天野篤の名言

天野篤のプロフィール

天野篤、あまの・あつし。日本の医師(心臓外科医)。埼玉県出身。心臓病の父を治したい一心で心臓外科医を目指す。日本大学医学部卒業後、医師免許を取得し関東逓信病院(のちのNTT東日本関東病院)で研修医を務める。その後、亀田総合病院心臓血管外科医長、新東京病院心臓血管外科部長、昭和大学横浜市北部病院循環器センター長、昭和大学教授、順天堂大学医学部心臓血管外科科教授などを務めた。天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀したことでも知られている。著書に『一途一心、命をつなぐ』『熱く生きる』『この道を生きる、心臓外科ひとすじ』ほか。

天野篤の名言 一覧

メジャーなところでなくても、小さなところから積み上げていけば一人前の道をつかめる。


医者として認められるには、結果を出すしかなかった。「やってやるぞ!」という本気の覚悟があれば、深夜の縫合練習なんか苦ではなかった。


若手でもやらざるを得ない立場に追い込まれれば、力を発揮する。


易きに向かってはいけない。ハードワークをしっかり続けなければならない。


自分の経験を出し惜しみしてはいけない。とにかく全ての英知を結集して、目の前のものに対して全精力を傾けなさい。


本当に通用するものを習得、体得しないといけない。小手先のテクニックだけではいずれ限界が来る。


病気は火事と一緒で、ボヤの段階で手を打つのが大事。症状が悪化してからでは、合併症の発生率も死亡率も高くなる。


特別な環境で普段通りの手術ができるかどうか。責任は重いですが、自分なら必ず成功できると言い聞かせていましたね。
【覚え書き|天皇陛下の手術をしたときを振り返っての発言】


6000件ぐらい手術をしてきた経験があるので、ネガティブになることがあっても一瞬ですね。過去の経験と比較して、どの程度まずいのか、自分の頭の中で考えて、まあなんとかなるかなと。


どんなつまらない問題でも、逆にどんな難題に直面しても、まず握手をすることです。自分の持っている力で真正面から対応する。それを忘れなければ、仕事は必ず、心の内に深い喜びをもたらしてくれると思います。


私は現在、年間500例近い手術を行なっていますが、自分のイメージどおりにはいかない場合もあるものです。それでも、奇をてらわずに、真摯に自分を信じてやるべきことをやることです。すると、私の場合なら年に数回、野球で言う完全試合やノーヒット・ノーランのような会心の手術という御褒美がもらえることもあるのです。


30代半ばに「一人の患者さんを診て得られる経験を、最低でも5倍にしよう」と決意しました。患者さんをただ診察、治療するのではなく、「この患者さんと、この患者さんの患部が入れ替わったらどうだろう?」などと、自分のなかでシミュレーションする。たとえるなら、英語の動詞の活用を学ぶような感覚で、ひとつの経験からできる限り多くのものを吸収しようと心がけたのです。普段からそういう準備をしておくと、通常とは異なる状況に陥っても、あまり慌てなくてすむものです。いわば、未体験を既体験に変えることができる。こうして考える習慣は、今も続けています。


これは私の持論ですが、人は年齢の一の位が十の位を追い越すと、成長や老いが加速することを自覚します。20大なら22歳、30歳なら33歳、40大なら44歳を過ぎると、そのあとは早い。


30代の忙しい時期、充実していましたが心の片隅には「自分は医学の最新の動向から置いて行かれるのではないか」という焦りもありました。当時はインターネットもありませんから、地方の病院で得られる医学情報は医学雑誌くらいのものです。東京の大学病院とは違って、蔵書も限られている。そうした状況から、自分が接する知識や経験を無駄にしたくない、という想いが芽生えました。そこで決意したのが、「一人の患者さんを診て得られる経験を、最低でも5倍にしよう」ということです。


低侵襲(ていしんしゅう)といって小さい傷を売り物にしている人がいるけれど、小さくたってその傷がミミズ腫れになったらダメでしょ。たとえ傷が大きくてもその傷がキレイに治ることを追求するほうが、医学のレベルとしては高い。そういう医学的な偽善を見抜かないとダメ。


対象となる患者さんが目の前で痛いとか辛い、苦しいと言っているのなら、どんな理由があったとしても、その場に居合わせたら患者さんのために最大限の努力をしなければならない。


自分がすがすがしく、この場を打破するには勝つしかない。だから、現在は手術という試合において勝利を目指す。患者さんがよくなるということを勝利という価値観に結びつける。これが大学時代のテニスで得られた教訓ですね。


現実は難しいもので、完全な勝利というのはほとんどありません。結局、終わりよければ全て良しなんですけど、必ずどこかに反省点があると思いますので、日々反省をしながら完成度を高めていくことが大事。


どんな職業でも同じですが、自分が選んだ業(なりわい)に誇りを持つ。そして、修業をして、自分がいろいろな人に出会い、身につけたことに対する感謝の念と、満足するだけではなくて幸せだと思える心を持ちなさい。


昨年、天皇陛下の手術もさせていただきましたが、検査の結果が同じであれば、どんな患者さんでもやることは同じです。たとえ陛下の手術であっても、生活保護の方の手術であっても、良く永く生きていただきたいという点において、わたしは同じ術式を選びます。


昔、パチンコを収入源にするほどでした。当時のパチンコは手打ちの台。そのときの集中力や手を使う技術は、いまも活きている。趣味のゴルフも活きています。ボールが落ちたところから、次のアプローチ方法を決めるという思考過程が、切り進みながら次を決めていく心臓外科手術に似ています。


経験したことがない新たな治療法や難病患者を前にしても、これまで壁を乗り越えてきたという経験があれば、次の高みも越えられるという自信を持てる。ひとつひとつは小さな経験でも、それを乗り越えてきたからこそ、今がある。


3浪して医学部に入った時点で、自分が能力的に劣っているとは思わなかったが、他の人よりも低いところからスタートしているという自覚はありました。そのため技術で遅れを埋めようと考えた。夜中にやっていた糸結びの練習は基本のキ。30代の頃、ある患者さんから「あなたは人の3倍以上働いているのだから、そのうちいいことがあるよ」なんていわれるほど、無我夢中で働きましたよ。


天野篤の経歴・略歴

天野篤、あまの・あつし。日本の医師(心臓外科医)。埼玉県出身。心臓病の父を治したい一心で心臓外科医を目指す。日本大学医学部卒業後、医師免許を取得し関東逓信病院(のちのNTT東日本関東病院)で研修医を務める。その後、亀田総合病院心臓血管外科医長、新東京病院心臓血管外科部長、昭和大学横浜市北部病院循環器センター長、昭和大学教授、順天堂大学医学部心臓血管外科科教授などを務めた。天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀したことでも知られている。著書に『一途一心、命をつなぐ』『熱く生きる』『この道を生きる、心臓外科ひとすじ』ほか。

他の記事も読んでみる

町田勝彦

それまでシャープの製品はブランド力が低いがゆえに、たとえ性能が優れていても、トップブランド品よりも安く売られていた。一年間通してその売価差を積み上げてみると、衝撃的な結果が出た。私はこの金額の大きさに愕然とした。一段下の価格で販売されるということは、ひとつの商品につき10%程度の売り上げ減にあたる。これが全商品に及ぶわけだから、全社で取り損ねた収益は莫大な金額になって当然だ。


小林喜光

いまは、グループの総勢3万900人に向けてイントラネットで月数回、文章を載せています。そのときも、「あなたたちはこの会社で何のために働いているのか」「この会社に何のために存在しているのか」をどう問いかければいいかに腐心しています。いまのような厳しい時代ならなおのこと、魂の入ったキャッチコピーを頭の中でつくる技術が必要です。


篠塚孝哉

リクルート時代にも、友人からおすすめの宿をよく聞かれました。「じゃらん」で調べれば簡単に分かるのですが、たいていの方は年1~2回しか旅行に行かないので、2万5千件もの口コミから宿を選ぶのは大変ですよね。つまり、重要なのは選択肢の多さではないのです。信頼できるソースから3案程度に絞って提案されたほうが決めやすいということです。


佐伯弘文

ある経営学者は、格段の業績を上げた経営者に共通する特徴のひとつは非主流派の出身者であると指摘しています。冷や飯を食わされてきた非主流派は、冷静かつ第三者的な視点で、自社の良い点と悪い点を見極め、改善すべき問題点を熟知し、躊躇せず前任者を否定し、改革・改善を進められたからだと思います。


福沢諭吉

水があまりに清ければ、魚は棲めない。人は知的であり過ぎれば、友を得るのが難しい。友人を受け入れるには、度量が広く、多少ぼんやりとしているところもあったほうがいい。


井上貴功

データを分析して終わりではなく、それを生かしてどうするのか。次のアクションまで提案します。当社はプログラム、システムをつくる製造業でしたが、世の中の仕組みが変わる中で、お客様が利用するITサービスをコーディネートし、付加価値を見いだす、そういったことも出来ないといけない。


濱田純一

高齢化や温暖化など、正解が見えない問題に世界を視野に入れて取り組む必要がある。そのためには、従来とは異なる教育や研究の手法が求められています。


梅田望夫

僕はコンサルティングの業界に入ったわけですが、幸い、コンサルタントの仕事は自分にとても合っていたんですね。ただ、それがわかってからも、「自分が一番情熱を傾けられることは何か」ということは常に意識してきました。そして、少しずつ自分の本当にやりたいことの方に、近づいてきたという感じです。


北条重時

自分を敬う部下がいるならば、その者以上に敬ってやるといいだろう。また、自分を敬わぬ者だからといって、敬ってやる心を捨てるのはよくない。人の心というものは、本心は誰しも変わらぬものだから、自分が敬って人から敬われぬようなことがあっても、恩を仇で報いる憐れむべき輩と考えて、一層それを敬ってやるといいだろう。


荻野明彦

私自身、書店が大好きなのですが、足を運んでみて感じるのはリアル店舗ならではの気づきや発見、さらには不安解消にもつながっています。たとえ、欲しくなくても本を手に取ってパラパラめくってしまう。これも紙ならではの特性だと思います。


小林佳雄

これまでにも増して、海外進出に注力したいと考えています。現在の会社規模ですと、業績が1ミリ伸びただけでもかなりの売上げ増になりますが、その1ミリを伸ばすこと自体が大変なので、新事業を考えたところで飛躍的なプラスにはなりません。ある程度の予測が立てやすい日本国内で新事業を始めるのも良いのですが、より業績を伸ばすためには、もっと大きなマーケットを攻める必要があります。


コリン・アングル

非連続的な成長に向け、買収資金を用意している。我々が興味を持てば、ほとんどの会社を買収可能だ。


小笹芳央

経営者や管理職の給料が高いのは、会社や部門を正しく導けるだろうという信頼があるからです。そして信頼感には希少性がある。だから、大金を稼ぐのは一部の限られた人なのです。若手の給料が安いのは仕事を任せられるだけの信頼感がなく、交換の利く人材に過ぎないからです。そういう理解がないと、大金は稼げません。だから皆さん、信頼を集めることとお金を稼ぐことは、等価であると考えて仕事に打ち込んでください。


高橋一生(俳優)

脚本は小説と違って、自分の役が決まっている状態で読むので、ファーストインプレッションがとても大事なんです。「よし、この役だ」と覚悟を決めて本を開くので、その時点ですでにカロリーを使っている(笑)。それは楽しい作業ではあるんですけれど。


松本晃(経営者)

スーパーの売り場に立って、ポテトチップスの商品棚などを見ていると、さまざまなことに気づきます。たとえば、商品名はアルファベットより、片仮名や漢字のほうが目に飛び込んでくるのではないか、とかね。自分の五感を使って仮説を立て、それを数値で検証していくのが、アナログとデジタルの両刀づかいです。


ページの先頭へ