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池井戸潤の名言

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池井戸潤のプロフィール

池井戸潤、いけいど・じゅん。日本の小説家。岐阜県出身。慶應義塾大学文学部・法学部卒業。三菱銀行勤務、ビジネス書作家などを経て小説執筆を開始。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、『鉄の骨』で吉川英治文学賞、『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。『半沢直樹シリーズ』はドラマ化され、200万部を超えるベストセラーになった。

池井戸潤の名言 一覧

環境がどうであろうと、自分磨きを怠らない人が成功する権利を得る。


美文麗文を書かせたら上手な人はたくさんいます。しかし、新しい物語を書ける人はめったにいない。


読者は非常に厳しい。僕たち作家はひたむきに書き続けるしかない。


工夫しながら、常に「右肩上がりの仕事」をすべき。昨日と同じ仕事でも「今度はこうしてみよう」とチャレンジし続けることが大事。


新しいかどうか、オリジナリティーがあるかどうかを常に考えながら、書くテーマを探すようにしています。


書いている途中でも「この展開は小説としてイマイチだな」と気づいて方向修正できるかどうかが、作品の出来を左右する。


キャラクターも、最初からあまりかっちりとは決めていなくて、書いていくうちに「こういうことを言うだろうな」と思いついたら、それに沿って。台詞で肉付けしていく感じです。


僕の周囲には何人か、信頼できる評論家というか、読み手がいるんです。おべんちゃらを言うのではなく、自分の意見をストレートに言ってくれて、かつそれが一般読者に近い人。


昔と違って活字離れで本が売れなくなっている。面白い、と思ってもらえる作品を書いていかないと手に取ってもらえない。


馴染みの焼き鳥屋で飲んでいて、なぜか大田区の話になったんです。どちらともなく、「たくさんある町工場の技術を集めたら、大型ロケットもできるのかな?」と言い出したのが『下町ロケット』の始まりでした。休みと仕事の境目があまりない僕にとって、飲みながら仲間と語り合うのが一番の楽しい時間です。


(独立後、ビジネス書を)2年間で10冊ほど書きましたが、この手の本は書き手よりも企画ありき。いずれ壁に突き当たる。もう少し自由に書ける快適な場所へ行きたいと思い、長編小説を書いて江戸川乱歩賞に応募しました。それが『果つる底なき』です。


打ち合わせも兼ねて飲むことが多い。ただ、長々と飲むことはしません。乾杯の生ビールを1杯、その後に焼酎2杯くらい。21時前には切り上げて帰ります。他の作家は深夜までやる人が多いので、僕の担当編集者は手持ち無沙汰かもしれませんね。


ロスジェネ世代からはバブル世代の就職は楽に見えたかもしれませんが、僕の時代も大手都市銀行には50倍の応募者が集まりました。人気優良企業への就職は、いつの時代も楽ではありません。


優秀な人はどんなときでも引く手あまただし、学生時代に遊びほうけてきたような人は簡単に就職できない。時代に関係なく、自分の怠慢や愚かさを景気のせいにしても、何の解決にもなりません。


(映画・ドラマ化のときに)僕はもともと、台本はあまり読まないことにしているんです。制作サイドは「こうしたら面白い」という映像をつくればいいし、僕は僕で小説を面白く書けばいいということで。


毎回思うことですが、映像は着るものもセットも最初に全部用意するのが、本当に大変ですよね。小説だと、書きながら「ああ、彼はこういうヤツだったんだ」と気づいていく部分があるんですが……。撮影現場を見に行くと、普段、自分の想像がいかに足りていないかがよくわかります(笑)。


本って本当に面白くてね。ガンガン宣伝して売れても、嘘っぱちだったら次の本は全然売れない。だから、帯に「最高傑作」なんて書くのはあまり意味がないと思う。そんな評価は読者が下すものでしょう。読者が読みたいと思える正しい情報を出さなければダメ。一生懸命書いて一生懸命売る。そういう姿勢でないと買ってもらえなくなります。


読者の反応などどうでもいいと思っていると、ますます売れなくなる。それに、買ってくれた誰かに、読み終えて「面白かった」と思わせることができなかったら、次回作はもっと売れないでしょう。


「考えて仕事する」ことはとても大事。もちろん、考えた通りにいかない場合も多いし、失敗もあるでしょう。しかし、考えている人なら失敗の原因を探り、「次はこうしよう」と工夫できる。ノウハウが残るんです。考えずに右から左に流している仕事では何も残りません。


好きな作家の真似をする人が多いけど、どんなにうまく書けても二番煎じは要りません。大御所と呼ばれる作家の顔ぶれはあまり変わらないでしょ。それほど厳しい世界なのです。


取材で断片的な情報を得ることをいくら繰り返しても、その業界の専門家には絶対になれません。作家の取材は自己満足に過ぎないんです。小説で最も大事なのは情報ではなく、登場人物のリアリティなんです。


登場人物の心の動きにリアリティーを持たせるには、「土地勘」があることが大事です。僕は会社員として働いていた経験もあるし、今も電子部品会社の役員をしているから、企業で働く人がどんな時に不満を抱き、それをどのように解消するのか、仕事の終着点をどこに置いているのか見当がつく。彼らとの距離が近いんです。


物語のリアリティーは、登場人物が現実世界の人間のように動くか否かにかかっている。ある状況が起きた時に、誰がどう動くか。作家はそれだけ考えればいい。


どちらかというと、登場人物を自由に泳がせて、その背中を追いかけながら書くというイメージに近い。書きながら「この人はこういう人だったんだ」と登場人物を“発見”することの繰り返しです。最新作の結末も、この状況ならあの登場人物がこう出るはずだ、と僕なりに想像した結果です。


プロットを細かく作るのは面白い作業だけど、僕はしません。まだ何も書かないうちから登場人物の性格設定をして500枚も先の言動を書くのは不可能。作っても自然と違う方向に行ってしまうし、仮にプロット通りに予定調和的に書いたとしても、つまんない。僕としてもハラハラドキドキしないし、それでは読み手も楽しめないでしょう。


バブルのご時勢に乗って欲を出してしまった人は、大損しています。逆に今も健在なのは、ギャンブルしなかった人たちです。投資で言えば、まずは増やすことより減らさないことに力を入れることでしょう。年収が増えないから、運用で増やそうと考える人もいるでしょう。でも「入りが増えなければ出を抑える」のも運用のうちです。


こんな低金利が続くと、老後資金に不安を感じることもあるでしょうが、そこには都会暮らしの発想から抜け出せない部分もあるからでは。僕の田舎の岐阜を見ると、年収が低くても、一軒家を持ってそれなりの暮らしができています。「カネが全て」という考え方に惑わされていないか。そこも考えてみるべきでしょう。


作品は銀行員時代から書いてはいました。しかし、作家になるのは簡単なことではありません。当初はIT系関連の会社を立ち上げるための独立でした。ところが、事業のアテが外れ、このままではまずい状況に。そこで、自分の強みは何かと必死で考えた末、出てきた答えが「お金の貸し借りに関する知識」と「書くこと」のふたつでした。そこで、経営者向けに「お金の借り方」のノウハウをまとめた原稿を書き、出版社に持ち込むと採用されたんです。


肝心なことは、主人公たちが一作一作、本当の危機と向き合うこと。たとえば友達を助けるというようなことでなく、個人なら個人が、会社なら会社が、常に危機の当事者になることが大事なんです。


僕白身、長編の新聞小説を最後まで読んだためしがないから。あっという間に落ちこぼれて、途中から読んでもわけがわからない、そういう人、けっこう多いと思うんです。でも、この連載は、ひと月ほど待てばまた次の話が始まるから、そこから読めばいいですよ、と。

【覚え書き|新聞に小説を連載した際、長編ではなく連作短編集にした理由について】


(いまと銀行員時代とで酒についての変化は)接待やつき合い酒がなくなったくらいですね。昔から上司にも言いたいことは言っていましたし、ストレスは感じないタイプ。酒は憂さ晴らしではなく、単純においしいから飲む。うまい焼き鳥と、グラスにたっぷりと注がれた焼酎。気取らず野趣があっていいじゃないですか。酒場で愚痴を言ったり、酒でストレスを発散するのはもったいない。気の合う相手と冗談を言い合っているうち、小説のアイデアが出ることはよくあります。


池井戸潤の経歴・略歴

池井戸潤、いけいど・じゅん。日本の小説家。岐阜県出身。慶應義塾大学文学部・法学部卒業。三菱銀行勤務、ビジネス書作家などを経て小説執筆を開始。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、『鉄の骨』で吉川英治文学賞、『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。『半沢直樹シリーズ』はドラマ化され、200万部を超えるベストセラーになった。