラーたちは一斉に利益確定の売りに走った。惨めだったのは、「有事の金」という人の心を怪しく揺らす言葉に乗り、開戦と共に金買いに走った個人投資家たち。見事にハシゴを外された。


私がスイス銀行チューリヒのトレーディングルームで先輩スイス人たちから最初に教わったのは、「噂で買って、ニュースで売る」というやり方である。


日経新聞の記事は300万部以上の読者に読まれる。つまり市場に影響を与える材料としては新鮮味がない。日経が書いてから売買に動いても遅い。


ヨーロッパでよく「金は嵐の夜に輝く」と言います。今回の北朝鮮問題のように、テールリスク(想定外の暴騰・暴落が実際に発生するリスク)がテールリスクでなくなった時に逆に値が上がって、ポートフォリオ全体の価値を金が保全してくれる。それが金の役割。


個人投資家としても心の準備だけは怠らぬようにしたい。メディアに日本株暴落の見出しが躍れば、プロだって不安感に襲われるものだ。しかし、空売りは必ず買い戻される。目論見通り下がれば、利益確定の買いに走り、上昇相場を切り崩せないならば、早々と見切って損切りの買い戻しに入る。そこまで読んで、ばたつかぬことだ。


日本にいると悲観的になりがちだが、世界をまわると、どの国も大変なアキレス腱をかかえている。日本などまだマシなほうだ。だからこそ、北朝鮮リスクでさえ、円が買われるのだ。投資は絶対基準ではなく相対的基準で決まるもの。日本国内では脱力感に満ちた日本株関連報道が目立つが、ここは投資家の忍耐力が試される。


個人投資家はどうすればいいのか、といえば、少額からでも色々な投資対象に身銭を切って、実戦あるのみ。スイス銀行チューリッヒのトレーダーの半分は高卒だ。学歴など全く関係ない。銀行なのにマニュアルもなかった。いきなり相場を張らされた。個人とて同じこと。少額でも自ら痛い思いを経験してこそ、リスク耐性が強まるものだ。その上でマネー誌を読むなり、セミナーで講師の話を聞くなりすればよい。


スイス銀行に就職して、チューリヒ本店の外国為替貴金属部のトレーディングルームに配属され、いきなり売買ポジションを持たされた。同僚スイス人トレーダーたちは、半数が高卒。学歴など全く関係ない世界だ。とにかく、数字が全て。相場にマニュアルなどあるはずもなく、先輩のスイス人が「指南役」として付いたが、「とにかくやってみろ」の一言。「まずは損切りから覚えろ」と言われ、トレーディングルームに放り込まれ、無我夢中で相場と戦った。


よく思うのだけど、株はプロ級の人でも金となると、笑っちゃうくらい初心者なんです。お風呂に入る時、かけ湯をするでしょ。いきなりどぼーんと入りませんよね。金も同じで、まずは月々5000円から始めて1年続けたらいい。すると相場観めいたものもできてくるから、それから5年くらいの目標を決めて、定額でね、定量でなく、定額で金を積み立てていったらいいと思います。


私もリーマンショックの時にやられてね。証券会社出身の妻に、けちょんけちょんに言われました。日頃エラそうなことを言うくせにと。でもおかげさまで持っている(資産の)2割の金が3倍になってくれたので、ロスの7割はリカバーできたんです。プロがこう言うのもおかしいけれど、本当に金って、いざというときに役立つなと思った。普段は輝くだけで配当も生まないし、値動きがある訳でもなしと思うけれどね。つまり資産運用では脇役。インカムを生むのが主役だから。なので金は脇役なんだけれども、なかなか渋い味を出すなと、その時、私も実感したんです。


「落ち着いて行動せよ」などと言っても虚しい。プロの私でも今回(の暴落)はかなり動揺した。NYの、私の古巣元スイス銀行軍団のヘッジファンド連中も、言葉を失っていた。ただし、彼らは、慌てて余計なことは一切しない。異常な状態は持続しないと確信しているから、ポートフォリオをいじることは控える。そして、パワープレーで相場の抵抗線などが突破されると、新たなレンジ入りとドライに割り切り、損切りあるいは新たなポジション形成に動く。


誤解してほしくないのは、金をどんどん買え、という話ではなくて、財産のうちの5~10%を金で持っておく。そして、まとめ買いではなく、コツコツ少しずつ買っていく。具体的に言えば、今は、月に4000~5000円ずつ買って積み立てられる時代です。


私が、金に関して必ず紹介するエピソードがあります。スイス時代に、同僚の家などに招かれると、分厚いアルバムを見せてくれる。それを開くと、娘さんの誕生日ごとの写真と一緒に、同じページに金貨が1枚ずつ貼ってあるんです。そして、娘が嫁ぐ前の晩に、お母さんが「家庭内で有事が起こった時にこの金貨を売りなさい」と言って娘にそのアルバムを渡す。私はそれを見たとき、「まさにこれが金だ」と思いました。金は、万が一に備えたものだという教訓がそこにはあります。


スイス銀行時代、「アナリストは2つの手を持つが、ディーラーは1つしか手を持たない」とも教えられた。すなわちアナリストは「こう見れば(on one hand)、こう」だが、「ああ見れば(on the other hand)、ああなる」と複数の見方を提示できる。それで結局どうなるか、と聞かれれば、Aのシナリオの確率は40%、Bシナリオが60%などと答える。しかし、ディーラーは「売る」か「買う」か、どちらか一方に決めて動かねばならぬ。これは、個人投資家とて、同じ立場であろう。


スイス銀行は「ディーラー養成工場」ともいわれ、各国から出向でやって来る「外様ディーラー」も多かった。私は兄貴分格のスイス人ディーラーから、まずこう言われた。「相場は理屈ではない。マニュアルや本で教えられるものでもない。とにかく、自分でポジションを取って実際の痛みを感じ、リスク耐性を養うことだ」。周りをよく見れば、同僚のディーラーたちの学歴は半分近くが高卒である。私自身もその後のキャリアで学歴のお世話になったことがない。つまり、相場に学歴は不要。儲けて勝てば官軍だ。


敢えて誤解を恐れずに言えば、ディーラーはあまりお利口さんでは務まらない。これは個人投資家にもいえること。最近は情報過多で消化不良を起こし、頭でっかちになったアマチュア投資家が多い。筆者がスイス銀行のディーラーとして大きなポジションを張っていたときは、他人の意見には耳を傾けず、モニター画面のコメントも読まず、「唯我独尊」といわれようが、我こそが相場のことを熟知しているとばかりに振る舞ったものだ。今にして思えば生意気な若造そのものであったが、そのくらいの過信がなければ、大きなベット(賭け)など出来るものではない。皆に好かれるタイプの相場師など、お目にかかったことがない。


30年来の旧知の経済記者がリタイアして、待ってましたとばかりに、退職金で商品先物投資を始めた。原油・金などの値動きを熟知して自信満々であったが、結果は惨憺たるものであった。2年もたたずに元金がゼロになってしまったのだ。その過程はというと、まず損切りのタイミングを失し、利食いも鼻の下を長くして決断が遅く、損失を取り戻すために無理をして、さらに傷口を広げた。まさに、初心者の個人投資家が陥る罠にはまったわけだ。現役のときは、新聞紙面に商品投資の心得などを指南役として書いていたのだが、理論と実践は異次元であった。


筆者のスイス銀行つながりのヘッジファンドたちの学歴は半分近くが高卒だ。筆者は名門ウォートン・ビジネス・スクールで近代ポートフォリオ理論(MPT)を学び、意気揚々と現場に戻ったが、その理論に基づくトレーディングは惨憺たる結果に終わった。結局、個人投資家に必要なフィジカルは「胆力」なのだと思う。これを鍛えるには「少額」で様々な売買の実体験を積むことだ。十分にかけ湯したうえで、ホットな「適温相場」にどっぷりと浸かりたいものだ。


豊島逸夫の経歴・略歴

豊島逸夫、としま・いつお。日本の経済評論家、貴金属トレーダー。東京都出身。一橋大学経済学部卒業後、三菱銀行、スイス銀行外国為替貴金属部ディーラー、ニューヨーク金市場フロアトレーダー、ワールド・ゴールド・カウンシル日本代表などを経て豊島逸夫事務所を設立。