大友啓史の名言

大友啓史のプロフィール

大友啓史、おおとも・けいし。日本の映画監督、演出家。岩手県出身。慶應義塾大学法学部卒業、南カリフォルニア大学留学。NHKに入局。様々な番組を担当したのち、ドラマ番組局に異動。NHK連続テレビ小説、大河ドラマなどの演出を経て『ハゲタカ』で映画監督デビュー。その後、独立し大友啓史事務所を設立。イタリア賞シリーズドラマ部門、文化庁芸術祭優秀賞、東京ドラマアウォード優秀賞、放送文化基金賞個人賞を受賞。

大友啓史の名言 一覧

「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので、人間は時に、想像を超える行動を取るんです。世の中、こんなにうまく話が進むはずがないと思い返して、脚本を書き直すこともしばしばあります。


充実した毎日を送ってください。それがすべて芝居につながっていくし、一生の助けになるから。


プロとは、孤独を引き受けて、自分で自分の人生を切り拓いていかなければならないもの。


僕の場合、良い作品を作るという目的はもちろんですが、それと同時に、良い作品へと向かうプロセスを楽しむことに興味があるのだと思う。


本との出会いは、まさに一期一会。書店をぶらぶらして、面白そうな本は購入します。買ってから3年ほど読まない本もありますが、必ずいつか手に取る。だから、読みたいと思った時に、その本の在りかがすぐに分かることが大事。


日々の仕事が忙しく、時間に追われている時ほど本を読んでしまう。ある種の逃避かもしれないけれど、僕には必要な時間なんです。


発想のベースは、スタッフやキャストを自分の思いどおりに動かすのではなく、細かい指示を出さずに、どう主体的に動いてもらうのか、ということに尽きる。たとえば、カメラマンには「好きなように撮ってください」と伝えます。皆、プロなので、僕が期待していたよりも良い仕事をしてくれると信じていますから。


思いどおりに作ったからといって、良い映画になるとは限らない。撮影中に予想外の雨が降ってきたために、もともと持っていたものよりももっと良いアイデアが生まれた、というような経験を重ねてきていますから。


監督とスタッフやキャストは、ヒエラルキーの関係にあるわけではない。それぞれがプロで、役割が違うだけです。彼らの提案にはできるだけ耳を傾け、常に優れたアイデアを求め続ける。それが僕にとって大切。


映画制作といえば撮影をイメージする人が多いでしょうが、脚本を書いたり、予算やスケジュールを決めたり、ロケハンをしたりといった、撮影に入る前の準備のほうが重要なんです。準備をきちんとしておけば、撮影に入ってから現場が自然と動くようになり、より仕事に集中できますから。


思いついたアイデアはiPhoneのメモ帳アプリに打ち込んでいます。電車やタクシーの中で、演出やキャスティングのアイデアがよく浮かぶんです。ノートを出すのは面倒だけど、携帯ならいつも手に持っている。それで書き始めたのがきっかけです。


スタッフやキャストに提案を促すには、結論を言わないこと、決めないこと。もちろん「こうしたいな」というプランはあるのですが、それを言ってしまうと、皆、考えることをやめ、中には媚びる人も現われます。「大友さんはこういうのが好きだから」という判断をするようになるんですよ。もちろん、監督の意図に沿ってもらうことも重要ですが、それだけでは強い表現にはならない。だから、簡単に手の内を明かさないことも重要。


デジタルメモの利点はアイデアを客観視できること。手書きの文字にはどうしても「我」が入ってしまうんですよ。夜中のラブレターと一緒で、客観的に読もうとしても難しい。でも、iPhoneのフォントに置き換えると、一定の距離を置ける。思い入れを持って書いたことでもiPhoneで読んだ途端、「何でこんなことにこだわってんの?」と思えたりする。自分が面白いと思ったことが、本当に面白いのか、冷静に判断したい時、デジタル化は有効。僕にとって、iPhoneはいわば思考の冷却装置のようなものなんです。


大友啓史の経歴・略歴

大友啓史、おおとも・けいし。日本の映画監督、演出家。岩手県出身。慶應義塾大学法学部卒業、南カリフォルニア大学留学。NHKに入局。様々な番組を担当したのち、ドラマ番組局に異動。NHK連続テレビ小説、大河ドラマなどの演出を経て『ハゲタカ』で映画監督デビュー。その後、独立し大友啓史事務所を設立。イタリア賞シリーズドラマ部門、文化庁芸術祭優秀賞、東京ドラマアウォード優秀賞、放送文化基金賞個人賞を受賞。

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