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小宮山宏の名言

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小宮山宏のプロフィール

小宮山宏、こみやま・ひろし。日本の工学者、教育者。東京大学総長。栃木県出身。東京大学工学部化学工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科修士課程・博士課程修了。東京大学工学部化学工学科教授、大学院工学系研究科長・工学部長、理事・副学長などを経て総長に就任。そのほか三菱総合研究所理事長、石油精製・販売大手のJXホールディングス取締役、化学工学会会長、政府教育再生会議委員、国立大学協会会長、アジア低炭素化センターセンター長、デジタル教科書教材協議会(DiTT)会長などを務めた。

小宮山宏の名言 一覧

明快なビジネスモデルは、ビジネスを成功に導く秘訣の一つだ。


規制改革に対する私の一つの視点は、日本の将来のためにいまどんなことがされるべきであり、それに対してどういう規制があってそれをやりにくくしているか、ということです。そういう方向からの議論が必要ではないかと思っています。


文化や社会、風土と言ったとたん、人任せの話となり「社会が悪い」「政府が悪い」になってしまう。誰かが始めなければいけないが、そのためにもとにかく「やってみる」ことが大事。


英語には「アクションなきビジョンは白昼夢、ビジョンなきアクションは悪夢」という諺があります。今求められているのは、ビジョンに基づいてアクションを起こせるリーダーです。


ひとつの分野でも突き詰めると、違う分野でもその基本的な考え方が分かるようになる。2つ分かれば相当なことが分かってくる。


まずは、現在のリーダーが、ビジョンを持って、そこに向かうアクションを起こすことではないでしょうか。そこから次世代のリーダーが育ってきます。要は「隗より始めよ」です。


今、我々に求められるのは、問題認識をアクションにつなげること、すなわち行動を起こすこと。


1つの企業、1つの地域など、小さな単位で「自分たちで変えていく」という思いがなければ前に進まない。


先行きへのビジョンもなしに絆創膏を貼るみたいなことをやっていたら駄目。


部分を集めても全体にはならない。


無理なことは最初から諦めて現実的なことを考えたらいい。現実的にできることからやっていけばいい。


つくってみて初めて、つくりながらイメージが明確化してくる。その試行錯誤が、新しいものをつくるときに必要。


人間は単純な原理では割り切れないところにこそ価値がある。


ビジネスが生まれなければ、いくら地域創生だと言っても、結局、補助金漬けになるだけ。


デフレだ少子化だと悲観ばかりする必要はない。日本ほど恵まれている国はないんだ。


マズローの説を言うまでもなく、人の基本的欲求で社会は成長するが、それが満たされると今度は自己実現を目指す。若い人こそそう。日本の文化はチームで成り立つが、それも自己実現の上でのこと。


要は「混ぜる」ということです。もっと高齢者や女性が参加して男性と対等に行動すると。高齢者は日本独特の人的資産ですし、外国人の参加もまだまだ少ない。それらをどうやって混ぜるかです。


日本がいま、イノベーションで後れかけていることが一番心配です。原因は既存の産業秩序やシステムが立ちはだかっているからです。なぜ日本で既存のシステムがそんなに強く、新しいものが負けてしまうのかと思わせられる局面が多いですね。


いまグローバライゼーションと国民国家、民主主義の3つがトリレンマ(三すくみ)にあると言われます。だからいま何をやらなくてはいけなくて、そのために何が問題か。法律の所為か、所管官庁の担当課長の所為か。そういう具体的な議論をしたいと考えています。


助手たちから研究室の運営についてクチバシを突っ込まれると、私だって腹が立ちます。でも、そこで一喝した途端、次から彼らは重要な情報を私の耳に入れなくなるでしょう。そでは私が裸の王様になってしまうので困るのです。腹が立ってもそれを表面に出さない。つまりは怒らないことにしているんです。


自分は完全ではない。いつでも人に教えを請い、刺激を受けたい。そうやって一生学び続ける態度をとれるかどうか。自分の頭で考えられる人は、決して自説に凝り固まってはいけません。


若いころは、これは他人に負けないという専門分野をひとつ持つことすら難しい。ただ、本気で自分をさらして人と議論を続けていくことで、自信のある分野ができてきます。逆に年齢を重ね、ある分野で成功しはじめると、鋭い指摘を受けることもあるでしょう。そんなときには、多少痛くても我慢することです。


私が東大で教えていた時代、優秀な高校の出身者ほど、大学に入ったあとも「俺の方が知識が豊富だから、あいつより頭がいい」と決めつけたり、あげくの果てに「僕は人との議論で負けたことがない」と豪語する傾向がありました。愚かなことです。議論は相手を言い負かすためにやるものではありません。自分の視野を広げ、知識が浅かったり、不十分だったりする部分を再認識し、補うためにやるのです。


私は普段から3つのことを心がけています。課題を解決策なく放っておかないこと。自分で生の情報にあたること。そして、人と積極的に議論を交わすことです。


こう言うと顰蹙を買うかもしれませんが、日本のインテリは答えのない議論が好きです。本や論文の末尾は「今後もこの問題を考えていきたい」という問題提起で終わっていることが多いのです。困ったことです。


情報爆発ともいえる現代、自分の頭で考えることの重要性がますます高まっています。自分の頭で考えるにはそれなりの訓練が必要ですが、大前提として押さえておくべきことがあります。課題を指摘するだけの議論はやらない。ある課題と、それに対する自分なりの答えを必ずセットにして考え、答えが提案できない問題提起はしない、ということです。


年齢が若く、優秀な人ほど議論するのを怖がる傾向があると、この頃とくに感じています。それは、言い負かされるのが嫌だからです。


日本には、まだどの国も解決したことのない課題が山積しています。資源のない国土におけるエネルギーの不足、都市化による環境汚染やヒートアイランド現象、高齢化と少子化など、世界に先駆けて問題に直面した日本は「課題先進国」を脱して「課題解決先進国」になることこそが活路だと私はよく話しています。


若い人と付き合って、なるべく好きなことを言ってもらうと自分も進化できます。「小宮山さんは、若い人と付き合って何を言われても腹が立たないのがすごいですね」と言われたことがありますが、そんなことはないですよ。腹は立ちます。立つけど我慢する。これが日本の年寄には重要だと思う。我慢しないとね、若い人は自分の考えを言わなくなっちゃう。


思うに、日本人の悪い点は、年をとるにつれて先輩と後輩、上司と部下、師匠と弟子みたいな関係しかなくなっていくこと。友達がいない。タテの関係だけだったら、世の中面白くならない。僕も自分のプラスマイナス10歳の人は友達、と考えることにしています。


バブルのころ、日本のビジネスマンは醜いぐらいに傲慢だったでしょう。何やったって日本の勝ち、欧米に学ぶものは何もないと。


ダメな理由、上手くいかない理由は、探せば100でも見つかります。上手くいかない理由を100でも探してくるのが日本のトップエリートの得意中の得意なんです。本来はダメな理由が100あったって、上手くいく道がひとつでも見つかれば、それでいいわけです。


これからの教育の目的は人間力と学力の向上だと思っています。人間力は、やはり少子化や都市化の影響でどんどん落ちてくる。これはもう避けようがない現実です。でも、インターネットが、人と人との脳みそが連結するツールとなってくれるのなら、それはひとつの救いですね。


ある東大の先生と、これだけネットの時代になったいま、子供に自然と遊べと言っても無理だよねという話になったんです。外に出なくなったことで人と接する機会が減った子供たちのコミュニケーションツールが必要になるよねと。それが実はネットじゃないのかと思うのです。インターネットは人間関係を疎遠にすると思われがちだけれど、意外にその回復に役立つのではと考えるわけです。


歴史学もいまどんどん細分化していて、秀吉について細かく語れる人はいるけれど、日本通史を語れる人はだんだんいなくなってきたという恐ろしい実情があります。専門家自身がどんどん蛸壷に埋没して、全体を見る人がいなくなっているんです。


20世紀は知識が爆発的に増えました。その結果、学問分野もいくつもの専門にどんどん細分化されて、全体像を見ることが難しくなっています。知識をより効率的に活用するためには、増え続ける知識間の相互の関連付けが必要です。


アクションを起こそう。アクションを起こすとそれまで見えなかったものが見えてくる。必ずや賛同者が現れる。やがて大きなうねりとなり、課題の克服、そしてビジョンの実現につながっていく。


日本ではどうしても事業をスタートする前に所轄官庁と相談するけど、事前に相談しても駄目だと言われることが多い。だから、駄目だと言われても規制のせいにせず、やり続けるベンチャーが出てきたら面白いですね。日本で難しければ、シリコンバレーでやればいいと思います。


技術とは別に、活力ある長寿社会を拓く重要な要素がある。それは、「絆」である。社会参加や交流が健康維持にポジティブな作用があるとの検証例がある。つまり、人間はひとりでは健康になれないということだ。その意味で絆は重要な社会資本であり、絆の再生は地域創生戦略の核となるだろう。


イノベーションのシーズは日本各地で生まれています。それらの方向性を一にして、前に進む体制をどうやって作るかが課題。お互いに知恵を出し合い自律分散協調を実現していくことが重要。


高度成長期のような、わかりやすい時代は、頭の良い役人が考えて上意下達で物事を進めていけました。一方、今は様々なイノベーションが必要な時代です。様々な人がトライを重ね、その中で成功し、残ったイノベーションが普及していきます。


既存のシステムが強すぎるというのが、日本でイノベーションが起こらない理由。日本だと、UBER(ウーバー)のようなものはタクシー業界が反対してできないじゃないですか。


常識や知識を教えるのは高校まで。大学での教育をその延長線上でとらえてはいけません。大学とは、最先端の問題意識を持っている人が議論するためにある。それによって人間の本質が見えてきます。そういう議論の中から、将来のリーダーが育ってくるのではないでしょうか。


リーダーを教育によって育てることはできない。リーダーとは自ら生まれ、育つもの。先輩の大人を見たり書物を読んだり、時には悪い例を見たり、その中から学んでいく。ですからリーダーを育てるには、その環境を与えてあげる。優れたリーダーの背中を見ることで、自らも育っていく。


先頭に立つ勇気、実はこれが一番重要。というのも、リーダーに求められる資質は今までに語りつくされています。問題は、それをどうやって実現するか。理想と現実はしばしば矛盾します。その時に、どう処理するか。そこで必要なのが勇気です。


インターネットが普及したこともあり、世の中には無限の知があふれています。さらには知識が細分化、ドクターを取得しても就職してそのまま使える人材はほとんどいません。だからこそ、本質を見極めることが大切です。無限の中から本質をとらえることがリーダーには不可欠です。


イノベーションが重要な時代だ。様々な人がトライを続け、成功したイノベーションが日の目を見るのだが、日本ではイノベーションが思うように進まない。日本人の心にはお上がどうにかしてくれるという上意下達の意識がまだ脈々と流れているのが理由だ。欧米並みは無理かもしれない。ただ、イノベーションで鎖国を打ち破ろうとする気概は必要だろう。


人類がこれまでに膨大な知識を積み重ねた結果、適切な知識を適切に動員すれば、ほとんどの課題は克服できる状況に至ったと、私は確信している。しかし、茫漠とした知識の大海から適切な知識を探りあてることは、口で言うほど容易ではない。結果の実証も欠かせない。困難を極める「知識の構造化」の最も有効な方法は、真摯で率直な議論。


エコシステムが重要です。東大にはTLO(技術移転機関)があって、先生たちの研究から成果を吸い上げるシステムができましたし、エッジキャピタルやアントレプレナー道場、さらに安く提供するオフィスをつくったりして、成功例が出ています。一時はベンチャーキャピタルがもっと必要と言われていましたが、資金だけ出しても仕方がありません。こうした一気通貫のシステムが必要なのです。


昔から「惻隠(そくいん)の情」という言葉があるように、他者を知ることは非常に重視されてきましたが、今はさらに重要になってきています。核家族化の進行もあり、家庭や地域の中で社会性を身につけるのが難しい時代に入っています。その環境下で、いかにして他者を感じる力を得るか、ヒトの痛みを自分の痛みとして感じることがリーダーには求められています。


経済成長は必要。だけど、ヘリコプターから貨幣をバラまけば、という議論が出たりしますね。ああいう考え方は、貨幣だけで経済が動くと思っているんだけれど、経済をあの人たちは分かっているのかと私は思いますよ。実体経済があって、実体経済の中に本当の「モノ」、自動車だとかガラスだといった「モノ」で動く部分がありますよね。そして「サービス」で動く部分がある。「モノ」と「サービス」が結び付けて販売されるし、経済が動いていく。


山が荒れ放題で、耕作放棄地が滋賀県の面積を超えるという現状は自然共生社会ではありません。しかし、一次産業を復活させると同時に、自然共生社会を目指すということは一民間事業者には大き過ぎるんです。そうすると、自治体の枠を超えた共同体でやるしかありません。例えば、会津では13の市町村が一体化して林業を再生する動きが始まりました。


日本は大企業が強く、ベンチャーが出ていく隙間がないことが課題になっていますが、私はシリコンバレーと組んでしまえばいいと思います。先日、シリコンバレーに行っていろいろな人と話をしましたが、やはり向こうには自分でベンチャーを興して成功した人たちが日本とは比べものにならないほど多く、その人たちが次にベンチャーの出資者になる。そして、資金を出すだけでなく、メンターとなって一緒にやるのです。これは世界のどこも真似できない、シリコンバレー特有のエコシステムです。そもそも向こうでは、ベンチャーというものは9割がた失敗するものと定義していて、そこからスタートします。そういうプラットフォームを、日本も利用させてもらえばいいのではないでしょうか。


社会を直視して常識を疑ってほしい。朝、ラッシュアワーに通勤・通学している人なら、ラッシュアワーを疑えということです。なぜ満員電車に乗らなければならないのか。根本的な解決策はないのかとことん考える。モノが満ち足りた現在ほど、自由な時代はありません。それなのに、従来の常識にしばられている。これを打破することです。


小宮山宏の経歴・略歴

小宮山宏、こみやま・ひろし。日本の工学者、教育者。東京大学総長。栃木県出身。東京大学工学部化学工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科修士課程・博士課程修了。東京大学工学部化学工学科教授、大学院工学系研究科長・工学部長、理事・副学長などを経て総長に就任。そのほか三菱総合研究所理事長、石油精製・販売大手のJXホールディングス取締役、化学工学会会長、政府教育再生会議委員、国立大学協会会長、アジア低炭素化センターセンター長、デジタル教科書教材協議会(DiTT)会長などを務めた。