棚橋弘至の名言

棚橋弘至のプロフィール

棚橋弘至、たなはし・ひろし。日本のプロレスラー。岐阜県出身。立命館大学法学部在籍中、同大学プロレス同好会に所属。大学卒業後、新日本プロレスに入門。数々のタイトルを獲得。タレントとしても活躍。

棚橋弘至の名言 一覧

最初は反応がなくても、先を見据えてやり続けることで、ようやく周りも変わり始める。

これ以上落ちられないというところまで落ちれば、あとは勝手に気持ちが切り替わる。

気持ちが前向きにならないときにやることは一つ。今の自分の気持ちに「全力」で正直になること。それだけです。

僕がファンだった時に嬉しかったことを積極的にしているだけなんですよ。出待ちをして、選手に握手してもらったことを今でも覚えています。

これで終わりだなと思ったのに、「まだ返すのか!」と。レスラーは、自分がこれぐらいだと線引きしたところを超えてくる。

今自信のあるスキルを徹底的に磨いてチャンスを待つ。それがライバルに勝つコツ。

つらいことがあったら、まずはその現実と全力で向き合うこと。すべてを受け入れてこそ、力強く立ち上がれる。

クヨクヨしていても強くはならないけど、落ち込む時間を練習にあてれば強くなれる。そう思って、気持ちを切り替えるしかない。

どのジャンルでも、伸びる人ほどネガティブな感情を引きずらず、バッと気持ちを切り替えます。周りを見ていると、できる人ほどそうやってます。

すぐに結果が出ない努力が、実は大きな意味を持っている。

絶対自分が正しいという確固たる信念がありましたから、どんなにブーイングされても凹みませんでしたね。頑固なんですよ。

業績が下がっているのに、同じことをやっていても状況が良くなるわけがない。

どんな世界でもそうでしょうが、切り替え上手な選手はやはり上に行きます。

たとえすぐには結果につながらなくても、長期的に見たら必ず必要なことなんだと。そう考えれば、やる気は出てくるはずです。

諦めずにコツコツと地道な努力を続けていれば、突然、風向きが変わる瞬間があるんじゃないでしょうか、きっと。

トレーニングは休みの日でも欠かしません。日々の鍛錬が理想の肉体をつくるんです。まだまだ。減らさないといけない脂肪もあります。好きなものだけを飲み食いしていたら理想の身体はつくれません。

何か嫌なことがあると、顔の前で指を一回転させて、パチンと鳴らしながら「わーすれろ!」と言う。おまじないみたいなものだけど、これでバッチリ気持ちが切り替わります。

プロレスに予習はいりません。手ぶらでプロレス会場に来てください。そして目の前で起こることを、ただ楽しんでください。でも、必ず気になる選手や気になる技があるはずなので、復習はしたくなりますよ。

レスラーとしてチャンピオンになりたいという向上心が切れたら、年齢的に早くても引退しようと思っています。チャンピオンベルトが輝いて見えるうちは、現役でありたい。

やっぱりレスラーとしては、今みたいな超満員の会場で、チャンピオンベルトを巻きたいですよ。何度もベルトを巻いてきましたけど、それでもまだ巻きたいなと思うんです。

SNSでこれでもかとプロモーションをしてもまだ伝わらない。情報の伝わりにくさを痛感しています。でも止まったら俺たちの負けですから。

まだプロレスを知らない人のほうが圧倒的に多い。ということは、まだビジネスチャンスが続いているとも言えるんです。プロレスは、もっと盛り上がることができる。

職場の空気が変わるまでには、どうしても時間がかかります。一人でも仲間がいれば、未来を信じて頑張れる。口に出さないだけで、同じ志を持った人は必ずいるはず。そういった人たちが手を挙げやすい環境を作るためにも、自分が口火を切って行動することが大切です。

一人でいいから早く味方を見つけるといいでしょう。僕のやり方がチャンピオンらしくないと批判されていたとき、音響のベテランスタッフである遠藤さんが、「みんなチャンピオンらしくないというけど、猪木さんに一番近いよ。棚橋君、君はそれでいいよ」と言ってくれました。この一言に、どんなに救われたことか。

新日本プロレスもビジネスが厳しい時期がありました。このとき僕は、同じことをしているだけではお客さんが離れていくだけだという危機感を持って、新しいことにいろいろ取り組みました。

食事に気をつけていれば、徐々に疲れにくい身体になっていくし、疲れても寝れば元どおりになる回復力もついてきます。体力の上積みをするのは、それからでいい。

身体は口に入れたものでつくられるのだから、まずは身体にいいものを食べないとダメ。忙しい人は食事を抜いたりジャンクフードで済ませがちですが、それではハードワークを乗り切れない。

疲れにくい体をつくるために、一番大切なのは食事です。「食」という字は、「人」に「良い」と書く。これは『仮面ライダーカブト』に出てきた台詞ですが、僕も心からそう思います。

無理してテンションを高めているときにできた友達って、結局、長続きしないんですよ。だから頑張りすぎず、普段のありのままの自分でいるときに波長が合う人を大事にしたほうがいい。

人見知りでも、必ずいい友だちはできるはず。お勧めは逆転の発想です。普通は「誰かいい友達になってくれないかな」と考えますよね。でも、これは相手を主語にした受け身の考え方。そうではなく、「自分は誰かのいい友達になれるだろうか」と自分を主語にして考えるのです。自分を主語にすると、自然に周りのことを考えて動くようになるし、相手を思って行動する人は強いエネルギーを発するから、人が引き寄せられてきます。これなら別に、自分から「友達になろう」と言わなくてもいいんです。

中には「この人はやりづらいな」と感じる相手もいます。ただ、苦手な相手を克服できたら、レスラーとして一回り大きくなれます。だから僕はやりにくい相手との対戦をチャンスと捉えて、「相手を自分の糧にしてやる」という気持ちで試合に臨むことにしています。

ラリアットを受けたとき、下手に踏ん張ろうとすると衝撃が逃げずにダメージが大きくなります。だから場面によっては、わざと後ろに倒れて力を逃すことがあります。そのほうがダメージは少なく、結果的に早く立ち上がれるんです。

叱るという行為は、人間の活動の中でももっともエネルギーを使う行為の一つです。新日本プロレスでも、プロレスラーの真壁刀義さんや他のコーチが若手を厳しく指導していますが、あれは「お前と一緒に歩いていくぞ」という覚悟がないとできません。

エネルギーのある言葉を選んで使っていくことは、モチベーションを高めるためにも重要なことです。言葉遣いが無意識の部分に与える影響がどの程度かは、わかりません。でも、思っていることを言い切らないと。「頑張りたいと思います」という人に仕事は振れないでしょう? 「絶対やります」と言うから期待されるし、仕事を任される。

僕と他の選手との一番の違いは、切り替えの上手さですね。失敗すると落ち込むのは誰でも一緒です。僕は落ち込んでいる時間が極端に短い。落ち込んでいる時間があったら、道場に行ってバーベルを一回上げたほうが自分のためになりますから。

僕たちプロレスラーは、試合中にどんなにダメージを受けても、息が上がっていても、観客席からコールが沸き起こると不思議と立ち上がれるものなんです。「棚橋! 棚橋!」というコールには、「棚橋、立ち上がってくれ」というお客さんの期待が込められているからです。人に期待されるということは、そのくらい大きな喜びであり、モチベーションを上げてくれることです。

情報は簡単には伝わらない。地方会場での試合後、コンビニなどに立ち寄ると、僕に気づいて「あれ、棚橋選手、なんでここにいるんですか?」と声をかけてくださる方がいます。ということは、公式HPや選手のブログ、ツイッターなどで何度も告知しているにもかかわらず、僕を知っているくらいのプロレス好きな方にさえ、当日近くで興行があるという情報が伝わっていないわけです。ましてや、プロレスファンでない人に至っては……という話です。繰り返し繰り返し情報を伝える作業をしなければいけないし、それでも情報は伝わらないものなんだと痛感しました。

実は、プロモーションをしていく上での一番の難敵は、アンチではありません。アンチ棚橋ということは、プロレスに関心がある人ですから。僕のことを嫌いなぶん、対戦相手を応援するので、プロレス全体にとってはプラスになります。本当に難しいのは、プロレスに無関心な人をいかに振り向かせるか、です。

緊張に飲み込まれないためには、場数を踏むことも大切。実は、僕は昔から赤面症で、人前で話すことが大嫌いでした。でも、プロレスラーになると、そうもいっていられません。リング上ではマイクアピールをしなくてはいけないし、試合以外でもインタビューを受けたり、テレビやラジオ番組のゲストに呼んでいただいたりして、何かと話す機会が多いんです。最初はもちろんヘタでした。でも、場数をこなすうちに少なくとも緊張で真っ白になることはなくなった。要は慣れです。

「緊張しちゃいけない」と思うとさらに力が入ってガチガチになってしまう。「緊張するのは気持ちが前向きになっている証拠だ」と考えて緊張そのものを受け入れてあげれば、肩の力もスッと抜けるのではないでしょうか。

緊張してもいいんじゃないでしょうか。緊張するのは、物事を成功させたいという気持ちの裏返しです。僕もビッグマッチの前は緊張感でいっぱいになります。逆にまったく緊張しないとしたら、責任感や向上心に欠けているのかもしれない。だから、緊張していることを恥じる必要はまったくないですよ!

自分のことを心配してくれる人がいるなら、その人を安心させてあげることも大人の責任の一つ。好きなことをするにしても、周りが納得する形でやったほうがいい。

やっぱり基本は、今やりたいことをやるということ。人間、別に一生に一つのことしかできないわけじゃない。優先順位は固定制じゃなくて変動制。あとから優先順位が変わって別のことをやってもいいのだから、今、仕事や趣味が楽しいなら、今は素直にそれをやればいい。

現実がつらくて簡単に受け入れられないときは、自虐にして笑うのが効果的です。僕もよくやりますよ。たとえば膝が痛くて歩くのがつらければ、「エースなのに、今日は電車と徒歩で来いと言われた」といってネタにします。そうすると、つらいことも客観視して受け止めやすくなります。

プロレスラーは、相手の技を避けずに受け止めます。まともに食らえば、もちろん痛いですよ。でも、痛みを体感するから、「これなら耐えられる」と冷静に判断できる。どんな痛みかわからないまま逃げ回るより、痛みを避けずに引き受けたほうが、ずっと前に向かっていける。これは多分、人生も変わらないと思う。

今の自分を受け入れることなく無理やりプラス思考に切り替えるのは、現実から目をそらすことと同じ。自分にウソをついているわけだから、どこか後ろめたい気持ちが残って、本当の意味で前向きになれない。

気持ちを切り替えるコツは、やっぱり一度は全力で後ろ向きになることです。中途半端で、振り幅が小さいのが一番ダメ。深く屈んだときのほうが高くジャンプできるのと同じで、しっかり落ち込んだほうが切り替わったときに元気になれます。

何かうまくいかないことがあってクヨクヨしているなら、全力でクヨクヨすればいい。気持ちを切り替えるには、むしろ一度とことん落ちたほうがいいんです。

入門した頃、道場で頑張って練習していれはスターにしてくれるんだろう、と思っていた。でもビジネスが下がっていき、会場は盛り上がらない。スターが生まれるような状況ではなかった。自分がスターになるには、まずそのための土壌を作らないといけないと思った。

プロレスの応援をしている時ってね、実は体力を使っているんですよ。試合終了後には、心地よい疲労感が残っているはずです。この、心地よい疲労感って、充実した仕事をした時の状態に近いんだそうですよ……。脳の深いところにアプローチしているんですよ、僕らは(笑)。

今日の試合は小さいお子さんが多かったですね。新日本プロレスにとって、明るいニュースです。試合も最初からすごく盛り上げてもらった。僕は、コーナーに上がって、満員の会場を見て、いつも心の中でカシャーン、カシャーンとシャッターを押す。この光景をいつまでも覚えていようと思って。

一般論として、レベルが低いときは、短所を克服したほうが効率的に能力を上げることができます。ただ、こうした戦略が通用するのは素人の世界です。プロはみんな、プロとして必要な最低限のレベルに達しています。点数でいえば、みんな不得意なものでも80点レベルにはあります。そうなると、自分の長所を磨くことでしか他のプロには勝てません。つまり90点を100点に、そして100点を120点に伸ばして、自分の得意なフィールドに相手を引きずり込む戦略が必要なのです。

自分に風が吹いていないときは、風向きが変わるまでじっくり待つべき。大切なのは、風を待つ間の過ごし方。人には得意分野と苦手分野がありますが、待っている間は自分の苦手なものを無理に伸ばすより、得意なものを磨いたほうがいい。

焦ってはダメ。昔、ある先輩から「閑に耐える」という言葉を教えてもらいました。レスラーにケガはつきもので、どうしてもしばらく試合に出られないことがあります。そのときに焦ってオーバーワークをすると、治りが遅くなるおそれがあります。だから焦らずに、活躍できるときが来るのを辛抱強く待て、というわけです。

外国人と仲良くするのに、高いレベルの英語力は必要ありません。僕は外国人レスラーとタッグを組んだり海外にも遠征に行きますが、使っているのは中学卒業レベルの英語です。外国人と打ち解けるときに重要なのは、英語力より、何を話すか。それさえ間違えなければ、仲良くなるのは難しくありません。

試合を一生懸命やるのは当たり前ですけど、やっぱり人を呼んでこそのチャンピオンだと思ったので、プロモーション活動からはじめたんです。営業の社員と一緒に、試合会場となる日本各地を回って。試合後の食事会はもちろん、地元の新聞、ラジオ、ダウン誌……、とにかく出してもらえそうなところにはどこでも足を運びましたね。

僕はプロレスを知って、生活が1000倍楽しくなった。自分から積極的に情報を取りに行って、会場に行って、仲間とプロレスのことをしゃべって……それができると、こんなにも毎日が楽しいんだ、と思いました。僕みたいになってくれる人がきっといるはずです。先入観で最初からストップをかけている人も多いと思う。高い壁がある。この壁をね、壊したいんです。

順繰りなんですよ、プロレス界は。新陳代謝がよくないと、どんどん廃れていく。だから棚橋も、いつまでもスターでいてはいけない……すごく残酷な話ですけれど。新しくプロレスファンになってくれた人の中には、既に棚橋のチャンピオン時代を見たことのない人もいるんですよ。猪木・馬場のチャンピオン時代を知らない人がいるのと同じ。時代は、移り変わっていく。

今、盛り上がっている会場が、本当に嬉しいんです。ファンの人が盛り上がって、コールや拍手が起きると、苦しくても立ち上がれるんですよ。シーンとしていたら息ばっかりあがって、焦ってしまう。選手が頑張る、ファンからの応援、選手はもっと頑張る、試合展開がもっと盛り上がる、ファンがもっと応援する……相乗効果で、盛り上がりが青天井ですよ。選手とファンのエネルギーの交換になっているんですね。僕は、結論にたどり着きましたよ。プロレス会場は、パワースポットです!

プロレスって、人を叩いたり蹴ったり、物を壊したり、汚い言葉を使ったりしますよね。これは、大人になる過程で全部、ダメですよって抑制されてきたものなんです。それを全部、プロレスではやるんですよ(笑)。普通に生活していたら、なかなか喜怒哀楽を出すこともできないですよね。だから、試合の中で喜怒哀楽をはっきり見せたいし、お客さんにはそれを見ることで、喜怒哀楽を解放してほしいんです。

プロレスラーはプロレスを通して、生き様を見せているんですよね。人生って攻めるときもあれば、やられるときもあるし、勝つときも、負けるときもある。お客さんは、プロレスラーの見せるものを、自分の生活に置き換える。そして、最後まで諦めないプロレスラーを見て「今日はダメだったけれど、自分も明日はもうちょっとできるかもしれない」と、元気になるのだと思う。

念願のチャンピオンになって、「さあ、これから新日を、プロレスを変えていくぞ!」とリング上で拳を突き上げたら、いきなりブーイングが返ってきたんです。ショックでしたね。僕は見た目のハデさに加え、プロモーションに積極的で露出が多く、一見チャラチャラしたイメージがあったようなんです。コアな新日ファンから不満の声があがり、それが会場でのブーイングになっていったんでしょうけれど、3年ぐらい続いたのかな……。プロレスは一人でやるものではないので、僕にブーイングがくるっていうことは相手に声援がいくっていうことでしょう。逆にブーイングを活かして試合を盛り上げてやろうと思った。

観客動員数が下降線をたどっていたとき、会社の会議や選手ミーティングでも「選手は頑張っている。だから、ちゃんと見てもらったら、必ずよくなるから頑張っていこう」みたいな話になっていたんですけど、「ちがうだろう」と。「頑張ってたらよくなる」っていう発想自体もう遅れている、何かを変えなきゃいけないんじゃないかって思ったんです。

大学の初日には、構内ではサークルのブースがたくさん出ていて。何やろうかな? と考えていたら、なぜか「プロレス同好会」に目がいってしまったんです。まさか、それが人生の分岐点になるとは……。当時の会長がUFWという文字の入っていたレガースをつけていて、その姿がすごくカッコよかったんですよ。「あの、サークルに入ったら、プロレスラーになれるんですか?」「ああ、もちろんなれるぞ!」って。勢いというか、半ば冗談だったんでしょうけど(笑)、こっちは、すっかりその気になっちゃって。

いろんな人と接することで、「世間からプロレスはどう見られているか?」ということに初めて気づいたんです。「プロレス」と聞いただけで顔をしかめる人が、いかに多いか! とくに女性は、ほとんどそうでしたね。「流血」「怖そう」というイメージが強すぎて。じゃあ、どうやったら、そういう人にプロレスの会場に足を運んでもらえるのか? そこからはじまったんです、僕の闘いは。

棚橋弘至の経歴・略歴

棚橋弘至、たなはし・ひろし。日本のプロレスラー。岐阜県出身。立命館大学法学部在籍中、同大学プロレス同好会に所属。大学卒業後、新日本プロレスに入門。数々のタイトルを獲得。タレントとしても活躍。

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