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神野直彦の名言

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神野直彦のプロフィール

神野直彦、じんの・なおひこ。日本の経済学者。「日本社会事業大学」学長。埼玉県出身。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。日産自動車勤務を経て、大阪市立大学経済学部助手・助教授、東京大学経済学部助教授・教授、東京大学大学院経済学研究科教授・研究科長・経済学部長、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科教授、日本社会事業大学学長などを務めた。

神野直彦の名言 一覧

我々が考えなくてはならないことは物事の本質をどう捉えるか。貨幣とは何だったのか、社会とは何だったのか、最終的には人間とは何だったのかという基本的な問いを発しないと抜けられないような、非常に根源的な危機の時代にあるのではないか。


本来、リーダーというのは、オーケストラの指揮者のように不協和音が出ないようにパーツ、パーツを上手くまとめていく責任があるんですよ。しかし、今は自らのパーツだけを追求していく社会になりつつありますから、非常に危険なことだと思います。


結局、人間が未来に対する不安と恐怖におびえている。そのため、社会というものが人間を単なる労働力の手段としてしか考えなくなり、人間を手段とする社会になっているのです。しかし、当然ですが、社会というのは、人間を目的とするために形成されている。昨今の「人間を手段」と位置付ける経済学を、「人間を目的」とする経済学に鋳直さなければならない。


宗教的な原理主義、ファンダメンタリズムと大衆の不安を煽るような国家的な原理主義が台頭してきて、それがお互いに増幅し合って対立や憎しみが煽られる時代になってきました。性(さが)なのか何なのか分かりませんが、その背景にあるのはやはり、人間と人間の結びつきが弱くなってしまったことの不安感です。


今は人類が歴史の峠に直面していると言っていいでしょう。未来を信じられた時代が終わり、未来を信じられなくなった時代に足を踏み入れようとしているのです。世界的に見ても不安感が出てきて、変な意味で人々が人間の結びつきを取り戻そうとする。人間と人間の結びつきが分断されたという不安感が、伝統的共同体への純粋な憧憬を呼び覚まし、暴力的にでも伝統的共同体を復活させようとする社会的反動を生じさせるのです。


一気に転換期に差し掛かっているからこそ人間は不安になるのではないでしょうか。こういう時こそ、人間は知恵のある動物、ホモサピエンスですから、どうやって乗り越えていくかを考えなくてはなりません。また、これらの問題は少なくとも人間がつくり出したものですから、必ず人間が解決できるはずです。その意味では、あまり絶望ばかりしないで、最後の力を振り絞って解決策を見つけていくべきなんだろうと思いますね。


現在の経済を見ても、根本的なことを問わないと混乱しますよ。マイナス金利とは何だったのだろうか。ビットコインなどの仮想通貨が出てきたのは何だったのか。私たちはやはり、貨幣とは何だったのだろうかという根本的なことを問うていかないと、どうも今の社会は景気が良いか悪いかという貨幣価値換算だけで物事を判断しているわけですね。やはり、今の経済や社会が本当に人間にとって幸せなのかを真剣に考えなくてはならない時期に来ているからこそ、私たちは踊り場から上がるべき階段が見えていないような気がします。


AIが発達し、人間の頭脳を超える時代、つまりシンギュラリティの到来が予想されていますね。そういう時だからこそ、私たち人間とは何だったのだろうか。AIというのはある種の計算機ですから、計算機を超える能力を備えるにはどうしたらいいのかという根源的な問いをしなくてはなりません。AIに仕事を奪われると言って脅える必要は無くて、私は人間がAIを含めたコンピューターを使いこなせるように進化すればいいと思うんです。


要するに、新自由主義というのは、共同体的人間関係から解放された、自分さえよければ何をやってもいいと考える打算的人間観とでもいうようなものを前提としています。しかし、自国の経済状態を改善するために他国の経済状態を悪化させるような経済政策をとる「近隣窮乏化政策」のようなことをし始めたら、当然、他の国々もそれに対抗するような措置を取りはじめますので、憎しみがどんどん深まっていきますよね。


私が思い出すのは、セネガル初代大統領のサンゴールという人の言葉です。彼はネグリチュード運動(西欧諸国による抑圧・差別に対し黒人固有の文化を高揚しようという運動)を起こした有名な文学者で、「温かい手と手をつなぐこともない、旅立ちの苦しみ」という言葉を残しています。これは様々な地域紛争や何かで難民になって国外に出ていく人々のことで、もともとは地域で温かい手と手を取り合って生きてきたのに、何らかの状況で出て行かざるを得なくなった。しかし、逃げて行ったところで温かい手と手を取り合えるような自分たちの社会をつくれるかというと、そう簡単なことではないだろうと。やはり、そもそも人間は温かい手と手を取り合って社会を形成して生きている。そういう価値観を今一度、日本においてもどこかで培養していってほしいと思うのです。


神野直彦の経歴・略歴

神野直彦、じんの・なおひこ。日本の経済学者。「日本社会事業大学」学長。埼玉県出身。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。日産自動車勤務を経て、大阪市立大学経済学部助手・助教授、東京大学経済学部助教授・教授、東京大学大学院経済学研究科教授・研究科長・経済学部長、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科教授、日本社会事業大学学長などを務めた。

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