大坪清の名言

大坪清のプロフィール

大坪清、おおつぼ・きよし。日本の経営者。段ボールなどで有名なレンゴーの社長・会長。大阪出身。神戸大学経済学部卒業後、住友商事に入社。同社傘下の製紙工場に出向し、紙パルプ部門を歩む。住友商事で取締役、常務、副社長などを務めたのち、レンゴーに移り、社長に就任。そのほか、全国段ボール工業組合連合会理事長、関西生産性本部会長なども務めた経営者。

大坪清の名言 一覧

当社も「働き方改革宣言」を行った。いまだに存在する働き方に対する固定観念を、根っこのところから変えていこうというのが働き方改革宣言の目的である。


現場にこそ真理がある。それぞれの現場を熟知した民間の我々こそが、新しいイノベーションの風を起こしていく主役だ。


仕事は厳しく、人生は愉快に。


未来は自分の意思で変えられる。


「現場にこそ真理がある」。これは製造業の経営を担う私の信念である。


日本製は優秀なのだから黙っていても売れるということではなく、相手国のニーズにきめ細かく貪欲に対処していく気持ちが必要。


現場の基本は何よりもまず安全であり、それを支えているのは、他でもないそこで働く従業員であり、その心のありようが密接にかかわっている。


価格体系の在り方は、資本・労働・租税・社会貢献までトータルに含めた「フルコスト主義」で考えるべき。


トップメーカーの責務として、自らイノベーションの風を起こし、世界にその心意気を示すとともに、新たな需要を開拓したい。


今後、生産年齢人口が決定的に減少していくわが国においては、イノベーションを通じた生産性の向上以外に発展の道はない。


会計の話として語ると面白くもなんともないのですが、エピソードとして頭に入ると血が通った知恵になる。


ものづくりだけでは真の生産性向上にはならない。技術革新とともに、人の働き方、心のありようまでがかかわる全要素生産性の向上が必要なのであり、まさに働き方改革が求められるゆえんである。それは「心が通った生産性の向上」と言い換えてもいい。


お金と強い意志を持って、時間管理を重視し、モノを大切にし、そしてなんといっても人間を大切にしながら真心を込めて事業経営をしなければならないというのが「きんとま」哲学の原点です。これを社員に徹底して浸透させるようにしています。
【覚書き|「きんとま」とは、創業者井上貞治郎氏の造語。「きん」は「お金」と「金属のような硬い意志」、「ま」は「真心」と「間」を意味している】


派遣社員の正社員化で、何より現場の人間同士の意思の疎通がよくなりました。それと当社では「6S」と称して、整理、整頓、清潔、清掃、躾、作法を徹底してやらせていますが、こちらも目に見えてよくなっています。やはり日々のちょっとしたケアがロス率に関わっているのです。


ロス率(不良品率)の改善というのは価格設定に、まして業績に非常に反映されます。2月に派遣社員の正社員化を発表して以降、ロス率が目に見えて改善しています。想定外というより想定以上のいい結果が出ています。


これまで請負や派遣社員を使ってきたのはやはりコストを抑えるためです。1000人強の派遣社員をこの際どうするのかという議論の中で、今後も派遣社員として使い続けていくのであれば、従来と何も変わりません。会社にとって本当に必要な人間であれば、レンゴーで働く人間は全員正社員にしようと決めたのです。結果としては大成功しました。


経済は土地と資本と労働力を使って、対価である商品サービスをつくりだすというのが大前提です。なかでも労働は一番神聖なものです。派遣という変動費でカバーする以上、商品化していることと同じなのです。株主への配当を削ってでも、労働は守ったほうがよいというのが私の考え方です。
【覚書き|派遣社員を正社員化した理由について語った言葉】


希望とは、与えられるものではなく、いろいろなことを学びつつ、成長し変わっていく新たな自分を発見することだ。そのためには、理想を胸にいつまでも若々しい感性を持ち、何事からも学びとろうという姿勢が大事だ。


人の一生は出会いの連続であり、縁の積み重ねである。思いもよらない人や書物、出来事との出会いが人生を豊かにしてくれる。時として理想とする方向や、希望とは多少違うこともあるかもしれない。しかし、その時々を一生懸命生きることが大切だ。


華やかな海外での活躍を夢見て商社に入社したのだが、言い渡された辞令は出資先の製紙会社へのいきなりの出向だった。尼崎にある製紙工場の、今思えば3Kそのものの現場で、創業社長から3年間製紙のイロハと工場経営をみっちりと仕込まれた。お陰で、「真理は現場にある」ということを、身をもって学ぶことができた。


私はグループも含め全国に100以上ある工場をいろいろと理由を見つけては回っている。本社のある事務所でも毎朝必ず現場を歩く。五感を総動員して現場の空気を感じ取るためだが、やはり現場を知らなければ、製造業の本当の経営はできない。


レンゴーでは、年に一度、各職場の最前線で働いている諸君が、現場の知恵を競い合う小集団・改善活動発表大会を開く。機械の操作はもちろん、営業、開発、事務などあらゆる職場で日々肌身で感じる微妙な感覚や経験を生かし、細かい改善を積み重ねた成果を競い合う。私も全国から選抜された各グループの発表に耳を傾けると共に、疑問点は容赦なく質問攻めにする。なぜその作業をするのか、その仕事の本質は何かについて現場の一人ひとりがとことん勉強し、そして協力し合いながら専門知識を深め真剣に考えることで、知識や技術の伝承もでき、現場の真理にも一歩近づくことができる。


当社の属する業界でも言行不一致の取引が横行しており、海外の同業者から見れば理解され難いビジネスモデルとなっている。今、当社が大きな代償を払ってでも業界の正常化に取り組まなければならないと努力しているところだ。


本当の意味での日本再生に向けて、我々民間の一人ひとりが何ができるかを真剣に考え、自立と自律の精神で矜持を持ち、自らできることを率先垂範して企業業績の向上、国富の向上に努力していかなければならない。


段ボールは100年前も今も、その基本的な構造は全く変わっていない。JISに規定される規格も3つしかない。それで十分ニーズに対応できていたし、皆変える必要はないと思い込んでいたからだが、消費の多様化、高度化、物流の発達、環境意識の高まりなど、世の中は刻々と変化しており、段ボールもそれに合わせて進化しなくてはいけない。


製紙、段ボール、紙器、軟包装、重包装、海外の6つのコア事業を中心に展開しています。創業者である井上は段ボール一筋でしたが、段ボールによる包装は、一番外側の包装です。しかし、お客様の多くはもっと多様な包装を求めています。ならば当社でできることは、どんどんやっていこうということです。


生産性の向上や効率の追求を目指す場合、資本の増強、労働力の増強、土地の拡大とやっていっても簡単には成功しません。すべての要素を複合的に変えていかないとうまくいかない。


働き方改革を進めようとする場合、ネックになるのがわが国の誇る「ジャストインタイム」である。これまでは優れた生産システムとして機能してきたが、働き方改革を本気で進めようと思えば、その一方で、「リードタイム」の考え方を導入する必要がある。すなわち、「ジャストインタイムwithリードタイム」として、部分最適ではなく社会全体の全体最適を考えることが重要となる。


働き方改革とはマネジメント改革でもある。さらに抜本的な意識改革にはワークスタイルそのものの改革が欠かせない。結果として、誰もが等しくキャリアを形成できるようになれば、モチベーションも上がり企業の活力と成長にもつながっていく。それこそがまさに全要素生産性向上の核心でもある。


工場に行くときは、実は外を見ています。社長、会長が工場に来ると言えば、みんな工場内はキレイにしますが、いくら工場内をキレイにしても、外にある段ボールの断裁くずを処理する機械に不備があれば、工場は止まってしまいます。受電設備がちゃんと整備されていないと工場が動かなくなるし、排水だってきちんとしていないといけない。こういったところに工場の価値があります。


段ボールの生産で15%の廃棄があるとして、これを10%にできれば大きなインパクトがあります。しかし、実現するには、全要素生産性、トータルファクタープロダクティビティで考えていかないと実現できません。そうしていくと、生産性が上がる、ロスも減る、結果として労働時間も減っていくということが起きる。今話題の働き方改革も、全要素生産性で考えないとうまくいかないでしょうね。


私が入社した当時の住友商事は、鉄鋼に強いと評判の商社でした。そこに入社してすぐに、「会社の中で一番弱い部門に配属してくれ」と言ったんです。それができたばかりの紙・パルプ部門でした。当時の上司たちには、「なんて生意気なヤツだ」と思ったと後で言われましたね。でも、できあがったところには既に実績を挙げている人もいるし、外部からの横槍も多そうだと感じたものですから。


段ボールをはじめとする紙による包装は、物流、ひいては経済活動を支える大切な資材です。しかし、やはり包装する中身の商品の方に注目が集まり、包装材は副資材などと呼ばれてしまう。それではいけないと、長い時間をかけて取引先の皆様にもご理解いただけるように努力してきました。業界内部でも自虐的に考える向きが多いのですが、業界そのものの価値を高めなければいけないと考えています。


世の中がその姿を刻々と変える中で、勇気をもって変化に立ち向かう年にしたいと思う。幸い日本経済は、世界的な経済の好調と安定した政治体制に支えられ本格的に強さを発揮しつつある。正社員の有効求人倍率が過去最高を更新する中で、働き方改革に本気で取り組まない企業は、恐らく生き残ってはいけないだろう。この好機を生かし、働き方改革を大きく前進させる年にしたい。


これまで男性は育児を理由に長く職場を離れていいのかと、ためらう人が多かった。数年前から子供か生まれた男性社員とその上司には、育児休業取得を奨励する手紙を送っている。そんなささいなことでも効果は大きく、思い切って子育てに取り組む社員は徐々に増加してい。育児の大変さを身をもって理解することで、女性の苦労も分かり、家族の絆も深まる。そして、今度は自分が職場でサポートする側になる好循環が生まれる。働き方改革宣言を契機として男女を問わず育児休業が取りやすく、子育てに躊躇しないという風土が根付くことを期待している。


店舗を持たない通販の場合、段ボール箱そのものがまさに店舗であり、ブランドイメージの重要な発信拠点となる。段ボール箱は印刷面が大きいためメディアとしての機能も高く、いろいろな形状への加工も容易である。届けられたときの歓びや驚きといった感性を刺激する印刷デザインや箱の形態、さらに、簡単に解体できるなどリサイクルのしやすさは、ブランドの価値を高めるコミュニケーションツールとしての役割も果たしている。


大坪清の経歴・略歴

大坪清、おおつぼ・きよし。日本の経営者。段ボールなどで有名なレンゴーの社長・会長。大阪出身。神戸大学経済学部卒業後、住友商事に入社。同社傘下の製紙工場に出向し、紙パルプ部門を歩む。住友商事で取締役、常務、副社長などを務めたのち、レンゴーに移り、社長に就任。そのほか、全国段ボール工業組合連合会理事長、関西生産性本部会長なども務めた経営者。

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