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新田信行の名言

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新田信行のプロフィール

新田信行、にった・のぶゆき。日本の銀行家。「第一勧業信用組合」理事長。千葉県出身。一橋大学卒業後、第一勧業銀行(のちの・みずほ銀行)に入行。みずほ銀行常務執行役員コンプライアンス統括部長、第一勧業信用組合理事長を務めた。

新田信行の名言 一覧

目先の収益より何より、社会から必要だと言ってもらえない限り未来はない。


人、事業を見てお金を貸すのが金融の醍醐味。


自分のためだと思うと力が出ない。「これは人のためだ」と思った方が、踏ん張れる。


我々を必要としてくれる人達のために頑張るしか、おそらく道筋はない。かっこよく言うと「組織価値」を高めるためにどうしたらいいのかを考えるということ。


第一勧業信組に来てから、必死に仕事をしてきました。350人の職員とその家族が路頭に迷うと思えば、それは必死になります。


金融機関は不良債権や業績で潰れるのではなく、世の中から「いらない」と言われた途端に無くなる。社会に必要と言ってもらえなければ金融機関は潰れる。


世のため人のために汗をかくのが僕の仕事。


「世のため人のため」、「相手の立場に立って物事を考えなさい」という母の言葉が心に残っています。共同組織で相互扶助という信用組合の仕事は、私の「天職」ではないかと感じています。これまでの私の経験は、今の仕事のためにあったのではないかと思うほどです。


日本の信用組合の多くはこれまでメガバンクと同じような金融を行ってきました。それでは淘汰されて消滅するのも時間の問題で、僕らはメガバンクにできないことをやらなくてはいけない。


アメリカの経済は強いと言われますが、それは多様性の文化が新しいものを生み出す力を後押ししているからです。


当組合に来てから、金融業界をメガバンクの立場だけでなく、信組の立場と両方から見ているわけです。金融業界としてできていない部分、もっと頑張らなければならない部分が非常によく見えてきました。


銀行のできないことをやる組織が必要。地方の信用組合に、我々を「東京支店」として活用してもらい、組織価値を上げてもらいたい。


地域の人々に支えられている信用組合は、ここから離れることはできません。それゆえにここで頑張ろうとする企業を応援することは、我々に課せられた宿命。


若者や女性の創業支援を行うことも僕らの仕事です。彼らは新しいアイデアがあるのにお金がない。そこに僕らが金融仲介機能として入って支援をする。大企業から見たら微々たるお金で彼らは事業を起こすことができる。


メガバンクや地方銀行は株式会社である以上、負うことのできる公共性や社会性に限度があります。逆に僕らは非営利法人だからこそ、組合員が地域のためにいいと思うあらゆることをお手伝いできます。


母は商人、自営業者、父は農家の生まれですから、2人とも根底に「働かざる者、食うべからず」という考えがあり、それが私の心にも残っています。日本は資源がありませんから、一生懸命働くこと、勤勉が大事だと。そして子供は勉強が仕事だと子供の頃から聞かされた記憶があります。我が家の中にそういう雰囲気がありました。私が未だに仕事人間なのは子供の頃に刷り込まれたからだと思います。周りに迷惑をかけてはいけませんが、自分が元気な限り、何らかの形で働いていたいという思いを持っています。


いろいろな中小企業の社長さんと話をしていると「新田さんは変わっているよな」とおっしゃるので「どこがですか?」と聞くと「金融機関の人にしては珍しい」と言われました。そこで「私を金融機関の人と思うからおかしくて、350人の中小企業の社長だと思ってください」と申し上げました。私のやっていることは社長さん達が普通にやっていることです。おかしいとしたら金融機関の方です。


業績評価の仕方も変えました。それまでは貸し出しを伸ばした人間を評価していましたから、そうすると金利引き下げ競争になってしまいます。しかし今は、計数、収益でなくプロセスを評価する形にしました。工場見学をしたら、支店の点数は50点、事業者の定性評価をする「目利きシート」を書いたら10点という形にしたら、定期預金や貸し出しを増やさなくても、企業に通って「御社の強みは何ですか」、「製品のどこが強みですか」、「どうやって会社を立ち上げたんですか」ということを聞き始めました。


私は世間から異色と言われますが、「王道」の金融しかやっていません。奇をてらうようなことは何一つやっていないのです。決算書だけ見て、お客様に会わず、工場も見ずでは人や事業を見た貸し出しはできません。審査判断をしようと思ったら、社長に会い、1時間、2時間話をして、工場を見て、倉庫を見て、業界の人に評判を聞いてでなければできません。ありとあらゆる情報を集めて、必死になって考えて、預金者の顔を思い浮かべながら信用供与するのが金融です。


飲食店は、日本全体の平均で3年以内で半分が潰れてしまうといいます。実は彼らは金融機関の指導を受けていないことが多いんです。我々の税理士さんの中には飲食業が得意な方もいるので、お願いすればきちんとやってくれます。飲食業の方々は料理をつくるのは上手ですが、教えられなければ資金繰りのことなどわかりません。みんな潰れたくて潰れているわけではないのです。


メガバンクなどは組織が大きい分、それなりの規模のマーケットがなければ動くことはできませんが、我々は身軽なので小さなマーケットでもそちらへ舵を向けることができます。疲弊した地方の地域経済を支援できるのは、中小零細企業に細かな気配りができ、地域に密着した僕らのような金融機関であり、それこそが毛細血管である僕らの役割だと思っています。


メガバンクや地方銀行は心臓や大動脈だと思っています。いつぼう、協同組織金融機関は毛細血管です。心臓や大動脈がなければ人間は生きられませんが、それだけが機能していても決して健康体とは言えません。手足の先にまで血液を巡らせ、本当の意味で日本を元気にすること、それが僕らの仕事なんです。


信用組合はメガバンクや地方銀行に比べると一つ一つは小さな組織です。しかし、信用組合業界は預金総額が全体で20兆円にものぼり、皆、相互扶助という同じ精神的バックボーンに基づいて運営しています。日本は人口や経済が東京に一極集中していて、そのことが地方経済の疲弊を招いているのは確かです。ならば、僕らが連携することで人や物やお金を動かし、それを地方の活性化へと繋げていければと思っています。地方創生にとって大切なことは、こうした草の根的な活動ではないでしょうか。


各信用組合の営業エリアや業域はその成り立ちや根拠法などを背景にそれぞれが限定されているため、信用組合同士でぶつかり合うことはありません。それならば、各地の地域経済を盛り上げるために協力し合い、協同組織金融機関として新しい価値を創造できないか、そうした考えのもと、信用組合同士の連携を推進する部署・地方連携室を新設しました。


東日本大震災当時、私はコンプライアンス部長を務めており、トラブル処理は私の担当部署で行っていたのです。官庁、お客様、弁護士、マスコミなど、外部の目にさらされ続けてきましたから、外部に対する説明責任を持っていなければなりません。例えば外部の方々から「なぜ貸し渋りをするのか」と言われた時に「格付け、担保はこうなっています」という言葉は通用しません。ですが「預金者保護です」、「中小企業を守るためにやっています」という言葉は言えます。自分で考え、外に対して説明する責任を常に負っていましたから、訓練になったかもしれません。


新田信行の経歴・略歴

新田信行、にった・のぶゆき。日本の銀行家。「第一勧業信用組合」理事長。千葉県出身。一橋大学卒業後、第一勧業銀行(のちの・みずほ銀行)に入行。みずほ銀行常務執行役員コンプライアンス統括部長、第一勧業信用組合理事長を務めた。