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安川英昭の名言

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安川英昭のプロフィール

安川英昭、やすかわ・ひであき。日本の経営者。セイコーエプソン会長。北海道生まれ。東京大学工学部精密機械工学科卒業後、諏訪精工舎(現:セイコーエプソン)に入社。社長・会長を務めた。そのほか、社団法人長野県経営者協会会長、日本経済団体連合会常任理事。

安川英昭の名言 一覧

私がスピードにこだわるのは、気が短い性格にもよりますが、仕事において約束を守ることが最も大切なことだと考えるからです。若いころに納期を守れずお客さんに迷惑をかけたことが何度かありました。のんびりやっていたのでは、約束は守れません。


当社には時計をベースにした、他社が真似のできない精密加工技術があるんです。時計メーカーは総合的な技術や技能が豊富にあって、うまく引き出すだけでかなりのことができます。ポテンシャルを生かす仕組みつくりが、経営者またはリーダーの仕事です。


常にスピードを考えている私にかかると、遅れているプロジェクトの問題点はすぐにわかってしまいます。たとえば、インクジェットプリンタの開発では、一号機の開発は早かったのに、二号機は二年もたってもできずにライバルに後れを取りました。変だなと思って開発の現場に行くと、ノズルの穴が開かず、苦労していました。そこで社内から時計の技術者(開発・設計する人)と技能者(製造する人)を連れて来たら、たちまち問題は解決しました。


開発のスピードを上げるために、経営者はただ命令するだけではなく、スピードを上げる仕組みを作らないといけません。コンカレントエンジニアリングという言葉が米国で作られる以前から、我が社では開発から商品企画、生産、販売まで同時進行する形で商品化のスピードを高める仕組みS&S(スクラム&スクランブル)を実行していました。そして問題が起きたとき、その道のプロフェッショナルを集めて短期間に解決させます。


モノつくりで世界に勝つには、他社にはできないオリジナルなものを開発することです。ものまねは絶対に駄目です。その昔、当社でもNEC製パソコンの互換機をはじめ、フロッピーディスク駆動装置やハードディスク駆動装置、電気カミソリなどを手がけましたが、いずれも事業としては行き詰まり、私が社長になる前後に打ち切りました。


経営者として心がけたことは、他社がやらない技術と製品を、他社より早く手がけさせ、他社よりも早く結果を出させることでした。開発に必要な装置はすべて買い与えました。現場から要求がなくても、必要な装置は私自ら提案しました。


私が社長になったころから多角化路線とは決別し、当社の強みを生かせる事業に経営資源を集中させました。その結果、小型液晶ディスプレーやインクジェットプリンター、眼鏡用累進焦点レンズなど世界一の製品がいくつも生まれました。


入社当時、ちょうど誰か一人二人諏訪に行ってもらえないかと言われまして、私は、北海道の田舎で育ちましたので、それではと言ってそのまま四五年、諏訪にいます。それは結果としてはよかったと思っています。東京じゃないと情報が得られないなんてあれは嘘で、ちょっと離れているほうが本当の情報はたくさん来るんです。東京にいると情報過多ですね。


フロンレスを始めるときにテレビ局が取材に来られて「どういうふうにしてフロンの使用をなくすんですか」と質問されました。その時「それが分かっていればこんなプロジェクトはつくりません。分からないから皆の知恵を集めてやるんです。優秀な人間が大勢いますから、必ずいい知恵を出して問題を解決してもらえると信じています」と答えたのです。それを放送してもらいたかったのですが、答えがないのはダメということらしくて、そこはカットされてしまいました。でも答えがあればやらないんですよね。


環境問題に本気で取り組むようになったのは、やはり長野県の諏訪湖のほとりに会社があったということが、大きな理由だったと思います。諏訪で大きな工場はうちくらいですから、何かあるとすぐにうちが騒がれました。そのようなことがありまして、排水基準が厳しく改正されたときに、それ以上のものをつくろうと、日本でもかなり早い時期にメッキの廃液処理の施設をつくりました。もともと時計は、きれいな環境でなくてはつくれないということもありましたし。


安川英昭の経歴・略歴

安川英昭、やすかわ・ひであき。日本の経営者。セイコーエプソン会長。北海道生まれ。東京大学工学部精密機械工学科卒業後、諏訪精工舎(現:セイコーエプソン)に入社。社長・会長を務めた。そのほか、社団法人長野県経営者協会会長、日本経済団体連合会常任理事。

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