滝野一征の名言

滝野一征のプロフィール

滝野一征、たきの・いっせい。日本の経営者。ロボットベンチャー「MUJIN」CEO(最高経営責任者)。米国大学卒業後、イスカル社などを経てMUJINを共同創業。

滝野一征の名言 一覧

技術力に自信があるからこそ、それをお客に見せる機会に対する投資は惜しまない。


難しいかもしれないけれど、誰も実現できていないことを始めよう。世の中を変えて行こう。


優秀な人は、優秀な人と一緒に仕事をしたがる。


CEOになると、リスクを取る決断を迫られることばかり。ビジネスの仕方やコスト、時間を含む経営資源についても、大局的に考えなければいけない。


外国人を集めた覚えはありません。僕らは欲しいスキルを提示して募集をかけ、これに応募してテストに受かった人を社員としているだけ。

【覚え書き|社員の7割が海外出身者であることについて】


何か自分で実現したい夢や目標があったら、リスクを取ること。それがベンチャー企業の存在意義。世界中の工場を自動化し、無人化したい。社会にとって無くてはならない、社会インフラを手掛ける会社になりたい。


グローバリゼーションが叫ばれて久しいですが、むしろ昔よりも日本の国際化は廃れている。日本人留学生の数も減っています。世界で勝負すると言っても、まず世界を知らないのでは話になりません。


まずは世界の物流センター10か所くらいに導入したいですね。今も様々な問い合わせが来ており、コンペにも参加しています。競合他社の技術レベルは正直高くないので、焦ってはいません。ただ、弊社もスピード感を持って数々の事例を作り、本当に役立つということを証明していく必要があります。


この時の経験から最後の1秒まで諦めない文化が根付きました。ベンチャーは泥臭くやるしかない。

【覚え書き|創業間もない頃、ロボットメーカー重役の前でデモンストレーションをしたときを振り返っての発言。そのとき、開始時間になってもまだプログラムが書き上がっていなかった。しかし諦めずその場で書き上げ、デモを成功させた】


今いくら儲かるとしても、単一の顧客にしか使えないような商品を開発するくらいならば、その仕事は断ります。製造業の世界でベンチャーが失敗する原因の一つは、実績が上がるまで低空飛行している時期に耐えきれず、安易な仕事を取って来てしまうこと。それによって本来作るべき製品の開発が遅れ、結果的に低空飛行の時間が長くなってしまう。


リスクがあるなら、それを取るのがベンチャーだと思います。リスクと成長余地の大きさは常に一緒のはずです。何かを変えたいと思うのならば、必ずリスクは取らなければならない。それが我々ベンチャーの存在価値だと思います。


CEOの仕事は基本的に泥仕事です。ロセン(CTO)ら技術者にはキラキラした部分を担ってもらい、法務、営業、戦略立案、契約書等、人間の欲望が交錯するところは全部、エンジニアに見せないように私が粛々とこなします。


売上げは変わらず伸び続けています。お蔭様で弊社製品を買いたい方は山ほどいますので、売上げを大きくすることも可能ですが、販路を下手に大きく広げると後で大変なことになってしまいます。今は限られたお客様に製品をきちんと送り出し、その満足度を高めている段階です。


考え方が変わったのは、創業2年目に一人のエンジニアを辞めさせた時ですね。すごく辛かったですが、次の日から会社の空気がガラッと変わりました。もしあそこで私が決断できなかったら、MUJINはまずい方向に進んでいた可能性があります。この一件で決断する大切さを学びました。


技術者でありながら、財務、法務、営業、マーケティングなど全てを把握できる人など滅多にいるものではありません。特に製造業は時間が命ですから、CTOがCEOも兼務するのは難しいでしょう。この業界でベンチャーを起こすには、技術と営業それぞれの分野に強い二人で、一丸となって挑むことが絶対に必要です。


粘り強さはビジネスに必要な資質。これだけしつこい性格なら、何回か失敗しても、再度やり直せるかもしれない。パートナーを組むならこの位エネルギーのある人物がいい。そこで一緒にやろうと決心した。

【覚え書き|共同創業者・CTO(最高技術責任者)デアンコウ・ロセンについて】


成功するか皆目分からない時に組んだから良かった。(共同創業者が)二人とも最初から成功すると思って始めたら、少しでも挫折した時にすぐコンビ解消となります。でもロボット業界は、上手く行かないことだらけなのが普通。そうしたマインドで臨んできたので、ここまで続けられた。


起業してからのここ数年間は、働いていたときには会うことが出来なかった偉大な経営者らと会う機会を得るようになりました。小さな会社でもトップに立つと景色が変わる。彼らのアドバイスから学ぶことは非常に多い。


産業の中心に30~40年居続けるような、世界で勝負できる製品やサービスを作る会社に挑戦して欲しいですね。もちろん時間もお金もかかりますし、リスクも相当高い。でも、それこそ社会貢献になると思います。日本では起業すると言うと皆すぐゲームやアプリといった軽い産業に行きますよね。もちろん悪いとは言いませんが、それらが30年以上使われるのかは疑問です。


自動化自体が人間にとって常に大事なことだという信念を持っています。自動化とは人を減らすことではありません。時間は有限ですから、人はもっとロボットができないような仕事に時間を使うべきではないでしょうか。人類の生活の質を良くするためには、医療、エネルギー事業、宇宙開発などやらねばならないことが山ほどあります。皆がクリエイティブな仕事をできれば、人類の進歩は倍になる。自動化は人類を飛躍させるための起爆剤なのです。


チャレンジする上では先を見通す力が大切です。私たちが創業した頃はリーマンショックの後で、誰もが自動化の話など聞く耳を持ちませんでした。それが徐々に技術力を向上させ、業界の中で認知度も上がって来た。すると今度はまた私が、「会社の半分のリソースを物流に割く」という経営判断をしました。時は14年で、やはり誰も物流が完全に自動化されるなど予想していなかった。しかし、結果はご覧の通りです。


52歳で亡くなった父はIT企業の社長で、私を全く甘やかしませんでした。そもそも親に頼ろうと思ったことはありません。アメリカ留学中も、生活費すら送ってくれなかった。そんな留学生、周りにいませんでしたよ。そんな状況下で、サバイバルのために知恵が沸き、培われたと思いますが、営業力とビジネスはまた違います。ビジネスは会社に入ってから大いに学びました。


国力を上げるためには、まず起業を増やしてどんどん外に出て行かねばなりません。企業家が多い国は成長しますからね。日本はリスクを取る文化を思い出さなければならない。そのために必要なのは教育でしょう。日本には優秀な人がたくさんいます。あとは世界で勝負するのだというマインドを持てるかどうかなのです。若いうちは大きなことを言って欲しい。そして腰を据えて、高い目標に向かって挑戦して欲しいと思います。


まずはロボットが止まらないようにすることが大事ですが、万が一止まったとしても、リモートでサポートをして24時間稼働できる体制を作らねばなりません。ただ、売上げが3倍になったとしても、そうしたサポートばかりに人員を割きたくはありません。私たちはあくまでコアな技術の部分に投資して、導入した会社さんが簡単に使えるようにしなければならないと考えています。


面接では経歴書を見て、何をしていたのかなどという質問はしません。まず聞くのは「どう生きてきたのか」。優れている点を自分で語ってもらう。そして「何をしていたのか、なぜ辞めたのか、うちで何がしたいのか」を話してもらい、それぞれ質問をします。良い営業は相手に選ばせる。さらに「海外展開するべきか、する場合にはどのようなリスクがあるか、上手く行く根拠はあるか」といった現場感のある具体的な質問をする。必ずしもその考え方や答えが私と合っていなくても良いのです。つじつまが合う論理的な返答を一瞬で考えられるか。ロボット産業を完璧に知っている人などそういませんし、MUJINの製品知識も深い訳ではありませんから、ロジカルに考えて即答できる地頭の良さを見るわけです。


私が就職したイスカル社は、世界的投資家のウォーレン・バフェットも投資している超優良企業。当時イスラエルで2000億円を売上げ、その60%の純利益を叩き出していました。この数字は製造業では異常です。会社の方針は「新製品しか売らない」。競合他社がコピー品を作る前に高値で売り、売上げの10%を研究開発に回して、次の新製品を出していく。高くても買われるのはそれだけ価値があるから。これを安く売ってしまうと利益が出ず、結果的に良い製品を生み出せなくなってしまいます。したがって、良い物を高く売るのは社会のためなのです。こうした考え方は日本人的ではありませんけどね。


産業用ロボットは凄まじい重厚長大の世界ですから、我慢もパワーもいりますし、リスクを取らねばなりません。しかし、こうした製造業の泥臭い仕事こそ、現代日本の屋台骨を支えているのです。日本はGDP世界第3位などと豪語していますが、実際にはトヨタを始めとした製造企業が世界中で外貨を稼いでいるから成り立っている。しかし、残念ながらそうした業界には若い人材が行かないのが現状です。だからこそ、まずは私たちが成功して、製造業もカッコいいというところを見せたいと思います。


滝野一征の経歴・略歴

滝野一征、たきの・いっせい。日本の経営者。ロボットベンチャー「MUJIN」CEO(最高経営責任者)。米国大学卒業後、イスカル社などを経てMUJINを共同創業。

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