椎名武雄の名言

椎名武雄のプロフィール

椎名武雄、しいな・たけお。日本の経営者。日本IBM社長・会長。岐阜県出身。慶應義塾大学工学部機械工学科、アメリカのバックネル大学工学部機械工学科をそれぞれ卒業後、日本IBMに入社。千鳥町工場工場長、取締役、常務、副社長を経て社長・会長。経済同友会終身幹事、社会経済生産性本部副会長、社団法人企業研究会会長なども務めた経営者。

椎名武雄の名言 一覧

もはや昔のモデルは耐用年数が過ぎている。新しいモデルは、しがらみのない若い世代につくっていってほしい。


外資イコール悪と見られた時期もあってさ。通産省も国産メーカーを育成していたから、こっちは何クソと思ってやってきた。


グローバル化といって英語が大事だというけど、冗談じゃねえよ。大切なのはメンタルな部分なんだ。


ある企業で社長が社内システムをガラリと変えたいと決断して、我が社に仕事をくれたところがあるんです。なぜそんな決断をしたか、その社長に聞いたんですが、そうしたら感心したようにこうおっしゃった。「おたくの若い営業マンが来たから、からかってやるつもりで聞いたんだ。『こういうことができるか』と。その男はその場で自分では即答できなかったけど、『電話を貸してください』と言う。電話して数分経ったら、『わかりました。やらせていただきます』とにっこり笑うんだ。誰に電話したと聞くと、北城ですとあっさり答えた。『北城って、社長の北城さんか』と確かめたら、『ええそうです。北城がOKと言ったので大丈夫ですよ』と平然と答えた。本当に驚いたよ」


会社が教室で一生懸命叩き込むような知識なんてたかが知れていますよ。やはり、お客様に鍛えられて人材というのは強く育っていく。その原点は何かと言ったら、その相手の企業の命運を決する責任を背負っているという事実です。失敗したらえらいことになる。こっちは若造だけど、「これは大変だ。やらざるを得ない」と必死になる。すると社長だろうが部長だろうが、第一線の社員でもみんなにその真剣さが伝わる。


僕が本当にありがたいと思うのは、我が社は顧客の命運を左右しかねないコンピューターの仕事をやらせてもらっているということです。だから、必然的にお客様の本気というか、真剣みが伝わってくる。第一線の営業マンが感じた事の重大さ、それが本社にも伝わり、研究所にも伝わっていく。


「日本IBMは人材育成が上手いね」と言われることが多いんです。先日、ある地方の伝統ある老舗会社にお邪魔したときにも、そんな話が出ました。たまたま僕のそばに8年前に我が社に入社した男が座っていたんですよ。先方の社長が言うんです。「この子が最初にあいさつに来たときは驚いちゃったよ。よくこんなやつ採用したな、日本IBMはどうなっているんだと思った」と。よほど悪い印象だったんでしょう。でも、その社長は続けてこう言いました。「いまになって、同じ年に我が社に入った8年生社員と比べてみると、うちの社員よりもはるかに出来がいいんだ。どうしてなんだろうか、おたくは面白い会社だ」変な褒められ方ですね。


日本にはなかなか資本主義が根付かない。金儲けを罪悪視する風潮が今も残っている。誤解を恐れずに言えば、悪しき平等主義がはびこったために、日本社会がしなったものも大きいように感じる。


何もせずに社長室に座っていると、悪い話は入ってこない。そうなると、経営判断を間違ったり、遅くなったりする。経営者は現場を歩き、積極的に生の情報を集めなければならない。【覚書き:IBM社長室の伝統「オープン・ドア・ポリシー(社長室のドアは常に開けておかなければいけないルール。IBM創業時からの風通しの良い社風のシンボル)」について語った言葉。社長室の扉があいていても、社長が部屋に籠っていてはオープン・ドア・ポリシーも無意味なものになってしまうという趣旨の発言】


94年代初めに業績悪化に見舞われた米国IBMも猛烈な勢いで変身してきた。これをリードしたのが、93年4月にIBM初の外部出身トップとなったルイス・ガースナー会長だ。就任直後に断行したリストラクチャリングは苛烈で、約40万人いた社員を約20万人台まで削減した。これだけの痛みを伴う外科手術は、外部から来たトップでないとできない。


日本のように調和を重んじる社会風土で、社外取締役にどれだけ発言力があるか疑問に思う人もいるだろう。しかし私の経験から言うと、門外漢が自由な立場から発言すると、意外に効き目があるものだ。会社の業務は執行部が行うので、社外取締役は業務に精通している必要はないのだ。健全な経営には社外取締役のようなチェック機能が必要だ。


俺の望みは、日本人が海外企業の社長にどんどんなることだ。国内でいろんな企業を渡り歩くプロの経営者が出てきているのはいいことだよ。それを次は、世界でやってほしいな。ソニーやトヨタのおかげで、日本の製品は世界でトップに立ったけど、これからは日本人が世界でトップになる。さもなければ、日本は本当に沈んじゃうよ。


経営者だって、もう国籍は関係ないよ。世界の企業では、いろんな国の奴がトップをやっている。でも、日本人で海外企業のトップをやっている例がどれだけあるんだ。日本人はプロフェッショナルマネジメントをできないと、世界から見なされているんだよ。


Glorious Discontent!(栄光ある不満を持て)


椎名武雄の経歴・略歴

椎名武雄、しいな・たけお。日本の経営者。日本IBM社長・会長。岐阜県出身。慶應義塾大学工学部機械工学科、アメリカのバックネル大学工学部機械工学科をそれぞれ卒業後、日本IBMに入社。千鳥町工場工場長、取締役、常務、副社長を経て社長・会長。経済同友会終身幹事、社会経済生産性本部副会長、社団法人企業研究会会長なども務めた経営者。

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