有田秀穂の名言

有田秀穂のプロフィール

有田秀穂、ありた・ひでほ。日本の脳生理学者、医師。「東邦大学医学部」名誉教授。東京都出身。東京大学医学部卒業。東京女子医科大学助手、東海大学医学部助手、筑波大学基礎医学系講師、東邦大学医学部助教授・教授などを務めた。

有田秀穂の名言 一覧

ストレスの最高の解消法は「週末号泣」です。週末に感動する映画などを見て号泣し、たまった1週間のストレスを流す。泣くことの解消効果は、笑うよりも高い。泣くと、すべてを洗い流してスッキリできます。

不規則な睡眠やコンピューター漬けの生活はセロトニンを減らす。太陽の光を浴び、ウオーキングなどのリズム運動を行いセロトニンを増やす。最も大切な土台作りを怠ってはいけません。

眠りとストレスは密接に結びついています。ストレスを溜め込むと、寝つきづらく浅い眠りになります。加齢により熟睡度が低下するのは事実ですが、40代は本来、まだまだぐっすりと眠れる年代。もし、深夜2時~3時になっても寝つけないようであれば、ストレスを溜め込んでいる可能性もあります。

ストレスのない生活なんてありえません。夕方にはストレスホルモンの影響で、疲れて集中力もなくなり、気持ちが萎えたりちょっと怒りっぽくなったりする。でも朝起きて、太陽の光を浴び、活発に活動することでセロトニンがしっかり分泌されていれば、うつになったりキレたりすることはありません。

バブル世代は消費や目標達成で快楽を得る「ドーパミン的価値観」でやってきたが、今の日本にそれを求めても難しい。ストレスに強いセロトニンは、人の役に立ち、共感することで増えます。バブル世代のドーパミン的価値観は捨て、「セロトニン的な価値観」に移行しましょう。

ただなんとなく寝ているだけでは、質のいい睡眠を得ることはできません。まず「眠る」ということを生理学的に理解しましょう。私たちの体は暗くなると眠り、明るくなると目覚めるようにできています。それは自然の睡眠薬といわれるメラトニンの働きによるもの。メラトニンはセロトニンを原料として合成されます。セロトニンは朝起きて、太陽の光を浴び、活発に活動することで活性化されます。昼間にセロトニンが十分に作れないと、メラトニンが原料不足となり、暗くなっても眠れなくなってしまうのです。

長くストレス下にさらされると、脳はフリーズし、ストレスに対し無駄な抵抗をしなくなります。ただ、表面的には何も感じていないようで、実際には視床下部にある「ストレス中枢」が興奮し始め、脳の下垂体を介して副腎皮質という部分からストレスホルモン、別名「コルチゾール」を分泌させます。コルチゾールは、免疫力の低下やストレス性の高血圧・肥満・糖尿病を引き起こし、ついにはうつ病を発症することがわかっています。

デジタル機器に依存しすぎる生活はストレスの元凶です。指先一つ動かせばあらゆる情報が入ってくるため、脳だけが長時間にわたって酷使されます。こうしたデジタルな疲労は、睡眠を妨げる原因に。脳をデジタル疲労させないためには、まずベッドにスマホを持ち込まないことです。スマホの画面から発せられるブルーライトを浴びると、眠りへといざなうメラトニンというホルモンが壊されるという問題もあります。せめて、「夕食後はパソコンやスマホを見ない」とするだけでも、効果は大きいと思います。

「幸せホルモン」といわれる「セロトニン」は、身体に様々な良い作用をもたらします。まず「目覚めの良さ」、そして「ポジティブな気分」、さらには「血圧や体温を最適に調整する」「慢性的な痛みを感じさせない」など、いわば元気な状態を作り出します。セロトニンを活性化させるには、「朝の過ごし方」がポイント。セロトニンは太陽光を浴びると分泌されるので、朝、カーテンを開けてなるべく太陽光を浴びるようにしましょう。さらにお勧めなのは、朝のウォーキング。太陽光を浴びることができるのはもちろん、ウォーキングのようなリズミカルな運動は、セロトニンを分泌する細胞を活性化させるのです。

私たちは3種類の涙をもっています。目を保護するための「基礎分泌の涙」、目に入った異物を洗い流す「反射の涙」。そして、ストレス緩和能力をもつ「情動の涙」。この情動の涙は悲しいときや感動したときなど、感情がゆさぶられたときに出る涙のこと。どんな理由であれ、泣くことが脳のストレス解消につながります。大事なのはしっかり泣く、号泣すること。涙が脳内のストレスを一気に洗い流し、リセット効果が出て、スッキリします。さらに、朝でなく夜を選ぶこと。朝はストレスがたまっていないので、さほど効果は感じられません。十分にストレスを感じている週末の夜、就寝前にたっぷり泣けば、快眠にもつながりますよ。

基本的にストレスをためないことが先決です。強いストレスを感じ続けていれば、私たちの心や体は病んでしまいます。でも日頃からセロトニン神経を鍛えていれば、多少のストレスならスルッと自然に受け流せるようになりますよ。セロトニン神経を鍛えるコツは、太陽に合わせた規則正しい生活を心がけ、一定のリズムを刻みながら体を動かすリズム運動を習慣化すること。

ストレスに勝つ、ストレスフリーなどといいますが、それは無理なんです。なぜなら、脳ストレスが起こるのは生きている証。生きている以上、ストレスを避けて生きることはできません。どんなに強靱な人間でも必ず感じるということなんですね。ただし、ストレスに強い人、弱い人という差はあります。体質や遺伝だけの問題ではありません。襲い来るストレスを受け流せるかどうか、つまり消すためのコツを知っているかどうか、ここが分かれ道なのです。ストレスに強い人とは、ストレスをうまく受け流せる人のことなんです。

有田秀穂の経歴・略歴

有田秀穂、ありた・ひでほ。日本の脳生理学者、医師。「東邦大学医学部」名誉教授。東京都出身。東京大学医学部卒業。東京女子医科大学助手、東海大学医学部助手、筑波大学基礎医学系講師、東邦大学医学部助教授・教授などを務めた。

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