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土井健資の名言

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土井健資のプロフィール

土井健資、どい・けんすけ。日本の経営者。「土井志ば漬本舗」社長。京都府出身。京都学園大学経営学部卒業後、土井志ば漬本舗に入社。取締役営業本部次長、専務、副社長などを経て社長に就任。また、京都青年会議所理事長、京都府物産協会理事、京都市観光大使などを務めた。

土井健資の名言 一覧

経営理念や想いを共有するために心がけていることは、社内の絆を深めることですね。そのために、業務においては私自身も現場に入り、社員たちとともに汗をかいて働く機会をつくるようにしています。


どのご縁も分け隔てなく大事にすることによって、社内の絆は確実に強くなります。そして、理念も浸透していくはずです。


一歩一歩の積み重ねが暖簾(のれん)を守り、会社の歴史をつくっていく。


現場に身を置くことで、社員と心を通わすことができるばかりか、見過ごしていた問題点が見えて適切な改善指導にもつながります。ですから、今でもよく厨房に立って、だし巻きを焼いたりしているんですよ(笑)。


新しい商品や事業に挑戦するにあたっては、自分たちが歩んできたストーリー性をしっかり持たせて、「らしさ」のあるコンセプトを軸に据えることが極めて重要です。逆にそれさえできていれば、どんな新奇なものでも、どんどん取り入れていったらいいと思っています。


一年ごとに高い目標を立てて、一つずつじっくりと進めている状況です。今年は「もう一歩先を目指して」と銘打ち、ものづくり、人づくり、組織づくりにおいて、それぞれ具体的な課題を掲げて取り組んでおります。高い志を持って精一杯努力する中で、みんなが成長していくことを願っています。


年に一回の社員旅行も大事なイベントです。毎回、大宴会を開いて、全員がおおいに語り合います。弊社の宴会では、乾杯したら、まず上の立場の者がみんなに注いでまわるんです。そういったコミュニケーションも、間接的に理念の共有に役立っているのではないでしょうか。


社内に「私の声」という箱を設けて、仕事に関する意見からプライベートの相談まで、どんなことでも投函してもらい、社員の気持ちに寄り添えるよう努めています。箱の鍵は私しか持っていませんので、投函内容を他の人に知られることはありません。投函した社員とじっくりと話し合って、一緒に問題解決を図っています。


業務以外のところでも社員たちと心を通わす機会を設けています。週初めの朝礼では、その週に誕生日を迎える人に、私からのメッセージカードを図書カードとともに手渡しで贈っているのですが、そういうちょっとした心の交流でも、社員たちは「社長が自分のことを見ている」と実感してくれているようです。


事業というのは、常に大局を見て経営判断をしていかなければなりません。自分の代で何をすべきか、業界や地域社会のありようがどうなっていて、その中のどこにいるのか。常に感覚を研ぎ澄まして、時流と位置を読む。それが経営者にとって最も重要な役割です。時流と位置が正しくつかめれば、会社が間違った方向に進むことはありません。その上で、「温故一新」の精神をもって、課題を一つずつクリアしていけばいいのです。


事業を受け継ぐ上で大切なことの一つは、自分の描くビジョンを温めて、来るべき時機を待つということでしょうか。私は入社してから3年間、東京の三越デパートでの販売を務めました。「外の飯を食べる」という意味ではとてもいい経験になりましたが、大きな企業で最先端の合理的な組織運営を目の当たりにしたあとで、いざ自社に戻ると、「直したいところ」ばかり目についてしまうのです。「こんなやり方ではいけない」「こんな古臭いことをやっていては取り残される」という否定の気持ちが強くなるものの、まだ自分で改革できるだけの力はありません。そのため、気持ちばかり焦る時期がありました。ですが、父が早くに亡くなって叔父が跡を継ぐことになったので、私は焦る気持ちを抑えてあちこちの現場で経験を積みながら、自分のビジョンを温めることに専念しました。その後十年を経て社長に就任してから、少しずつ自分のビジョンを実践に移してきたというわけです。


業界でのお付き合いという意味では、京漬物の製造業者が集まって結成された「京都府漬物協同組合」もあります。こちらでも、やはりお互いに本音で意見を言い合える関係が築かれており、漬物業界全体のレベルアップにつながっていると思います。漬物製造業者同士、お互いに手の内を知っているだけに、恥ずかしいことはできません。切磋琢磨して品質を高め合っていく意識が共有されています。


「京名物 百味會」は、現在約70の老舗が参加されていますね。京都の食品業界の各分野を代表する名立たる老舗で構成され、新規加入は認められていないわけですから、それだけに会員である以上、本物を追求し続けていく重大な使命を課せられているといえます。五年に一度「百味展」というイベントを催して、各自の代表商品を展示する機会を設けていますが、これはある意味、各々の志を確かめ合う場であるといえるでしょう。もしも京名物の老舗としての道から外れたようなものをつくったら、他の会員からお叱りを受けます。老舗同士お互いに言うべきことを言い合って、高め合っていくという意識があるからです。


人とのかかわりにおいて、私がいつも心がけているのは、「ご縁を大切にして、守り続けていく」という姿勢です。社員としてご縁が結ばれた人とは、たとえ何かトラブルや事故があったとしても、絶対にこちらからそのご縁を切ることはありません。私のその考えが伝わってなのかはわかりませんが、嬉しいことに社員の子や孫にあたる人が新たに社員として入ってきてくれたり、また、小学生の時に弊社を見学して、「将来、土井志ば漬本舗で働きたい」と手紙に書いてくれた人が、本当に就職してくれたりして、ご縁がより深まっているように感じます。


当社の社是は、「ものづくり」「人づくり」「組織づくり」各5項目の計15項目で構成されています。社是と経営理念は毎日の朝礼で全社員が唱和し、心にしっかりと刻み込んでいます。これらの言葉には、社員たちにものづくりの心を磨き続けてほしい、全員が調和して成長してほしい、組織として正しく行動し、働く喜びを感じてほしいという私の想いが込められているのです。


弊社には、創業者の曾祖父や二代目社長の祖父が教えを書き記した古い冊子が伝わっています。曾祖父は明治34年(1901年)に「志ば漬」の製造と食品小売業を始めたわけですが、その冊子に創業期の苦労や家内工業ならではのノウハウなどを書き遺してくれました。祖父は、戦後、法人化するなど店を発展させましたが、「力以上のことをしてはいけない」といった商売上の教えを遣してくれていて、今も私どもの伝統として守り続けています。


少子高齢化が進むにつれて漬物を食べる人口も着実に減っていくので、「若い人たちに漬物をどうやって食べていただくか」というのが、これからの一つの大きなテーマです。食べ方のご提案をしていきたいと思い、常に改良して新しい商品をお出ししています。店舗でお客様が喜んで食べておられる姿を実際に目にすると、本当に嬉しくなりますね。


土井健資の経歴・略歴

土井健資、どい・けんすけ。日本の経営者。「土井志ば漬本舗」社長。京都府出身。京都学園大学経営学部卒業後、土井志ば漬本舗に入社。取締役営業本部次長、専務、副社長などを経て社長に就任。また、京都青年会議所理事長、京都府物産協会理事、京都市観光大使などを務めた。

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