稲葉善治の名言

稲葉善治のプロフィール

稲葉善治、いなば・よしはる。日本の経営者。工作機械、産業用ロボットメーカー「ファナック」社長。茨城県出身。東京工業大学工学部機械工学科卒業後、いすゞ自動車を経てファナックに入社。取締役、常務、専務、副社長などを経て社長に就任。

稲葉善治の名言 一覧

必要であれば、社外の技術も躊躇なく取り入れる。何でも自前、というのは得策ではありませんし、意味がない。


環境が悪い時には製品力の向上やコスト削減など内部で地道に努力すればいい。そうすれば環境が改善した際に一気に大きな力を発揮できる。


私は会社の規模を大きくすることには全く興味を持っていません。あくまでも強靭な企業体質を維持するのが経営者の役割。


忘れてはならないのは、会社が強い体質を維持したまま存続すること。


為替や景気について言えば、いずれも循環的な現象ですから、1年や2年の時間軸で起こる変化に一喜一憂する必要はありません。最短でも5年、10年の移動平均で変動を踏まえておけば十分。


ファナックは常に100年、200年、またはそれ以上に企業が存続することを前提に活動しています。


パートナーとのアライアンス(提携)が開発の推進力となっている。パートナーの力を借りることで自社の技術だけでは対応できない部分もカバーできる。


ファナックでは以前から工作機械全体を1つのグループと捉え、部分最適ではなく全体最適のためにどうしたらいいかという問題意識を持っていました。


勝ち続けるためには、我々が勝てる市場で戦わなければいけない。


上にお伺いして、決定を待っていたら、遅くてしょうがない。しかも、間違いだらけになってしまう。


我々は勝ち続けるために「製造業の自動化」というある程度限定された市場で、どうやってビジネスを広げるかを考えている。


皆が体制に納得しなければついていかないし、皆が納得してついていく体制を時代に応じて作り続けなければいけない。


社長はプロ達がしていくので、社長は「雑用係」でいい。雑用係はしょうがないから矢面に立つ。


我々の一番大きな責任は、次の世代に健全な形でタスキをつなぐこと。


開発者全員が共通の目的意識をもつことが最も重要なので、この点に注意して、話すことや行動に注意しています。原理原則は非常に単純なことですが、やはり実行するとなると大変だし、この辺でいいかと妥協しがちですが、徹底することが大切だと思います。


私はあれこれ余計なことを考えず、目標に向かって一直線に進めと言っています。要するに、目標が定まったら、できるだけ早く目標に到達せよということです。それから、商品開発は一人で行うわけではありませんから、みんなの進む方向がばらばらで、各々違う方向に走ってしまったら十ある力の半分も発揮できません。


目標が定まったら、できるだけ早く目標に到達せよということです。研究開発のスピードは、遅れたら遅れた分だけ命取りになります。ファナックの研究所の玄関には「10倍速く回る時計」があります。商品化のタイミングや開発速度の重要性を研究者全員に意識させるため、創業者の名誉会長(工学博士 稲葉清右衛門)が社長時代に研究所にプレゼントしたものです。


ときには24時間体制で開発しなければいけないこともあるし、技術的なブレイクスルーを徹底して追求しなければならない場合もある。しかし、研究開発に携わる研究員の一人一人がゴールをわかっていれば、そんなに難しいことではないと思います。私はあれこれ考えずに目標に向かって一直線に進めと言っています。


ファナックは全社員の約三分の一の社員が研究員として商品開発に携わっています。研究開発で大切なのは、目標を決めることです。仮に目標なしに興味本位で研究を進めたら、成果はまとまりません。全研究員が共通の目標を認識し、タイムリミットを決めて開発を実行していくことです。


AI(人工知能)ベンチャーのPFN(プリファード・ネットワークス)と組んで、ディープラーニングも活用します。機械が自ら学習して作業効率化などの能力を高めるのです。PFNは機械学習の分野で非常にとがった技術を持ち、ファナックは出資もしています。


常に企業体質を強固に保っておくこと。要は企業も生物と同じで、勝ち続けなければ生存競争から脱落してしまいます。勝つにはどうしたらいいか、そのためには盤石の企業体質が必要。


外部環境が変動するのは、農業にとって天候が不順だったり良好だったりするのと同じです。天候が悪ければじっと耐えればいいだけの話ですし、恵まれればそのチャンスを生かすだけです。


短期的な見通しに一喜一憂する必要はありません。将来を見越した研究開発や設備投資によって会計上の利益率が落ちることもありますし、市場関係者からたたかれる局面もあります。しかし、我々は勝ち残るために、ロングレンジで考えていますから動じることはありません。


経営陣の引き継ぎに際し、何らかの形式を持ち込んでしまうと、本当は実態と違う状況になったとしても、形式がこうだからということで間違った選択をしてしまう危険性がある。大事なことは経営者自身が自分の頭で考えろということ。


今年入った新入社員やこれから入社する人たちは30年、40年と会社生活を送るんですから。その人たちの会社生活を台無しにするようなタスキのつなぎ方をしてはいけない。長居をして老害になってはいけません。


今、現場の最前線で何が起きているかまで、1人では把握できません。苦戦しているとか、勝っているとかいう生々しい話が最前線から集まってくるから、皆が知識を共有して、正しい判断ができる。限られた情報で決める方がリスクは大きいですよ。


今、私たちが存在しているのはヒトという生物が勝ち残ってきたからです。法人も永続性を保つためには、勝ち残らなければいけません。そこから全てを考えていく必要があります。


法人って、「法律上認められた人格」と書きますよね。法律の上では、我々人間と同じ存在なんです。私たちは生身の人間だから、寿命も体力も限られています。けれども法人は、法治国家が続く限り、何千年と永続できる可能性を持っている。


我々は市場という戦場で戦っています。社内の機密というのは、戦争で言えば、軍事機密のようなものです。どの地域にどれだけの部隊を配置するとか、敵に手の内を明かすようなことはできない。だから、しゃべらないことはとても多いのです。それを「閉鎖的」とみられても困ります。


利益を出し続けるためには、競合他社よりも強くなければいけません。競合他社よりも強くあるためには、強い企業体質が必要です。開発、生産、販売、サービス、すべてが強くなければいけない。


ファナックはいわゆる、5か年計画や中期経営計画という類いのものも一切立てません。中計を作ると、どうしても受注売り上げなどを主要な目標に掲げてしまいます。本来、それは最終的な目的ではありませんが、一旦掲げてしまうと社員の意識がそこに集中してしまいます。何としても達成しようと、安値受注など様々な弊害が顕在化するでしょう。


何か目標が必要ですから、比較的高い目標を掲げ、それに向かって努力はします。ただし目標であっても、最終的な目的ではありません。ファナックの目的は健全な形で企業が100年、200年、またはそれ以上続いていくことです。そこを勘違いせず、常に健全な形でたすきをつないでいけるように、きちんとした形で企業活動を続けられるような状態で次の世代の人たちに委ねることが経営者として最大の責任。長い目で見れば、株主にとってもそれが大きな企業価値につながる。


ファナックの制御装置やロボットが一段と使いやすくなるのに伴い、お客様の工場が知能化されて進化していきます。ウィン・ウィンの実績が積み重なる中で、お客様との関係がこれまでより強固になるでしょう。中核となるシステムが一旦導入されれば、他社がひっくり返すのは大変です。今、我々の目の前に極めて大きなビジネスチャンスがあります。積極的に先手を打っていきます。


ファナックは製造現場をよく知っているのが強みです。長い経験と技術の蓄積がありますから、自動化やロボット化のために製造現場が何を必要としているのかも熟知しています。ただ、自社の技術だけにこだわるつもりはありません。あくまでもお客様に対して最適なソリューションを提供するにはどうしたらいいのか。これを考えることが一番大事です。


稲葉善治の経歴・略歴

稲葉善治、いなば・よしはる。日本の経営者。工作機械、産業用ロボットメーカー「ファナック」社長。茨城県出身。東京工業大学工学部機械工学科卒業後、いすゞ自動車を経てファナックに入社。取締役、常務、専務、副社長などを経て社長に就任。

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