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村田昭治の名言

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村田昭治のプロフィール

村田昭治、むらた・しょうじ。日本の経営学者。台湾台北出身。慶應義塾大学経済学部卒業、ハーバードビジネススクールに留学。慶應義塾大学教授を務めた。また、社会経済生産性本部マーケティングソフト研究所所長、日本マーケティング協会常任理事、日本商業学会理事、日本広告学会理事などを務めた。

村田昭治の名言 一覧

どこで、どんな人の力を借りればいいのかを知ることが、仕事を上手に進めるキーポイントだ。


自分の生き方、哲学をしっかりもっている人は、人を強く引きつけるものだ。


人は、使命感にあふれ、未来に挑戦する気概を青春時代のようにもつとき、人間力、人物力、実行力の魅力が横溢(おういつ)する熱気あるリーダーになっていくものだ。


過去の常識はこれからの非常識という感覚をもって、企業の原点を本気で考え直すとき。


経営力の差は、経営能力というよりも経営姿勢から生まれる。


訥弁(とつべん)でもいい。自分の味つけで話すことが大事だと思う。


現状の悪さを自分で背負いこみ、それを打開してやるぞという気概をもってもらいたい。そこに経営の爆発力、突進力が生まれる。


学ぶことを忘れるとき、人間は死んでいる。人間が死ぬのは学ぶこころを失ったときだ。


人生はいまが旬だと自分にいいきかせる。そのことが華のある1日を創るだろう。


ゴールを決めて突進していくとき、人間は馬力を発揮するものだ。


市場は水物だし、一歩先がわからないのがマーケット。しかし、ひるまずにイノベーションにトライすることは大切。


人生はテキストのない創作。だから、難しいが面白い。すてきな創作を楽しみたいものだ。


運は待っているのではなく、経営者が積極的に事業にぶつかっていくときに、生まれていくもの。


ポジティブでファイトがあれば実現するのではなくて、実現力と信念が大事。


自分にしっかりした考え方や哲学があると、小さな経験や体験から個性的な知恵が生まれる。


一人ひとりの人間にどんな性格の違い、得意不得意の違いがあっても、才能はみんなに平等にある。


人間は「今」がいつも終わりだ、「今」に生きるのだという意識が大切だ。「明日」があると思った瞬間から、心は滅びはじめる。


リーダーを目指す人は、日々を大切に生きる気迫がなければならない。夢をつねにもち、ロマンのある人物になりたいと思うこと。


商売は顧客に幸福感を与える機会。自分の仕事は「幸福社会」をつくる途(みち)なのだと、こころの容量を広げよう。


商売の種は街にある。


企業はトップマネジメントがどんな哲学、考え方をもっているかで変わる。


組織が前向きに進めるのは、希望をもっているからだ。希望に生きている組織は生命の形成力があるものだ。


ビジョンだけでは仕事にならない。ビジョンは具体的な計画ができてこそ生きるのだ。


人から逃げないで、真正面からまじめに仕事をする人は成長する。


仕事の成果は人格のあらわれであって、幸福感も人格のたまものだろう。


達成力や実現力に全身全霊を投じる人は、実力者になれるものだ。


努力も健康も運さえも、強く生きる哲学がつくってくれるもの。


努力、努力、努力が必要だ。


「一瞬一生」に生きよう。いまの一瞬一瞬が一生をつくるのだ、と強く意識して行動しよう。そう決心すると、強い意志が湧いてくる。


夢を見ることをやめたとき、我々の若さがなくなる。そして未来はなくなる。


顧客との関係づくりの基本はたゆみない価値づくり、関係価値づくりの活動にある。


グローバルな時代に求められるのは、改善ではなく改革レベルの変身だ。一部分の変更では企業は厳しい環境に対応することはできない。


人間は、協力し、こころを一つにし、全力をもって動いたときにいい方向に赴く。


ビジネスの成功の要素は人脈、運、そして努力に尽きる。


人間はどういう生まれ方をし、どういう環境で育ち、そして運を活かし、人脈を活かすかによる。


大きな希望や夢を持とう。大きな夢をもてば少しくらいの障害にぶつかっても、そこでへこたれてしまうことはない。


企業経営は「適正」が大切な条件。


人間は日々、学び続けて、数多くの経験を積んでいく。学ぶと、人は小さな領域でも自信をつけて、実力がついていく。


人には、いろいろなチャンスがめぐってくるものだが、大切なのはそれに気づいて活かす感受性。


企業体質が強化され、社内の空気も乱れがなく、「心一致」「政策一致」「考動一致」がみられることが本当の企業成長だ。


商売でうまくいっている人は、仕事を売り込んでいるのではなくて、人間そのものを気に入られている。


人はいつも努力するが、それでもなおかつ、もっとあるのではないかと、次の手を考えていくべきだ。


例外なく人は自ら育ち、自ら苦労し、いろいろな火中の栗を拾っては学びを深めるなかで人物に成長していく。


長い間、企業の歩みをみているが、経営は人に帰結する。


いまの時代に求められるのは正しい人、正しい企業だ。正しい人とは誠のある人であり、正しい企業とは誠のある企業である。


相手の立場を考えるのが商人だ。そして感謝しながら、相手にこころを捧げていくことが繁盛への決め手になる。


人間力こそ、つねに新しい風を吹かせる。どんなに悪口をいわれても、叩かれても、打たれ強さをなくさないことだ。


経営とは強烈な意欲であり、深い慈愛であり、全社を挙げての協力であり、顧客感動、人間幸福への道を徹底的に追求することだ。


企業人であるかぎり、企業のなかで戦える人財になっていくことが大事であり、自ら積極的に挑戦する責任をもてる人間でなければならない。


どんなに青春は短くとも、青春のときに得た宝石のような精神は大事にしておきたいものだ。


何よりも大事なのは人間再興の精神だ。難局に打たれ強い人間をつくること、工夫する、学ぶ、努力する人間にみんながなっていくことによって、企業は大きく変わっていくだろう。


商売の話を本当にやさしいことば、卑近な例でおっしゃる方は非凡なリーダーだと思う。平たいことばで真実を教えてくれる商いの先輩には、きっと商人道を極める太い健全な動脈が走っているのだ。


世の中でいう偉人、異なった人に会ってみることは面白く眼が開けるものだ。


人は使命感にあふれ、未来に挑戦する気概をもつとき、人間力、人物力の魅力で迫る熱気あるリーダーとなるものだ。


一人一人の企業人がもつ哲学、理念、使命感を思い切って人間の生きる価値をより豊かに創造するために具体化してゆくことこそビジネス。


人のこころを打つのは、雄々しく行動する人間の力学、熱力の高さにかかっている。


血流のいい組織づくりが一番大切。そのよどみのない血流は、明るくおおらかな人物力をもったリーダーによって導かれる。


「いま自身の企業のまわりにある問題の優先順序を、複眼的な視野から考えぬいて判断してみること」がリーダーの責任。


人間は、仲間から多くのことを学びつづけることによって力ができる。


経営努力は人の人格を成長させ、人格の磨かれた人物が社格をつくっていくことにもなる。


会社の力は全員が一丸となって仕事をすることで、はじめて発揮される。全社員がこころ一致、目標一致、行動一致ができて、不屈の強さが生まれる。


優れた経営者、リーダーは、旧来のしきたりに捕らわれない最良の目と断行力をもっているものだ。


組織編成は企業の側の都合で決めてはいけない。顧客の側から価値創造であるような組織編成に変えるべきだ。


現在は、我々、そして企業にとって長い未来への一通過点だ。未来は自分たちが創るのだという自覚をもって、力強く踏み出そう。


何か潔い、清らかな夢をもつことをやめたとき、人の青春は終わる。


未完成とは青春であり、未来を見ることであり、何かに自分の心を燃えたぎらせることではないかと思う。


読書は「考える」ことに時間を費やす、つまり考えるという営みを加えることによって、本当に活きる。


あきらめないこと。これこそ人の美学。


リーダーの条件は、臨機応変な思考と行動、対話力、人間味。


企業は正直に正しい仕事をすべてのビジネスで展開し、全員が知恵をしぼり、汗を流して取り組んでいくとき、経営は順調に進むだろう。


「毎日革新」という心意気は、活気に溢れる雰囲気や組織をつくり出し、組織全体の若さを導き出す源泉ともなる。


大きな夢、でっかい目標を持てば、少しくらいの障害にぶつかっても、そこでへこたれてしまうことはない。あきらめずに克服して、前進しようとする健全な精神状態が生まれてくる。


私は、経営の焦点は、一人ひとりの生活に眼を向け、人の「よい生き方」をさぐり、それに貢献することだと思う。


人間は使命感にあふれ、未来に挑戦する気概をもつとき、人間力の魅力で迫る熱気あるリーダーとなる。


思いついたことが一つあればいい、アイデアが一つあればいい、そこから花が咲いていくものだと信じて進んでいくことが大切だ。


これからは思想・哲学を売るのがマーケティング。


イノベーションは世の中を変える転換点をつくるものだ。


経営者がすべきことは、会社のなかにうごめいている革新、発明、発見に注目して、その芽を育て、大きな成果に仕上げていくこと。


仕事は優先順位が大事だが、それは哲学で決まる。


これでいいな、いい方向にきたなと追求心が緩むとき、仕事は下り坂に転じてしまうことを肝に銘じ、初心を貫いてほしい。


突出した人は自分で学んでいるだけではなくて、人に学ばせて、そこから物事の核を摘みとる力をもっている。


日常の仕事を大事にする経営の基本を愚直なくらいに実践している企業は、どんな環境変化にも耐えぬき勝ちあがる力がある。


創造の源は経営理念であり、時代適応のために会社内に議論をたぎらせて、大きなエキサイトメントを引き出すことが必要。


創造には、困難、リスク、モツレはつきものだ。それは新しい秩序を構築するのに突き破らねばならない関門だ。


どんな時代でも成功することは容易ではない。たたかれても、たたかれても、屈しないことが自分を築いていくのだと信じて行動することが大事だ。


人間が身につけるべき優れた精神として、「オープンマインド(開かれたこころ)」「タフマインド(強い精神)」「テンダーマインド(やさしさ)」の3つがあると、ハーバードビジネススクールで教わった。私が接触して秀でた方だなあと印象づけられた経営者は、たしかにこの3つの精神をお持ちであった。


よい会社を観ると、顧客満足の前に、従業員が働くことに満足をえている。いかにしてピープルズ・ハピネスを実現していくかというところに、これからの成長があるだろうと思う。


活躍されている経営者に共通していたのは「我々は選んでもらう企業でなくて、選ばざるをえない企業を目指している」という意味のことを明言されたことだった。それには独自の大きな特徴をもつ会社、ビジョンのある会社、価値創造の場を与える会社、イノベーションを断絶なしに実行していく会社でなければならない。


よく先輩にいわれて、わたしの頭のなかで鳴りつづけている言葉がある。そのひとつが「勇気をもて」だ。蛮勇に近い勇気をもて、勇み足をすることをひるむな、そこから新しいものが生まれてくるという教えだ。


哲学を自分なりに持つことに大きな意義がある。世界のリーダーをレビューしてみると、必ずといっていいほど自己を律する生き方の作法、考え方といった自分なりの哲学を持っている。


先輩リーダーの生き方を観察すると、じっくり考えて、周囲の方と相談し意見を聴いて、そのうえに熟慮を重ねてこられたようだ。


最近のさまざまな問題も、結局はトップの経営姿勢が結果に出てきているケースが多い。


一丸となって組織の機動力を発揮するには、トップが深い勉強をしていなければ社員はついてこない。上の人間は下から実によく見られているものだ。


経営とは一人でやっているのではない。経営とはみんなで大きな自信をもって突っ走っていく、その突進力、馬力なのだ。それは単なる馬力ではない。そこには知恵の蓄積をもった経験からくる学習効果が働いているものだ。


いま日本は判断の難しい混迷のなかにあることは事実だ。そこで大事なことはリーダーが判断し、決断し、実行する、それへの自信だ。その自信は強固でなければならない。


私は大企業、中小企業を問わず従業員がわくわくし、熱気をもって働いている職場をみている。そこでは例外なくリーダーたる人が自信をもって進めている。


必要なのは、やりぬく粘り、あきらめない根気、燃えるファイトをもった突進力だ。そのパワーが市場からの最良の見返りを手にする途(みち)を拓く。


どんなに小さくてもいい、会社は自分のもっている強みをより強化していくことだ。新しい強みを積極的に開発する志をもつことだ。その馬力こそ必要だ。


成功した創業者はどなたも、どこか何か光るものをもっていらっしゃる。その光るものに修業を積んで仕事を磨かれた。それがその会社のコアコンピタンス、つまり独特の競争能力をつけていった。


自分を中心に据えて他をすべて利用しようとするか、絶えず自分を磨いて何か役に立って他に愛される存在になろうとするか、それだけで生きる世界は様変わりする。


すぐれた経営者の言動には学ぶところが多い。大激動に揺るがない志は、独自の価値創造となった姿だ。その鋭さ、軽重をいま経営者は問われていると思う。


企業が成長するには、輝かしい創造性あるいは勤勉にコツコツと積みあげる努力によって培ってきた、自社の専門性をもっているかどうかによるのではないか。どの分野のどの会社をとっても、それがいえるようだ。


学ぶ気迫をなくしたら、まったく未来はない。よく勉強会をもち、意見を率直に述べ合い、こまめにモチベーションをお互いに高めていく組織の人たちは着々と成果をあげている。


優れた経営者、企業リーダーは、強い意志とそれを支える哲学と行動力をもっておられるが、その所以はとぎれることのない闘志と研鑽の積み重ねにある。


元・秀才、元・張り切りボーイは、企業にはいらない。人間力の充溢(じゅういつ)にとって必要なことは継続性であり、連続性である。燃えつづける力が非凡な人材をつくりだしていく。


グローバル化が進むなかで生き残り勝ちぬいていくには、独自性、個性化を発揮できる力量にかかっている。


差別化しなければ顧客は絶対に近づかないし、ひいき客にもならない。だから企業はどんなに大きくても小さくても、自社の個性をもち、それに自信をもっていくことが大事だ。


夢を持つことはできるが、それを形にすることはむずかしい。その実践者こそ実業家なのだ。だから実業家は、事に当たっては、人に美学があるように企業にも美学があると想い、ものを組みたてていくし、華のある仕事をしているのではないだろうか。


何事も実行を効果的に進めるには、その表裏にかかわる人のすべてが、新政策に関する情報を相互に交換し、意見を述べ合うことが重要だ。一方的に流す情報は、情報の目的である政策の共有や意識の共有をまったくもたらさないし、経済的価値も社会的価値も生まない。


夢をもったリーダーは少なくない。しかし思い切った行動力、リーダーシップを発揮できないままでいるのは、夢に日付をつけて行動に移さないからではないか。


困難なとき、追いつめられたとき、突破口を模索し切り拓いていくには柔軟な発想がなければならない。それは常識破壊であり、経営の枠組から飛び出す経営イノベーションであり、新たな視点に立った企業家精神のたぎるニューベンチャーにほかならない。


トップは経営屋であってはならない。経営者と経営屋との違いは、人間性の有無に帰する。リーダーは人間味、人物力で人を引っ張るのであって、権力や権限あるいは命令で人を引っ張るのではないのだ。


経営者は力強く歩んでいかなければならず、そのためにもサポートしてくれる先輩・友人の存在は欠かせない。私は幸いに多くの先輩・友人に恵まれた。その恩恵は深く何物にも替えがたい。毎日、その日お目にかかった方からいただいた学びを就寝前に想起する習慣を、いまも続けている。


厳しい環境には精神的な強さ、競争に負けない執念が必要なことはまちがいない。しかし、グローバルな社会の競争をみると、がんばりズムや根性論だけでは乗り切ることはむつかしい。やはり、イノベーション、差別化、コア・コンピタンスの研磨をつづけるほかないだろう。


リーダーは崇められるだけでなく、常に批判の対象になる。だからガードしてくれる人が必要だ。それは取り巻きでなく理解者、パートナーになるような人だ。


人間はマスであり、それが市場だと思いこんでおられる方も少なくない。そんなとき、一つひとつの個の集まりがマーケットを形成するのではないか、生活者である買い手と供給する側が一緒になって価値を創造していくことが大事ではないかと申しあげている。


適材適所を実行するために第一にやるべきことは、全社員に実力をつけさせることだ。それぞれの分野でいい、自分で実力をつけるようにさせるのだ。


多くの優れた企業リーダーに接して感じていることがある。そのひとつは、ご自身の歩んできた経歴あるいは学んできた分野にたいする、自信と誇りをもっておられることだ。それはリーダーシップの大切なベースになるものだ。


現実の市場問題、コミュニケーション問題にいかに向き合うかという姿勢こそ、トータルな力を発揮するための経営の課題。


商いとは売り込んだり、むりやりに取引関係づくりをすることではない、それは人と人とのリレーションシップ、絆づくりをしっかりすることだろう。そしてそこには生産性、能率、効率、標準化、マニュアルを超えた濃密なこころとこころの関係ができあがっていく。


私は、存じあげている方は親しいだけではなく、心の友、信じる友、深い関係の友と思って常に接している。そのお陰で私は脳細胞に途切れることなく刺激をいただけたと感謝している。


自分らしい人生を送るための大きな柱になるのは、やはり人間の哲学だろう。新しいことを学び自分のやり方を変えてみる、イノベーションを実践してみるといったことも、すべて人からいただいたものに少しばかりの自分の創造性を加えたものだ。


成長力の本質をしっかり身につけている会社は、よく働く人財を活かし、仕事のつながりをつけ、優先順位を一貫透徹して顧客に対しているように思う。


企業の体質をより強化するときなのだ、という認識を徹底しなければならない。体質強化というのは、自社のもっている独自の価値を磨いてドメインをしっかり築き、確認し、それを着実に堅実に活用すること。


こころ一致のない合体は不毛。合併は、合体によって大きな力を発揮し、そして安心を与え、研究開発力を深く伸ばし、人間関係の良好さを保ちながら、誠実な日々を全員が気をぬくことなく、自己研鑽のなかにうめこむことができるところに要諦がある。だから合併、統合はその場合だけ意味がある。


ホテルや百貨店などの飲食を中心に不祥事が続いた。このニュースを聞いて、わたしは哲学が足りないのだなあと思った。専門性を磨くことは、いくらでもやる。しかし何が基本か、何がフェアーか、何がジャスティスか、そのことを私たちみんなが哲学・道徳として、こころに宿していなければならないはずだ。


大きな組織であっても、末端まで血が通っていて深い呼吸をしていればいい。そうすればトップのこころが全員にとどき、発火して熱力となり、熱波になって伝わって、いい仕事をするのだ。


トヨタの大きな成長の力は、全社一丸となったことにあると思う。大企業はバラバラで分散しがちだ、大企業は多くの派閥があってまとまりがわるいということを聞くなかで、トヨタが心一致、行動一致、そして仕事の一致をみたことは本当にすばらしい。


社長は経営ビジョンを科学的に、たくましく、美しいロマンをもって示し、その存在のアイデンティティーをしっかり示そう。


いま企業はどうすればいいのか。まず自社の「経営資源」をきびしくチェックし、欠落している「知」「技術」「経営ノウハウ」を点検し、堅実に、外からの意見もよく聴いて成長への構図を練りあげていくことだ。


活気に満ちた組織をつくるには、社員の教育に力を入れることが大事だ。入社後、理念の正しい認識とその実践のために徹底したカリキュラムを組み、外部の研修会に積極的に社員を参加させ、大いなる刺激と啓発を受けてもらう。海外留学を促進しグローバルに眼を広げていく。社内のすべての組織内に、自発的な勉強会や読書会が活発に行われるようにもっていき、一人ひとりのブレーンワークの広がりをつけていくようにすると、人は人財に育っていくものだ。


私が奨めているのは、尊敬している人との会話、研修会や勉強会に自ら進んで出て行って討論に参加し、雑談の輪に入っていくことだ。その「知」のミキサーのもつ力は大きい。


外部に存在する利害関係者がそれぞれに抱く企業への期待値にたいして、その満足感を得るべく最大の努力を払うのが、企業本来の姿。


最近、日本人のもっていた一途な向上心、謙虚さ、がまん強さなどは一体どこへ行ってしまったのかと嘆かせる不祥事が次々と起きている。日本の社会全体を覆うこの「たるみ」の空気を一刻も早く取り除き、緊張感ある健全な社会を取り戻す必要がある。そのために大切なことは、外部から見た自社の姿をつねに重視し続ける習慣を身につけることだ。


私の尊敬する経営者に共通する特徴は、よく学びよく遊ぶことだ。ということは自分の専門外について関心をもち、行動の範囲のなかに遊ぶ要素を入れている人だ。


企業で一番大切なのは経営者が見えることだろう。どんなビジョン、どんな世界観をもって、リーダーとして、人間として自己を磨きながら人を引っ張っていくリーダーシップを発揮しているか、外部の眼にくっきり映るということだ。それが伝わってくると会社の業績もよくなっていく傾向があるようだ。


売上高やシェアの拡大だけで、企業の真の成長を議論することはむずかしいし、合併、吸収で拡大主義に向かうのは、つねに疑問が残る。人の体と同じで、大きくなるだけでは肥大であって成長とはいえない。ウェルバランス、健康な体質の企業がよい会社であり、社会貢献も大きく従業員満足もあると思う。


負け犬の思い込みは、自分の弱点を知り、それを克服していくプロセスのなかで消えていき、自分の持ち前の「力」を発揮していこうという気持ちをつくっていくもの。


忘れてはいけないのは、一人ひとりが自分の味つけをすることなのだ。最近、個々の経営者にお目にかかると、ことばがありきたりである。ご自身の味付けが足りない。


私は論文を書いたり、講義をしたり、講演をしたりすると、いつも何か不満が残る。いかに自分が足りなかったかということを感じる。不満足ではない。不満なのだ。


イノベーションをわが国を代表する言葉にするためにすべての企業人は自らイノベーターたらんと、専門領域で研究開発、発明、発見に力を入れてほしい。


我々が生きていくためには、世界のさまざまな変化に眼を向け、処し方を考えぬいて行動するほかないだろう。いろいろな領域のプロの方々の意見に耳を傾け、自らも観察力を強めて学んでいかなければなるまい。


リスクを乗り越えて挑戦しつづけようという気迫にこそ、前向き人間の魂はある。尻込みするのは活力人間ではない。


いま経営が取り組まねばならないのは、必ずしも格好のいい、大きなプロジェクトに限らない。むしろ勉強会、ワークショップをどんどん立ち上げることだ。社内で手を挙げ、俺がやるんだという意欲に満ち、好奇心と起業家精神に燃え、へこたれず、あきらめず、突き進み「何か」を創りあげていく集団だ。


自分は正しいと思っていても、グローバルに広い異分野の知識にも眼を向け、人の助言を仰いで学びつづけないと危ない結果を招くおそれがある。


新路線の開拓を突発的に行なっても、実現は難しい。基盤となる確固たる組織があり、そうした重厚な土台の上に立つことで初めて可能になる。


企業の腐敗を食い止めるには、新しい路線を開拓する以外に方法はない。つまり若々しい企業であるためには、在来ビジネスを踏襲するだけではだめで、新分野の開拓が不可欠だ。


人はともすれば、これまで学習した知識や経験、勘を大切にするあまり、新しい状況の変化を拒否する傾向がある。しかしイノベーションを求めるならば、そうした執着心やこだわりを断って、自らをエキサイティングする体制づくりに驀進(ばくしん)すべきである。


企業創業時の発想、新規事業を起こしていくときの新鮮な感動がイノベーションを呼び、陳腐化した社内を活性化する。それが腐敗に対する最も効果的な組織活性化の手法。


「魚は頭から腐る」といわれるように、企業も崩壊していくとき、頭脳集団から腐り始める。とりわけ、トップマネジメントの発想が陳腐化すると、その企業は加速度を増しながら崩壊が進み、全組織を腐敗させてしまう。


人は平均的であることに徹するのが一番楽であり、容易な生き方である。しかし、その壁を乗り越えてこそ、他の人とは異なった、より自分らしい専門的な領域を研ぎすますことが可能になる。


新しいパラダイムに取り組むのは人である。人がすべての基点である。人にとって大切なのは人の心のもち方であり、それが人の質を決める。それを支えるのは人格で、人格をもった企業人を育てあげることが、ニューパラダイムに対応していく経営を行うための前提。


いま企業は新しいパラダイム、環境変化に応じたものへ、仕事の方法、考え方を変革していかなければ生き残れない。そこに求められるのは、顧客の立場に立って企業全体の総点検をすることだ。


マーケットの実態や変化を分析し、それに対応した技術の開発に充分な時間をかけて粘り強く取り組む姿勢をもつ企業には、若々しい発想力を触発し、行動を開花させていく風土がある。プロフェッショナルな企業とは、それができる企業を指しているのである。


「青春企業」、私はこのことばを提案する。すべての企業は青春企業であるべきだ。年が若いから青春ではなく、心のもち方で青春にもなり老人にもなるのである。このことは企業も同じである。


私は今、みんなで日本の未来、日本人、人間のあり方、人間の動き方を考えるときだと思う。この21世紀をどういうふうにつくりあげようかと、日本人全員が考えるだけで、世の中は大転換をしていくのではないか。


企業は変化のエージェントである。環境、市場が激しく変化する時代、どんな方向性が考えられるかを考えぬく力が企業のもつ「変化へのエージェント」の機能を果たすのである。


人生が筋書きのないドラマであるように、企業の未来も筋書きのないドラマといえる。だから輝く未来を創るために、日々獲得する知恵を一つひとつ積み重ね、井戸を水の湧き出るまで掘り進めるロマンに燃え、清新な発見をしていくことが大切である。


企業は目標としての企業ビジョンを高く掲げ、それにチャレンジしつづける企業姿勢づくりに真っ正面から取り組むかどうかが、今後の企業の優劣を峻別することになるだろう。


いま経営環境の大変化のなかで、企業は差別化、差別的優位性、自分の領域、独自のノウハウをベースにして確固たるものにすることが必要だ。そしてその企業行動のすべてで透明性が高く、企業責任が明快であることが求められている。


私たち学者の話は抽象的なことが多い。「そういうことに気を付けたい」「パーフェクトな顧客満足を与えたい」などと話すのは容易だ。そんな精神論を具体的なテクノロジーに変えるのが、経営者やリーダーの仕事だ。そしてそれをやり遂げる企業は勝ち残るだろう。


成長へ一心不乱に取り組んでいるとき、コミュニケーションの落とし穴、陥没が会社のなかには必ず生まれるものだ。そこを気付いて埋めていくことが大事だ。


新しく産業を引っ張っていくひとつの原動力となるものは、具体的な夢づくりの計画だ。企業は新たな価値創出の実現へ邁進していくことが強く求められている。


多くの経営者に第一に考えていただきたいのは、仕事とは何かということだ。私は仕事をするとは人間に役立つことで、社会にプラスすることだと思う。


いい仕事をしていると誰かが見てくれているということに気づくものだし、誰かが見てくれるかもしれないと思いながら隠れた品質を磨き、いいものを創り出していくところに真のプロフェッショナリズムは生まれるものだ。


若気の気負いもあるだろうが、学生時代に不完全燃焼の日を送るまいとこころに誓った。誓いはいまも何とか維持し、私をモチベートしてくれている。


経営者は過去に例のない複雑・困難と闘いながら、全体最適の途を模索し構想を立てて、知と勇をもって突き進んでいかなければならない。そこに経営者の責任、資格がかかっている。


経済はひとりで動くものではない。社会・経済の大きな潮流は1社で動くものではない。多くの企業が、一致するものに向かって、一緒に力を合わせていくところに、変化をつくりだす歯車が回りだす。


人間は普通、他人を見る眼はきびしく自分に対しては甘い。だから折に触れて歯に衣着せぬ指摘や忠告をしてくれる先輩・友人をもつことは、特に経営者、リーダーには必要。良きアドバイザーは人生の大きな宝となる。


思考の鋭さを失ったなと思うときが、ときどきあるだろう。それがあまり気にならなくなったり、いつのまにか、これでいいかと思ってしまう。それが風化なのだ。風化しない人はプロだ。


私は学ぶということは一番の長寿薬だと感じるようになった。そして自分なりに生きる意味、生きがい、誇りをもつようになってきた。常にこの心を、より活性化させて自分を動機づけてきたと思う。


自分の仕事ぶりをみて、あまりに小さく弱いことにがっかりするものの、今の瞬間に全心を燃やし続ける限り、次第に微弱な力は大きくなっていくと思っている。


原稿を書くたびに思うのは、我々は日々が問われているということだ。いつも「今」が終わりだという意識がありや、という詰問と対峙しているのだ。そう問われる人生を豊かにするには、本人が精進する他はない。


危地から甦った企業はたくさんある。その復元力は、どこもコアコンピタンスを再強化したことによって生み出されたのではなかろうか。新しい時代にマッチし、リードしていくようなアイデア、挑戦のテーマをしっかりもって前進してほしい。


他社にない自社独自の競争の武器、つまりコアコンピタンスをどの会社ももっていると思う。その長所をどう活かしていくか、これが企業を存続させる基本条件ではないだろうか。


社会に喜ばれる仕事を続けてゴーイングコンサーンとしての体制を維持している企業は、その骨法を身につけて、常に練磨を怠らないように思う。その強さを生み出しているのは、活気にあふれた社内コミュニケーションと、旺盛な学ぶ心の相互刺激だ。


企業は考え方を常に柔軟にしていくことが大事ではないか。そのためには過去にさまざまな経験をもった企業との接触、コミュニケーションを密にし、その場で得た教訓を大切に活かしていくことも必要だろう。


経営とは赤字によって、緊張感をよび起こし、構造改革や新しい目標を設定していくものだ。要は、赤字がプラスになるような方向にもっていくことだ。


成功した経営者の話を聴くと、運が良かった、環境に助けられたというような謙虚なことばが返ってくるが、そうしたひたむきな人生のなかで、小さな出来事を大切に活かしていく心が重要なのだ。


偉人や器の大きな人は、祖父や父のいいところを学んで事業に活かした人が多い。また先人からいただいたヒントを大きな大きな濾過器にかけて、それを沸騰させたことが精華になっているようだ。


先人に倣って、すてきな先輩の真似をすること、臆病にならないでどんどん近づいて、その人物の精華を学びとることは、自分を鍛え、成長させるために必要だと思う。


とくに若い人たちには、うまく生きていくことではなく、「よい生き方」に徹してほしいと願う。視点を世界に向けて自らを鍛えあげ、どこからでも良いことを学びとり、身につけて、自分の世界におけるアイデンティティを確立させていくことが大切だと思っている。


私はいろいろな経験をしてきたなかで、生きることを深く考えることを覚えたし、働くことの大切さ、生きがいの喜びというものを、人や書籍から暗示を受けたことを心からありがたいと思う。


チャールズ・ダーウィン風にいうと、強きもの、賢きもの、大きいものだけが生き残れるのではなく、変化に適応していける人・組織が生き残れる。そして他と競争するのではなく、自分の可能性と競争するような精神が必要ではないか。


ある意味では技術者は人の生き方、人文科学や芸術が大きな背骨になっていて、それが人に美学をもたらし、企業にも美学をもたらしていくのではないか。そのことが、諦めない人をつくっていくのだ、と私は思う。


日本を代表する経営者の方々とお目にかかる機会に恵まれた。いま企業の経営で何を一番大事だと思っていらっしゃるか、それを知るいい機会であった。私がおたずねした経営者は、それぞれ言葉は異なるけれど同様の内容を話された。苦しいとき、これは大変だと思うとき、その重圧をチャンスに変えるんだという気概がこもっていた。


後輩に、内外他社の優れたところを学びとり、自社の短所を改善し長所をさらに伸ばしていく姿勢を身につけさせるにはどうしたらいいか。同じ視線で、多様性を退けず、悩み、研究し、工夫していくことだろう。日本の各界に出た多くのリーダーが育てあげた人財が、こんにちの日本を支えている。いまの経営者には、ぜひ次代のリーダーを育てることに頭脳と愛情と手間をかけていただきたいと願っている。


村田昭治の経歴・略歴

村田昭治、むらた・しょうじ。日本の経営学者。台湾台北出身。慶應義塾大学経済学部卒業、ハーバードビジネススクールに留学。慶應義塾大学教授を務めた。また、社会経済生産性本部マーケティングソフト研究所所長、日本マーケティング協会常任理事、日本商業学会理事、日本広告学会理事などを務めた。