渡邉美樹の名言

渡邉美樹のプロフィール

渡邉美樹、わたなべ・みき。日本の経営者。居酒屋チェーン「和民」などを運営する「ワタミ」創業者。神奈川県出身。父の影響で経営者になることを決意し、明治大学商学部卒業後、経営コンサルティング会社に入社し経理の仕事を学んだ後、開業資金を貯めるため佐川急便のセールスドライバーを経験。1年間で開業資金300万円を貯め、渡美商事(のちのワタミ)を創業。居酒屋チェーンつぼ八のフランチャイズ店のオーナーとなり外食産業に参入。その後、和民を核としたグループに成長させた。同社は農業、介護、教育などの分野にも進出た。そのほか、学校法人郁文館夢学園理事長、岸和田盈進会病院理事長、育再生会議委員、神奈川県教育委員会教育委員などを務めた。

渡邉美樹の名言 一覧

ギリギリまで自分を追い込み、そこを乗り越えることができたときの自信というのは、何ものにも代え難い財産になる。

一度、自分をギリギリまで追い込んでみてはどうでしようか。なにも1日20時間も働けとは言いません。ただ、夢に近づくためなら、少々のムリも励みとなります。それに、追い込むことによって自分の夢に対する思いの強さも見えてきます。

「なぜ」というのは、応用が利くんです。経済や経営はもちろん、歴史、文学、宗教であっても、「なぜ」を重ねていくことで、目先にとらわれない、価値観のしっかりした人間に育っていくからです。

いまの私は分刻みでスケジュールが決まっていきますが、ワクワクするから仕事も苦ではありません。仕事や時間に追われているという感覚はないですよ。

相手がどう思うか。相手にどう配慮すべきか。これを想像することは、人間の基本であり、ビジネスの基本。

資本主義の社会ではお金を儲けることを目的に事業が営まれ、お金が飛び交っているというイメージがありますが、本当に飛び交っているのは「ありがとう」なんです。そして、それがお金の形になっているんです。

トップは別に何から何まで自分で決めなければいけないというものではないのです。大切なのは意志決定に優先順位を付け、変数を確定数に変えてから「この条件の範囲で、やってみてくれ」と部下に任せることです。

「こういうことをやりたい」「やらなければいけない」と感じることは天命だと思ってとことんやった方がいい。

その仕事にやりがいを感じたら、それは喜ぶべき報酬。

大事なのは、誠実に努力し続けることに尽きる。

私は「鈍」であれといいたい。鈍な奴は必ず成功している。人生はとにかく鈍でいこう。鈍とは鈍いということ。頭が悪くて、表現もうまくない。しかし、こういう鈍な人間が社会的に影響力を持っている。私くらいの歳になって、会社の中でも確固とした地位を持ってリストラにも無縁の奴は、「鋭にして鈍」「鈍にして鈍」な人間である。頭は良くてもよくなくても、一つのことをきちんとできる人間だから、人生がうまくいく。

ワタミには「365日24時間、死ぬまで働け」という言葉がある。別に言葉の通りにそうしろというのではない。そんな気持ちで、働いてほしいということだ。そこで心配になるのは、エリアマネージャーや店長、あるいは部長が、葛藤を通じてこの言葉を語り、社員たちに寄り添ってくれているだろうかということである。人間とは、誰かが一緒に走ってくれるから頑張れる。上司は必ず部下に寄り添い、親や兄姉のような目でみつめる。そして葛藤の中で生まれた言葉として「365日24時間、死ぬまで働け」と語ってほしい。

ワタミがトップブランドとして20年近くやってこれたのも、ひとつひとつの失敗、逆境の中から、生き残っていくための新しいノウハウが生まれていったから。

「方法は無限大である」というのが私の呪文。「いや、まだ打つ手があるはずだ」と知恵を絞り、ギリギリまでもがいていると救世主が現れるというか、周りの見えない力が働く。

私は夢はあった方がいいと思う。単純に人生が楽しくなりますから。夢は毎日を生き生きと過ごすための最高の特効薬。

働くことは楽しいことであり、自己実現の手段であり、人間性を高められる。

リーダーは自分の特徴を把握する必要があります。そして、弱い部分はチームの力で補えばいい。

100人のリーダーがいたら、リーダーシップのあり方も100通りある。

自分と他人の個性をうまく組み合わせて、チームとしてのパフォーマンスを最大化するのが、リーダーの仕事。

私のモチベーションは完全な思い込みから生まれます。誰かに言われたわけではないけれど、「俺がやるんだ」と勝手に思っています。

目標は「限界の限界の限界でもう駄目だ」という状況のさらに2割増しに設定しています。

「地球上で一番」あるいは「100年後に一番」と大局的に考えたら、目先の小さなつまづきに対して堂々としていられます。

利益の「利」と義理の「義」の間で悩んだ時には、「義」を優先させた方が、長いスパンで見れば人は幸せになれる。

長い目で見れば悪いことは決して続かない。

危機感を共有し、みんなで力を合わせて頑張ることができれば、会社は浮上する。

物事を良くするためには、無駄を恐れていてはいけない。

どんな仕事であれ、その目的は結局、成果を上げることに尽きる。

「唐変木」の失敗は大きな挫折でしたが、その失敗した事業からは多くの人材が育ち、「和民」という業態が立ち上がっていったといっていいでしょう。

どんな人でも、一度、目の前の大きな川を飛び越えると、次にはもっと大きな川を飛び越えることができるようになる。勇気はもちろん、助走距離など、多くを学んでステップアップしているはずです。

24歳で会社を設立してから、会社を潰しそうになったことが、いったい何度あったことか。その都度、冷たい思いをしながら自分を鍛え、会社も鍛えられていった。

直属の上司を尊敬できないぐらいで、仕事のモチベーションを下げている場合ではありません。「しっかりしろ」と私は言いたい。

手段に固執するあまり、それがいつの間にか目的にすり替わってしまう。そんな時には「なぜ」を思い出してください。

年齢制限がある。生活が苦しい。そうした理由で挑戦をやめるべきではない。

起業というのは、非常識なほど大きなエネルギーを必要とします。だから、大抵は失敗に終わるのです。

僕は従業員みんなが主人公だと思っています。それがワタミの29年前からの理念ですから。

経営もそうですけど、一瞬ですべてガラッと変わっていく機というものがあります。政治も同じで、自分がやらなければ最高の結果が出ないんじゃないかと思ったんですね。

厚生労働省の部会で、「みなさんの話を聞いていると、週休7日で給料だけもらうことが理想の働き方に聞こえる。それが豊かな人生ですか」と質問させてもらいました。人は働くことを通して成長し、人から感謝され、そして自分の生き様を形にしていく。

僕は経営者時代も、いまの自民党でも、つねに正論しか言いません。それが気に入らない人がいるんじゃないですか。

選挙期間中に「渡邉美樹はブラック企業だ」と書いたチラシを何十万枚と駅前で配られたんですよ。僕が新宿の駅に行ったときは、空気が全部、僕の敵。これは本当に怖いというか、プロパガンダの力というのはすごいなと。

求められているのは、誠実で明るく、損得よりも善悪で物事が判断できる、しっかりとした価値観を持っている人なんです。どういう生き方をしてきて、これからどういう生き方をしていこうとしているのか。厳しい時代こそ信頼に値するかどうか、本当の意味での人間性が問われるのです

仕事をするうえで心得ておくべきことは、一にも準備、二にも準備、三にも準備。徹底した準備が仕事を成功させる。そこは当然、お客様を思う心もある。準備と心が揃って、ようやく楽しい時間を過ごしてもらうことができるのだ。

笑顔のない店に手を打つ方法は、たったひとつ。その店をつぶすことである。何もそこまでと思う人がいるかもしれないが、ここまで来てしまった店はつぶすしかない。お客様がこの店を使って本当に良かったと思ってくれる店でなければ、ワタミの店の存在意義がない。

すべてが同じ状況であるにもかかわらず、その心が天国にもするし、地獄にもする。物事を辛いな、いやだなと思えば、実際に嫌なものになってしまう。しかし、その中で自分自身が成長しているとか、誰かの喜びにつながっているという実感があれば天国になるわけだ。これはすべてに対して言えることである。

現状の力を発揮するだけでは、そこに成長はありません。また人生は有限であり、ひょっとしたら明日は来ないかもしれません。毎日を悔いなく生ききるためには、プラス20%の無理が必要な締め切り設定でちょうどいいのです。

計画を実行するためには強い意志が必要だと言われますが、それ以上に重要なのはイメージする力です。自分が本当にやりたいことを見つけて、カラーで思い描けるほどリアルにイメージできれば、人並み外れた意識などなくても、自ずとそれを実現させようという力が湧いてきます。

「君子は多ならんや」というように、あれもこれもできるわけがありません。やりたいことが数多くあっても、ある程度の絞り込みは必要です。絞り込みの基準は、好き嫌いでいいと思います。好きなことがたくさんあるという人は、好きなことを2つは極めることができないと自分に言い聞かせて、より自分の心が湧き立つ方に絞り込むべきでしょう。

店舗でクレームを減らすためには、「あいさつの徹底」「掃除の徹底」「アルバイトさんにも経営理念を浸透させる」といった仕事が欠かせません。これらは緊急度が低いために、ついつい後回しにしがちですが、手を抜くとクレームが増え、その結果、逆に対応に忙殺されてしまうことになります。それを防ぐためには、「緊急ではないが大切なこと」をやり続ける必要があるのです。

「緊急で大切なこと」から手帳に書く人が多いかもしれませんが、私はその逆です。自分の手帳は8か月先までたくさんの「緊急ではないが大切なこと」で埋まっています。たしかに、クレームやアクシデントへの対応など、緊急で大切な仕事を放置しておくことはできません。しかし、目の前の緊急な仕事ばかりを追いかけていては、現状維持がいいところです。目標になかなか近づくことはできません。

小さな目標さえ見つからない人は、まず「やりたいことを見つける」こと自体を目標にして計画を立ててください。たとえば3か月後のある日に、「やりたいことを3つ挙げる」と手帳に書き込んで意識すれば、人脈を広げる、新しい場所を訪れる機会を増やすなど、目標を見つけるための具体的な行動が浮かび上がってきます。目標のない生活はつまらないものです。とにかく第一歩を踏み出すことを心がけるべきです。

人生は仕事だけではありません。ある時期を過ぎたら人生の6つの柱(仕事、家庭、趣味、健康、財産、教養)のバランスをとることが大切です。

忘れてはいけないのは目標の数値化です。目標を数値化しない限りは、それを達成するための行動も具体化しません。

時間配分は、目標達成の予定日から逆算して計画します。現在からの足し算や掛け算ではなく、予定からの引き算と割り算によって、どの行動にどの時間を割り当てるのかを決めるのです。

私は、相手の都合で日程を確定できない仕事や、いつでも自由に時間を設定できる仕事でも、ひとまず確定した予定として手帳に書き込みます。決まってから書き込めばいいという考え方は間違いです。日程を曖昧なままにしておくと目標がぼやけてしまい、そこに到達するまでのパワーも湧いてこないからです。

厳しすぎる目標設定は逆効果です。もちろんその気になれば、150%の力で到達する締め切りを設定して、より密度の濃い一日を過ごすことは可能でしょう。ただ、あれもやっておきたい、これもやらないと悔いが残るといってすべてを計画に盛り込むと、息切れして計画そのものが破たんしてしまいます。

目標達成の予定日は、自分のリソースを120%使ってギリギリ到達できる時点に設定します。今日を精一杯生きた場合を100%として、さらに20%の無理をして、到達できる最短の日を締め切りにするわけです。

夢を実現するには、まずは「緊急ではないが大切なこと」を手帳に書き込んで、時間をしっかり確保すべきです。その次に、他の時間を使って、「緊急で大切なこと」の予定を入れていく。この習慣をつければ、緊急の仕事ばかりに時間を奪われることも減るでしょう。

なぜ「緊急で大切なこと」に振り回されるのでしょうか。それはリスクを読み込んで先手を打っていないからです。どうすれば事前にリスクを消し込めるのか。そこで重要なのが、「緊急ではないが大切なこと」の積み重ねです。

低次元な夢でいいのだろうか、という心配は無用です。はじめは小さな夢でも、それをクリアしようと進むうちに、次々に新しい夢が湧きあがってきます。まずは歩きはじめることで大きく成長するのです。

私自身、大学を卒業したころに描いていた夢は「庭付きの家が欲しい」「いつか中古のクラウンを買いたい」という夢であり、それが働く原動力になりました。物欲を持つことを恥ずかしく思う必要はありません。取り繕って心にもない夢を掲げるより、自分が本当に思っていることを正直に書き出すことの方が、ずっと大切です。

目標設定とは、夢を抱くことと言い換えてもいいでしょう。本当は自己実現や人を幸せにするための夢を描くことができれば望ましいのですが、それらにピンとこないなら、「いつかベンツに乗りたい」「早く昇進したい」といった身近な夢でもかまいません。

当たり前のことを当たり前にやっていくということは、何もサービスに限ったことではない。きみたちが何か事を成そうと思ったら、一つのことをやればいいのだ。それは何か。当たり前のことを当たり前に徹底してやり抜くというそれだけなのだ。当たり前のことを当たり前に徹底してやり抜くと、そこには当たり前じゃない結果が生まれる。これが「凡事徹底」である。

経営戦略を身に着けるには経営学という学問があるわけですから、それは学ぶべきでしょう。マーケティングという学問があるわけだから、それも学ぶべきでしょう。しかし、それらは技術です。その技術をどう扱うかというところに最も重要なソフトがあって、そのソフトは人格なんじゃないかと思います。その人格をどう磨くかというのが、経営者にとって一番大事なことだと思います。

株主総会というのは、経営者にとって一種の選挙です。株券という投票用紙を持った人々が集まり、CEOである渡邉の意見に賛同する人はYESの議決権を行使してください。すなわち株を買ってください。そうでない方は票を入れなくてもいいです。すなわち株主にならなくても結構です。ということなのです。賢い株主様は損得を目先ではなく長い目で見て判断する力を持っています。

神様は不公平ではない。金持ち貧乏、頭が良い悪い、性格が良い悪い、足が長い短い、そんなことは人間の価値基準ではないのだ。そんなことを神様は何とも思っていない。人間とは、人間性を高めるために生きることが一番の幸せなのではないか。そうであれば、金や地位や名誉で相手を判断し、区別する見方ではなくて、すべてにおいて自分たちは平等な戦いをしているのではないかと思える。

大学一年のときは、なにしろ新しいビジネスでやっていきたいと。人がびっくりするようなビジネスとか、あっという間に大企業をやっつけられるようなビジネスとか、いろいろ考えました。もちろん、ないんですよそんなものは。潜在需要を掘り起こすべきだと気づいたのが大学二年生のとき。時流に沿った事業でなければだめだろうと考えたのが大学三年生のときです。それから経営資源については「人・物・金・情報」なんていいますが、僕には人しかなかった。

夢とは見続けるものではなく、現実させるべきものだ。夢に日付を入れて、今日の行動を変えていくのである。当然、そのプロセスにおいて、どうしても計画に狂いが生じてくる。予測不可能な明日なんていくらでもある。それは、その都度計画を書き直しながら進むのだ。だたし、夢の現実と決めた日付だけは変更してはならない。

夢を定めたら自分の生き方は、その夢に向かって努力する日々である。そして、夢が実現した時、自分の生き方自体が説得力あるものになった。夢のために何が必要か学ぶべきものを見極め、そこに根を張った。こうしたひとつひとつの努力の体験が、夢は必ずかなえられるという信念に成長していくのである。

人生の豊かさを決めるのは、六つの柱のバランスである。その六つの柱がバランスのとれた状態であれば、豊かな人生になるだろうと私は考える。その六つとは「仕事」「家庭」「教養」「財産」「趣味」「健康」である。人生という大きなテーマに対して漠然としか考えられないという人が多い。そうしたときに、六つの柱を一つずつ明らかにしていくと考えられるのである。

勝負とは、必ず誰かが勝ち、必ず誰かが負けることになっている。そして、誰もが自分が勝ちたいと思うはずだ。では、どうすれば勝てるのか。その答えは、じつは簡単である。自分が勝つまで戦い続けることである。どんなに負けそうになっても、勝利をあきらめず戦い続けていれば、いつかは必ず勝つことができるのだ。負けとは、諦めである。どこかで諦めてしまったら、息もせずに戦い続け、自分の勝利を手にしてほしいと私は願っている。

失敗というのは明日のための経験なんです。成功へのプロセスなんです。計画変更のための一つの要因といってもいい。あきらめなければ、失敗にはならない。あきらめたときに、しっぱいになるわけであって、僕はいくつも失敗してきましたけど、全部いい経験だったと思っています。

大体、この会社は、儲かるから、儲かりそうだからで事業をはじめたことなんて今まで一度もないんです。外食事業だって、儲かりそうだからやったわけじゃない。そこに「出会い」「ふれあい」「やすらぎ」を提供したい。お客様の思い出と関わりたい。という想いがあったから。農業だってそう。お店に来るお客様が安心して口にできる安全な野菜を提供したかったから。環境もそうです。全部好きで始めたことなんです。

人間が人間として生まれてきた目的は、人間としてもって生まれた美しい資質を高めることにある。どうしたら高められるのかというと、夢を持ち、その夢のプロセスを歩むことだ。努力しながら進む道で、周りの人たちに良い影響を与え、ありがとうを集めながら歩んでいく。そのうち、夢を達成することはあくまで目的であって、実はゴールではなく、日々のプロセスの中にこそがゴールであると気づく。

子供を持つ親や教育機関は、本気で子供の幸せを願うならば、考え方を改めなければいけない。自分の意思をしっかり持てるように育てなければ、その子の幸せにならないと思う。いい大学を出ながら挫折している人間をいやというほど見てきている。君たちに今夢がないのは親の責任である。親に夢がないから子供にも夢がないのだ。親が偏差値でしか物事を考えないから、子供が偏差値でしか物事を考えられなくなるのだ。子供は親を見て育つ。

僕は経理の勉強をしていたんですけど、経営にとって重要なのは赤字とか黒字とかじゃないってことに気づいていなかった。経営にとって一番重要なのは、現金があるかどうか。キャッシュフローこそがすべてなんです。僕はそれをわかっていなかった。だから黒字なのに潰れそうになりました。キャッシュフローという概念がなかったんですね。

挨拶とは、人間が大きな声で人と接する行為である。この行為は、相手の心を聞かせるというとても大切な意味がある。挨拶とは、出会いから始まる人との交際のすべての始まりだ。だから挨拶のない子というのは世界が広がらない。挨拶のできない子は、幸せになることができない。挨拶が大きな声でできたら幸せになれるとは、昔からよく言われていることである。

夢を持っている人は、それを追いかければいい。夢を持っていない人は、闘いはじめるべきです。闘わずして夢を持つことはできない。それから、夢を持っているけど、どうしたらいいかわからないという人は、必死になって考えたらいい。必死になって闘ったらいい。とにかくわからなくてもいいから、闇雲に前に向かって進んでいくべきでしょう。そして、それを持続させることが一番大切です。

僕は素人だったから、居酒屋だからこのぐらいのサービスとか、居酒屋だからこのぐらいの商品という概念がなかった。僕が自分の中に作った法律は一つだけ。「自分がお客様だったらどうしてほしいかを考えて、それを実行する」ということだけなんです。それを一切の妥協抜きでやり抜こうと思った。お客様はみんなわがまま。そのわがままに120%応えようということを徹底してやったんです。

中学生の三年間は、死んだ母にもう一度会いたいという思いからクリスチャンになりました。でも、高校一年のとき、やはりクリスチャンよりも社長を選ぶことにしたんです。それからはブレませんでした。社長とは何ぞや。ということを自分なりに究めるための勉強を独学でしていきました。

莫大な売り上げを誇るアメリカのスーパーマーケット・チェーン「ウォルマート」の創業者サム・ウォルトンの言葉に「Think Small !」というのがある。小さく考えよということである。サム・ウォルトンのその言葉は、企業が大きくなればなるほど、偉大なことを成し遂げようとすればするほど、小さな単位で考えて判断し、即座に改善行動をとることがカギだといっている。小さく考えられる会社こそ大きくなれる。

仕事上での優先順位? もちろん、どれが一番ワクワクするかですよ。逆に言うと、ワクワクすることしかやらない(笑)。ワタミグループは、社会からより多くの「ありがとう」を得るために、外食から介護、高齢者向け宅配、農業へと事業を拡大してきました。これまで、その時々に一番ワクワクする仕事を手がけてきたと言っていいでしょう。

相手を選んで感謝するという打算的なスタンスでは、本気で感謝できない。すべてに感謝する姿勢を持って、初めて本気で感謝できるのではないでしょうか。

どんなことでも、見方を変えれば、プラスに捉えられるはず。たとえば転んだとしても「骨を折らずに済んでよかった。感謝」だし、100万円を騙し取られたとしても、「1000万円じゃなくてよかった。感謝」というふうに捉えることができる。

大切なのは、お客様が何をしてほしいかを言われる前に察して、それをしてさしあげること。逆にいえば、お客様の気持ちを汲み取っていなければ、いくらお金や手間をかけたサービスでも伝わらない。

失敗してもいいんです。若い頃は、失敗しないとわからないことの方が多いんですから。「ああ、そうだったのか」とか「ああすればよかった」ということが多いほど人間として成長できるチャンスが多いと思いませんか?

「これはダメだ」と否定するばかりではなく、「こうしてみたらいいのではないでしょうか」と前向きに提言してみてはどうでしょう。そうすれば、きっと上司もあなたの意見に耳を傾けてくれて、建設的な議論ができるはず。

夢はあった方がいい。でも、「夢を持て」というのは違いますよね。夢は自発的に持つもので、人から与えられるものではありません。今は夢が見つからなくても、心のどこかには必ずあるはずですから、じっくりと考えてほしい。

それぞれの事業内容をよく見て、もっと効率を上げられるところはないか、ムダは減らせないか、この資源はほかの目的に使った方が有効ではないかと考えるのが経営者の仕事。

愛のない人はリーダーになれない。スタッフがリーダーについていくのは、自分がリーダーに好かれていると思えるからです。だから、時に辛いことがあっても「この人と一緒に仕事をしたい」と思えるのです。

100人中100人全員に好かれることなどあり得ません。私が自分の店舗で働いていた時に実体験として感じたことなのですが、どんなにいい店を作っても、残念ながらお客様全員に「いい」とは思ってもらえませんでした。せいぜい80%の人に満足してもらうのが精いっぱいです。人間関係においても同じようなことが言えるのではないかと思っています。

自分について陰口を聞いたことはありませんが、インターネットでネガティブな意見を目にしたことはあります。でも、全く気になりません。自分のことは自分自身が一番知っていると思っています。ですから、誰が何と言おうと、気にしていません。

人間関係で大事なことはただ1つだけです。それは、相手と向かい合った時に自分自身がどう感じているかということに尽きます。付き合いを続ける中で、「この人はいい感じだなあ」「いい関係が築けているなあ」と思ったら、それが真実になるのです。

私の中ではワタミグルーブの各事業と社会貢献活動は境がありません。当社の経営理念である「地球上で一番たくさんのありがとうを集める」という点では、2つは同じですから。お金が「入る」「入らない」という違いはあるけれど、そのバランスを取って、ありがとうの数を最大にすることが私にとっての目的であり、経営です。

あなたの人生では、あなたが主人公です。他人を気にしすぎることなく、自分が正しいと思うやり方でしっかりやれば、必ずどこかで見てくれている人がいます。

他人の顔色をうかがって仕事をしているのは、つまらないではありませんか。自分は、その仕事を何のためにやっているのか。会社全体のミッションや世の中への影響という点でどんな意味合いを持っているのか。そうした誇りを持たなければ、あなたの努力は空しいものになってしまうと思います。

目先の損得で動いて良いことなど、実は一つもありません。「自分は損をしているな」と思っているぐらいの時が、人生はうまい方向に進んでいることが多いもの。

厳しい現実の渦中にいる時には、これからもずっと同じ状況が続くように思ってしまうかもしれません。しかし、「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉があります。まるで潮の満ち引きのように、物事には良い時も悪い時もあります。

「これまで」のことにとらわれると「こんなに人手やお金をかけたのだから、やめられない」と思いがちです。一方で「これから」のことを考えれば「黒字店を一気に2つ、3つ増やすために、赤字店を1つ潰そう」と考えられるでしょう。

嫌な上司や仕事ができない上司が職場にいるのはよくある話ですが、そこで文句を言っても何も始まりません。それは外せない条件と理解したうえで、自分のミッションは何なのか、何ができるのかを考えることが重要です。

誰にとってもいい会社というものはありません。価値観が共有できてはじめていい会社になるので、「ワタミはこういう会社で、こういう人にとっていい会社だけど、こういう人にとって悪い会社ですよ」と採用の段階で言うしかない。僕も繰り返しそういう話をしながら、7000人を超えるグループをつくってきました。

「おまえの仕事があってよかった。ありがとう」という「ありがとう」を集めるのが、僕の人生の目的なんです。政治を通して僕がいままで学んできたことをヨコ展開したほうが、よりたくさんの「ありがとう」を集めることができるのではないかと思ったんですね。

夢の実現のために大事なのは、周囲のネガティブな声は一切無視するということでしょうね。人に夢を打ち明けると、「何でそんなことをやるのか」という声も飛んできます。実現しない理由を挙げるのは簡単ですから。自分の人生は自分のもの、そんないい意味での頑固さがないと前へは進めません。

じつは、僕は社員を褒めたり、感謝の気持ちを伝えるのがとてもヘタなんです。だから、意識して気持ちを形に変える努力をしています。何か教わったらお礼のハガキを書いたり、電話したりね。もちろん、それはとてつもなく感謝したいという気持ちがあってのことだけど。心が大切だけど、言わなきゃわからないこと、伝わらないってこともあるから。

私は10歳で母親を亡くし、同じ年に父親がテレビCMの制作会社を清算したわけです。これ以上の逆境もそうはないですよね。だって、それまでは「巨人の試合を見たい」と言うと、横浜から後楽園球場までハイヤーの送り迎えが当たり前でしたから。住まいも広々としたマンションから、いきなり公団住宅に移ったわけです。だけど、あの逆境がなかったら、私は金持ちの不良少年になってしまい、ワタミなんて絶対誕生していなかったと思います。つまりどん底があったから最高は生まれたのだろうと思います。だからいまは、いいことが起きると逆に心配なんです。喜びながらも悪いことが起きないよう、慎重になります。

自分たちの手でイチから立ち上げた「唐変木」も撤退を余儀なくされました。「唐変木」はベーシックな業態ではなかったために飽きられたということがわかり、撤退を決めました。「これからは好不況に左右されないベーシックな業態を事業の核に据えなければいけないな」という反省が居食屋「和民」に活かされています。

東日本大震災は、仕事とは何かについても考え直す機会になりました。仕事とは、お金のためだけにするのではないというメッセージが報道からは伝わってきます。被災地で仕事を失った人たちは、仕事をしたいと言います。そこには、金銭的な問題もあるはずですが、それと同じくらい、社会と関わりたい、人の役に立ちたいという強い思いがあります。

緊急ではなくて大事なことというのは、わりと基礎的なことが多い。営業でも、担当のお客様に対してメンテナンスを定期的にしっかりとやっていれば、いきなり「おい、なにやってんだ! すぐ来い!」などと怒鳴られるようなことはなくなります。つまり、顧客管理が常日頃からきちんとできていれば、急な苦情に慌てることはありません。自分で時間を組み立て、仕事に向かっていくことができるようになります。

飲食店にとって、お客様からのクレームというのは、緊急で大事なことです。「トイレが汚い」とか「テーブルが汚れていた」と言われたら大変。何をおいてでもキレイにしなくてはなりません。でも、いつも店をきちんと掃除しキレイにしていれば、このようなクレームはなくなります。すると、慌てて対応しなくても済むわけです。そうすると毎日、「どうすれば、もっとお客様に喜んでもらえるだろう」とクリエイティブなことに頭を使って過ごせるようになります。

仕事と時間の関係を考えたときに、仕事には「緊急じゃなくて大事なこと」というものがあります。緊急で大事なことというのは、言われるまでもなく誰でも必死にやりますよね。そうではなくて、緊急ではなくて大事なこと、つまり「急ぎじゃないけどやっておいたほうがいい」ことを、きちんとやっていると、緊急で大事なことはなくなっていくんです。なにしろ、事前に手が打たれていますからね。常日頃から、この大事なことをちゃんとやっていないと、緊急で大事なことばかりになって、仕事と時間に追われてしまいます。

ワタミを創業し、ほとんど1日中働いていた店長時代、お客様から「ありがとう、おいしかった。また来るよ」と言われて本当に嬉しかったんです。その時、私は「この言葉がほしかったのだな」と気付きました。もっといいサービスを提供し、もっとありがとうと言っていただこう。そうすれば、お金は後から付いてくるのだと。

将来どうありたいのかというビジョンをはっきりさせ、絵を描き、経営資源はどれだけあるかを明確に把握する。トップは、現場のマネジャーに対して「目指す方向性はこうです」「予算はこれだけです」「あなたにはこれだけの裁量を与えます」と宣言する。するとマネジャーは、それを踏まえて、最大のパフォーマンスを得るために、戦略を作りあげ、戦術に落とし込み、人をマネジメントして、実行していく。これはまさに経営であり、政治のあるべき姿です。

(東日本大震災で被災した陸前高田市の)瓦礫の中に立つと、国政の重要さを改めて感じますね。この3か月間、被災地の復興はほとんど一歩も前に進むことができないでいます。現地には今、大きく二つの問題があります。ひとつは住居です。確かに仮設住宅は数が揃いつつあります。しかし、夏は暑く、冬は寒い建物です。仮設にさえ入れば大丈夫とはとても言えません。先日、陸前高田市の仮設住宅入居者からこんな話を聞きました。有名な政治家が、仮設住宅までやってきて、玄関先で2、3分話をして、握手をして、それで帰ってしまった。入居者の方は怒っていました。部屋の狭さ、温度管理の難しさ、そういったものを全く見ずに帰ったと。

20世紀型の「もっと、もっと」で豊かになったのか、「もっと高級なものを」「もっと贅沢を」と求めていた幸せが、はたして本当に幸せだったのかと、みんなが考え始めたのでしょう。利己的な物欲から心の豊かさや共生、共助といったことに人々が向き始めたということだと思います。これは震災報道の影響もあるでしょうね。ニュースを通じて、家族や地域の絆、助け合いの大切さが、連日報じられています。それらに触れて、改めてそういったものの大切さに気付かされたことが、変化のきっかけになったのではないでしょうか。

東京で桜が咲いた頃に「花見の自粛」という話を耳にし、「おかしい」と思いました。案の定、その2、3日後、取引先のひとつである東北地方の酒屋さんから「お酒が売れなくて困っている」という話を聞きました。日本酒が1年で最も売れるのは、4月なのだそうです。ところが、自粛で売れない。自粛が被災地の事業を弱らせるという、二次被害を生んでいたのです。まさに、買うということは、被災地を応援することです。

私は夢に日付けを入れて叶えてきました。確かに当時は描いていないものも形なって、それは自分のやりたいことだったと後で気づかされることもあります。でも10年後は何をしていたいのか、現時点で夢に日付けを入れてください。夢に向かえば新たな出会いがり、次の夢へと広がりますが、目標がなければ発展は望めませんから。10年後、20年後の夢も明確にして、今日の自分を律することが大切です。

運送会社のセールスドライバー時代、ホント、「これでもか」というまで徹底的に鍛えられました。正直言って、「24歳の4月1日に社長になる」と夢に日付けを入れていなかったら、とても耐えられなかったと思います。逆に言うと、そうやって地獄の日々を1日、また1日と耐えていくことで、夢への思いが強くなっていったとも言えるんです。「オレの夢は、この程度で負けてしまうのか? いや、違う。そんな安っぽいもんじゃない。よし、もっと頑張ろう」って。

振り返ってみて「効果的な自己投資法って何だったのだろうか」というと、「自分を追い込む」ことが一番だったと思うんです。大学卒業後、会社設立の資金を貯めるために運送会社でセールスドライバーとして働いてきました。私にとって、あの1年間ほど自分を追い込み、肉体はもちろん、精神的にもギリギリまで鍛えられたことはありませんでした。自己投資というのは、言葉を換えると「自分を鍛える」ということです。

自分の夢に日付けをつけたなら、まずは夢を実現するためにジャンルを絞って勉強するのが一番の近道です。ただ、ノウハウ本に頼ることはやめるべきでしょう。ノウハウものというのは、「こうやって、こうすればいい」とやり方が書いてあるので、読んだだけでわかったような気になってしまいます。なんでもそうですが、やり方がわかっても意味はありません。「なぜ、そういうやり方が必要なのか」ということがわかって、初めて意味があります。大事なのは「どのようにやるか」ではなく、「なぜこうなるか」の方なんです。

10歳で「将来、社長になる」と決めてからは、漠然とですが「いまの自分に必要なのは、社会をよく知ることだ」と思い、それには本を読むことが一番手っ取り早いと考えました。そこで野球少年だった私は、生活の中心を読書へと切り替えたんです。野球は大好きだったのですが、高校では部活にも入らず、ひたすら本を読んでいましたね。歴史から文学、哲学、宗教……と、それこそ手当たり次第に。ただ、大学を卒業してからは進むべき方向が決まったので、「外食」と「経営」に関係する本を読みあさりました。

渡邉美樹の経歴・略歴

渡邉美樹、わたなべ・みき。日本の経営者。居酒屋チェーン「和民」などを運営する「ワタミ」創業者。神奈川県出身。父の影響で経営者になることを決意し、明治大学商学部卒業後、経営コンサルティング会社に入社し経理の仕事を学んだ後、開業資金を貯めるため佐川急便のセールスドライバーを経験。1年間で開業資金300万円を貯め、渡美商事(のちのワタミ)を創業。居酒屋チェーンつぼ八のフランチャイズ店のオーナーとなり外食産業に参入。その後、和民を核としたグループに成長させた。同社は農業、介護、教育などの分野にも進出た。そのほか、学校法人郁文館夢学園理事長、岸和田盈進会病院理事長、育再生会議委員、神奈川県教育委員会教育委員などを務めた。

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