松田昌士の名言

松田昌士のプロフィール

松田昌士、まつだ・まさたけ。日本の経営者。JR東日本社長・会長。北海道出身。国鉄分割民営化に尽力し、国鉄改革3人組の一人と称えられた人物。北海道大学大学院法学研究科修了後、国鉄に入社。北海道総局総合企画部長、国鉄再建実施推進本部事務局長、JR東日本常務、副社長を経て社長・会長。そのほか、全日本アマチュア野球連盟会長なども務めた。

松田昌士の名言 一覧

経営陣は現場とともに考えなければいけない。


本社から命令して現場を従わせる、という考え方ではダメなんです。知恵は現場からわいてくる。そこに出向いて、「困っていることは何だ」と聞いて回らないと。そうすれば「しょうがない、親分を支えてやるか」という気にもなります。


経営陣と現場が直接、言いたいことをぶつけ合うことが大切です。この対話が少しでもズレると、そこに異常事態が起きてしまう。


父も国鉄マンでした。私が入社を決めた時、酒を酌み交わしながら、こうつぶやきました。「地位を得て、でかいことをやろうと思ったら、日陰者をかき集めろ」。組織から疎んじられ、現場の片隅に追いやられた者の中に、すごい力を秘めたやつがいる。彼らを奮い立たせる人間になれ、と。その時は何を言っているのか分かりませんでした。でもその言葉が、私の行動をどこかで支えていたのかもしれません。


民営化後にJR東日本の社長になっても、土曜日は必ず現場に行って、車座になって社員と話し込みました。「給料を上げろ、という要求以外は何でも言ってくれ」と。


赤字が続く国鉄時代、組織の板挟みに苦しみました。巨額の借金、多発するストライキ、国民からは「罪人」のように見られる。もう辞表を叩きつける覚悟で改革に取り組むしかなかった。


新装オープンした上野駅は、1980年代後半に超高層ビルにしようという計画が立てられました。結局、90年代半ばにやめました。計画を発表してから世の中の流れを見ていると、どうも採算に合いそうもないという結論になりました。


大事なのは経営陣にとってマイナス情報が上がってくる体制になっているかどうかです。ごますり情報は黙っていても上がってきます。「危ないよ」とか「あなたの足元は乱れているよ」といった、耳障りな情報がどこからでも入ってくるようにしなくてはいけない。


当社には役員室をはじめ、どのフロアにも個室や間仕切りは一切設けていません。社長も個室はなく、役員と一緒の大部屋です。そこで役員が話していることは、聞こうとしなくても耳に入ってきます。いまの情勢をどう見ているかといったことも聞こえてきます。電話の声が聞かれたって困りません。結果的に役員間の意識は共有化し、情報も共有化します。これも風通しを良くしている一因でしょう。


労働組合も有力なパートナーと考えて、意見を聞いてきました。労使で経営協議会をつくり、社長時代は毎月出席しました。組合は会社の大きな構成要素です。健全に育てようという意識を持っていない会社はつぶれています。


「風通しの良い企業風土をつくろう」を合言葉に、お互い情報を縦横に流しながらやってきました。それが、情報の通りが良くなることにつながり、経営の安定に役立ってきたと思います。


責任は自分が取ると決断しておけば、ほんの少しの勇気で比較的簡単にやめられます。そうすれば傷が深くならない。社長の時代によく「やめるときは大きな声で言うから、皆逃げ遅れるな。一斉に逃げるぞ」と言っていました。


どうしたらやめる決断ができるか。そのカギは情報が握っています。いろんな人のアドバイスを素直に聞くか聞けないかで決まります。名門企業がおかしくなるのは、トップに通じる情報チャンネルが硬直化しているからではないでしょうか。


社長時代に留意していたのは、「失敗したと思ったら、傷の少ないうちにいかに早く退くか」ということです。新しいことに挑戦するのは大切で、「失敗するから何もしない」では企業は衰退してしまいます。ただ、冷静さを失ってはいけません。失敗したと思ったらぱっとやめる。この決断が変化の激しい時代の経営にとって非常に大きな要素です。


人間はあくまでも自然の恵みの中で生きている。自然の恵みを利用させてもらっているといった、基本的な考え方をもっときちんと持つべきです。そして、自然を保護し、子孫に伝えていかなければいけない。そうでなければ、21世紀、日本あるいは日本人の心に豊かさは存在しないと思います。


高度経済成長以後、日本は自然との調和という大切なことを、ほとんど意識せずに来てしまったと思うんです。日本において開発とは、自然を破壊して道路を作り、近代的な施設を作ることなんです。田舎には田舎の素晴らしさがあるにもかかわらず、都会の理論をそのまま田舎に持ってくるのが開発だと思い込んでいる。


松田昌士の経歴・略歴

松田昌士、まつだ・まさたけ。日本の経営者。JR東日本社長・会長。北海道出身。国鉄分割民営化に尽力し、国鉄改革3人組の一人と称えられた人物。北海道大学大学院法学研究科修了後、国鉄に入社。北海道総局総合企画部長、国鉄再建実施推進本部事務局長、JR東日本常務、副社長を経て社長・会長。そのほか、全日本アマチュア野球連盟会長なども務めた。

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