柿木隆介の名言

柿木隆介のプロフィール

柿木隆介、かきぎ・りゅうすけ。日本の医師、脳科学者。福岡県出身。九州大学医学部卒業。神経内科医として活動した後、ロンドン大学医学部神経研究所などを経て自然科学研究機構生理学研究所教授、国立大学法人総合研究大学院大学教授などを務めた。著書に『どうでもいいことで悩まない技術』『記憶力の脳科学』。

柿木隆介の名言 一覧

人生を左右するような大きな選択で悩み、決断することで、人はどんどん成長していく。だから、考えること自体は決して悪いことではない。

横暴になる必要はないが、自分を一番に信じる。結果も他人の言葉も気にしない。これが悩まない最大の方法だ。

日常的な悩みのほとんどが、時間をかけて悩んでも仕方がないことだ。それなのにすべて平等に悩んでいると、せっかくの成長のチャンスがただのストレスになってしまう。

悩みは先延ばしするのではなく、逃げるのでもなく、進んで解決のために動く。これが悩みを「いいストレス」として成長の糧に変える唯一の方法。

予想外のことでパニックに陥ったとき、思考を整理するために一度立ち止まる。直感でこれだと思っても、罠がないか確認することが重要。

他人と自分を比較して一喜一憂するのも時間のムダ。面白いもので、1学年でも年上の人が自分より仕事ができるのは気にならないが、同期や2~3年下の人間が優秀だと、内心穏やかではいられない。しかし気にしただけで自分の実力が向上することや他人の評価が変わることはないのだから、あれこれ考えないほうがいい。

もし失敗しても、「もっと経験を積もう」と前向きに考えること。後悔すると、嫌な記憶が脳に残り、次の選択で迷いが生じる。

悩むのは時間のムダ。そうわかっていながら悩んでしまうのは、脳のしくみに原因がある。私たちが不安や怒りを感じるのは、脳の大脳辺縁系という動物としての本能を司る部分だ。それらの感情は普段、脳の前頭葉という部分が抑制しているが、不安や怒りが大きいと対応できないこともある。割り切れない気持ちになるのは、「コントロールが難しい脳活動の問題なのだから、仕方ない」とまずは気楽に構えたほうがよい。

ビジネスマンに多い悩みの典型例は、「他人の思惑に振り回される」ではないだろうか。上司が何を考えているか、周囲が自分をどう評価しているか、あれこれ気を回さずにはいられない。そんなときは、さっさと結論を出すべきだ。「たぶんこうだろう」と仮定して、それに沿って今できることをするか、もしくは何も考えずに放っておく。私が勧めたいのは、後者である。何もせずに、言われたことだけを淡々とこなし、時間とともにだんだんと全貌がわかってきたら、その時点で動けばいい。上司にどうすればいいか聞いても、考えが固まっていない場合が多いし、同僚に相談すれば、曲解された内容を関係者に漏らされるかもしれない。ヘタに思索したり行動したりしないのが一番である。

もし、「自分は今、考えてもムダなことを考えているな」と気がついたら、すぐにその場を離れて違うことをするといい。たとえば外の空気を吸う、散歩に行く、運動する。特に運動をすると憂鬱な気分が改善されることは医学的にも証明されている。それでも駄目なら、悩んでいることを紙に書いて整理してみるといい。小さな努力を続けていくうちに、「切り替えスイッチ」のようなものができてきて、一瞬で悩みの堂々巡りから抜け出せるようになるはずだ。

心を穏やかにするには、「自分は全体のなかでどの程度か」をなるべく客観的に把握し、順位を自覚することだ。出身大学や語学力、折衝能力などを鑑みれば、自分がどのあたりに位置するかという見当はつく。身のほどをわきまえてしまえば、「自分は今、20人中12位にいる。1位の同期には敵わないが、11位の後輩なら何とか追い抜けるかもしれない」と冷静に考えられるようになる。プライドや向上心を捨てるわけではないし、同僚の活躍にいちいち心を乱されることもない。さらによいことに、このように「悟った」人間は、周囲からは自信ありげでクールに見えるので、かえって評価が上がるのだ。

柿木隆介の経歴・略歴

柿木隆介、かきぎ・りゅうすけ。日本の医師、脳科学者。福岡県出身。九州大学医学部卒業。神経内科医として活動した後、ロンドン大学医学部神経研究所などを経て自然科学研究機構生理学研究所教授、国立大学法人総合研究大学院大学教授などを務めた。著書に『どうでもいいことで悩まない技術』『記憶力の脳科学』。

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