名言DB

9,524 人 / 112,423 名言

熊谷正寿の名言

Facebookボタン  Twitterボタン  はてなブックマークボタン  新着 名言

熊谷正寿のプロフィール

熊谷正寿、くまがい・まさとし。日本の経営者。GMOインターネット創業者。長野県出身。ボイスメディア(のちのGMO)を創業。インターネットプロバイダのインターQを主力事業に独立系ネットベンチャー国内初の株式公開(ジャスダック)を果たした。その後、同社を東証一部上場企業に成長させた人物。放送大学卒。主な著書に『一冊の手帳で夢は必ずかなう なりたい自分になるシンプルな方法』など。

熊谷正寿の名言 一覧

夢は必ず叶う。思い続けて行動あるのみ。


人は他人から命令されて動くものではなく、自主的に行動するもの。そして、自主性を持って行ったケースでしか活力は生まれない。当社では自主的に組織が動く仕組みをつくっています。


目標達成のために一番重要なのは期限管理。細かな差が勝敗を決する。スピード経営の要諦は、徹底した期限管理の有無なのです。


ナンバーワンのものを作れるような方は、少しぶっ飛んでいるところのある方が多い。発想も行動も違う、ぶっ飛んだエンジニアやクリエイターの方にぜひお越しいただきたいですね。


業績は好調ですが、好調だからこそ、足場を固める必要がある。


普通と同じ行動をしているようでは、普通にしかなれない。


経営者の最も重要な仕事は、夢を語ること。経営者の描く夢が、多くの笑顔を生む夢であればあるほど、その夢は必ずかなう。


私もまだまだ道半ば。多くの笑顔のために、夢に向かって仲間と共に、圧倒的な努力を続けていきたい。


絶対に夢を諦めない信念が必要だ。失敗は諦めた時に初めて失敗になる。諦めなければ、夢に向かって努力し続けている最中といえる。


多くの笑顔を生む夢は、賛同する人が集まり、成功の確度が高くなる。利益だけを追求しているビジネスは、必ず限界が訪れる。


結果を出すには、「いいプロダクトをつくる」ことに尽きる。


見通しの段階でおかしいと思ったらすぐに手を打つ。これが当社のスピード経営の秘密。


すべてを立候補にすることが大事。上司が部下に「これをやれ」と命じるのではなく、「やる」と言った人にやらせることを徹底しています。


現状維持はプロダクトの劣化を意味する。常にプロダクトをブラッシュアップして、抜かれたらすぐに抜き返す。これを徹底しています。


インターネットの場合は特に、スピードが重要。いまや競争相手は世界中にいて、油断をすればすぐに抜かれてしまう。


本当に人の役に立とうと思わなければ、事業なんか成功しない。


一番良いプロダクトを作ることに注力したことで、結果としてナンバーワンになった。売上げやシェアは後からついてくる。


経営に終わりはない。ポジティブな不満を持って臨みたい。


僕だって身についていない習慣もたくさんある。そこで「できなかった」と過去を悔やむのでなく、「明日こそやるぞ!」と未来を見る。


伸びる人は、やはり夢とか目標を持って、こつこつ努力している。


9割苦しくて、1割が楽しいというのが正直な感想なんですが、でも冗談半分、本気半分ですけど、趣味が仕事なので、苦しいのも楽しい。


自分でつくっていない会社というのは、いつか化けの皮が剥がれてしまう。


夢の具体的なイメージを強く持ち続ける。これが夢をかなえた一番の原動力。


目をつぶると思い浮かぶくらいの現実感がないと夢は叶わない。


大切なのは周囲の人々も幸せになる夢でなければならないということ。


自走式組織を作るためのポイントは「褒める、叱る、誇りを持たせる」です。その中で最も重要なのが、社員に誇りを持たせることです。


1、2番しか憶えてもらえない。だからこそ、ナンバーワンにならなければいけない。


景気で業績が良くなるような会社や事業は、同じように景気で悪くなります。私は淡々と長く伸び続けるところしか投資しません。


新規事業の立ち上げや、想定通りに運んでいないケースのみ自ら出ていきますが、上手くいっているところには口を挟みません。


オープンでないビジネスの仕方は、現代のインターネットビジネスには合っていない。


夢あるところに行動がある。行動は習慣をつくり、習慣は人格をつくり、人格は運命をつくる。


GMOには今まで、大きな失敗が1度もなかったのです。連戦連勝は自信過剰になってしまうから怖いですね。でも、もう大丈夫です。


ビジネスを和訳すると、商売じゃない。ましてや金儲けでもない。ビジネスは戦(いぐさ)だ。


危機に陥ると、どうしても気弱になってしまいがちです。だから意志を強くして、最後までやり抜かなければいけない。


GMOが生き残れたのは、素晴らしい仲間たちの支えがあったからです。


自分でコントロールできないリスクを持ってはいけない。勝負をかけて投資するにしても自分の実力(勝負に使える総額)の3分の1ぐらいに留めておくべきだ。


練炭で自殺する夢も見た。だが、朝起きてシャワーを浴びると「自分はいわば一度死んだ人間。会社を立て直すためにとことん取り組む」と逆に気持ちを切り替えることができた。


経営再建に苦しんでいた時、当社の社員は誰一人として欠けず、ともに難局を乗り切ってくれた。思わぬ取引先が電話一本で支援を決めてくれて、救われることも多かった。困った時に助けてくれる人は必ずいる。


我々は、薄氷の上の巨人である。インターネットの業界は変化が激しく、競争も激しい。その中で、今の状況に安住してしまっては、あっという間に足下が崩れてしまう。


一番になれないものはやりません。けれども、今は、二番、三番でも、一番になれる可能性があれば、諦めずに頑張ることが非常に大事。


会社を百年単位で継続させることに昔から高い関心を持ってきたので、そのことについて、絶えず考え続けています。


やはり現地に行かなくてはダメ。行けば話が進みますし、出会いもあるので、いろんなお話ができたり、チャンスもいただけます。


インターネットなので、直接現地に行かなくてもいいのではないか、という人もいますが、やはり行かないと始まらないことがある。


ぶっ飛んでいて、本当に大事だと思うこと、いけると思うことに突進する力のあることが、インターネット業界で成長するには必要。


急成長したので潤沢な資金で優秀な人材を採用したが、お金で集めた人はお金で抜かれていく。会社の理念に共感して入った人間は、他社から誘われても残ってくれる。


グループ各社の経営は、もう起業家精神を持った方にやってもらい、基本的には任せています。権限の委譲というより、権限の分散ということです。グループとしての体裁は保ちながら、各社は任せています。


時間の使い方は自分の意志次第です。私にとって時間は「残された余命」であり、目的のない時間は発生させません。


トレーニングの時間を定期的に設けています。仕事で最高のパフォーマンスを保ち続けるには、その土台となる体作りと健康が最も大切です。


私たちはモノづくりの会社でありたいと思っていて、たとえ手間がかかっても自分たちでサービスを作ることにこだわりたい。グーグルやフェイブックも、自社サービスを外注していませんよね。それこそが勝てるIT企業である所以なのです。


私の夢は皆が幸せになることですし、皆が成功することです。その幸せや成功の定義は、物と心が共に豊かで周り人のためになりながら、自分の思った通りの人生を全うすることです。


ナンバーワン企業しか生き残らない。どこのサービスが便利か決めるのはユーザーである。お客様が本当に喜んで頂けない企業に存在価値はない。だから、常にナンバーワンになることを考えています。


(社員の特徴を色で表すならば)一色ではなく、バラバラの方が良いと思います。種々雑多な人がいてくれた方が組織として強くなれる。画一的だと言われるようになるとリスクですね。本当に色んな方が思い思いに活躍できる場を作りたいと思っています。


GMOでは、社員全員が同じシステム手帳を持っています。思考のツールを共通化することで、組織の結束が強くなる。


資本提携した会社とは上下関係を作りません、対等です。「買収」という言葉は使いません。「仲間作り」です。子会社ではなくグループ会社です。


夢のベースになるのは健康。


「本物」かつ「一番」でなければならないと言い続ければ自然と組織が一番志向になっていきますよ。私は同じことを20年以上言い続けていますし、それは皆で唱和している企業理念「スピリットベンチャー宣言」の中にも明記されていますので、考えが全社に浸透しています。


判断・行動の基準が大事。弊社の場合、それは周りの方の笑顔。お客様に喜んでいただけるから、関わるパートナー(従業員)が誇りを持って仕事ができる。結果として利益が出るので、株主の方にも喜んでいただける。この笑顔の循環を判断・行動の基準にしています。


私は弊社を100年単位で成長するグループにしたいですし、その仕組みを作るために奮闘しています。もちろん最終的には優秀な後輩たちにバトンタッチしていくつもりですが、今は基盤作りの最中なので、もう少し私が引っ張るつもりです。


私は新規事業に全力投球です。GMOインターネットグループには100社以上の会社がありますが、権限委譲されていますので大丈夫です。各社、すごく力を持っているので、お任せしていればきちんとやってくださる。


私はクリスチャンですが、宗教を企業同様、長く続く組織という視点で研究すると、5つほど共通点があることに気づきました。私は、この5つの共通点を意識して会社で実践しています。

  1. 定期的に集まっている。
  2. 同じものを謳う。つまり聖典を読む。企業で言えば社是・社訓。
  3. 同じものを身につけている。宗教ではクロス、企業なら社章。
  4. 同じポーズをする。宗教では十字を切ったり、手を合わせる。企業では士気を高めるため、かけ声を上げて同じポーズをすることがあります。
  5. 神話がある。キリストは死して3日目によみがえります。企業にも何か人を引きつけるストーリーが必要。

日本で一番になったサービスのみ持っていきますので、タイやベトナム、ミャンマーなど、合弁で立ち上げた拠点は勢いがあります。すでにインフラ事業と金融事業が伸びていて、将来が楽しみです。


同じ目的を共有し、心のつながりがあるから、一緒に働けるんです。その目的とは、たとえば「インターネットでナンバーワンになろう」といったことです。だから当社では、仕事を押し付けることはしません。その仕事を本当にやりたい人が、自分で手を挙げてやるシステムになっています。


成長のためだからといって法律ギリギリのことは、絶対にやりません。なぜなら、会社は人が幸せになる道具でしかないからです。犯罪につながるような行為は、人を幸せにしません。


実業家だった父親との会話は、経営に関することばかりでした。食事に行っても、「ここの売上はどれくらいだと思う?」と父が聞いてきます。テーブルの数や客の回転数、メニューの単価などから売上を予測しろというわけです。


企業買収という言葉は好きではありません。「仲間づくり」と呼んでいます。内部の経営資源を利用して新規事業を開拓することもありますが、場合によっては「仲間づくり」をした方がいいケースもあります。内部開拓と「仲間づくり」は、迅速な事業拡大とコングロマリット化のための車の両輪だと考えています。


以前、旧財閥の研究をしたことがあるんです。目指しているのは、旧財閥のように、どんどん広がっていくコングロマリットです。各事業でナンバーワンを目指しながら、それらのシナジーを発揮させていきたい。


社長になりたい人がいて、能力が私より上だと周りが認めれば、いつでも私は譲っていい。


とにかく、何かの世界でナンバーワンになりたかった。そのための手段として上場を目指しました。


優秀な人たちに活躍の場を提供するのが、僕の役割です。


インターネットサービスで大切なのは、ユーザーの心を惹きつける感性です。インターネットを本当に使い込んでいないと、その感性は育ちません。


僕は先輩経営者の後ろ姿を見ながら、頑張って走ってきました。僕自身もカッコよく仕事をしなければいけないし、カッコよく引退しなければいけない。失敗して引退すると、後に続く人たちがモチベーションになりませんから。


経営者の仕事は判断の連続で、判断には情報が必要です。判断するための情報を選別する基準になるのは、自分が立てた目標です。結局、何のための情報収集なのかが明確でないといけません。私は90歳までの「55ヵ年計画」を作成し、定量的、定性的に仲間たちと目標をシェアしています。情報収集はそのために行うものと位置付けているので、ほとんどブレが起こりません。


私は21歳のときに夢ややりたいことをすべて手帳に書き込み、その後15年の人生年表を作成し、それに沿って人生を邁進することに決めました。そのために、情報整理術を身に付けることを決意し、実行してきました。その成果がGMOインターネットグループです。


どんな情報を集めればよいかは、自分がどんな優先順位を持っているか、どんな夢や目標を持っているかで決まります。死ぬ気でやりたいと思っていることがあれば、自然に得るべき情報に焦点が当たっていくはずです。


自分がどんな究極的な夢、目標を持っているかを確認するには「もし明日死ぬとしたら……」と想定してみることです。私自身は「健康」「教養・知識」「会社・仕事」「経済・モノ・お金」という6つの分野についてそれぞれ人生目標を定めています。それらをすべて包含する究極の目標を言い表すと「幸せ」と「成功」です。私の関わる全ての方みんなが幸せになり、成功してほしい。その結果として、自分もそうなる。それが私の夢です。


人は自分を制約しておかないと、なんとなく新聞を読んだりニュースを見たりして、ぼんやり時間を過ごしてしまいます。それが普通の行為なのでしょうが、普通のことをしていたら普通の人になってしまいます。それでは絶対にいけない。情報収集の前に頭の整理をするのは、普通にならないように自分を律しているというのが正直なところです。


情報収集を行うのは朝の時間が多いのですが、私はその前に頭の整理を行います。頭の整理とは、イコール手帳の整理です。自分の目標は何か、今日のスケジュールはどうなっているのか、昨日やり残したことはあるか。やるべきことを明確にしてから、情報収集をはじめます。


ツイッターで得られる情報は、外部に出しても構わない情報ばかりです。10段階で評価して6から7くらいの情報しかありません。どんなビジネスがいま、一番利益が出ているということはわかっていても、みな書かないでしょう。本丸の情報を得るには、やはり人と直接会う必要があります。だからこそ、毎日たくさんの人に会っているわけです。


インターネットは最大の情報収集ツールのひとつですが、時間浪費の罠にはまりやすく、質の低い情報もたくさんあることに注意が必要です。


人からの情報としては、同業者や若手ベンチャー、自社幹部の人たちと積極的に食事をする機会をつくっています。予定はほぼ毎晩入っていて、自宅で夕食を食べることはほとんどありません。


本や雑誌を読むとき、私は新聞と同様に赤ペンを持って気になる個所や興味のあるポイントを線で囲みます。雑誌は電車内の中吊り広告をネットで確認し、必要なものを購入しています。書籍は自社のブックレビューサイト「ブクログ」や売れ行きランキングなどを見て、興味を持った本を購入し、必要な部分だけ速読します。


現在、私が情報源としているのはインターネット。新聞や雑誌、書籍、テレビといった従来メディア。そして人の3つです。情報量において圧倒的なのはインターネットですが、質ではメディアに軍配が上がります。ほかで得られないという貴重さでは、人からの情報が一番。このような情報の量、質、貴重さという三次元マトリクスの中で、どこにどんな情報があるかを明確にしたうえで、適切なところへ自分から突っ込んでいきます。


どうすれば限られた時間の中で、正しい情報に到達できるでしょうか。それにはふたつ決めなければいけないことがあります。(1)夢や目標を明確にすること。自分が目指していることをハッキリさせるのです。(2)時間を浪費しないように情報収集の時間を決めること。時間を区切らないと、ネットサーフィンどころかネットを漂流してしまった経験は誰でも持っていると思います。


一般的なビジネスマンが投じられる資金コスト、時間コストの中で得られる情報が飛躍的に増大したのがこの10年だったと思います。その結果、昔よりもピンポイントで正しい情報に到達することが極めて重要になりました。そうしなければ、貴重な時間を浪費するからです。


新聞の読み方は3段階。まず、気になるところを赤い線で囲む。余白に日付を入れ、切り取る。それをファイリングする。一連の作業を通じ、最低3回記事に触れることで、内容を頭に叩き込むのです。かつてはこの作業を中心に情報収集をしていました。しかし、現在はインターネットの出現によって情報源と情報収集ツールが無数に増えています。


私は20歳のころから新聞のスクラップを続けています。オフィスには約20年分のスクラップを保管しています。きっかけは会社を経営していた父から勧められたこと。いまは日本経済新聞、日経産業新聞を中心に4誌を購読しています。


決済サービスが一番になれたのは、一番良いものを作り続けて、お客様に一番丁寧に説明することで、プロダクトも営業もサポートも一番になったから。


僕が「一番」というのは、決して利益や売上げの一番ではなく、一番良いプロダクトを提供し、お客様に一番喜んでいただける企業グループになろうという意味で使っています。そうなれば、スタッフも自分の仕事に誇りを持てて、自然と笑顔になりますし、その結果、お客様も笑顔になり、利益の向上につながっていきます。


インターネットとは、一番かそうでないか、良いか悪いかなど、一瞬で判断できてしまうツールです。それが簡単にわかるようになったので、お客様は一番のモノしか喜ばなくなりました。ですから、お客様を笑顔にしようと思ったら、本当に良いものを作り、一番リーズナブルに提供するしかありません。


人間は二つの種類に分けられると思っています。それは、世界を変える人と、そうでない人。常識にとらわれず、何かを変えていける人たちが前者にあたる。


月によって違いはありますが、今は1週間から10日は海外事業のために時間をブロックして約束を入れない日を作り、いつでも海外に行ける態勢にしています。


大切なのは夢が実現するとみんなが幸せになるかどうかということです。皆で努力したから皆が幸せになるという整合性のとれた夢を描き、皆で共有することが重要。


GMOの社訓とも言えるスプリットベンチャー宣言にはナンバーワンになると書いてありますが、それは売上げや利益のことではありません。我々が目指しているのは1番のサービス、1番のプロダクトを提供することであり、お客様に1番喜んでもらって1番褒めて頂けるというのを目指しています。すると自ずとマーケットシェアも売上げも利益も1番になるはずです。


創業者としてやるべきことは、この会社が30年、50年、100年単位で成長していくために、社員が自発的に発展させる仕組み、自走式組織を作ること。


GMOはナンバーワンの集合体としての日本を代表する総合インターネットグループにならなければいけない。様々な業態に手を伸ばす会社は全てが中途半端になりがちですが、我々はナンバーワンの集合体になる。


世界の仮想通貨のキーパーソンに会っていますが、異口同音に口にするのが「スピード」です。この世界は20代、30代の方が中心で、私のような50代はいません。老体にムチを打ってスピードについていかなければいけません(笑)。


スケジュールは、まとめて効率的に消化するようにしています。社内外の人が関わるのか、自分だけで済むのかで仕分けして、同じ作業や行動になる仕事は極力まとめる。地方や海外の出張先でも、その方法は変えません。


経営者は絶対に会社を潰してはならない。その会社に時間=命を捧げてくれている仲間の命を無駄にすることになるうえ、仲間の家族の人生までを左右することになる。


会社がなぜ成長し続けるのかは一言では言えませんが、「そのビジネスが人の役に立って求められていく」のが一番の理由ですね。一番喜んでいただけるプロダクトを作って提供し続けるのが、商売のシンプルな側面と言えます。


私にも寿命がありますから、会社を100年単位で動かそうと思ったら、勝手に動く仕組みを作らなければなりません。経営者がいなくなっても、その想いが生き続けて、成長を続ける会社こそが優秀な会社であり、そうした組織を作れる経営者こそが優秀な経営者だと思います。


人間にとって最も大事なのは命であり、命とは時間である。重要な人財がわざわざ階下に降りてお昼を食べたり、何か買いに行ったりする時間がもったいない。極力この館内から移動する時間を減らしてあげたいし、面倒な手続きはこちらで請け負うつもりだ。


一番大切なのは、人の役に立ち求められるサービスかどうか。シンプルに考えるとビジネスとは、喜ばれるプロダクトを作って提供し続けていくこと。本質的に良い物を提供している会社が勝つ時代。1番でなければお客様には喜んで頂けない。


夢をムリヤリ作ってはいけません。まず、小さなことでいいから、自然な気持ちで「やりたい」と感じることを日々、書き続ける。その中から本当の夢が見えてきます。


経営者にとって、オフィス戦略は企業の成長戦略と一緒です。我々のようなベンチャー企業は、成長する時は一気に成長するし、失敗すると急速にしぼむ。オフィスもそれに合わせて機動的に拡大、縮小しなければなりません。


我々のビジネスの基本は、すべてを自分たちでつくり、自分たちで売ること。そのためパートナー(従業員)の約半数がエンジニアやクリエーターです。彼らがナンバーワンのプロダクトを生み出すためには、日頃から本物のアートに触れて感性を磨くことも大事です。


アートも経営もシンプルがいい。オピー(英現代美術家ジュリアン・オピー)の作品はミニマリズムの極致です。このシンプルさは、すべての情報を0と1で表すインターネットの世界と相通ずるものがあります。


この会社を、百年単位で存続し、世の中を笑顔にしていく素晴らしい会社に成長させることが、僕の人生の目的です。そのためにも僕がいなくなってからもずっと成長してくれないと困ります。この永続的に成長する仕組みをつくることが最大のミッションですね。


脳細胞の数も24時間という時間のリソースも、人間はみな同じ。それなのに同じことをして違うアウトプットを出すのは論理的に無理。ですから時間の使い方も考え方も行動も、人と同じことはしない。


確かに上から違う仕事を命じることで、秘めた能力が見つかることを否定はしないけれど、神様でないので、才能があるかないかは分からない。それよりも立候補させて、責任をもってやってもらったほうがいい。


ダメな会社の典型が、ダメな上司がダメな部下を指名することです。ダメな上司は自分より劣る人、自分の鞄を持ってくれる人を選んでしまう。でも、すべてをガラス張りにして、「自分がやります」と言った人の中から一番優秀な人間を選抜することで、能力のある人に仕事をしてもらうことができるのです。


インターネットのサービスを手掛けていても、他人に任せて作らせている会社は、結局スピードが遅い。自分で作っているからこそスピードが速いし、失敗しても、実はそれが失敗ではなく、経験に変えられる。また、コストも安くできるのです。


インターネットが普及する前、今から20年程前は、お客様がモノの比較をするのにお金と時間がかかりました。だから、一番でなくても、営業力が強かったり、マーケティング力が強く、ブランドイメージが何となく良いなぁと思ったところにお客様は流れていきました。つまり、一番かどうか、調べようがなかったので、二番でも三番でも生き残れたわけです。けれども、今の時代は、一番か二番かが明確に、ほぼコストゼロ、時間ゼロでわかってしまうので、二番のサービスには価値がなくなってしまうのです。


インフラとサービスインフラというのはなくならない、生き残るビジネスです。だから、電気やガス、水道、道路と同じように、インターネットでなくてはならないインフラやサービスインフラに経営資源を集中させました。これが生き残ってきた一番のポイントです。


借金には悪い借金と良い借金の2種類あると思うんです。良い借金というのは、借金して何かに投資してモノを買っても、利益が増えたり、笑顔が増えたりするもの。企業ならば伸びる領域に投資する。個人ですと、借金して学費を払って大学に行くとか、自分に投資するわけですね。悪い借金は、個人だと例えば自分の収入を超えて消費したり浪費したり、見栄でお金を使ったりすること。


ビジネスをしていて、一番大事なのはお客様に喜んでもらうこと。一番のサービスと一番のプロダクトを提供して、お客様に喜んでもらえれば、自分たちも誇りを持てるし嬉しい。笑顔になります。笑顔が循環すれば利益が出るわけだから、株主の方も笑顔になる。この三つの笑顔の循環がすごく大事。


僕が大事だと思っているのは笑顔の循環です。行動の価値を笑顔に置いていることがすごく大切で、それというのは自分の笑顔だけではなて、他人の笑顔と自分の笑顔のバランスだと思うんですよ。


創業期から「仕事相手に感謝の気持ちを持ち、思いやりの気持ちを届ける姿勢」を徹底することを心がけてきました。そうした姿勢が評価され、ピンチに直面した時に支援の手を差し伸べてくださった方もたくさんいた。


ただのナンバーワンではいけません。ナンバーワンには2種類あります。それは、「圧倒的ナンバーワン」と「なんちゃってナンバーワン」です。「圧倒的ナンバーワン」とは、競合が遥かに及ばないレベルの地位を築いている状態で、7割以上のマーケットシェアを獲得するということだと考えています。「なんちゃってナンバーワン」とは、世の中によくある順位構成で1番、2番、3番となだらかに並んでいき、2番と3番が合併すると、1番を超してしまうような状態のことです。


インターネット産業は、非常に移り変わりが速い。ですから、その流れに合わせて、様々なところにアンテナを張りながら、試行錯誤していきます。ナンバーワンになるためにはいち早く戦略を練り、臨機応変に意思決定をし、実践していかなければいけません。


私は企業家を志した時から、長寿企業を作りたいと考えていました。世の中で最も長く続いている組織は宗教です。宗教について学んでいくと、いくつか共通点に気が付きました。まず、同じ場所に定期的に集います。毎週日曜日には日曜礼拝ということで、教会に集まるのです。そこで、皆で同じものを読んだり、唄ったりします。キリスト教ですと聖書に当たりますね。常に同じものを皆で携帯し、定期的に読むことで、心に刻み込む。これを行動に活かすということは、永続する組織の大切な条件の1つではないかと考えました。このことは当社のマネジメントにも活かしております。


インターネット産業はアウトソーシングすべきではありません。自前主義を貫くことは、事業展開のスピードに繋がります。プロダクトを提供してから、改善するというサイクルを高速で回してしていくことが出来るからです。


当社の強みは「人(仲間)」に尽きます。インターネット産業は、無機質な装置産業のように思われがちですが、インターネット産業こそ人財産業なのです。この考えの下、当社では優秀な仲間たちが全ての商材を企画・作成して、それを洗練させたり、お客様の要望に応えるところまで自分たちで行っています。


「ナンバーワンになれないことには着手しない」。これが当社の事業ポリシーです。インターネットが広く普及した現代社会では、誰もが容易にサービスやモノを比較することができます。商品の比較が容易にできる時代の到来は、消費者が自分のお金を最も優れたサービスやモノに使うことができないと、不満を感じやすくなるということを意味します。すなわち、1番のサービスを提供していかなければ、消費者に心の底から喜んで貰うことはできません。


自分を救ってくれるのは、外部・内部を問わず、日頃からコミュニケーションを取っている人です。だから、自分が困った時ではなく、日頃から人間関係を大事にしなければならない。日頃からコミュニケーションを取っているからこそ、いざという時に力を貸してくれるのです。


危機の時には、そこに目をつけて足元をすくいに来る輩がいます。味方だと思ったら、実は敵だったとかね。そういう魔の手から逃れられたのは、脳細胞をフル活動して山のようなアイデアを練ってくれた、強い仲間たちがいたからです。


思い返せば、06年から2年間は、人生最大の危機でした。会社が倒産寸前に陥ったのです。買収を受け入れれば、僕個人はお金も入り悠々自適に暮らせますよ。でも、理念を持って起業し、共鳴した仲間が命を削って毎日働いているわけです。そんな彼らを裏切るわけにはいかなかった。


みんなが楽しく笑顔で働けるような環境づくりの極意は、自分が働きたいような環境を作るということ。人生のかなりの時間をこのオフィスに割くわけですから。


私が教育するなんておこがましい。社員みんなを大事にして感謝して祈るのが僕のスタイルです。数限りない福利厚生とイベントなど、みんなが楽しく笑顔で働けるような環境づくりに力を入れています。


全てのプロダクトは内製化しています。一切外注は認めていません。うちは自分たちで作って自分たちで売り、サポートするという会社です。だからPDCAのサイクルが早い。顧客基盤、スピード経営の企業体質も強みです。ネットで勝ち続けるにはスピードが重要です。


強みは自前のテクノロジーです。2000名を超えるモノ創りのエンジニアやクリエイターが宝物です。今、全社員の42%ですが、これを50%に増やす予定です。


20代の頃から、競合相手が現れても負けないためにはどうしたらいいのか、競争力を失わないためにはどうしたらいいのかを考え続けてきました。その結果、電気やガスと同じように消えてなくなることのない、インターネットのインフラやサービスインフラに経営資源を集中させてきました。また、生き残るためにはナンバーワンでなければならない。そして、継続的に収益が入ってくるストック型のビジネスなので経営も安定します。


人には寿命があり、時間というのは命そのものでもあります。会社というのはスタッフの命を捧げてもらって成り立っています。だからこそ僕は、会社は続かせなければならないものだと考えています。


スマホ、パソコンでもスケジュール・目標管理をしていますが、想起デバイスとしては紙の手帳が一番です。夢を実現するには繰り返し、思い返すことが必要。潜在意識に叩きこまなければならない。自分で繰り返し書いた文字や写真を手元に置いて見るには手帳しかない。


(経営危機のとき)その日のスケジュールの一番上に「弱気にならない、諦めない」という言葉をおよそ2年間、毎日、写経のように書き続けていました。本当に会社が潰れそうになりましたから。


(17歳で家業のパチンコ屋の立て直しをしたとき)学んだことが3つあります。まずは、「どのように人を動かすか」というマネジメント。次に「計数管理」。そして「顧客心理」。どうすればお客様が喜んでくださるか。あそこで学んだことが今のベースになっているといえます。


僕は学校を出ていない分、自分自身で勉強しようと思って、財閥グループの歴史や起業家の書いた本を異常なほど読み、成功するビジネスの構造をずっと考えていたんです。


人は、大人になってからも、幼い頃の幸せな記憶に救われることがある。その意味でも、長野は生まれ故郷という以上に、今でも、私の心の拠り所であり、心のふるさとになっています。


外資系金融機関に呼び出されて「500億円で会社を売ってほしい」と言われたこともあった。ネット産業の中で圧倒的一番になる、などの目標を達成しようと全社一丸となって取り組んでいるのに、ここで会社を売って自分だけ逃げたら社員を裏切ることになる。この時は怒りがこみ上げてきた。


健康管理で一番大変なのは継続することです。だからこそ、「自分はなぜ健康管理を重視するのか」という理由や目標を自分の中で明確にすること。それがあれば、最初のとくに大変な時期を乗り越えられ、次第に習慣化されます。そして、習慣になれば、さほど苦ではなくなります。


運動をしていることは、仕事にも間違いなくプラスになっています。ウォーキングをしたあとは血の巡りが良くなって、いろんなアイデアがどんどん浮かんできます。筋力があるぶん、背筋を伸ばして仕事に取り組めますから、疲れを感じることなく何時間でも集中できます。ですから、これからも良い仕事をするために、あえて運動の優先順位を上げることにしたのです。


私は毎日運動していますが、だからといって、筋肉オタクとか運動オタクというわけではありません。私が運動をするのは、あくまでも健康維持のためです。そして、健康維持を大切にしているのは、人生の目標を達成するためです。ですから、身体に必要以上に負荷をかける運動は避けるようにしています。やりすぎは、かえって健康を損なう要因になりますから。何事もバランスが大事です。


「50歳のときにはこんなことをしていたい。60歳になったときには、これを実現していたい。そのためには……」というふうに考えると、誰だって自分の健康を強く意識するようになるのではないでしょうか。


私は35歳のときに、90歳までに自分が到達したい究極の目標と、年齢ごとに達成していきたい年次目標を記した「55年計画」というものを作成しました。この計画を達成するうえで、一番の障害になるのが健康です。90歳まで健康でいなければ、目標達成が不可能になりますからね。これが、私が自分の健康を管理していくうえでの強いモチベーションになっています。


インターネットのインフラ、サービスインフラに経営資源を投入して、多くの方に笑顔をもたらすというのが私たちのフィロソフィーです。インターネットは情報というものの境界を世界から取り払って、個人や企業の生き方を変え、あるいは国の在り方を巡る動きにまで影響を与えてきています。インターネットはどうなるかわからないとか、いろいろ言われてきましたが、世界にすごく自由を与えているじゃないですか。


上場する価値のある事業、すなわち事業内容に成長性があり、世のために人のためになるのであれば、上場しても良いと思います。メリットはひと言では言い表せません。資金調達だけでなく、人材の成長や獲得につながりますし、競合に対する競争力もつくでしょう。生き残るためには、上場していることがすごくパワーになります。


モノの見方が非常に大切です。私たちの仕事を、「ドメインを売っている」「サーバーを売っている」と感じるのか、「インターネットの情報を増やし、世の中を便利にしている」と感じるのかで、働く際の意識は随分変わってくるでしょう。要はモノの捉え方なのです。幹部全員が仕事の本質的な内容をきちんと理解できるように説明しています。


理念を徹底するには、経営者自身がそれを信じて行動するしかない。僕が信じて突き進む姿を見ると、皆それと違った行動を取りづらいものです。ただ、仮に現在の規模になってからこうした理念共有を行おうとしても難しかったでしょうね。僕らの場合、小さかった時分からコツコツ習慣化してきた結果、今があるのです。


初めてインターネットに巡り合ったとき、その成長性を感じてワクワクしました。今、同じ高揚感を「仮想通貨」の可能性に感じています。仮想通貨の誕生から広がり方、業界を覆う空気感がインターネット黎明期と似ている。ただ、私は予言者ではありません。既存の通貨と仮想通貨のどちらが本当に便利かは利用者が決めること。


人事権が求心力になってしまうと、僕がいなくなったらこの会社は崩壊すると思います。人事権ではなく、経営者としての僕のビジョン、行動力で求心力を保つ。スタッフはビジョンを共有し、自律的に動いていく。僕はチェック、質問、アドバイスはするけれど、基本的には「やる」と言った役員、スタッフに仕事を任せる。あとは祈るだけです。


今は、いいものを真摯につくり続ければ、インターネットによってその評価が広まり、お客さまが気づいてくれる時代になった。逆に言えば、いくら営業が強くても、プロダクトが弱ければ、お客さまはそれに気づく。そうなればお客さまは離れていってしまいます。ですから、技術力やデザイン力を高め、いいものをつくり続ける。これなくしては勝ち続けることはできません。


僕は、「人間の行動の9割は、無意識の習慣によるもの」だと考えています。歯を磨く時、靴を履く時、電話に出る時……。細かな日常の所作の大半は、無意識のうちに行っているものです。だからこそ、その「無意識の習慣」をいかに磨くかが、相手の印象を左右する。「背筋を正して立つ」「挨拶する時は張りのある声を出す」といった、小さな意識が重要なのだと、新人研修でも繰り返し言っています。


礼儀やマナーは、相手に気持ちよく過ごしてもらうためのものです。ではなぜ、そうしたいのでしょう。それは、自分自身が達成したい「目標や夢」があるからです。目標を達成するために、信頼関係を築くべき相手がいるから、その人とスムーズにコミュニケーションを取るために、マナーを実践するのです。「自分のためだ」と思うと、マナーを守るのも苦にならず、自然体で実践することができるものです。


実は、私は一度も幹部研修をしたことがありません。企業理念「スピリットベンチャー宣言」を読めば、それで研修終了なのです。あそこには、私の価値基準、判断・行動の基準が全て盛り込まれていますからね。企業は人の集合体ですので、「自社ではこれが正しい」という価値基準を全員に徹底しなければなりません。それを成し遂げたのが、弊社最大の強みです。5000人規模の会社が、いきなり私たちと同じことを真似しようとしても不可能でしょう。


当時、東証一部上場を目前にして、上場審査があったために1年間何も出来なかった。他のIT企業が猛烈に攻めているのを横目に我慢していたので、溜まっていたものがポーンと出てしまったのです。やはり身の丈を考えず、無理をしてはいけないということでしょうね。しかし、その後で猛勉強して、あの出来事をきっかけに本当の経営者になれた気もします。

【覚え書き|消費者金融事業の失敗で倒産寸前になった当時を振り返って】


人間だから人のせいにしたいけれど、そんな暇はありませんでした。そんなことをしていたら、多分会社が潰れていたでしょう。それよりも生き延びるために頭を全部使わなければならなかった。底なし沼で、首の皮一枚で繋がっていた。背水の陣というのはまさにあのことです。同じ経験はもう嫌ですね(笑)。

【覚え書き|消費者金融事業の失敗で倒産寸前になった当時を振り返って】


成長する事業と成長出来ない事業は最初から決まっています。そこに気付くのも社長の素質で、その後は経営者の手腕です。たとえば、どんなに良い内容のビジネスでも、スポット型とストック型の事業を比べると、スポット型はなかなか成長しません。また、良い商売は限られていて、誰もがそこに群がりますが、誰よりも良いサービスをつくらなければなりません。見つける能力と、一番お客さんに喜んでもらう能力、この両方が経営者には必要です。


上場企業には、情報開示義務があるので経営状態は丸裸ですし、上場企業は有形形のコストがかかります。ですから、上場する価値の無い事業にもかかわらず上場してしまうと、かえっマイナスになって会社が続かないケースもあります。何が何でも上場するという考えは間違っています。


現在、上場企業9社を含め、グループ全体で102社ありますが、皆が自主的に動けるように一定のガイドラインと成功の法則を伝授して、後は任せるやり方を取っています。したがって、「グループ運営規則」などは一切なく、「グループ成功の法則」だけがあります。規則のようなものも多少はありますが、要はポジティブにグループの成長を願って、成功するためのルールや法則など、これまでのノウハウが全部書いてあるというものです。


ベンチャーは成功するのも早いですが、失敗したら凋落も早い。このビルには15年入居していますが、私たちは空きが出た時には必ず最初に連絡をいただける優先権を持っています。ですから、業績が良くなれば、空いたフロアは全部自分たちのものになっていく。逆に解約予告期間を短く設定していますから、早めに撤退できます。これは小さなことのように思えますが、影響はすごく大きい。賃貸不動産が原因で、成長しているベンチャーは失敗しやすいのです。なぜなら、人数が満杯では成長が止まってしまうし、オフィスを2か所に分けるとコミュニケーションコストがかかる。ならばと良いビルに一斉に移転すれば、引っ越し貧乏になってしまいます。


会社は一人では出来ません。私は「パートナー」や「仲間」と呼んでいますが、多くのスタッフが集まって運営しています。その人たちが誇りを持てる状態を作り続けていくことがとても大事です。サービスの側面、精神的な側面など様々なことが上手く全て組み合わさった時、初めて続く会社が生まれてくるのでしょう。それはある意味、芸術作品のようなものかもしれません。


本が好きで、20代前半の頃から財閥系企業などの発展の歴史、成功や失敗の事例をよく調べていました。そこから、「成功する事業はインフラかつストック型」との結論に行き着いたのです。プロバイダーから事業を始めて、サーバー、ドメインの領域に入っていきました。コンテンツビジネスではなく、インターネットの基盤となるサービスインフラを手掛けることで、自動的にお金が入って来る収益モデルを構築。それを続けていたら、現在のGMOのインフラ事業になってきたというのが、これまでの21年間の軌跡です。


計画を作るのも骨が折れますからね。それに、コロコロ変えていては説得力が無くなってしまいます。そこで、一度だけ作れば未来への道筋が全て定まるような計画にしようと思ったのです。5年計画では1年ズレただけで20%分の軌道修正を求められますが、55年なら大差が無い。後できちんと取り戻せます。

【覚え書き|「55か年計画」をつくったことについて】


ここに書かれているのは本質的な事柄ばかりです。言葉尻だけ知ったところで、実際に真似して行動するのは難しい。特に、企業全体に周知徹底した状態を継続するとなると至難の業ですからね。

【覚え書き|夢、ビジョン、フィロソフィー、基本行動原理などが書かれた「スピリットベンチャー宣言」をネット上で公開していることについて】


必要なのは「一番志向」です。昔は営業力でモノが売れた時代もありましたが、インターネットの普及により、モノの情報は瞬時に無料で入手できるようになりました。したがって、偽物や一番以外のものを売っていると、あっという間に分かってしまう。お客様に喜んでもらうためには、「本物」かつ「一番」でなければなりません。ですから、企業家はそのことだけを考えて、一番のものを提供し続ける必要があります。結果として、売上げもシェアも一番になっていく。そこに集中することで、結果皆が笑顔になるのです。


熊谷正寿の経歴・略歴

熊谷正寿、くまがい・まさとし。日本の経営者。GMOインターネット創業者。長野県出身。ボイスメディア(のちのGMO)を創業。インターネットプロバイダのインターQを主力事業に独立系ネットベンチャー国内初の株式公開(ジャスダック)を果たした。その後、同社を東証一部上場企業に成長させた人物。放送大学卒。主な著書に『一冊の手帳で夢は必ずかなう なりたい自分になるシンプルな方法』など。