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天野浩の名言

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天野浩のプロフィール

天野浩、あまの・ひろし。日本の電子工学者、工学博士。ノーベル物理学賞受賞者。静岡県出身。名古屋大学工学部電子工学科卒業、名古屋大学大学院博士課程修了後、名古屋大学工学部助手、名城大学理工学部講師、同大学教授、名古屋大学大学院工学研究科教授などを務めた。赤崎勇、中村修二とともにノーベル物理学賞を受賞。

天野浩の名言 一覧

企業の方と話すと面白い技術のシーズは社内にたくさん眠っています。少し話すだけでも、「この技術とこの技術を組み合わせればイノベーションが起きる」と思うことが多いですよ。


「社会を変える」という目標があれば、革新的な技術がなくてもイノベーションは起こせます。米シリコンバレーのIT企業は既存技術を活用して社会を変えています。


「イノベーションとは何か」。私は、このことを大学で研究を進める中で常に意識していました。分かりやすく言えば、「イノベーション」と「インベンション」の違いです。0から1を生み出す発明はインベンション。社会を変えることがイノベーション。


研究をして人の役に立つということが最終的な目標。


世の中に役立って初めて研究には意味がある。


日々の研究をおもしろいと感じることと、将来の時点で拍手喝采を浴びること。その両方があることが、研究者のモチベーションが続く理由。


遠い目標を持ちつつ、日々を大切に過ごす。そのバランスはとても大事。


赤﨑(勇)先生から学んだことは、一度決めたテーマは変えてはいけないということ。


チームで研究をしたことでたくさんのヒントをもらった。


情報が入りすぎて、かえって今の学生たちは大きな目標を持ちにくいのではないかと感じることは多いです。


若い人には、自分が世界を変えるのだという気持ちで難しい問題にチャレンジしてもらいたい。


最も大切なことは、人々に貢献することです。


私も修士課程の頃、教科書に載っていない実験結果ばかり出てくるので、あえて他の情報は遮断することにした時期がありました。誰にとってもそういった自分で考える期間が必要。


いまの若い人たちは、情報を手に入れただけで満足して、それ以上は考えなくなる傾向がある気がします。情報を集めてある程度のレベルまで達したら、あとは自分で考えていくべきなのでしょうね。


外から情報を得て、それを当てはめる中でブレークスルーが生まれるというパターンが多かったですね。たとえば、自分がそれまでに扱ったことのない材料について、「こういうやり方をするときれいな結晶が得られる」という情報を得たことがありました。それを自分の対象で真似してみると、劇的に結晶がきれいになった。それは私にとって、とても大きなブレークスルーでした。


うまくいかなくなったときには、とにかくいろんな情報を入れることにしていました。情報以外にも、実際に東北大学にいる先輩や企業の知り合いを訪れて装置を見せてもらったりして、取り入れられそうなものはなんでも取り入れようという気持ちでした。その中で「これは大事」「これは大事じゃない」と吟味していったんです。


そもそも勉強はすごく嫌いでした。数学だけは得意でやっていたんですが、大学時代も勉強の意味をなかなか見いだせずにいたのです。そんなとき、大学の講義である先生に「勉強は人のためにやるから意味があるんだ」と言われまして。初めてパッと視界が開けた気がしました。


日本の基礎研究力の低下を指摘する声がありますが、私は決してそうは思いません。確かに日本の論文数は減っています。ただ大学からの論文数はそれほど変わっておらず、企業が技術をブラックボックス化して戦略的に論文発表を控えているからです。技術開発のスピードは以前より格段に速くなっており、肌感覚としても日本の研究レベルが落ちているとは思いません。


私は基礎技術を軽視しているわけではありません。既存技術の組み合わせでは、解決できない問題もあります。日本なら、人口減少や少子高齢化といった深刻な社会問題がそれにあたります。課題が明確になれば技術開発の方向性も決まり、優れた基礎研究ができるはずです。新たな技術で社会を変える道を諦めてはいけません。


日本の理学・工学系の人間は真面目すぎます。心のどこかに新たな技術を確立してからビジネスを生み出すのが美しいと考えています。しかし、新しいビジネスを作りたいという感覚が先にあってもいいはず。そうした理学・工学系の人間が増えるべきでしょう。革新的なサービスが日本から生まれないのは悔しいですからね。


大学の役割も変わらないと駄目です。シーズを作り企業に提供するだけではなく、量産しないまでも、大学が実用化への具体的な道を示す必要があるでしょう。私がトップを務める未来エレクトロニクス集積研究センターでは、複数の研究室と40社を超える企業が協力して、素材やデバイス、そしてシステムを作る取り組みを加速しています。大学でも、インベンションを超えてイノベーションを起こしたいのです。


社会を変えることが、イノベーションだと言える。研究でもこの点を意識しています。結局、大学では青色LEDのシーズ(種)となる基礎技術しか生み出せなかった。照明などで最終的にイノベーションを起こしたのは企業です。最初はパソコンやテレビの画質をもっときれいにしたいという思いでした。それがあまりにも難しかったので、青色LEDのベースとなる窒化ガリウムの結晶を作り出す研究に打ち込むようになり、次第にシーズを生み出すのが目的になってしまいました。もっとビジネス感覚が必要だったと思います。


天野浩の経歴・略歴

天野浩、あまの・ひろし。日本の電子工学者、工学博士。ノーベル物理学賞受賞者。静岡県出身。名古屋大学工学部電子工学科卒業、名古屋大学大学院博士課程修了後、名古屋大学工学部助手、名城大学理工学部講師、同大学教授、名古屋大学大学院工学研究科教授などを務めた。赤崎勇、中村修二とともにノーベル物理学賞を受賞。