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村山昇の名言

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村山昇のプロフィール

村山昇、むらやま・のぼる。日本のコンサルタント。キャリア・ポートレートコンサルティング社長。慶應義塾大学経済学部卒業後、プラス、日経BP、米国イリノイ工科大学大学院研究員、ベネッセコーポレーション、NTTデータなどを経て独立。一橋大学大学院商学研究科でMBAを取得。主な著書に『プロセスにこそ価値がある』『個と組織を強くする部課長の対話力』『ぶれない自分の仕事観をつくるキーワード80』『いい仕事ができる人の考え方』『働くをじっくりみつめなおすための18講義』『上司をマネジメント』『ピカソのキャリア ゆでガエルのキャリア』など。

村山昇の名言 一覧

高い専門知識や技能を持つ前に、土台となる働く意義について再考し、自分の肚(はら)に落とすべきではないか。


できる部下というのは、上司が求める答えに10%のサプライズを上乗せして返すものです。時間と労力を惜しんで合格ラインぎりぎりの書類を提出するより、自分なりの表現や伝え方を工夫して、上司を「おっ!」と驚かせた方が、結果として仕事は速く進むはずです。


自分では何も考えず、「どうしたらいいでしょうか」と上司に答えを求めてしまう部下がいますが、これではいけません。自分の考えや調査をもとにシナリオを考え、それに対して上司の意見やアドバイスを求めるのが対上司コミュニケーションの基本です。


上司を上手く動かすためには、「フィードフォワード」という言葉を覚えておくと便利です。「フィードバック」という言葉は、ご存じのとおり何か事が起こってからそれを振り返り、その結果を次に反映させることです。一方、事前に相手に情報を提供し、共有しておくことをフィードフォワードと呼ぶのです。


先の見えないいまの時代、上司といえども正解を持っているわけではありません。事前の情報収集や準備をしっかり行うことで、上司が答えを出しやすいように検討材料をそろえることが部下の役割だともいえます。これは、部下自身の仕事をしやすくするだけでなく、組織全体の仕事を効率化するためにも大変重要なことだと思うのです。


部下の立場にいると、「上司は見識ある人格者で、部下を正しく導くべきだ」と思いたくなるものです。しかし、そんな理想的な上司などほとんどいないということは、自分の上司を見てみればよくわかるはずです。


上司から「あの件、どうなった?」と質問されるようでは黄色信号です。イライラが相当溜まっているかもしれません。そんな上司を安心させて仕事をスムーズに運ぶためには、うるさいくらいに報告するくらいでちょうどいいのです。


いざ上司に相談をしたら、自分の考えとまったく違う方向を指示された、という経験のある人も多いでしょう。上司の考えに納得できるのならいいのですが、そうではない場合、今度は部下の方にストレスが溜まってしまいます。そうした場合に有効なのが「松竹梅方式」で上司に提案するやり方です。一案だけ提示して相談をすると、上司から粗探しをされる可能性があります。そこで上司が比較検討しやすいように複数の案を持っていくわけですが、そのなかに、あえて質を落とした捨て案や可能性の乏しい案も入れておき、自分が望む案を上司が選ぶように仕向けるのです。


ビジネス文書ではコピーライターのように、誰もが感心するような表現を思いつく必要はありません。簡潔な表現でまとめようと努力していくうちに、伝えたいことのポイントも明確になり、それを適切に表現する力もついてきます。文書を読む上司にとっても、内容がより分かりやすくなりますし、小さな仕事でも工夫しているなと感心の気持ちも抱くはずです。


忙しい上司ほど、たくさんの文書に目を通さなくてはなりません。そこに読みづらい資料が部下から提出されたらウンザリしてしまいますし、大事な個所を読み飛ばしてしまう可能性もあります。そうした事態を防ぐために、文書の表現などを工夫しましょう。上司への提出書類であっても単なる社内資料だと思わずに、消費者を獲得するためのパンフレットやカタログだと思って制作に取り組むべきです。


仕事を進める際中、「ここまで終わりました」「ここでちょっとつまずいています」と上司に報告し、進捗状況を常に知らせておくことも大事なことです。「いちいち報告したら、一人では仕事のできない人間だと思われるのでは?」と心配する人もいますが、それはまったくの勘違いです。部下の仕事の集積=上司の仕事なのですから、上司は内心、部下の仕事の進捗を部下以上に心配しているといえます。


仕事に取りかかる前に、現段階での自分が考える結論や上司に相談したい事柄を、1枚のシートにまとめてみるとよいでしょう。それをもとに上司に事前相談をするのです。それをメールで送ってもかまわないのですが、私はあえてプリントアウトして上司の机の上に置いておくことをお勧めします。プリントアウトしてあれば忙しい上司であっても、移動などの空き時間に目を通すことができるからです。そして、お昼時の雑談の中で、「先日ご相談した件ですが……」と切り出して、上司の反応や問題意識をヒアリングしておくのです。そうやって情報共有の下地を作り、上司の考えるゴールを見定めておけば、いざ承認を得たり企画書を提出する際に、意見の大きな違いは避けられます。


重要な事柄に関して上司の承認を得なくてはいけないとき、いきなり口頭で説明しようとしても、相手が納得するように順序立てて簡潔に伝えることは難しいものです。あるいは、大事な企画書を提出する際も、事前の相談なしでいきなり完成した企画書を見せたとしても、「方向性が違う」と却下されてしまう可能性は大いに考えられます。そうした事態を避けるために、事前の情報提供や情報共有によって、上司の意識を喚起したり、ある程度自分のイメージする方向へ誘導しておくことが重要です。


「どうしてうちの上司は○○してくれないのだろう」と不満を抱いている部下も多いと思いますが、厳しいことを言えば、それは一種の甘えなのです。不満をためこんだり、愚痴をこぼしたりしているだけでは、上司の態度は変わりません。それよりも、部下である自分の方から積極的に上司に働きかけてみてはどうでしょうか。


いま上手くキャリアを積み上げられないビジネスパーソンが増えています。それは、働くことに対する健やかな考え方を養ってこなかったからでしょう。実際に、多くの企業の社員研修では、自分の仕事を見直す機会が与えられず、狭い世界でしか通用しない専門知識やスキルに長けた人材の育成に専念しています。こうした環境では、変化に対する耐性は弱まっていきます。次第に社員の仕事に対する視野は狭くなり、物事の捉え方が固定化していく――。その結果、想定外の出来事が起きたりすると、社員はやる気をなくして転職をしたり、変化に対応できずにメンタルダウンしてしまうのです。


村山昇の経歴・略歴

村山昇、むらやま・のぼる。日本のコンサルタント。キャリア・ポートレートコンサルティング社長。慶應義塾大学経済学部卒業後、プラス、日経BP、米国イリノイ工科大学大学院研究員、ベネッセコーポレーション、NTTデータなどを経て独立。一橋大学大学院商学研究科でMBAを取得。主な著書に『プロセスにこそ価値がある』『個と組織を強くする部課長の対話力』『ぶれない自分の仕事観をつくるキーワード80』『いい仕事ができる人の考え方』『働くをじっくりみつめなおすための18講義』『上司をマネジメント』『ピカソのキャリア ゆでガエルのキャリア』など。

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