名言DB

9,553 人 / 112,978 名言

根本郁芳の名言

Facebookボタン  Twitterボタン  はてなブックマークボタン  新着 名言

根本郁芳のプロフィール

根本郁芳、ねもと・いくよし。日本の経営者。夜光塗料で世界トップシェアの根本特殊化学株式会社社長・会長。福岡県出身。早稲田大学第一法学部卒業後、労働省東京労働基準局に入省。友人から勧められた根本特殊化学創業者の娘との縁談を機に、労働省を辞め根本特殊化学の前身である根本光化学研究所に入社。その後社長に就任。夜光塗料から派生した技術を核とした多角化を進め、同社を大きく成長させた。同社の蛍光体は偽造を防ぐ目的でアメリカの100ドル札に採用された。

根本郁芳の名言 一覧

不況のときにも中小企業が生き残るためには、会社を支えている技術を応用し、やれることをやるしかないように思います。うちも持っている技術を応用し、いろいろな仕事を見つけています。


社内の開発者たちのムードに水を差さないようにも気をつけていますね。開発を止めたら、技術の会社には何も残りません。日本の中小企業はそれぞれすばらしい技術を持っているので、自社の特質をちゃんと知っていれば、追いこまれたらいいものを作るのではないでしょうか。


うちの経営戦略は、どんな時代にも需要がある「安心や安全のための商品」をやることです。それから、特殊なものを多角的にやる、具体的に言えば夜光塗料の技術をもとにして新しい製品や事業を開発するということですね。


特殊な分野はマーケットも売り上げも小さくて大企業向きではないので、入りこみやすいのです。年間100万円の商売でも5つ売れたら500万円、とそういう仕事をしています。


うちにとって一番重要なのは、夜光塗料をとりまく特殊な技術を追究することです。そこで得た、ほかにない技術によって多角化に乗りだす。つまり、特殊化があっての多角化なのです。いま、ディスプレイ用の蛍光体やガスセンサー、さらに新薬開発データサポートなどの事業にも手を出していますが、その技術はすべて夜光塗料に端を発しているんです。


会社の方針については、あとから見ればそうだったということで、はじめからこれでいこうなんて机上の方針を実現することなんてできませんよね。商売というのは、やってもやっても外れるもので、まあまともで一所懸命なだけではダメですからね。


理念と言えるぐらいの考え方って、いま、私が会長職にあるように、わかったと思ったときには現場から引退ということになっている。それも不思議でおもしろいものですね。


会社をつぶしちゃダメだという思いだけで、何とか続けてきただけですよ。最近は、経営というのは信念がなければできないなとは痛感しています。そういう信念って自分で見つけるものであって、人からやれと言われてできるようなものではない。失敗したり成功したり、という実体験の中で、やっぱりこんなもんか、ああ自分はこういうふうにやってきたんだなぁと思えるようなことがだんだん固まってくる。それではじめて理念ができるものではないでしょうか。


アメリカの一○○ドル札には、特殊な波長の光を当てると色を発する、偽造防止のための印刷がされていますが、あれにはうちの蛍光体が使われています。ある光の波長に合わせて作ったその蛍光体は、偽造防止のためのものだからよそには売っちゃいけない。苦労して開発をしてもよそに使えないから困っちゃうけど、これも大企業では採算が合わないからやらない仕事です。年間でも量の少ない仕事ですが、それをうちがやれば、会社の存在価値が上がるでしょう?すると、スイスやイギリスやドイツやアメリカで、紙幣や切手(スタンプを押しやすくするために、特定の波長を当てると光る加工がなされている)などの印刷を担っている世界的な会社と仕事をできるわけです。


放射性物質を使わない夜光塗料「N夜光」を開発するときに目をつけたポイントは蛍光灯でした。蛍光灯の場合はスイッチを切ったらすぐに暗くなるということが大事ですよね。そのためのデータはかなり蓄積されていました。うちはその逆で、よそが研究の結果「要らない」と決めた、長く消えないままでいる蛍光体を調べればいいわけですね。ですから、ゼロからの研究と言うよりは、半分はよその研究を土台にして、それと反対のことをやればよかった、と研究員たちは言っていました。研究の組みあわせは、これは何千回何万回も試すというタイプの開発ですから、頭がどうこうと言うよりは体力勝負だったようです。


事業は時代の変化に翻弄されるものです。1991年に新聞で「セイコー、放射性夜光塗料全廃へ」という記事を見た時にはもう驚いたの何のっていう。時代は公害や環境問題に敏感になっていたし、もう100年来どこもできなかった「放射性物質を使わない夜光塗料」を開発しなければ会社はつぶれてしまう。ここでは開発の号令をかけるしかなかったんです。その結果、いまも会社を支えている独自技術「N夜光」が生まれました。


体調を悪くしていた親父さんが引退することになり、私が社長に就任したのは30歳の頃。当時よくお目にかかったセイコーの服部一郎元社長は本当に恩人でね。「自立自助」がモットーの服部さんらしく「うちに頼らず、多角化して自立しなさい」とハッパをかけてくれました。それでうちは1970年前後に中小企業としては早めに研究所を設立したのですが、これがのちのち役にたってくれたんですよ。


放射性物質を使わない夜光塗料「N夜光」の発明は、周到に準備した結果のものとはとても言えなくて、危機から生まれたんです。大口の取引先において、放射性物質を使った夜光塗料を加工することが制限されるようになり、その時代の流れに対応しなければ廃業というところまで追いこまれたことがありました。そういう危機がなければ、新しい塗料を開発しようという発想は生まれなかったですから。事業をやめたいと思ったことは何回もありましたが、やめて借金が減るわけでもないからやめられなくて頑張って、それだけでしたね。


根本郁芳の経歴・略歴

根本郁芳、ねもと・いくよし。日本の経営者。夜光塗料で世界トップシェアの根本特殊化学株式会社社長・会長。福岡県出身。早稲田大学第一法学部卒業後、労働省東京労働基準局に入省。友人から勧められた根本特殊化学創業者の娘との縁談を機に、労働省を辞め根本特殊化学の前身である根本光化学研究所に入社。その後社長に就任。夜光塗料から派生した技術を核とした多角化を進め、同社を大きく成長させた。同社の蛍光体は偽造を防ぐ目的でアメリカの100ドル札に採用された。

他の記事も読んでみる

米山公啓

いざ仕事に取りかかろうとしても、気が散って集中できない日もあります。そんなときは「小さな片づけ」をすることで不調に区切りをつけましょう。デスク周りを見渡すと、すでに終わった仕事の資料や仕事に関係のないモノで乱雑になっていないでしょうか。余計な情報が目に飛び込んでくることで無意識のうちにも思考が乱され、集中力が削がれていることがあります。視界に入るエリアだけでも片づけてシンプルな空間にすることで、目の前にある仕事にスッと意識が集中できるようになります。


馬渡晃

最初の起業では誰もが新米経営者です。いくら注意したとしても、失敗して当たり前なのです。大切なのは、失敗したときに適切な対処をすることです。そして、二度と同じ失敗を繰り返さぬよう失敗から学ぶことです。


米濱和英(米浜和英)

野菜の国産化を役員に提案したとき、出てきたのは懸念ばかりでした。野菜を国産に変えることに伴って増加するコストを試算すると、約10億円。当時の業績からすると、かなりの負担です。しかし、10億円分のコストを別に削減すればよいと、最後は独断で決めました。


新井豪一郎

現在、一人一人に合った学習法を提供する勉強ノート公開サービス「Clear」を展開しています。自分と同じように、若い頃、悩み、壁にぶつかる子供も多いと思います。ただ、その時代は一度しかない大切な時間です。教育に携わる者として、1人ひとりに合った新たな教育サービスで、子供たちに可能性を与えていける存在になりたいと思っています。


テリー伊藤

男は男なんか見本にするな。オジサンよりもオバサンを見習え。オジサンは、オジサンから男の価値観で何かを学ぼうとするよりも、オバサンのマネをしたほうがよっぽどパワフルに生きられるはずだ。


鈴木敏文

「話が違ったから辞めます」とは意地でもいえませんでした。すべて自分の責任です。だからこそ、発展途上にあったヨーカ堂で、自分から次々改革を仕掛け、挑戦していきました。


ジェイ・エイブラハム

「成長か、さもなければ死か」という諺がありますが、これは会社だけでなく会社で働く社員にも当てはまります。社員の成長がなければ会社の成長もないからです。


原谷隆史

ストレスの受け止め方には個人差があります。大きなミスをして上司から叱責されても、あまり気にしない人や一晩眠ればケロッと忘れる人もいれば、深刻にとらえて傷つく人やいつまでもくよくよしている人もいます。同じ刺激でも人によって反応が違うのです。


カズオ・イシグロ

私たちは国やグループの中で、自分たちが正しいやり方をしていると考えがちですが、その根拠を考えようとしません。ですから、文学はとても重要だと思うのです。


パトリツィオ・ディ・マルコ

グッチが「メード・イン・イタリア」であることは、グッチのDNAであり、我々自身の一部でもあります。「メード・イン・イタリア」ということはそれ自体が文化であり、文化は一夜にしてつくれるものではありません。


一澤信三郎

製造直販をかたくなに守ってきたので流通経費がかかりません。その分、材料や手間にコストをかけています。目に見えていないところをきっちりと作ってあるので、長い間使うと差が出ます。それがお客さんの信頼につながります。


荒金雅子

会社側は仕事の再設計によって、空いた時間を社員に返す。そして社員はそれぞれが子育てや家事、勉強や趣味などに時間を使う。心身ともに充足した社員は改めて会社への貢献意欲や仕事への責任感を抱き、結果的に企業の成長、発展に寄与するという好循環が生まれる。会社が個人の仕事と人生のバランスをサポートする意義は、この好循環を生み出すことにある。