大崎洋(大﨑洋)の名言

大崎洋(大﨑洋)のプロフィール

大﨑洋、おおさき・ひろし。日本の経営者、プロデューサー。吉本興業社長。大阪出身。関西大学社会学部卒業後、吉本興業に入社。東京事務所(後の東京支社)勤務、大阪の吉本総合芸能学院(NSC)開校担当社員、株式会社ファンダンゴ取締役、吉本興業取締役、株式会社アール・アンド・シー取締役、株式会社有明スタジオ取締役、吉本興業取締役副社長などを経て、吉本興業社長に就任。

大崎洋(大﨑洋)の名言 一覧

これから会社を動かすのは、若い人たちや。


本業から遠いものをやっても、当たる確率は低いから、事業を水平に展開していかなあかんねん。


本来努力の嫌いな自分が、どうしてやる気を出せたのかと言えば、タレントたちが頼ってくれたから。「自分を頼ってくれる人に応えたい」という気持ちは、僕にとっての何よりのモチベーションでした。


ひとつ自信をもって言えることがあるのですが、質はともかく、量で言えばどの社員にも負けないくらい仕事をしてきました。


自分の力で根を伸ばして、自分の力で水を吸って、自分のハッパで光合成をして、自分の力で害虫と戦う。そういう農作物の方が強いし、美味しい。野菜がそうであるならば、人間も同じではないかと。


部下に対してジェラシーみたいなものは、持ったらいかんと思います。たとえば優秀な部下と一緒にテレビ局に挨拶などに行って、相手があんまり部下のことばっかり褒めると、「社長の俺はどうなん?」とチラッと思うじゃないですか。でもそんなとき、「本当に立派な部下が育ってくれて嬉しい」と素直に思えなかったら、下の人間の足を引っ張るような上司になってしまう。これは、個人としても組織としても不幸なことだと思います。


うちに所属しているタレントさんが本気か冗談かわかりませんが、「会社が何もしてくれないから、僕は自分一人で売れた」なんて言っているのをよく耳にすることがあります。それぐらいの根性がないと、芸能界では生きていけません。荒れた土地に自力で根を生やした人間は足腰が強いわけだし、自分がつらい思いをした分、人のつらさもわかる人間になるわけです。吉本の人材教育は、タレントも社員もそっちの方に放り込んでいるんだと思います。


組織が固まらなければ、アイデアは泉のように湧いてきます。吉本ってなんか変わった会社やなー、わけわからんなー、外からは何やってるのかわからんかったけど、中に入ったらますますわからんなー(笑)。そういうフニャっとしたアメーバみたいな組織のまま、官僚的にならない程度のいいさじ加減で時代の空気を上手く吸っていれば、自然に面白いアイデアが湧いてくると思います。


吉本興業はやはりポップ・カルチャーの会社ですから、タレントさん、芸人さんと社員の間の信頼関係をベースにして、大衆に、マスに奉仕する会社です。これだけは、どんなに時代が変わっても変えてはいけないことだと思っています。


お笑いやエンターテインメントの世界なんて、何が当たるかわからないじゃないですか。うちの財務の人間や公認会計士は、「こんな映画当たらん」とか平然と言いますが、つくってる側からすればバクチと一緒で、やってみなくちゃわからない。もちろん事業としての健全性を保つには、管理部門とのせめぎ合いは必要なんだけど、これだけ変化の激しい時代に、絶対当たるコンテンツなんてあり得ません。やってみなくちゃわからない。


毎年、東京と大阪で新年の総会を開くのですが、去年までは「変わるものと変わらないものを考えましょう」なんて話をしていました。今年の話は「変化を楽しみましょう」です。これだけ新しいメディアが次々と出てきていよいよ勝負の年になるけれど、変化を恐れるのではなく、楽しんでしまおうと。


僕がぽつんと言ったことをみんなでワーっとやってくれることもあるし、反対に何かの会議か何かから自然発生的に生まれてくる企画もある。いわゆるトップダウン、ボトムアップですわ。そういう二つの方向が、上手い具合にバランスのとれているのが一番強い組織なんじゃないかと思います。


こういう、業際というか、業界と業界の境目がなくなりつつあるような時代ですから、きちんと線を引こうとするのではなく、むしろいろんなものを放り込んで、雑多なものが竜巻のようにこんがらがりながら昇っていくイメージ。そういうものが、企業にしろ、組織にしろ、劇場にしろ、映画祭のようなイベントにしろ、場の在り方として一番いいのだと思います。そういう場から、楽しくて、面白くて、いままで想像もできなかった新しいものが生まれてくるんです。


「場」づくりで大切なのは、場が整理されてきたら、異質なものを放り込むことです。異質なものというと語弊があるかもしれませんが、整理整頓されすぎになってきたら、何か新しいものを放り込む。そうすることで、場は活性化するのだと思います。


才能のある人に来てもらって、才能のある人たちが自主的に伸び伸びと活動できる場を、ハード、ソフト両面からつくっていくということに尽きると思います。


吉本の一員という意識は持っていてほしいけど、仕事をする時は、「アンチ吉本」の発想を持つことも大事よ。そうじゃないと、これだけ人が多いと埋もれてしまうし、会社も同じような考え方の人ばかりでは続かない。「いつでも辞めてやる」という気持ちで仕事をする社員が増えていけば会社も強くなっていくと思うよ。


社員時代は、「いつ辞めたろか」ってよく思ってたよ。そのくらいの気持ちがないとあかんと思うで。タレントもそうやで。「俺の才能に比べたら、吉本がナンボのもんじゃ!」くらいの気持ちがないとあかん。


組織を飛び出さなくてもできることって、たくさんあるやん。例えば子会社を作って、吉本とつながっている強みを生かすこともできるやろ? だから社員にもタレントにも、会社をうまく使ってほしいと思ってる。


できる部下にジェラシーは感じるよ。でも、そこは自制して、なるべく感じないようにしてる。そうしないと、いつまでも社長の地位にしがみつこうとするし、それが会社をダメにしていくからね。常に、いい提案は潰さずに、すくい上げようと心がけてるよ。


社長になった直後は「思いつき」をつぶやくことで、みんなに動いてもらったけど、最近はそれもしないようにしているよ。最終的には、何も言わなくても自分たちで何をすべきか考えられるようになることが理想やからね。


社長が「ええやん」言うたら、みんな仕方なく「いいですね」って言うやんか。そしたら「じゃあやって」って返せば、やらざるを得ない。そこで、俺が何もせんかったら、どうしたらできるか、社員も自分たちで考えるやろ? やったことのないイベントを手探りで実現させることを通して、自分で考えて行動できるようにしたいねん。俺がやりすぎたら、あかんのよ。そもそも社員が増えて、一人ひとりの名前と顔もよう覚えられへんから「どの部署の誰に何をやらすか」までは手が回らん。


吉本興業は俺が作った会社じゃない。歴代の社長が必死に切り盛りして100年続いてきたわけや。俺の代で消すわけにはいかん。いい形で次の人に引き継ぐ責任がある。だから、社長になって真っ先に考えたのは次の100年に向けて何をすべきか。


いまの自分の居場所が正しいのかわからない、と迷う人もいるでしょう。しかし、誰もが「自分はこの仕事が天職だ」と思っているわけではなく、「この仕事で絶対成功したい」などと最初から明確な目標があるわけではありません。僕みたいに、何となく頑張っていたら社長になっていたという人だっている。焦らずにチャレンジを続けて欲しいと思います。


何の巡り合わせか、社長になってしまいましたけれど、僕は決して優秀な成績で吉本に入ったわけではありません。むしろ、会社からは戦力外と思われていたのではないでしょうか。何しろ、人と競争することが大嫌い。仕事のモチベーションといえば、「いかに競争を避けるか」ということでした。


いろいろ考えた末に、僕、ここ3年くらい前から新入社員の面接に出ないことにしたんです。採用が決まってから、紹介してくれと。最近社員から相談を受けたり、悩みを聞いたりしていて、「じゃあ、君はどう思うんだね」とか逆に質問するじゃないですか。そうすると、僕が用意していた答えよりもずっといい答えが返ってくるわけです。しかも10個あったら7つから8つは、向こうの方が優れている。これはもう、俺の出る幕はない。黙っといた方がいいと思って。もう、悲しいような嬉しいような(笑)。


対象との距離感を上手くとれる知性……とまではいいませんが、この業界で働いていく人にとって重要なポイントはそこら辺りだと思います。


「挨拶をしよう」ぐらいはきちんとやりたいと思っています。おはようございますとか、ありがとうございますは、ちゃんと言おうよと。そういう意識は社内で共有できていると思います。ただ、こちらから「挨拶しろ」とも言えないんで、顔があったら「おはよう」とか、言うようにしています。


芸人さんも社員も、老いも若きも一緒になって、こういう場でコミュニケーションを深めることはとても意味のあることだと思います。若い社員は大ベテランの芸人さんのたたずみ具合やら、無言の背中やらを見るだけで、ドキドキしながら吸収するものがあると思います。


大崎洋(大﨑洋)の経歴・略歴

大﨑洋、おおさき・ひろし。日本の経営者、プロデューサー。吉本興業社長。大阪出身。関西大学社会学部卒業後、吉本興業に入社。東京事務所(後の東京支社)勤務、大阪の吉本総合芸能学院(NSC)開校担当社員、株式会社ファンダンゴ取締役、吉本興業取締役、株式会社アール・アンド・シー取締役、株式会社有明スタジオ取締役、吉本興業取締役副社長などを経て、吉本興業社長に就任。

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