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森信親の名言

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森信親のプロフィール

森信親、もり・のぶちか。日本の官僚(財務)。「金融庁」長官。東京出身。東京大学教養学部卒業後、大蔵省(のちの財務省)に入省。金融庁総務企画局総務課長、総括審議官、検査局長、監督局長などを経て金融庁長官に就任。

森信親の名言 一覧

トップが自分では「お客様のためにやっている」と思っていても、現場は違うかもしれない。現場のファクトを積み上げることが何より重要。


やる気になれば企業は変われる。


「国のために」と初志に戻って考えれば、今までやってきた金融庁の姿勢が間違っていると思うことがある。それはためらわずに変えていきます。


自分が正しいと思ったことは、どんな権力を持った人の前でも主張できると思います。職員一人ひとりがそうなってもらいたいし、そういう人を評価する組織にしていきたいですね。


規模が全てではありません。小さい信用金庫や信用組合でも、素晴らしい経営をして収益を確保しているところは多い。


日本の社会人はもったいないと思うんです。能力があるのに、組織人として20年くらいいるうちに丸くなってしまう。


コンプライアンスは重要ですが、あまり行き過ぎると、かえって金融機関が金融庁の方ばかり向いて創意工夫がなくなる。


どの業界でも、顧客ニーズに合った良い商品やサービスを提供している会社が伸びると思います。レストランも美味しい料理を適正な価格で出すところが繁盛するはずで、金融も全く同じだと思います。


すべての地銀の状況が悪くなっているかというと、大きなばらつきがあります。規模の大小で差が出ているかというとそうではなく、小さい規模でもきちんとした収益を上げている金融機関があります。経営の質が大きく左右する時代になってきたのではないでしょうか。


企業が新しいことをやりたい時、どうしたら事業として成り立つか、どういう形の資金が付けばいいかなどを企業と一緒に考えて解決策を示していくことが、銀行自身の収益にもつながります。長短の金利差だけに頼ったこれまでの銀行業の外にビジネスチャンスがあると思います。


まずはトップがどうしたらいいのか真剣に考えるべきです。自分たちに足りないものを真剣に考えた結果、導き出した答えが再編なら、それはうまくいくでしょう。一方、図体を大きくすることだけ考えて、小さいところをとにかく吸収するようなケースでは、内部で主導権争いになったりしますね。


規模が大きいとコストは下がりますが、収益性は平均値に収敵していく傾向があります。ニッチで頑張って収益性が高いところはある。逆に、大手地銀でも何のリスクも取らず、地域に貢献していないところもあります。


金融機関に対しては「企業に付加価値を付け、成長を助けてください」と言ってきました。金融機関に聞けば「やっています」と言うので、本当かどうか企業にも聞いてみようと考えました。企業サイドから見れば、また違う観点があるかもしれません。例えば「年に2回、投信を買ってくれという営業だけが来る」とか(笑)。


コーポレートガバナンス(企業統治)について、残念ながら、形式だけ満たして魂が入っていない会社があります。指名委員会を作っていても、社長の決めた案に委員がスタンプを押すだけになっている会社も多いです。形式を整えるだけでなく、実質的にどう機能させるかを考えなければいけません。


プリンシプル(原則)を持つ必要があります。プリンシプルとは何か。硬直化したルールに照らして、それに合わせた仕事をするのではなく、「何がお客様にとって最適か」と考えて仕事をすること。


50の金融機関があれば、やり方は50通りあっていい。本当に法令順守ができていない金融機関には是正するよう言い続けますが、既にできているところにそれを言っても行政の付加価値にはなりません。


世界でエクセレントカンパニーと言われる企業は、お客様にとってすごく良い商品を提供しているから成長しています。金融も同じです。お客様に質の高いサービスを提供する金融機関は伸びるし、それを僕らも後押しする行政をしますよ、ということを重点的に伝えたい。


今回、金融行政に意見を言ってもらう「金融行政モニター」という仕組みを作りました。民間金融機関には、窓口役となる有識者を通じて「匿名で構わないから批判してほしい」とお願いしています。批判があれば、内部で議論を深めてより良くする。結果として金融の質が高まるでしょう。


現在は、フィンテックなど、金融技術やサービスが急速に進展しています。このため、金融庁としても、サイバーセキュリティやマネーローンダリングなど、それぞれの分野でより専門性を持った検査官を育成する必要があります。我々の専門性を高めていかなければ、金融機関に対して有益なアドバイスはできないと思います。金融行政を取り巻く課題の変化に遅れないよう、金融庁も変わっていかなければならない。


多くの地銀経営者は営業現場に融資や手数料のノルマを課していますが、本当に顧客本位を実践するために、そうした量的なノルマを廃止している金融機関もあります。これまでもっぱら融資の勧誘や投信販売を行っていた人が、取引先企業の社長の悩みを聞き、それに何とかに応えようと一所懸命頑張るようになるわけです。ある銀行の支店の課長さんから、「これまでは部下のノルマ管理と上司へのノルマ報告ばかりが仕事だったのが、量的なノルマがなくなり、顧客の課題解決に汗をかくと、お客様から感謝されるようになる。銀行に勤めて初めて、朝起きるのが楽しくなりました」という話を聞きました。私は、銀行で働く人を幸せにできない経営者は、自らの企業価値を上げることも難しいと思います。


これまでの統合の例を見ますと、統合しても行内で主導権争いをしたり、社名や本店をどうするかに時間をかけて、かえって経営の意思決定が遅くなっているケースもみられます。統合をすること自体が成功を保証するものでは決してないのです。何を目的として統合するのか、統合した後いかに双方の良いところを活かしながら経営するかが重要ではないかと思います。


森信親の経歴・略歴

森信親、もり・のぶちか。日本の官僚(財務)。「金融庁」長官。東京出身。東京大学教養学部卒業後、大蔵省(のちの財務省)に入省。金融庁総務企画局総務課長、総括審議官、検査局長、監督局長などを経て金融庁長官に就任。