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島井哲志の名言

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島井哲志のプロフィール

島井哲志、しまい・さとし。日本の医学博士、指導健康心理士。「関西福祉科学大学心理学科」教授。関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。関西福祉科学大学心理学科教授を務めた。専門はポジティブ心理学、健康心理学・行動医学、公衆衛生学。

島井哲志の名言 一覧

「タバコ部屋のコミュニケーションが仕事に役立つ」という方もいますが、それは「部署を超えた交流」がそこで可能だから。そもそも、そのような重要な役目を、一時的に機能しているからとタバコ部屋に任せていたのがおかしいので、企業としてはそのような人材交流の企画はもっと正規に実施すべきでしょう。


日々の日常的な楽しみを増やすことも大切です。体を動かすことがポジティブな気持ちを高めることは知られています。ほかにも、たとえばお笑い番組を見ることでも何でもいいのです。楽しさを追いかけることは、どんなことでも視野を広げてくれますし、一時的でもポジティブな感情を重ねていくことで、死の恐れを乗り越え、人生を豊かにすることができるのです。


死の恐れを乗り越えるためには、利他性、つまり「他の人のために生きている」、言い換えれば、他者に支えられて生きているという気持ちが欠かせません。安心して生きるためには、いろいろな他人、共同体と関わること。職場だけではなく、友人、地域や趣味のつながりを持ち、「自分が死んだら悲しむ人」の顔が浮かぶような状況にすることです。


死を恐ろしいと感じるのは年齢・性別問わず、人であれば当たり前のことです。これまで心理学では「ネガティブな気持ちにどう向き合うか」について考えられてきました。しかし近年では、21世紀に入って研究が進んでいる「ポジティブ心理学」が注目されています。簡単に言うと、自分自身が持っている心の強みを発見して、前向きに幸福と人生の充実を目指すのが、ポジティブ心理学。この心理学の新しい領域が、「死への恐れ」と付き合う助けになってくれます。


時に、「酒やタバコでストレス解消になっている」と言い訳をする人がいます。また「ストレスのほうががんのリスクは高い」という人もいます。しかし、そういった場合の「ストレス」の使われ方には作為的なものを感じざるをえません。ストレス解消の方法は、酒やタバコ以外にもいくらでもあるからです。心理学を学んでいるのに、「飲酒や喫煙はストレス発散になる」という無責任な人たちもいます。酒やタバコに寛容な日本社会を見るにつけ、我々、心理学者がいかに力不足だったかを痛感します。


古くから語られてきた「適量のお酒は健康にいい」という考えは、最新の医学では疑問符が付いています。飲酒の健康への影響を考えるためには、縦軸に健康度(上に行くほど不健康)、横軸に飲酒量(右に行くほど飲酒量が多い)をとったグラフが参考になるはずです。実は、このようにグラフをとると、飲酒量がゼロの人より、少量の飲酒をしている人のほうが健康という「右肩下がり」が最初に生まれます。その後グラフは右に進むにつれ、つまりアルコールの摂取量が増えるほど、不健康の度合いが高まって「右肩上がり」になります。結果として、少量・適量の飲酒が最も健康的というグラフができあがる。これが、「適量の飲酒は健康にいい」という根拠になっています。しかしながら、このグラフには盲点があります。そもそも、飲酒ゼロの人には、「アルコールの摂取ができない。禁じられているほど不健康な人」が含まれているのです。彼らを含めて考えているために、「適量の飲酒」が一番健康度が高いようになってしまうというわけです。つまり、飲酒しないにこしたことはない、という結論のほうが有力なのです。


いくつになっても死は恐ろしいものですが、年齢を重ねるにつれ死を意識することは増えていきます。現実に死の場面が周囲に増えるからです。たとえば社会人になれば葬儀に参列する機会も増しますが、それは年を重ねるごとに増えていきます。葬式では、近しい人、親族や祖先を大事にする思いが強くなるものです。そして、それが、制度、文化を守る気持ち、「利他性」にもつながるのです。死を恐れるだけではなく、死を考えることで自分と他者、社会との関わりを前向きに確認する。そうして、自己を確立し、生に価値を見出していくことができるのです。


死を強く感じ、恐ろしく思うのはどのようなときか。人がもっとも死を意識するのは、身近な人の死を経験したときであると調査の結果からわかっています。人間の最大のストレスは、配偶者や親、子との死別です。親しい人の死に対峙したときに、自分自身の死を考える。存在への言い知れぬ不安に襲われます。その気持ちを「よい方向」に持っていくことが大切です。人生を悲観するのではなく、自分の中にある譲れないもの、「私はこれを大切にする」という、方向性を見出すことが求められます。


島井哲志の経歴・略歴

島井哲志、しまい・さとし。日本の医学博士、指導健康心理士。「関西福祉科学大学心理学科」教授。関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。関西福祉科学大学心理学科教授を務めた。専門はポジティブ心理学、健康心理学・行動医学、公衆衛生学。

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