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裵英洙(医療機関再生コンサルタント)の名言

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裵英洙(医療機関再生コンサルタント)のプロフィール

裵英洙、はい・えいしゅ。医師、経営者、コンサルタント。奈良県出身。金沢大学医学部卒業、同大学院医学研究科修了、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了、フランス・グランゼコールESSEC大学院留学。医療機関再生コンサルティング会社メディファームを創業。著書に『なぜ、一流の人は疲れを翌日に持ち越さないのか』『医療職が部下を持ったら読む本』ほか。

裵英洙(医療機関再生コンサルタント)の名言 一覧

人間は同時に二つの異なることを考えることが苦手。ですから、好きなものを思い出すと、怒りを別の思考に置き換えることができる。


40代ビジネスマンにお勧めしたいのは、「戦略的手抜き」。「力の入れどころ・抜きどころ」がわかる年齢であればこその働き方を確立することです。


体力がある若い頃は仕事を「量」で測りがち。対して成熟したビジネスマンは仕事を「パフォーマンス」「成果」で測る。そして、短い時間でそれを獲得したことに達成感を覚える。


一日のスケジュールを夜からスタートさせることがポイント。翌日のための準備は夜から始まっているからです。


睡眠は未来への投資の役割も果たす。質の良い睡眠を取ることで翌日のパフォーマンスが上がり、それを続けることで、元気に働き続けられる身体を維持できるからです。


眠りを考えることは、短期決戦用の「戦術」ではなく、何十年も続くビジネスマン生活全体で高いパフォーマンスを出すための「戦略」。


医学的に「疲労」と「疲労感」は区別されます。やり甲斐や達成感を感じると、疲労が脳によって隠されて、疲労感を感じないのです。


休日にたくさん寝ることの良し悪しはいろいろと議論されています。私は、身体が疲れているなら、寝溜めもアリだと思います。安静にすることで、内臓の回復につながるはずです。


私は、疲労のマネジメントでまず重要なのは肝臓を守ることだと考えています。疲れたら肝臓を労わること。つまり、血流を良くして、十分な水分と良質なタンパク質を摂取することが基本です。


「1日の仕事は前夜の十分な睡眠から始まる」という考え方は、働く人に必須の視点。睡眠を、翌日の仕事への「投資」と考えることが、疲れない身体と高い成果の基盤となる。


特別なイベントが控えているからといって習慣を変えるのはリスキー。特別な日だからこそ、いつも通りに過ごすことが重要。


手帳を隙間なく書いても、仕事の質とは関係ありません。余白をあえて作り、そこで新しい仕事を作る時間と意識づけています。


やる気が出ない時は、まず手だけでも動かしましょう。手を動かすと、脳が「作業興奮」を感じるんです。提案書を作る場合でも、いきなり考え込まずに、まずは資料集めから始め、手を動かしましょう。


「運動しよう」と思うのではなく、趣味が結果的に運動に結びつくような方法もお勧めです。たとえば歴史好きなら「史跡散歩」、自然好きなら「鳥類観察」、アート好きなら「美術館めぐり」。好きなことを通じて歩く量を増やすのが効果的。


運動習慣をつけるポイントのひとつは、運動する時間を確保できるか否かです。これに関しては、多くの方が「ない」と答えるでしょう。逆に言えば、この難関をクリアできれば問題は一気に解決に向かうとも言えます。


医学的に見ると、「健康かどうか」ということと、「ミスをするか、しないか」ということは、密接に関係する。体調を「○」「△」「×」と記号で示すと、傾向が一目で把握できるので便利です。△や×が何日も続くようなら、「自分はミスをしやすい状態だから、いつもより丁寧に仕事をしよう」と、自然と注意するようになります。


働き盛りのビジネスマンが食事のバランスをとるコツは、食生活を数日単位で考えること。一食一食のバランスを考えるのではなく、3日~1週間単位というように時間軸を延ばして調整するのです。


睡眠を削ると頭や心に疲労が残り、パフォーマンスが下がって大きなミスや事故につながる恐れもある。一流のビジネスマンは、睡眠を大事にし、とくに大事な仕事に際しては「前夜の就寝時間」をきちんと設定します。


眠りにつくまで考え事をする際、翌日の業務について気をもんだり、失敗をクヨクヨ振り返ったりと、マイナス思考ばかりになると心の疲労が回復しません。意識的に「今日、良かったこと」「明日、楽しみなこと」を思い浮かべるようにしましょう。


あらかじめ休む時間や日程を確保しておかないと、予定がどんどん詰め込まれる。それに流されて疲労を溜め込むのではなく、「休みも仕事の一部」と考えてしっかり休息を取り、すばやく回復して高いパフォーマンスを挙げるのが賢い方法。


加齢による体力の衰えに抵抗しようと、いきなりランニングやジム通いを始める人がしばしばいますが、これは考えものです。適度な運動ならば問題ないのですが、過去の自分を目指し、その頃と同じ体力をつけようと一念発起するのはケガのモト。運動をしすぎて体力が消耗し、仕事に支障が出るリスクもあるので要注意です。


いつまでも若く、疲れない身体を手に入れたいと望んでも、それは「青い鳥」のように実現不可能なもの。しかしそれは、決して悲観することではありません。なぜなら、若い頃には持ちえなかった武器――スキルと経験があるからです。


一流のビジネスパーソンにとって、睡眠は投資。「明日はこういう仕事があるから、快眠していいパフォーマンスを発揮しよう」と未来志向で考える。翌日に最高のパフォーマンスを発揮するためにどう眠ればいいのかを考えるのが、成果を出す思考。


加齢とともに中途覚醒(睡眠中に目が覚めること)が起きやすくなり、高齢者になると途中で起きない人のほうがむしろ珍しくなります。夜中に何度も目を覚ますこと自体に悩む必要はありません。心配なのは、早とちりして不眠症と自己診断して、睡眠薬に頼るようになることでしょう。


午後の眠くなる時間に単純作業を入れるのは避けてください。デスクワークより、営業の外回りのように体を動かす仕事の方がいい。室内で会議をやるとしても、立ってやるなどの工夫をしたいところ。


睡眠障害を訴える人の多くは、適切な環境が整っていないから眠れないだけの場合が多くあります。考えられる原因を改善しても睡眠障害が続くなら、そこで睡眠薬の出番です。まずは環境や生活習慣を見直して、それでも改善しなければ医師の診断と処方のもと、適切に睡眠薬を服用する。この順番を守ることが大切。


一晩寝ないと、集中力、記憶力、思考力の3つの能力が鈍くなり、仕事の能率、とくに頭脳労働の比率が大幅に低下します。人は17時間以上起きていると、血中アルコール濃度0.05%、ビール1~2本分飲んだ状況と同じレベルまで作業効率が落ちるというデータがあります。


最適な睡眠時間は人によって異なる。ナポレオンは3時間のショートスリーパーで、アインシュタインは10時間のロングスリーパーでした。睡眠は究極の個人習慣であり、何時間眠るべきという「べき論」で語っても意味がない。むしろ意識したいのは睡眠の質。


浅い眠りであるノンレム睡眠は肉体疲労を、深い眠りであるレム睡眠は心と脳の疲労を取るための睡眠。ノンレム睡眠とレム睡眠は交互に訪れますが、どちらが欠けてもダメ。両方がそろって体、心、脳が回復する。


一流の人は「就業中の休息」が上手です。自身が一息つくと同時に、くつろいだ雰囲気を見せることで部下が話しかけやすくなる、そんな工夫もお手のもの。多忙さをアピールして「話しかけるなオーラ」を放つ二流・三流とは対照的です。


休息時、一流のビジネスマンがしていることは二つ。一つは、これまでの行動の振り返り。もう一つは、それを踏まえた今後の行動のイメージ。彼らにとっての休息とは、行動を俯瞰的に見直す「戦略タイム」でもあるのです。結果、休息後にはより行き届いたマネジメントができ、部下の快適度も増します。


睡眠は貯金、いわゆる「寝だめ」はできませんが、寝不足という借金の返済はできます。2時間長く寝る程度ならば効果的。でも昼過ぎまで寝ると翌週の睡眠リズムが狂うので注意。


最適の睡眠時間は個人差があります。目覚めが悪いなら、むしろ短くしたほうが、スッキリ起きられる人もいるでしょう。


寝酒は寝付きは良くなりますが、短時間で目が覚める質が悪い睡眠になります。アルコールを分解するには体内の水が必要なので脱水症状のリスクもあります。


良質な眠りを取れていない人は多い。睡眠に対する誤解がその原因かもしれない。その誤解とは、睡眠を「量」で考えていること。長く寝ればベストだと捉えがち。でも、睡眠では「質」も大切。自分に合った良質な睡眠をとらないと、疲れは取れず頭はさえない。仕事にも支障をきたしてしまう。


布団に入っても眠れないときは、まだ眠くないのだと割り切って、飲食以外ならテレビを見ても、スマホを操作してもかまいません。気持ちを切り替えれば、1時間ほどで眠くなるはずです。「寝なきゃマズイ」と焦る気持ちこそ眠りにくくなる要因です。


睡眠の最適解を見つけるには、自分の「悩み」を明確化することが必要です。寝つきが悪い、眠りが浅い、早朝に目ざめたあと眠れない、長時間寝ても疲れが取れない……など、同じ「睡眠不足」でも様々な側面があるものです。自分がどれに当たるのか、もしくは複数該当するのか、つかむのが第一歩です。


世間で言われている「睡眠神話」は基本的に万人には当てになりません。睡眠のありかたには個人差があり、良い睡眠を得る方法にも「万人向けの正解」はないのです。良い眠りのコツは、「正解」ではなく、自分用の「最適解」を探り出すことです。自分に合った方法を見つけ、カスタマイズしていくことが大切です。


会議の予定を終了時間まで書くと、ズルズルと無駄に時間を使うことがある。何事も早めに終わらせ、次の案件にすぐ取りかかるか、余剰時間を作るようにしています。


健康管理を他人任せにする人もいますが、それはビジネスパーソンとして二流です。ビジネスパーソンのコアバリューはなんだと思いますか? 自分の身体と頭ではないでしょうか。一流の人は、自分のリソースを自分で管理して磨き、さらに高みを目指します。これこそ、仕事人のあるべき姿だと私は思います。


重要なのは、「なんとなくダルい」と感じている疲れを、「なんとなく」のままにしておかないこと。いつから、そして、どの程度なのか。疲労のマネジメントも仕事と同じで、ファクトを集めて、それをベースにソリューション(解決策)を考えるべきです。私が疲労のマネジメントのために行なっているのが「カラダ手帳」をつけることです。どれくらい寝たか、食欲はあるか、排便は順調か……など、体調をデータベース化します。


私は場所さえあれば身体を横たえて休みます。神経と内臓の疲れを取るためです。目を閉じ、目と脳を休めることは、神経の疲れに手っ取り早く効きます。また、横になると全身が心臓と同じ高さになり、血液がすみずみの臓器まで流れやすくなります。血流の改善は、身体の各部位に滞った疲労物質を洗い流し、内臓への血流も増加させます。とくに疲労との関係が深いのが肝臓。身体の毒素である疲労物質や不純物は、肝臓に集まって分解されます。横になることで、肝臓の血流が約30%向上すると言われています。


ビジネスは長期戦です。疲労を溜め込んでしまい大きな反動が来た場合、30年間働けるところを、20年間で終えてしまうかもしれません。それを回避するためには、戦略的な体調管理が必要です。私は定期的にノー残業デーを設けています。家族と過ごしてリラックスしたり、疲れが溜まっているときは安静にしたりして、回復に努めています。


火事場の馬鹿力と呼ばれますが、人間は疲れていても働けます。締め切りが目前に迫ると、ヒリヒリ、ハラハラしつつも頑張れます。この気力によって疲労が隠されている状態は、実は危険です。たまになら、このような働き方もいいでしょう。しかし常に馬鹿力を出していたのでは恐ろしいことになります。私はたくさんの患者さんを見てきて実感しています。本人は疲労感がなくても、身体の奥底には疲労がこびりつき、最後には大きな反動を生むのです。


身体はきわめてシンプルにできています。働いたぶんだけ休ませれば回復するのです。どの疲れにも休養は有効。ですから、業務の合い間や週末などには疲れていなくても、予防的に休みを取るべきです。頭では疲労を感じていなくても、身体が疲れているケースがあるからです。


疲労には、「肉体的」「精神的」「神経的」の三つの種類があります。肉体的な疲れとは、身体を動かした際に生じる疲れ。精神的な疲れとは、人間関係などから来るストレスなど。最後の神経的な疲れとは、目や耳、脳の疲れを指します。見落とされがちですが、パソコンでの仕事を長時間続けたり、集中力を長く保ったりすると、神経も疲れるのです。


自分の強みや個性をきちんと認識し、外ではなく自分の中に答えを見つけること。怒りを抱えているときも、怒りのモトとなった外的要因に目を向けるのではなく、「なぜ腹が立つのか」「そこにはどんな心理が働いているのか」などと、自分の内面を深掘りしていくことで、冷静さを取り戻すことができるでしょう。


ベストなのは、自分の価値観を保持しつつ、接し方を相手に合わせて変えること。仕事の遅い部下なら指示のレベルを下げる、頭の固い上司なら折衷案をいくつか投げかける、というように相手に合わせた方法を提供していくことで、相手との関係性が変わり、結果的に相手の行動も変わっていくでしょう。


周りの多様性を認め、自分の感情をコントロールできるようになることが、ストレスを最小限にする第一歩。その中でも怒りの感情をコントロールできるようになれば、周りに安心感を与えられる「できるビジネスマン」と言えるでしょう。


手帳の日付欄に体調を「○△×」で記録しています。これを続けると、「前日残業した日は調子が悪い」など、パフォーマンスの波に気づける。自分の体調のエビデンス(根拠)が見える。手帳を開くたびに「○△×」が目に入るため、「大事な仕事の前はよく眠ろう」と、体調管理できるようになるんです。


億劫なときは仕事を小分けにしてみましょう。小分けにすると作業が明確になります。また、小分けになるため、億劫な仕事も「これならできそう」とラクに思えてきます。ラクに思えるから、とりかかりやすいんです。


実は、クリエイティブで難易度の高い仕事にもルーティンワークはあります。たとえば、大工さんの「カンナ掛け」は高度な技術を必要としますが、熟練した大工さんは、難しいとも思わずに行なっているはずです。習熟によって高いスキルを得た仕事なら、思考力や集中力を最小限に抑えたまま遂行できるものなのです。


青年時代の写真や、昔着ていた細身の服を目につくところに置いてモチベーションを高めましょう。家族に「運動しないとまずいかな?」と聞いて「もちろん! もっと痩せて!」と遠慮なく言ってもらうのも良いでしょう。


誰かを誘って始める、もしくはそうした相手がいるスポーツサークルに参加するのが長続きさせるコツです。その相手は、「大事な人」であることも重要なポイントです。尊敬している先輩や仲の良い友人など、自分だけが勝手に止めたら心が痛むような相手を選びましょう。


小さなミスを最大限に活かすことが大切。私が携わる医療の現場は、ミスが患者の命に直結するシビアな世界です。当然、ミスは許されません。しかし残念ながら、ほかのすべての職場と同じで、ミスの発生をゼロにすることはできない。そこで大事な姿勢は、小さなミスをその場限りの反省で終えず、積極的に活用すること。予防に役立ち、重大なミス(インシデント)の発生につながるかもしれない流れを断ち切れる。


夜中に目が覚めたとき過剰にナーバスになり、かえって目が冴え、さらに焦る、という悪循環に陥る人は少なくありません。そんなときは無理に眠ろうとせず、ぼんやりと目を閉じたまま横になりましょう。布団から出るにしても、「せっかくだからこの時間に仕事をしよう」などと思わず、ただボーッと過ごしましょう。「ボーッとする」こともまた、頭や心の疲れを取るためには欠かせない時間なのです。


「睡眠ログ」をとって、ご自身の睡眠を見える化しましょう。基本的には「入眠時間・起床時間・睡眠時間・目覚め感」を3段階で評価したものを記録するだけでOK。その日何をしたか、職場での調子はどうだったかなどをメモするとさらに有用なデータになります。数日分のログが溜まったところで読み返せば、「何時間眠れば調子がいいか」「前日に何をすると疲れが残るか」などの自分の傾向が見えてきます。自分にとっての良い習慣や問題点を見つけたら、こまめにカスタマイズする。それにより、睡眠という「明日への投資」は、大きな成果となって返ってくるでしょう。


「自分たちの若い頃は徹夜で働いたものだ」などと武勇伝をひけらかすのは、悪しき伝統を継承させるモト。若い頃はひたすら働いてスキルを蓄積させることも重要ですが、その中にある「ムダ」な要素は取り除く必要があります。彼らに「効率的な働き方のコツ」を伝授するのが、スマートな上司の在り方といえるでしょう。次代の人々をよりクレバーな働き手にしていくことで、会社組織全体の成長も図れるのです。


「疲れなどまるで感じない」という人は、これはこれで問題あり。疲れを感じないからといって身体が疲労していないわけではないからです。仕事に意欲的で強い達成感を感じている人ほど、疲労感を感じにくい傾向があります。しかし、その裏で実際は疲労が蓄積しており、放置していると取り返しのつかない大病につながることもあります。「疲労と疲労感は違う」と心得て、40代になったら自分の身体と向き合ってください。


飲酒は睡眠の質を低下させます。とはいえ、接待や懇親会など、飲むこと自体が仕事の一環というケースもあるでしょう。その場合、熟睡感をなるべく損なわないような飲み方を心がけてください。具体的には、お酒と一緒にチェイサーとして水を飲む。水を飲めば早めにウオッシュアウトできて負担が軽くなり、熟睡感が損なわれにくくなります。量の目安は、お酒と同量。


通勤に電車を利用している人は、帰宅時の車内での「うっかり寝」に注意してくだい。睡眠の中で最も深い眠りは、その日始めて寝たときに出やすい。帰りの電車の中でそれを先取りしてしまうと、帰宅後、睡眠のリズムが崩れて寝付きづらくなったり、眠れても眠りが浅くなりがち。うっかり寝を避けるには座らずに立ったまま返った方が無難。


人間の疲労には「肉体的疲労」「精神的疲労」「神経的疲労」の3種類があります。これらの疲れが密接に絡み合って、人間のあらゆる活動のパフォーマンスを低下させていきます。これらの疲れすべてのメンテナンスに関係しているのが睡眠です。睡眠は万能選手。しっかり眠ることで、体、心、脳のメンテナンスが満遍なくできます。


すべきは「疲れに応じた休息法」を心得ること。疲れには、肉体の酷使で起こる「身体的疲労」、人間関係ストレスなどで起こる「精神的疲労」、長時間のパソコン作業などで起こる「神経的疲労」の3種類があります。これに対し、対処法も同じく3種類あります。「睡眠・栄養・運動」です。睡眠はどの疲労にも有効で、栄養は身体的疲労により効果的ですし、運動は精神的疲労や停滞感のあるときに行なうと効果的です。自分の疲れの原因をきちんと把握し、的外れな対処をしないように気をつけましょう。


私自身、頻繁に昼寝を取り入れています。とくに14~16時は生体リズム的に眠気が襲う時間帯なんです。だから、午後のパフォーマンスを保つために、昼寝は必要ともいえます。ただし、30分以上寝てしまうと深い眠りに入り、起きたときにダルさが残って逆効果。昼寝は短時間で済ませるのがコツです。


睡眠不足は仕事のパフォーマンスを下げるので、避けたいところ。とくに徹夜は論外です。睡眠は身体の休息だけでなく、記憶を定着させたり、脳のメンテナンスをする大切な時間。睡眠時間が足りないと、仕事に支障をきたすだけでなく、うつ病の原因になります。自分にあった眠りを見つけ出すことが大切なのです。


自分のことだけでなく、部下や周りの人の個性もきちんと認めてあげることが肝要。40代ともなると、頭が固くなり、何事においても「こうあるべき」という「べき論」が増えてくる傾向があります。自分と違う考えもある、という多様性を認めることで、ちょっとしたことで腹が立ったり、ストレスを溜めたりすることが少なくなるでしょう。


ストレスのない生活を送りたいものですが、ストレスをゼロにすることは不可能であり、また、その原因は人間関係や会社関係に起因することが多いため、すぐに解消することが難しいもの。しかし、ストレスをゼロにしよう、と思う必要はありません。必要なのは、ストレスを自分でコントロールし、マネジメントしていくことです。


せっかくの休憩時間に、「身体は休んでいても頭や心が休んでいない」状態になってはいないでしょうか。そんなときは、休みなのだから頭を無にしようなどと思うのではなく、「たわいない楽しいこと」を考えるのが早道。「今日の夕飯はなんだろう」「週末は何をして遊ぼうか」など、呑気かつポジティブなことを考えましょう。これは「リプレイスメント」と呼ばれるやり方で、頭の中にあるイメージを別のイメージに置き換えることにより、疲労感を頭の外に「押し出す」方法です。単純ですが、手っ取り早く休息モードに入るのに有効です。


英国海軍の教えに、「洗うなら大きな皿から」という言葉があります。最初に大きな仕事・厄介な仕事から片づけるべし、という考え方です。そうすることで、いわゆる「不測の事態」に対応しやすくなります。突然予期しない仕事が舞い込むシーンはビジネスにつきものですが、そのときまだ「大皿」にまったく手をつけていないとなると、難しい仕事を並行で抱えて多大な消耗を強いられることになるでしょう。


有能なビジネスマンは、迅速かつ正確に優先順位を決められるもの。対して、判断の精度が弱い人はスタートが遅れたり、とりあえず発生した順に着手してしまったり、想定外の案件に混乱したりする中で、時間と体力を浪費してしまいます。こんな人は、トレーニングとして「優先順位の点数化」の習慣を持つことをお勧めします。抱えているタスクを列挙し、重要度を計算してみましょう。基準は「ヒト」「モノ」「カネ」「時間」、いわゆる経営資源の四要素。タスクごとにその四要素を照らし合わせ、「不要なら0点、そこそこ必要なら1点、絶対に必要なら2点」と点数をつけて加算すると、得点の多いものほど重要度が高いとわかります。この方法に慣れてくると、書き出さなくても頭の中で即座に計算できるようになります。こうして判断力を鍛えることから、まずは始めてみましょう。


「回数限定」することもお勧め。「明日だけランニングしてみよう」など、一度で止める前提で気軽に試してみるのです。あえて目標を小さく設定することで、心理的ハードルを下げる作戦です。さらに、小さく「三歩だけ走ってみよう」とするのもいいですね。実際に走ってみれば、三歩では終われないはず。いったん走り出せば、かつては馴染み深い感覚だった「スポーツの爽快感」が蘇ってくるでしょう。


運動経験がない人は、まず運動をすることへのハードルを低くすること。いきなりジムに通う、道具一式を揃えるなど、形から入ろうとすると長続きしません。ですから、「生活の延長線上」でできるトレーニングから始めるのがベストです。通勤時にひと駅手前で降りて歩く、エスカレーターではなく階段を使う。慣れてきたら毎晩10分のストレッチを加える、それにも慣れたらジムの初心者用レッスンを試してみる――というふうに、少しずつ負荷を上げていくと良いでしょう。


筋肉を構成する「筋線維」は40歳頃から年に0.5%ずつ減少し、筋力もそれに応じて衰えます。運動量が不足している場合、この低下には拍車がかかります。筋肉が落ちると、エネルギーの消費量も下がります。結果として肥満になりやすく、生活習慣病のリスクも増大しかねません。年齢的にも環境的にも運動不足になりやすい40代ビジネスマンは、今こそ積極的に運動習慣を持つべきでしょう。


ミスを次に活かすための3か条。

  1. 見える化で意識を高める。やってしまったミスは、手帳などに記録することが重要。文字にすると、客観的に捉えられるようになり、今後は防ごうという意識が明確になる。
  2. 自分のミスの傾向を知る。書きためたミスを振り返ると、「ミスの種類」「ミスをしやすいタイミング」といった自分のミスの傾向を把握しやすい。今後ミスを防ぐための具体的な対策が立てやすくなる。
  3. 長く続けるためにルールは緩やかに。傾向を把握し続けることが大事。「5W1H」を押さえて書きさえすれば、書式や筆記具の色は自分の好みで構わない。

「自分が本当に効くと思える、オリジナルの休息法」を見つけましょう。効果的な休息法は「人真似」では手に入りません。体質や仕事環境が一人ひとり違うように、効く休息も千差万別。だからこそ一流は業務内容に応じて、自分の感覚に素直に従い、オリジナルの休息法を編み出しているものです。とはいえ、人が実践している方法を知ることは自分の休息法を探すうえで参考になるはず。


休息とは文字どおり「息をするために休む」こと、すなわち「一呼吸入れる」ことです。オーケストラでは、一拍の間が大きな効果を持ちます。これを人間の行動様式に置き換えると「一呼吸置かない生活」とは「リズムのない生活」ということになります。それは、同じテンポとボリュームで、休みなく鳴り続ける音楽のようなもの。休みなく、常に一本調子の疾走状態……。こうした生活を送ることの弊害は、単に健康が損なわれるだけではありません。緩急のない音楽がつまらないように、あなたの仕事や人生そのものが魅力を欠いていくこと、これこそが甚大な損失なのです。


大切なのは中長期的なスパンで考えること。手柄を取られたと思う人は、1プロジェクトにつき1評価と思いがちですが、評価や成果は一朝一夕で手に入るものではありません。一時的に手柄を人に譲っても、腐らずに真摯に仕事と向き合っていれば、必ずどこかでリターンが来るでしょう。近視眼的にならず、中長期的に捉えたいところです。それはストレスの軽減につながるだけでなく、周囲の評価をも変えます。「良い働きをしているのにひけらかさない人」「人に手柄を渡せる器の大きい人」という印象がだんだんと浸透し、最終的に大きな人望を得られるチャンスともいえます。


怒りは、内心抱いている理想と現実とのズレによって起こります。たとえば「部下はこうあるべき」「上司はこうあるべき」といった思いを強く抱いている人は、それに相反する現実に怒りを覚えやすくなります。対して、「他者は自分とは違う」と思える人は怒りを増幅させずにすみます。期限を守れない部下にも、考えを頑固に曲げない上司にも、その人なりの価値観や基準があるのだと思えば、怒りよりも「理解しよう」という気持ちを持てるでしょう。逆に相手を自分の思うように変えることはとても難しく、そこにこだわるかぎりストレスはなくなりません。


裵英洙(医療機関再生コンサルタント)の経歴・略歴

裵英洙、はい・えいしゅ。医師、経営者、コンサルタント。奈良県出身。金沢大学医学部卒業、同大学院医学研究科修了、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了、フランス・グランゼコールESSEC大学院留学。医療機関再生コンサルティング会社メディファームを創業。著書に『なぜ、一流の人は疲れを翌日に持ち越さないのか』『医療職が部下を持ったら読む本』ほか。