喜多川泰の名言

喜多川泰のプロフィール

喜多川泰、きたがわ・やすし。日本の作家。東京都生まれ、愛媛県育ち。東京学芸大学卒業後、塾講師、塾経営者などを経て『賢者の書』で作家デビュー。『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が映画化された。

喜多川泰の名言 一覧

僕の本が答えたというつもりはなくて、人によって答えは違っていいんです。大人でさえも自分の答えに確信を持つことは難しいですから、物事にはいろんな見方、考え方があることを伝えたかった。

子供って、大人が思っている以上に強いんですよ。親が先回りすると、子供の伸びしろがなくなってしまうんですね。親の器のなかに閉じ込めようとすればするほど、子供は生きづらくなります。講演会ではいつも親御さんたちに「大丈夫ですから、信じてあげてください」と言い続けているんです。

子供というのは、好きな子が希望している学校を目指して急に猛勉強をはじめたり、失敗することで強くなることもあるので、その成長のきっかけを邪魔してほしくないんですね。人は自分が痛みを経験することで他人に寄り添うやさしさを知るので。

勉強だけはやっぱりしてほしいし、好きになってほしいんですね。それはいい成績をとるためではなく、自分を磨いて強くなってほしいから。そのために勉強を楽しめる人は幸せになれると僕は信じているのです。

僕が子供の頃は、周りの大人たちが「お前たちの時代はいいぞ」と言ってくれたんですよね。戦争経験者も多くて、僕の両親も戦争中に生まれた世代なので、「これから日本はもっといい時代になるから、自分がやりたいことをやって生きていくんだぞ」みたいなことを言ってくれた。そういう刷り込みのおかげで、自分の人生もなんとかなるだろうと前向きな気持ちになれたんです。

いろんなことで思い悩んでいる中学生に、「こういう考え方もあるんだ!」と気づいてほしいという気持ちで書きました。もちろん親の世代にも読んでほしいので、子供を信じて待つことを実践している隼人の母親や、口下手で息子との会話が少なくても他人の目など気にせず自分がやりたいことを貫いている父親の言動に、伝えたいメッセージを投影しました。でも、「なんで勉強しなくちゃいけないの?」といったような誰もがぶつかる永遠のテーマに、自分で答えを出せない子がこの作品を読んだとき、未来が明るく見えるといいなと。

自分が結婚して子供が生まれてみると、「これからの時代は大変だから子供はかわいそう」「こんな時代に、どうやって育てていくの?」と言われることがあって、この子と同世代の子はみんなこんな風に言われて育っちゃうんだろうな、と。でもそれって大人の勝手な思い込みで、子供の未来に対する想像力の欠如なんですよね。ですから、夢や希望に向かって生きていく子供たちのためにも、大人のそういった思い込みを変えていかなければいけないという危機感がありました。

塾の講師時代に感じていたのは、子供たちは昔も今もあまり変わっていないのに、子供を取り巻く環境や周りの大人の接し方がすごく変わってきたということです。そこで、子供たちに伝えたいことを伝えるのはもちろん大切だけれど、まず保護者の方に伝えていかなければ子供も変わらないだろうと、15年前ぐらいに思ったのがきっかけでした。

喜多川泰の経歴・略歴

喜多川泰、きたがわ・やすし。日本の作家。東京都生まれ、愛媛県育ち。東京学芸大学卒業後、塾講師、塾経営者などを経て『賢者の書』で作家デビュー。『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が映画化された。

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