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小川洋子の名言

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小川洋子のプロフィール

小川洋子、おがわ・ようこ。日本の小説家。岡山県出身。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業後、川崎医科大学中央教員秘書室に就職。結婚を機に退社し、執筆活動に入る。『揚羽蝶が壊れる時』で海燕新人文学賞、『妊娠カレンダー』でで芥川賞、『博士の愛した数式』で読売文学賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞を受賞。また、芥川賞、太宰治賞などの選考委員を務めた。

小川洋子の名言 一覧

理屈を超えたものって生きづらさや屈折、困難を抱えている人に必要なものだし、無意味なことをするからこそ人間的だという気もする。


想像力でより遠くへ旅するためには、むしろ何か制限がかかっている方がジャンプ力が出る。


結局、人は自分の生きている世界から逃れられない。


現実と空想の境界線というのは一本の線ではなく、一つの地帯のようになっている。


本当のことが持っている力というのは確かにあって、現実で起こっていることの方が、たいてい作家の想像を超えているんです。現実には太刀打ちできないという気持ちはありますね。


他人から見たら妄想でも、本人にとっては生々しい実体験だというギャップがあるから小説は面白い。誰かにとっては無意味で非現実的な世界が自分にとっては重要でリアルである、写真に撮って説明できないけど、言葉だと伝えられる、そのために小説があるんじゃないかと思います。


小説を読むという行為は、自分が生きている世界とは一体何なんだろうということに触れる体験。どんなに空想的な小説であろうとも、作りごとの世界をふわふわ漂っているように思えても、実は現実の地平と繋がっていることに気づいてもらえたらと思います。


現実には「何これ?」「何この人!?」というような魅惑的なものがいくらでもあって、だから人間は誕生以来小説を書き続けてもキリがないんでしょう。一生かかっても書ききれないほどです。現実という土の中にたくさんの宝石が埋まっている感じです。どの宝石に価値を見出すかは、作家によって違うでしょう。だから私は土を掘り起こして自分の博物館に展示する宝石を探すように小説を書き続けていくのだと思います。


『ことり』という作品を書くとき、烏の専門家の先生に取材して、自然界の歌の歴史のお話を聞き、突然ミュージカルに目覚めました(笑)。歌ならではの感動やさみしさの表現がある、女性ホルモンをかき立てられるような興奮もある(笑)。人は自分以外のものに愛情を注ぐことが必要なんだってミュージカルに触れることで実感できました。それに比べて小説は不自由だし困難だし、常に欠落や空白を抱えている、だからこそ書く意味があるのだと思います。


しゃべる、理屈で説得するというのは、頭と言葉を使ってやることなので限界があります。人間が作り出した言葉は言葉以前から自然界にある音楽や数字には太刀打ちできない。素晴らしい歌を聴いたときの感動は理屈で納得するのとは全然違うものなんです。


なんて素晴らしい小説なんだろうと思うのは、文体が自分に合っているから。言い換えれば小説の声に惹かれているんです。何が語られているかより、どんな声で聞かせてくれるかが読者にとっては大事です。私はできるだけ書いた本人でない語り口、まるでベンチに落ちていた本を拾って読んでいる、そんな距離感が理想と思って書いています。


小川洋子の経歴・略歴

小川洋子、おがわ・ようこ。日本の小説家。岡山県出身。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業後、川崎医科大学中央教員秘書室に就職。結婚を機に退社し、執筆活動に入る。『揚羽蝶が壊れる時』で海燕新人文学賞、『妊娠カレンダー』でで芥川賞、『博士の愛した数式』で読売文学賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞を受賞。また、芥川賞、太宰治賞などの選考委員を務めた。

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