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林修の名言

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林修のプロフィール

林修、はやし・おさむ。日本の予備校講師。愛知県出身。東京大学法学部卒業後、日本長期信用銀行に入行。その後独立し事業や投資で失敗。学生時代に家庭教師として高収入を得ていたことを思い出し、予備校講師に転身。東進ハイスクール・東進衛星予備校で現代文を中心に担当。カリスマ講師になった。東進ハイスクールのテレビCMに出演。「いつやるか? 今でしょ!」が話題となり、同セリフで2013年新語・流行語大賞年間大賞を受賞。

林修の名言 一覧

何事も経験しなければわからない以上、僕はやる前から批判はしません。ことわざにも「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」とありますしね。


天井から自分を含む世界を見下ろす。つまり、俯瞰してみてください。他人事のように自分を見つめると、何をすればいいのかがわかり、案外流れに気づくもの。


「勝利は敗北の前兆である」ことが多い。浮かれて油断してもいけませんし、調子が悪いからとヤケになるともっと下に落ちます。


人は自分のことをわかろうと努力してくれる気持ちが嬉しいもの。「あなたをわかろうとしています」というメッセージこそ最高のおもてなし。


僕は負けを潔く認めます。人のせいにしてたら何も解決しません。なぜ負けたかを分析し、自分の中で変えられることを変えて、結果を出せばいいんです。


マイナス経験を糧にできるか不満の材料にするのか。これで次に勝つか、負けるかが決まる。


失敗したら、原因を検証して次に活かせばいいんです。もうダメだと心が折れたら、その先の成長はありませんからね。


予想外の失敗は非常に少ないが、予想通りの失敗はある。その原因の大半が情報と準備の不足。


僕の場合、折れない強靭な心を持っているわけではなく、常に「折れない状況」を作っている。起きうるトラブルを想定しておけば、心が折れる要因が生まれない。「やはりそうなったか」と落ち着いて対処できます。


一度の失敗で心が折れている場合ではありません。「悪事は3人乗りでやってくる」と考えるべきです。僕も悪いことがあったら、「まだ続くな」って思うようにしています。


成果を上げるにしても、自分のやりたいことをするにしても、相手に自分の気持ちが伝わらなければ上手くいかない。


何においても「逆算の哲学」って大事ですよね。ゴールを決めておいて、そこに向かうっていう。


デートと記述解答は、最初に終わりを決めておくことが大切。


大切にしていることは、いかに相手の印象に残りつつ想いを伝えるか。


必ず過去2年分の手帳を持ち歩いています。昨年を参考に、先の予定を想定し、前倒しで取りかかります。


自分が勝てる場所で勝負する。ここだと決めたからには最大限の努力をする。つまり、大して努力しなくても勝てる場所で、誰よりも努力をする。それができれば、もう負けることはないはずです。


勝つヤツっていうのは歴史的に見ても偶然が重なっていることが多いから法則性は薄い。むしろ、負けるヤツにこそ共通する法則がある。それは「情報不足」「慢心」「思い込み」だいたいこの3つなんです。


調子に乗っているとか、ちゃらちゃらしているように見られるとか、ぜんぜんかまわないんですよ。そのあたり僕自身は冷静に見ているし、計算ずくでやっていることですから。


僕らはバブルの中で就職を迎えたから「なんとかなる」という空気があった。でもいまはこういう時代でしょ。だからこそ、いまの若者には「これなら勝てる」という場所をひとつでもいいから見つけてほしいんです。


運にすがる受験生は多いのですが、運が良くて受かるヤツはいるけど、運が悪くて落ちるヤツはいない。運を引き寄せたかったら、まずは実力をつけろ。


人の人生は自分の手の届かない所で決まってしまう部分が確かにある。しかし一方で「運」は、「運ぶ」と書く。自分で運べる範囲にある運は、努力次第で引き寄せられる。運を呼ぶ必須条件は目の前の仕事に懸命に取り組むこと。


流れは絶えず変わるということを忘れてはいけません。ずっといい調子などということは、絶対にありえない。だから、流れの変わり目を絶えず意識することです。


最近僕は、「やれることは、やっておけばいい」、という言葉をよく使います。今、仕事の忙しさはピークですが、そうつぶやいているうちに、頭ではムリかなと思っていることもいつのまにか乗り越えられてしまうんです。


やらなかったことを嘆くなんて不毛。「やったけれど至らなかった」という反省の言葉ならまだしも。


自分の言葉を一番に聞くのは、実は自分です。口癖は、いわば自分への警告にもなっています。だから、それを変えることで自分の考え方自体が変わってくるんです。


僕は「ほどほどでいい」とよく言う人とは、つきあいません。上を目指そうとする気持ちがない、目標の低い人と一緒にいると、いつの間にかそちらに引っ張られ、こちらまで志が低くなってしまいますから。


口癖一つで、ずいぶん印象が変わります。ビジネスマンなら当然、気を使いたいですね。仮に最初は意図的に口にしていたとしても、いつしか無意識に言えるようになる。そうなれば、その口癖が自然な「あなた」そのものになるでしょう。


同じ失敗をくり返さないことを心がけています。それが最も恥ずかしいことですからね。


学生たちには失敗を恐れずに挑戦して、たくさん恥をかいて糧にしていってほしい。それがお金を払う学生の強み。お金をもらう立場になったら、もう失敗は許されないから。


マネージャーは年下ですがTVの世界では先輩なので毎回「注意」してもらっています。失敗したら他人の評価は甘んじて受けますね。自分が悪いわけですから。


親には小さい頃から高級料亭などにも連れて行ってもらいました。こういう世界もあるんだと勉強になりました。おもてなしの幅も広がりましたね。


ギャンブルをやっていて良かったのは、マイナスからゼロにすることさえ難しいことに気づけたこと。


僕には誰かにやり返したという記憶はありません。直接の仕返しは、負の連鎖しか生まないと思うんです。それに、相手を蹴落とそう、陥れようとする人たちと関わるだけムダ。


今の厳しい時代では、1回負けたらなかなか次のチャンスはもらえません。極論すれば、やられない努力が必要。そのためには自分が圧倒的に勝てる場所で勝負するしかない。


男は女性の応援が得られて、初めていい仕事ができるもの。


「東京には、そして世界にはもっともっとすごいやつがいるぞ!」と鼻をへし折ってやりますよ(笑)。僕もそうでしたからね。

【覚え書き|地元の母校での講演を前に】


高いものにお金を遣え、なんてバブル期の発想だと思う人もいるかもしれません。ただ、僕は人生には、損得を考えないで、お金を遣わないといけない場面がある気がします。実際、その気構えが、次の収入やチャンスにつながっていくかもしれません。


自分は給料をもらうだけの価値が提供できているか? 生徒に投げかける言葉の選び方、授業の展開の仕方……。誰よりもベストの授業を提供しようと心がけているのは、誰もが納得する価値を提供していきたいからなのです。


私は麻雀から、自分の手牌を考える「縦の視線」と、相手の動きを読む「横の視線」の大切さを学びました。ビジネスも同じことだと思います。自分のことに精一杯で「縦の視線」だけ使っていたら勝てませんよ。ビジネスは人間関係が基本でしょう。それなら、周囲の様子を見る「横の視線」が絶対に必要です。


私は、初対面の人に会うときは、一期一会だという覚悟で臨みます。とりあえず会いに来ましたみたいな感覚では最初から負けてますよ。いまは、どこも生き残りを賭けた戦場です。第一印象で失敗したら、2度目はない。その覚悟があれば、話し方は変わり、相手の受ける印象も変わります。


印象を強める奥の手は「相手のいい部分を見つけて言葉にする」こと。褒められれば誰でも嬉しい。人は褒めてくれる相手を高く評価しがち。ただし、見え透いたお世辞になってしまうと逆効果。常に自分の中に人を褒めるモノサシをたくさん用意しておきましょう。


人に印象づけたければ、自分がどう話すかよりも、まず相手を観察することです。人間が他人を受け入れる範囲は意外と狭いもの。そのストライクゾーンに、うまく自分の球を放り込めば初対面でも相手の評価は高くなる。その範囲からズレれば、いくら全力投球しても全部ボール判定になるだけ。


じつは、ブログを使って事前に仕掛けていたんです。いい流れがくれば、自分の状況は一変します。そのときのためにブログも「大リーグ」「シャンパン」「競馬」など好きなものを半分仕事のつもりで書いていました。


好き嫌いで仕事を選ぶと、運を受け入れる窓口を自ら閉めてしまうと思うんです。「僕にはできません」「これしかやりません」と拒否するのは、今の自分では気づかない可能性のつぼみを摘み取りかねません。いろいろ試す中で得意分野を見つけていくこともまた大切。


僕がこれほど運にこだわるのは、昔、ギャンブルで痛い目を見たからです。「今日は勝ちまくるな!」なんてはしゃぐと、途端に負け出しました。浮かれてはしゃいでいると、流れはすぐに反転するのが運です。


優秀な営業マンは、目の前の仕事にだけ集中するのではなく、競合相手や業界の動きにまで注意しています。つまり縦と横の視線を使いこなしているから、ここぞというタイミングがわかるんですね。ノルマに必死になって、今日の仕事にだけ目を向けていたらうまくいくはずありませんよね。


僕が尊敬する雀士の桜井章一さんは「努力よりも大切なものがある。それは流れだ」と言います。僕も麻雀をやるからわかるのですが、物事には流れが明らかにあると感じられます。勝負事に勝つには、この流れを読んで、タイミング良く采配を振るう必要があります。


予備校の生徒を見ていても、受験での合否は案外口癖に表われると感じます。「勉強のコツを教えてください」「必勝法は?」なんて他人頼みの人は合格できない。だって、それを自分で考えることが勉強なんですから。自分に合う解答法を探すべきなのです。これは、勉強に限ったことではありません。例えば、恋愛だってそうですよ。


仕事がうまくいく人といかない人の口癖には明らかな違いがあると思います。うまくいったら「おかげさまです」、失敗したら「実力不足です」と素直に言える人は成功するタイプです。逆に、「ああしておけばよかったんです……」と仮定法過去完了形の口癖の人はうまくいかない場合が多い。


考えてみると、僕がつきあっている人で、好ましくないと思える口癖の人はいないですね。例えば僕がよく食べに行くイタリアン&フレンチのシェフはいつも「料理はお客さんとの勝負です」というのが口癖。シェフの人間性がよく表れた言葉だと思いませんか? 口癖は人間性をはかる興味深い判断材料になると思います。


学生時代のこと。とても有名な、ある教授は僕たち学生にも、周囲の人にも何かあると、「いつもありがとうございます」と深々と頭を下げてくださいました。気持ちのいいものだなと思ったことを今でも覚えています。このように、口癖ひとつでその人の考え方や態度が相手に伝わります。


「昔だったらこうだったのに」という口癖も、現在の環境に不満を述べているだけで、改善の努力を感じられません。優秀な人間ほど環境に不満を言わないものです。口癖ならぬ「愚痴グセ」が身についてしまうと負け続けます。


相手の期待値を知るには観察し、おもてなしの5W1Hを埋めること。「Why(なぜ)」「Who(相手に)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(何を)」「HOW(どのようにもてなすのか)」。この問題が解ける人には「もてなされ嫌い」の僕さえも感動します。


勝ちやすい場所で、やられない準備をする。もしやられても負けを認めて、敗因を分析して次の戦いに挑む。これを繰り返して、自分の実力を積み重ねることが、結果的には、やられた相手にやり返したことになる。


講義の後で「わからないところがありました」と受講生が3人も質問に来たら、猛省しますね。そもそもレベル別に分けて授業をしていながら、それでも彼らに言葉が届かないのは100%こちらの責任です。講義内容をイチから見直しますよ。


事前に大量の準備をする。これは予備校でも、TV番組でも決して欠かしません。そして起こるであろうトラブルを予測するだけでなく、その場合の対処まで練り上げています。それでも、よい結果を出せないときは「すみません」と素直に謝ります。


先日、僕のことを嫌っている態度があからさまな人と一緒に仕事をしました。こういう場合、僕はむしろいい仕事ができると考えています。嫌いな相手なら緊張感を保ちやすいというメリットがある。じつは仲のいい人と仕事をしている現場のほうが、気が緩んでミスが出やすいんです。


真に優秀な生徒はこれまでで最も悪い点をとったとしても十分、合格圏内に入れるくらいの準備をしています。だから本番でもムリをしようとしなくて済むので平常心で臨めるし、自己ベストが出なくても心が折れるようなこともないのです。


いつも等身大のお金の遣い方ばかりだと、自分の中にひとつの価値観しかない。身銭を切って体感することで本物の価値がわかるようになります。僕は高い価値のあるものには、相応のお金が支払われるべきだと思っています。そして背伸びして、ワンランク上のものにお金を遣ってきたからこそ、自分の商品価値をいかに上げるか、どうやって他と差別化するか考えるようになりました。


実際に話す場面になっても、観察を欠かしてはいけません。まず「声の大きさ」「テンポ」は相手に合わせていく。意外と、こういう部分を意識しない人が多いんです。例えば、大きな声で話す相手に小さい声で話せば、それだけで評価は低くなる。また話すテンポが早い人には同様に早く話さないと「こいつは頭の回転が鈍い」と思われかねません。


まずは相手を知る。初対面でも、最初はメールや電話でのやりとりがあるでしょう。それこそ情報の宝庫。大雑把で簡易な文面の相手なら、待ち合わせ時間ギリギリに到着しても気にしない確率が高い。でも、長文のキッチリしたメールを送る人間は、10分前に来るタイプ。こちらが5分前に到着してギリギリですよ。オンタイムでは、「時間にいい加減だな」と思われかねない。とにかく、まず相手がなにを気にする人間なのかの特徴を見抜くこと。そこに合わせて、自分の話し方を調整すればいいんです。


ある程度、仕事の経験を積んできた人なら、起こりうるトラブルを想定できなければいけません。プロならば事前にリスクに対しての準備をするのが当たり前。にもかかわらず、「まさか、こんなことが」なんて驚く人は、自分のリスク管理の甘さを証明しているだけです。だから僕は、トラブルが起きても「やはり」と言える人に仕事を任せたい。常にリスクを想定できるタイプなので、信頼できます。


僕は高級ブドウの「シャインマスカット」が大好きですが、誰にでも贈ったりはしません。相手が美味しいと思わなければもてなしていることにならないからです。駄菓子好きの人には地方限定味の駄菓子を贈るほうが、高級ブドウよりも価値があり喜んでくれるでしょう。そのためにも会話、食事、相手の手土産、地位などから相手の満足ポイントを探るんです。そのストライクゾーンをとらえていれば、おもてなしが金額ではかれるものではないことがわかるはずです。


よく誤解されているおもてなしは「自分の最高」を提供すれば事足りると考えることです。行きつけの店に連れて行く。あるいは、自分が好きな食べ物やお酒を贈る。これは完全におもてなしの本質からかけ離れた行為。目的を履き違えています。相手を満足させることがおもてなしのゴールです。いくらお金と時間を使っても、相手に響かない結果なら、ただの自己満足。


学生時代の合コンでの出来事。僕は素敵な子にアプローチをかけました。でも僕がトイレから戻ってきた時、女の子同士の「あんなデブとは付き合えないよね」という会話が聞こえてきたんです。それをいいきっかけとしてダイエットを始め、半年間で30kgの減量を成功させました。これは別にその女性たちを見返してやろうなんて意識から行動したわけじゃないですよ。当時、体重100kgを超えていた僕をデブと呼ぶのは、日本語として正しい使い方です。そう言われないようにするためには、デブの状態を解消すればいい。そう思っただけです。


女性の信頼を得るキーワードは「清潔感」と「距離感」の2つ。いくら仕事に自信があろうと女性から生理的に受けつけないと思われたらアウト。単純に清潔な服を着ればいいだけでなく、髪、爪、香りなどチェック項目は多岐にわたります。女性は自らが化粧やファッションで綺麗になる努力をしているのですから、男性の身だしなみにも敏感なんです。距離感も大切です。女性にとって望ましい適切な距離でないといけません。距離を置きたいと思っている相手に馴れ馴れしく関われば嫌われるだけです。女性の望む距離で接すれば力を発揮してくれますよ。


僕は高校まで男子校だったので、大学で高い授業料を払って女性との接し方を覚えました。そのときに得た知識と経験は、いまでも役立ってます。女性に対する気遣いや、細やかさはすべての仕事に通じることですからね。


女性とのコミュニケーションは「始まる前に終わっている」というのが、僕の持論です。問題が生じたときや協力を頼みたいときに頭を下げても遅い。その前にどれだけ良好な関係が築けているかがすべてです。この辺が話し合いでコンセンサスを作っていく男性には理解しにくい部分ですね。とはいえ、理不尽だと嘆くよりも、彼女達を味方につける努力をしましょう。


僕は、仮に裏切られて悪口を言われても傷つきません。悪口は2種類あると考えるからです。1つは正しいことを言っている場合。この解決策は簡単で、現実を変えればいい。実際、僕は「デブ」と言われ、ダイエットをして現実を変えました。2つ目は事実と違う悪口を言っている場合。これはチャンスです。何しろ、相手側に事実をねじ曲げてまで言いたい弱みがあり、自分を恐れていることの現れですからね。


折り合いの悪い相手が上司だった場合、一段上の仕事を覚えるための修業と考えたらどうでしょう。思い切って上司の認める仕事の取り組み方に変えるんです。低評価の人は、評価する側の人の認めるやり方をしてないケースが多い。だから、自分のやり方への固執が、折り合いの悪さに拍車をかけていることも珍しくありません。上司が褒める部下もいるはずです。ならばそのやり方を研究して、仕事を認められる関係になれば、上司の態度も変わる可能性があるのではないでしょうか。


一般的に「心が折れる人」には共通した特徴は、「見通しが甘く、自分の実力を勘違いしている人」です。例えば、予備校にもプレッシャーに弱く、「実力が出せず、心が折れました」と嘆く生徒がいます。そう話す生徒たちに共通しているのは、自分のベストの成績を基準にし、実力だと思っているところです。しかも、悪かった時は「今日はたまたま調子が悪くて……」と。認識が甘いんですよ。「かつて一度出た最高の結果は果たして実力なのか?」そう考えれば対処も違うはずなんです。


ファッションにお金を遣うことも大事ですね。印象はお金を遣うことで変えられます。特に僕は女子高生を相手にするので教え方がどうこう以前に「あの先生、生理的に受け付けない」と思われたらアウトです。TVの収録現場でも「いいスーツを着てますね」と言われますが、かなり見栄を張ってますよ(笑)。ビックリする金額のスーツを着てみたら、胸を張って歩けるし、印象は良くなります。そうやってお金で換算できない価値を手に入れることを楽しく感じられれば、お金がお金を呼んできますよ。


僕は「冷静な強気」を心がけています。いま、講師以外の仕事が増えている中で、ラジオのMCの打診がありました。未経験ですが3時間半の生放送。ここでいい気になって「今でしょ!」と何も考えずに勢いで受けたら危ない。冷静に分析しました。僕は話すことが好き。流れは事前に把握できる。ちゃんとプロの方々のフォローもある。リスクを想定し、それでも勝算があると思えて初めて、よし、やってみようです。結果、好評をいただき、新しい経験を積めました。運を引き寄せ、手放さない秘訣は、ノリではなく、冷静な気持ちで「今でしょ!」と唱えることですね。


僕は運がいいんです。そう思い込んでいます。これって結構重要だと思うんですよ。ツイてる人は、悩みを抱えたとき、偶然の出会いや、目にしたものが問題解決につながった経験を持っています。たとえ、最悪な状況に直面したときでも、運が悪いせいにして思考停止することはありません。自分は運がいい、きっと道は開ける、と解決策のために知恵を絞る。この前向きな姿勢は日頃から問題解決のアンテナを張るので、そのための情報をキャッチしやすい。これがさらなる幸運サイクルを呼び起こすのではないでしょうか。


実は僕、講師という仕事が嫌いでした。1000万円もの借金を抱えていたという背景もありましたが、結果を出せると自信はあったので引き受けました。そして振られた仕事は、求められる以上のものを出せるように入念な準備をしていました。言われなくても、入試の過去問の傾向や、生徒の印象に残りやすい話し方を研究したり……。これで、管理部門には仕事ができる先生という印象を与えられました。自分が変われば、周りの流れも変わる。こうやって運の流れを自分に向けるのです。


僕は仕事が調子よくいっている時には萎縮なんてせず、押していく。特に意識しているのが、初めての仕事を振られた時です。「今でしょ」のフレーズが話題になって、TV番組に講演、執筆と予備校講師以外の仕事依頼がたくさん入るようになりました。あえて挑戦して、危ない橋を渡る必要も、新しい仕事という重荷を背負う必要もありません。それでも僕は依頼がきたら即受けました。躊躇なんてしません。なぜかって? できると思って依頼された以上、できますよ(笑)。謙遜して「できるかな」とか、やる前から「ムリですよ」なんて言う人は今すぐ改めるべきです。だって、これは絶対に逃してはならない、「やりなさい」というタイミングだからです。


流れを読むには「毎日が勝負」という意識も重要。なぜそういう感覚になったかというと、予備校の講師は基本的に「固定客」を作れません。普通の企業は固定客をつかむために日々、仕事をしていますが、予備校の生徒の在学期間は長くて3年、短ければ1年だからです。しかも毎回、体験授業の生徒がいて講師の良否を厳しく判定しています。1回失敗すれば、1人失うだけでなく、クチコミで何人も失うことになります。毎回、緊張感を伴った厳しい戦いが行われているのです(特に東進は)。当然、感覚も研ぎ澄まされ、流れも感じるようになります。のんびりと次勝てばいいやなんて感覚でやっていると、流れなんて見えっこありません。


流れを読むには「縦の視線」と「横の視線」が必要だと思っています。例えば、麻雀が弱い人は目の前の牌しか見ていない。つまり縦の視線しか使っていません。逆に強い人は、もちろん自分の牌も見えていますが、周りの動きに気を配り、人の手を読む。これが横の視線です。二つの視線のバランスのいい人が麻雀は強い。全体を冷静に俯瞰して流れを読み、いい流れなら一気に押し、悪い流れが来たらムリをしないで待つ。これは仕事も同じではないでしょうか。


「今でしょ」で有名になったので、僕の口癖がこれだと思っている人も多いみたいですね。でも、別に僕の口癖ではありません(笑)。では、僕がよく口にしている言葉は何かというと、「ありがとう」や「僕は運が強い」。何かお世話になったら、僕は必ず「ありがとう」と感謝の言葉を口にします。当たり前のようでいて、意外とできていない人が多いですね。お礼を言われた相手が、やってよかったと思うだけでなく、それを聞いた周りの人間も「キチンとお礼ができる人間だな」と感じる。いわば2つのプラスの効果が同時に得られる言葉です。


こんな失敗もありました。講演会の仕事を始めた当初、1回だけ大失態を演じてしまったのです。ちょうど初めての講演がうまくいったこともあり、自信満々で、二度目の講演会に臨んだんです。ところが大スベリ。その場の聴衆が望んでいた内容と、僕が用意したシナリオの間にズレがあったんですね。シナリオは完璧に作りこんでいたので、もはや途中で修正するのは難しかった。この失敗に関しては恥うんぬんよりも、せっかく聴きに来てくれた人や主催者に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。それ以来、講演で準備するシナリオをひとつに絞ることはやめたんです。最低4つのパターンを用意します。そのうえで当日の聴衆の反応を見ながら話す内容を選んでいます。反応次第で講演中にも細かく調整を続けていき失敗はほぼなくなりました。


比較的簡単に相手の嗜好を探るコツを教えましょう。「好みがわからないのでここを選びました」とホテルの店へ食事に誘うんです。優等生的であり偏ることなく平均点でもあるホテルなら相手の嗜好をリサーチしやすい。満足そうなら次もホテル。居心地が悪そうなら、例えば次は大衆的なお店と、より満足度の高いもてなしに移ればいい。


僕も相手との関係をより良くするために「おもてなし」を効果的に活用しています。ルールは簡単で、相手の期待値をいかに上回るか。これに尽きます。そう聞くと、ハイグレードな店で、高級な料理や酒をふるまうイメージが浮かぶかもしれません。でも、「林流おもてなし」はそうではありません。例えば、高級レストランに行き慣れているお嬢さまをもてなす際は、マニアックな店によく連れて行きました。珍しい部位の肉を出してくれる焼き鳥屋や、豚の血のソーセージを出すビストロなどです。最初は驚く彼女たちですが、挑戦して食べたら「美味しい」と喜んでくれる。非日常の世界も味わえ、完全に期待値を超えたわけです。


お金については、稼ぎ方より遣い方のほうが難しいと思っています。だから、意識的に身につけようという努力が必要ですね。どんな努力かといえば「可能な範囲で背伸びをすること」。僕自身、若いときから、背伸びしてお金を遣ってきました。バブルだったこともあり、学生なのに、1回何万円もする食事をしたこともありました。ギャンブルや、株の仕手戦で結構な借金を作ったこともありましたね。でも、それら全部ひっくるめて授業料なんです。背伸びして遣ってきたからこそ、僕はお金で買えないものを手に入れ、今に活かせています。たとえば、僕が生活ギリギリのお金で食べに行く店で、お金持ち連中は優雅に過ごしてるわけですよ。その姿を見て、僕は「負けるもんか。上を目指す」と闘志が湧いたものです。また美味しい料理を作る職人の技術やサービスに接して、こういうところに高い付加価値があるんだと実感しました。


林修の経歴・略歴

林修、はやし・おさむ。日本の予備校講師。愛知県出身。東京大学法学部卒業後、日本長期信用銀行に入行。その後独立し事業や投資で失敗。学生時代に家庭教師として高収入を得ていたことを思い出し、予備校講師に転身。東進ハイスクール・東進衛星予備校で現代文を中心に担当。カリスマ講師になった。東進ハイスクールのテレビCMに出演。「いつやるか? 今でしょ!」が話題となり、同セリフで2013年新語・流行語大賞年間大賞を受賞。