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和田秀樹の名言

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和田秀樹のプロフィール

和田秀樹、わだ・ひでき。精神科医、臨床心理士、カウンセラー、作家、評論家、受験アドバイザー、学習塾経営、映画監督など多方面で活躍した。大阪出身。東京大学医学部卒。『大人のための勉強法』『数学で考えれば仕事がうまくいく』『40歳から何をどう勉強するか』『大人のための試験に合格する法』ほか多数の著作を執筆。

和田秀樹の名言 一覧

たいていの人は株式投資でも不動産投資でも底値になるのを待ちますよね? それが大間違いなんです。底値を見極めるなんて、プロでも難しいんだから、自分はどうすべきかを判断する力をつけるべきなんですよ。


あまり深く考えずに、印象だけで損か得かを判断する人が多い。真剣に比べてみたら、最初に抱いていたイメージと違うケースはよくあるもの。印象だけで損得を判断しない習慣は大事なこと。


仕事の分野でも、二足のわらじを履く時代になりつつある。時代が過渡期に来ているからこれは当然だと思う。サラリーマンの副業を認める企業も出てきているし、世の中で活躍している人たちを見ても二足のわらじを履いた人が少しずつ増えてきている。もはや何かをやるために今やっていることを捨てる必要はまったくない時代なのだ。上手に二足も三足もわらじを履いた方が、人生は豊かになる。


説得力を上げる重要なポイントは「共感」を得ること。説得力のない人は、相手の共感を得られていない。言葉巧みに上手く演説なんてできなくても、一生懸命で誠実な姿勢が伝われば、話に共感できる。


簡単に目標を諦めなくていい。目標の達成法はひとつじゃない。こうしたいと思ったときに、まずどんなルートがあるか検討すべき。いい意味で「抜け道」もある。


チャンスがないと嘆く人が多いけど、機会は何年かに1度は訪れるものです。でも、準備をしてなければせっかくのチャンスに対応できない。


最初に決めた予定に振り回される必要はない。実行過程で、様々な想定外の要因が出て、修正するほうが当たり前。


優秀な人ほど、朝令暮改や変節ができる。ダメな人ほどいままでやってきたこと、言ってきたことに縛られて沈んでいく。


企業も個人も、与えられている資源と時間は限られています。だからこそ上手にやめて、選択と集中を心がけないと、生き残れない。


ムリやり、周りに合わせた能力を持っても差をつけにくい。ほかの人と違う取り柄を持てば市場価値は上がる。人がマネしにくいスキルのほうが高く評価され、長続きする。


自分の能力を人と同じ基準で競っているうちは芽が出ない。他人が決めた尺度での勝ち負けで現状打破は難しい。現状を突破するのは、自分の尺度。


いい情報を持っている人ほど、情報を人に教えることを惜しまない。


情報に騙されない方法は2つ。「過去事例をチェックすること」「両論を見てバランスを取ること」。


ときに人脈を使って情報の真実を確かめることも重要。そのためには日頃から人脈づくりにお金と時間を惜しんではいけない。


物事はうまくいくか、失敗するかわからないからチャレンジなんです。絶対にうまくいくとしか考えないのは、自己満足でしかありません。


自分を活かすためには、努力が必要。そして、努力を続けるには、目標を設定したほうが伸びる。


一匹狼になることを恐れてはダメ。他人と同じでは下流から抜けられない。上流を目指すなら、どうすれば勝てるのかを考えて、人と違うやり方をすることから夢が広がる。


ビジネスを発想するときは、「こんなものがあったらいいのに」「こういうサービスがほしい」という、人間の欲望が出発点になる。


やる気を出すのに必要なのは、まず目標。目的地も決めずにただ走る続けるのはつらい。


頑張ることを放棄した時点で、あなたの未来はなくなる。


やる気や目標というのは、ある程度遊ばないと出てこないもの。だけど、最近ではその遊び方すらわからないビジネスマンが多い気がしますね。


スランプのときは得意な仕事で成果を出しましょう。野球選手も、スランプのときほど、絶好調時のフォームを思い出して、自信を取り戻すといいます。


デフレ期は発想を転換して、他の人がやっていないことをやらないとお金にならない。


ほかの人と同様に、ひたすら安さだけをありがたがっていては、いつまで経ってもヒットに繋がる発想は浮かばない。


お金持ちの強みは、トラブルに強いだけでなく、そこから学べることです。トラブルや失敗の経験をプラスにしていく。


トラブルを楽しんで次に生かすのがお金持ち。落ち込むだけで終わってしまうのが貧乏になる人。経験は次に活かさないと。


頭のいい人というのは、物事を予想できる人のこと。そうなるにはたくさん失敗しなければならない。


日頃から、あらゆるリスクを予測する訓練を積めば、トラブルの見積もり感覚は磨けます。小さなことから始めればいい。


心理学的には人は「相手の長所」を意識しやすいもの。だから、賢い人は、自分の長所を上手く見せる。いい面を見せることが成功のためのポイント。


人間は時間が多くあると思っているうちは、その使い方や効率を意識しにくい。


景気の悪いときはちょっとしたことで人に感謝されたり、喜ばれたりする。人間関係を築くには、不景気なときほどチャンス。


こんなご時世では儲からないと考える人と、だからこそ儲かると考える人がいる。それだけで決定的な差になってしまう。


旅行はビジネスのヒントになる。売れそうな商品が世界中にあふれている。


上司から見れば、完璧でつけ入るスキのない部下はかわいくない。ちょっと抜けたところがあるくらいでちょうどいい。


生活水準が上がったら堕落するなんてウソ。自分で上げた生活の水準を守るために稼ぐ努力を続けられるかの違いだけなんです。


私はまだまだやりたいことはあるし、やるつもりでいる。そのためには一匹狼を気取るべきではない。


各教科をまんべんなく勉強しなければならない学生と違い、社会人は自分の長所を伸ばすことに専念したほうがいい。社会で目立つのは長所が光る人だからです。


伸びる人というのは、どこか余裕がある。それは「逃げ場」があるということ。一つがダメになったからと言ってすべてがダメではない。仕事も人間関係も複数の世界と価値観を持っている。


人事は下の人たちの評価を非常に重視している。部下の評判が悪いとなると、管理能力や指導力に問題ありとされる。だから威張らないこと。


40歳以降、立場が上になっても伸びている人って基本的に腰が低い。自分に自信のある人ほど「頭をたれる」。自信のない人ほど地位や肩書を逆手に取って下に尊大に振る舞う。


結局は場数。仕事以外の様々な活動や集まりで旗振り役を買って出て、リーダー的な活動をしておくことも役に立つ。


「こういう視点もあるよ」と提示するための極論もいい。「それもありえるかも……」と考えることで想定パターンが広がる。


すぐに決断できる人、気の利いたコメントができる人が頭がいいように見えます。でも、多面的に熟考せず、一面的に断定するのは「単純認知」の世界。複雑化する社会では通用しません。


仮に最悪に感じる上司であっても、彼を見返すためにあなたが必死で頑張って自分の力が伸びたのなら、その人物は「悪い上司」ではないのかもしれません。


上司を分析して発見したポイントは、マネできるならドンドン取り入れればいい。その会社の中で、即評価に結びつくものであれば、周囲のあなたを見る目は変わってきます。


外交もビジネスも完全な予測など成り立たない部分では一緒。常に複数の選択肢を用意しておかなければならない。状況が変わったら打つ手がなくなるようなスタンスは極力避けるべき。


本来、運の総量に個人差はありません。しかし、運がいいと思える人は、前向きに小さなチャンスもモノにして結果的にツキが好転するのでしょう。


パワースポットに行ったからといって、劇的に仕事の成果が上がったり、人生が好転したりすることはないでしょう。大事なのは、そこに行くことによって気持ちがポジティブになれるかどうかということです。


敗者を救うシステムは、もう機能していません。だから受身ではいけません。自分で動かなければ、状況は変わらない。延々と悪循環をくり返すのがオチ。勝ち組との差は、さらに広がる一方です。そこで、まず考え方を変えましょう。


厳しい不況の時代です。でも、仕方ないとか、自分には無理だと諦めた瞬間から、ダメの悪循環が始まります。オレだってうまくいくかもしれないと思うことが大事。勝ち組と負け組を分ける差は、最初は小さな考え方の違いです。それが好循環と悪循環につながるのです。


いまの時代、ネットを始めとして情報が溢れすぎている。そんな環境で知恵を絞っても、新しい発想は生まれにくい。自分で考えているつもりでも独自性が出ない。必要以上に情報を入れないほうがいい。


日本が世界から見て特殊な国であってもいいはず。一律の規制から文化や技術を守る意味は大きい。外界を遮断したガラパゴスの環境は独特の価値を育む。


あなた自身が情報の発信者になりましょう。発信する立場になれば、情報の集め方や見せ方がわかる。簡単にはダマされないメディアリテラシーも磨かれます。


体験に勝る一次情報はない。自分自身が美味しかったというデータは1番確実。


自分の収入を、労働時間で割れば、時給がわかります。その時給を意識すれば、こなすべき仕事に優先順位がつけられるはず。


買った本は必要なところだけ読めば十分。読みたくない文章を時間をかけて読むことほどバカらしいことはない。


結局、みんなと同じ見方をして、同じ考えを持ち、それを当たり前と思うビジネスマンには付加価値がありません。これは違うかもしれないと発想の転換が求められます。そのために、まず身の周りの「あたりまえ」を疑い、つきつめて考え、他人と逆の発想をするクセをつけることが一歩抜きん出ることにつながります。1日1つでいいからあたりまえを疑いましょう。


日本人の悪いクセだと思うのですが、時代が変わったという話になると、必ずそれまでのやり方を全否定してしまう。


皆にウケることをやろうと思っても売れない。ネットの世界では対象を絞ればその分野にはお金を出してもいいという人があちこちに点在する。


社内のムードを味方につけておくことが大切。根回しをして、周りが「いいね」というムードを作っておく。普段からウソやズルをせず、協力を惜しまない態度が、信用を得ていきます。


負けた不快感は周囲に伝わり、周りも嫌な気分になるもの。悪口を言わず、責任を他人に転嫁せず、勝った人に協力姿勢を見せる。そんな態度が周囲からの評価を高め、「味方したくなる人」になります。


最近始めたラジオ番組では、疲れて体調が悪いときでも、いざ本番を迎えると頭も体もシャキッとする。好きなことは集中できて、パワーにつながる。


決められた時間内作業では、最初と最後に集中度合が際立って高まります。最初はまだフレッシュですし、最後は終わりが見えてくる。大事な仕事をそこに設定するのも手です。


まずは5分単位で仕事してみましょう。すると集中力がつきます。時間をかけたからといって良い仕事ができるわけではありませんよ。


稼ぐマインドを芽生えさせれば、金儲けの発想なんかいくらでも出てきますよ。まず本気で稼ぐ気持ちに切り替えること。それが儲けるための第一歩。


いまは自分の力でいくらでも稼ぐことができる時代。一番大きなポイントは、稼ぐマインド。本気で儲けたいという気持ちを持たなければ稼ぐ発想や方法は出てこない。


サラリーマンは儲からない職業だと思っている人が多いでしょ? それは大間違い。給料のほかにもうひとつ収入源を考えたらこれほどオイシイ職業はないですよ。


勉強すれば10万円あげるといわれてやる気になる人もいれば、お金で釣られるのは嫌だと逆にやる気が失せる人もいる。臨床心理学では、何がきっかけでやる気を出すかは一人ひとり違うと考えます。


副業では儲かったぶんの全額を次の副業へ投資するのは禁物。自力で稼ごうと思ったら、負けは小さく、勝ったぶんも全額を次につぎ込まないこと。鉄則です。


他人に先を越されても、諦める必要はありません。二番煎じでも勝てる例はあるんです。まだまだ大手がカバーできないマーケットはある。二番煎じでも、始める価値はある。


成功した人の話を聞いて、「前からやろうと思っていた」という人は、愚痴をこぼす前に、まず自分でやってみるべき。世の中はやったもん勝ちなのです。


いまや、絶対に安泰といえる企業などありません。リストラや減給はもちろん、年金だっていくらもらえるか怪しい。ある程度の副収入を作っておけば、どんな事態に直面しても慌てずに済む。


損得は、お金だけではありません。わずかな投資を惜しんで、信頼やチャンスを失うことも損なのです。人づきあいのための時間の投資を惜しんでは駄目です。学生に限らず、これから伸びようと考えるなら、目上の人の信頼を得るにはお金よりも時間を使うほうが有効なんですよ。


最も勉強に向かない性格は「完璧主義」ですね。教科書を1ページ目から順番にやっていかないと気が済まないようなタイプ。我々精神科の領域で、最も問題視されるタイプです。


小さな目標達成を重ねていくと、「自分はできるのだ」という気持ちが出てきて、これがさらにモチベーションを高めてくれます。


人間のやる気というのは、報酬の大小よりも、達成可能性の高低に左右されることが多いのです。このことを日々の仕事に応用すれば、仕事のゴールを細かく分解して、それを達成するごとに自分に少しづつ「報酬=ご褒美」をあげる、というやり方が考えられます。


人間の脳というのは、「できる」と思った途端に、挑戦しようという意欲が猛烈に湧いてきて、同時に、脳が内部にストックされている情報を検索し、どうすればできるかという問いに対する最適な解を見つけようとしはじめるものです。


「できない」と思ってしまうと、脳は答えを探す作業に入れません。たとえ膨大な知識や情報が蓄積されていたとしても、これでは宝の持ち腐れになってしまいます。


「努力してもできない人」は、チャレンジ精神があって努力を厭わないのですから、自分に合うやり方さえ見つかれば、大きく化けるのも夢ではありません。


「仕事ができる」といわれている人の中には、自分が得意なことしかやっていない、という人が実は多いのです。普段から自分の得意なことを周囲にアピールして、やりたい仕事を買って出るようにするのです。そうやって忙しくしていれば、まわりは苦手な仕事を振りづらくなりますし、得意な仕事で実績をあげたり、チームに貢献していたりすれば、マイナス評価にはならないはずです。


どうしてもやる気が出ないときは、すぐにできることや得意で楽しい仕事を先にやってみるのもいいでしょう。日本人は、先に苦手な仕事を片付け、それから得意な仕事に手をつけなくてはいけないという禁欲的なところがありますが、これは順番が逆です。気分が乗らないままやったら8時間かかることも、ほかの気分的なラクな作業で弾みをつけたあとなら、4時間でできるかもしれません。


仕事は受験と同じで、結果がすべてです。たとえ医者になった動機がお金儲けだったとしても、多くの患者さんの苦痛を軽減し、命を救っているのなら、その人は高く評価されます。逆に、医は仁術なりと志は高くても、いつまでも血管や神経の場所すら覚えられないような医者に、私はお世話になりたいとは思いません。


自分に合ったやる気が出る方法を見つけるには、「こうすればやる気が出る」というテクニックを書いた本が世にあまた流通していますから、それを買ってきてどんどん試してみるのが一番の近道だと思います。そこに書かれていることは、少なくとも著者にとっては効果があったことのはずです。次々と試してみて、そのなかから一番自分に合った方法を探せばいいのです。


やる気が出る要因というのは、とにかく個人差が大きい。ですから、こうすれば誰でもやる気が出るという万能薬ではなく、自分に合ったモチベーションの高め方をひとつでも多く見つけることが大事だといえます。そのためにもまずは、「自分はどうすればやる気になるか」ということをよく知っておくことです。


何によってやる気が出るかは、人によってまったく違います。外発的動機に基づいた成果主義が上手くいかない理由もまさにそこにあって、アメとムチで動機づけされる人は確かにいますが、一方で、仕事への興味や充実感が湧かないとまるでやる気が出ない人もいます。


モチベーションがずっと高いままという人はいません。いつもヤル気満々に見える人でも、必ずヤル気が下がるときはあります。でも彼らは、自分なりの「ヤル気を短時間で高めるコツ」をたくさん持っていて、それを絶えず実践しています。だからいつもモチベーションが高いように見えるものであって、人一倍気合いを振り絞っているわけでも、生まれつき強靭な精神力に恵まれていたわけでもないのです。


やる気がどうしても起こらない仕事からは、逃げられるだけ逃げるというのもひとつの手です。先日、ある雑誌の企画で東大生100人にアンケートをしました。「受験のとき、苦手科目はあったか」という私の質問に、「ある」と回答したのが89%。続いて、「その苦手科目をどうしたのか」と聞いたところ、一番多かったのが「諦めた」でした。東大生だって苦手なものはやらないのです。


一番よくないのは、あんなことをやっても効果なんて出るはずがないと傍観を決め込むことです。よく、「努力してもできない人」と「努力しないでできない人」とでは、後者の方が可能性を秘めているような言い方をしますが、あれは嘘っぱちです。努力しないでできない人は、努力したのにできない自分を直視するのが怖いか、もともと新しいことに挑戦する習慣がないかのどちらかです。いずれにせよ、一生努力しない確率が高いでしょう。


勝てない戦いはするな。まず自分の特徴を知ること。自分の得意な分野を見つけ、その分野で勝負した方が成功する確率は高くなる。私はギャンブルもしないし、女遊びもしない。それは私が道徳的だからではない。それらの分野はあまり得意ではないし、勝てそうにないと思うからやらないのだ。


最初のチャンスを待っているときから、それに続くチャンスもモノにできるように、十分に勉強や準備をして実力を磨いておかなければ、あきらめずに持っていることでチャンスは必ず訪れるし、そのチャンスを見事にモノにできるはずだ。


成功体験がまだないという人は、自分は成功できないと諦めるのではなく、自分のやり方が悪いのかもしれないのだと考えて、やり方を変えてみるべきだ。まわりに成功している人がいたら、その人のノウハウを一つでも真似しよう。成功している人には必ず何かノウハウがあるはずだ。真似をすることは決して悪いことではない。成功体験は人を変える。だから人の真似をしてでも成功すべきだ。


人間のエネルギーや時間には限界があるから、できるだけ自分の得意な分野にそのエネルギーや時間には限界があるから、できるだけ自分の得意な分野にそのエネルギーや時間を振り向けた方が成果は上がりやすくなるはずである。不得意な分野だけど、この分野をどうしてもやりたいというものがあるなら話は別だが、そうでなければ自分の得意分野に情熱を振り向けた方が良い。


多くの小中学生は勉強で悩んでいるが、一度でも真剣に勉強して良い成績を出すと、嬉しくなってものすごく自分を深めていく。それがモチベーションを高め、その後の勉強だけでなく、運動でもほかのことでも自然に伸びていくという子が多い。どんな形であれ、成功体験を持つことはとても重要なのだ。


世の中にはやってもいないのに物事を諦めてしまう人が少なくない。これではどんなことも成し遂げることはできない。そういう人は、人生を豊かにすることができない生き方をしていると言ってもいいだろう。やってみたけど駄目だったということで物事を諦めてしまう人もいる。何もやらない人に比べればずっといいと思うが、諦めてしまうというのは非常にもったいない選択である。


要するに一つの方法だけで諦めてしまったらそれで終わりだから、やり方を変えて再度チャレンジしてみるということが重要なのだ。一度失敗したくらいで諦めたら、それまでの努力はすべて無駄になる。諦めるのではなく、やり方を変えて再挑戦してみよう。そうすれば、人生への投資で回収できるものはより多くなる。


サイドビジネスをはじめたいという場合でも、会社を辞める必要はない。就業規則がどうなっているかにもよるだろうが、副業をやっているからクビだとは言いにくい社会情勢になっていると思う。むしろ、会社側も職と給料を保証しきれなくなっているから、副業でもやって自分でお金を稼いでもらいたいというのが本音だろう。


収入が一定であればお金に対する価値観は変わらない。収入が増えればお金に対する価値観はどんどん切り下げられていくということだ。支出をケチるという考え方を、収入を増やすという考え方に変え、ケチケチして1000円のもので迷っていたのが馬鹿馬鹿しくなるような形に持って行った方が人生をより楽しめるのではないかと思う。


贅沢をしてみるというのも一つのチャレンジなのだ。消費という面でも、思い切ったチャレンジをしてみれば、人生はもっと楽しめるようになる。それは自分のこれまでの限界を超えるという意味になる。新しい自分が見えてくることも多い。不思議なことにもっと稼ぎたいという新たな欲望もわいてくる。その気持ちを前向きなことに結び付けていけばよい。


世の中には勉強家スポーツか、仕事か家庭かというような二者択一の考え方をする人がいるが、両立できないと考えるのは偏見であり、決めつけだと思う。両立できている人は世の中にたくさんいるからだ。金儲けをしていると勉強ができなくなると思う人もいるかもしれないが、それも違うと思う。金儲けをしてそのお金で、さらにたくさん勉強をしようという考え方をした方がはるかに生産的だ。


医者になる、小説家になる、ベンチャー企業を興すなど、いろいろな夢を持つことは重要だ。しかし、その夢のために今すぐ会社を辞める必要はまったくない。働きながら新しいことを始めたいという場合には、リスクヘッジのため、クビになるまでは会社にしがみつけばいいと思う。会社から給料をもらいながら、新しいことが始められるように、ギリギリのところで折り合いをつけるのが賢い道だ。


私がこうして一般向けの本をたくさん書かせてもらうようになっても、精神科医や受験産業の経営を辞めないのは、保険でもあると考えているからだ。二足のわらじ、三足のわらじを履いた方が人生が豊かになると述べたが、実はそれはリスクヘッジにもつながる考え方だ。何かで失敗しても、別のものが残っていれば安心なのである。


情報がインターネットで引けるようになって情報がたくさん入手可能になるほど、その分野についての概括的な知識や理解が必要になる。私だって精神医学領域、とくに精神分析についてはどの分野について検索すればいいのか筋道も大体立つ。でも、イスラム文化史についてのレポートを書けという課題であれば、いくら情報がたくさん入手可能であっても、どの説が本当で、どの説が眉唾か区別もつかない。


仕事の面でも、人間関係の面でも、育児や介護の面でも、老後のことでもいろいろな悩みが出てくる。しかし、悩みにとらわれすぎてしまって、悩みから抜け出せないでいると、時間もエネルギーもどんどん減ってしまう。一番まずいのは悩みによって堂々巡りの状態になることだから、まずは問題を整理してみる必要がある。


もはや一流大学を出ても、地位はおろか、食べることすら保証されなくなってしまった。精神科医である私のもとに相談に来た40代の一流大学卒のエリート銀行員は、大学の同級生が勤める銀行が倒産して失業したのを聞いて、自分が鬱になってしまった。いわく「X大学を出て、出世競争に敗れる心配をしたことはあったけど、これまで失業の心配をしたことがなかった」


意欲レベルを保つために、意識して自分に強い刺激を与え続けることとともに、もう一つ大事なポイントは、自分のチャレンジすることを達成可能にする戦略なり発想を持つことだ。


情報が氾濫している今だからこそ、自分に情報の選択能力がない分野では、まずできる人からわかりやすく話を聞くことが、今後は言ってくる情報を有用に活かす能力を身につけることに直結する。テクノロジーが発達し、昨日までつかえていた技術がいつ時代遅れになるのかわからない時代だから、苦労して時間をかけて新しい技術を身につけるより、できるやつからは辞めに教わった方が賢い。


できる人から学び、できる人に追いつけ追い越せが得意というのが日本人の能力特性なのだとしたら、それを活かさない手はないということである。少なくとも、その方が独創性を身につけろという課題よりは簡単なのは確かなことだ。


資格試験を受ける際に、二つの基本的なスタンスが必要となる。ひとつは、将来少なくともこの先20年くらいはニーズがありそうだというものを選ぶこと。もうひとつは、資格試験を受験するという体験自体から学ぼうとするスタンスだ。受験勉強という体験が将来に向かって効いてくる。別の資格試験を受けることが億劫でなくなるのだ。


途中で勉強を放り投げてしまえば、いままでやったことが無になってしまい、取り戻すためには休んでいた期間以上のリハビリが必要だ。はじめた以上は、毎日ちょっとずつでも続けることである。努力が実って成果を手にしても、そこで満足しないで次の目標を見つけてチャレンジすると言ったことが必要だ。


いろいろな人生投資の中で、自分自身への投資というのが一番投資効率が良かったのではないかと思っている。私の場合は、留学にお金を投資したわけだが、どんなことに自分の時間やお金やエネルギーを投資するかということは、その人の価値観によって変わると思う。


長い間楽しめて、歳をとっても実利が期待できるカウンセリングや精神分析は、大人の勉強の中ではおすすめのうちの一つであるのは確かなことだ。はじめる時期も若いうちである必要はない。アメリカでは50歳を過ぎて正式の分析家になるなどというケースはごまんとあるのだ。定年退職後に臨床心理を勉強しなおすというのも、十分考慮に値する選択だろう。


知的好奇心が強い人は、性的好奇心も強いのは当たり前であり、事業欲や開発欲の強い人は金銭欲も名誉欲も強くて当たり前である。その中で、とびぬけて欲求が強い人が社会を引っ張るリーダー足りえるわけで、リーダーたちに禁欲を求めるのではなく、逆に欲望や好奇心に対して寛容にならないと社会全体が老け込んでしまうだろう。


長寿高齢化社会において、大人のための勉強を選ぶ基準として、高齢になっても続けられ、楽しめるものを選ぶということは一つの知恵かもしれない。競争社会・能力主義社会の文脈でも、そして長寿高齢社会の文脈でも、勉強は必ずあなたの身を助けることは確かなことのようだ。


知識がいくらでもアウトソーシングできたり、言葉の翻訳や計算のようなテクニカルな問題はツールがクリアしてくれる時代になると、情報処理能力や問題解決能力、背景情報の理解が重要になってくる。わからないことを聞くとか、どこに聞けばいいかを知っているという、情報処理のための情報収集能力のようなものが重視されることになる。


時間や労力を注ぎ込むだけなら、それは投資とは言えない。何かを回収できてはじめて投資と呼べるのである。何を回収するのか。それは自分が人生に何を得たいのかということによって違ってくる。投資の原点はまず自分が何を回収したいのか、ということをはっきりさせておくということだ。自分は人生で何を得たいのか?


加齢による知的機能の低下は一般に考えられているほどひどいものではない。知能テストなどを行ってみると、こちらの予想に反してよくできるお年寄りは珍しくない。実際の統計調査では、痴呆がない高齢者の言語性知能や結晶性知能と呼ばれる部分の知能、つまり若いうちから勉強を続けることで得られる知能は歳をとっても落ちないことが明らかにされている。


20代や30代という若いころに成功して、その先は年を取るにつれて下り坂というよりも、晩年になって成功し、そのまま人生をまっとうするというほうが楽しい人生で終われると私は思う。若いうちに少しくらい遠回りをしても、晩年に成功すれば、そちらのほうがトータルとしてみれば、人生投資に成功したことになる。人生はあくまでも超長期投資として考えるべきなのだ。


伸びる人は「準備」してきた人。プレーヤーとして前線で仕事をすることだけに没頭していた人が、いきなりマネジメントなどできるわけがない。30代のうちに自分の将来のモデルとなる上司や先輩を見つけておく。その人に付いていって一挙手一動を盗み学ぶことが有効。


たしかに高級寿司より回転寿司のほうがコストパフォーマンスはいい。でも、カウンターで食べる気分のよさのために、10倍くらいのお金を払う経験も大事。そのために頑張って稼ごうという原動力が生まれますから。


世の中の発明品の多くが、イライラから生まれています。私の知るかぎりでも、ポスト・イットは本のしおりがいちいち落ちてしまうというイライラから発明されたものですし、洗濯機の糸くずをとるネットも、主婦の方が家事のイライラから考え出したものだとか。私自身、イライラに関する著作がありますが、これもイライラをビジネスに変えたと言えるかもしれません。オフィスのイライラからなら、もっと建設的なアイデアが出てくるでしょう。イライラが溜まるような、ストレスフルな職場環境がどうすれば良くなるか。イライラのもとを分析し、ソリューションを提案できるかもしれない。まさに、イライラを味方につけるわけです。


最新の精神医学の世界では、性格自体を変えることは難しくても、モノの見方は変えられると考えています。たとえば、相手が気に障ることを言ったときに、「こいつは嫌なヤツだ」と考えるのではなく、「言い方はともかく、自分へのアドバイスをくれたんだ」とか「この人はこういう言い方しかできない心の貧しい人なんだ」とか、いくつかの可能性を考えるようにするのです。


イライラに対する具体的な対処法として、まずアドバイスしたいのは、肉体的なものです。イライラというと、精神的、心理的な問題だと考えがちですが、実は体調と密接な関係があるのです。寝不足や空腹のときは、いつもはやりすごすことができるようなことでも、イライラしてしまうものでしょう。これは、空腹時は攻撃的な肉食動物が、満腹時には獲物を襲わないのと同じ理屈です。寝不足や空腹になると交感神経が興奮し、イライラするのです。朝食を抜いたり、過度のダイエットをしたりするのは、イライラのもと。まずは、しっかりとした睡眠と規則正しい食事を摂ることで、かなりイライラを防げるはずです。


人生において、イライラすることはとても損なことです。ビジネスシーンを例にとっても、ついカッとなって失礼なことを言ってしまったり、感情的になったがゆえにミスをしてしまったり。そもそも、つねにイライラしているような人間は、周囲から嫌なヤツだと思われてしまいます。


曖昧さがあれば、心の健康にも役立つ。じつは、白か黒かの二分割思考をする人は、うつ病になりやすい。日常で少しイヤなことがあっただけで、もうすべてがイヤだと感じやすい。また、うつ病になって少し回復したのに、完治するまでプラスに考えられないので、自分はまだまだだと悲観してしまう。


曖昧さこそ、物事を幅広くとらえられる日本人の特質。本当に賢い人は、白か黒かのような短絡的情報を参考にしないし、曖昧さの中から真理を導き出している。曖昧さをうまく活かせば、混迷の時代をサバイブできるはず。動物は二分割思考でしか認知できない。そうじゃないのが人間のすごいところ。


本当に頭のいい人、ビジネスで成功する人は、じつは「曖昧さ」を重視している。曖昧さを受け入れられる人は、心理学では「認知的成熟度」が高いといいます。物事には白でも黒でもないグレーゾーンがあり、グラデーションの程度があると認識しているため、物事を幅広く見られるわけです。


頼りになりそうな親分肌の有名人や、一から丁寧に教えてくれる文化人を理想の上司としてイメージするのは、私はいかがなものかと思います。上司を依存する対象にしてはダメです。会社は学校ではないんです。基本的には、自分で勉強して、自分で成長しないと生き残れません。


上司に起業そのものの相談を持ちかける関係まで深めれば理想。会社を辞めてほしくないと思えば、あなたに選択肢が提示されるはず。それは待遇の改善かもしれないし、新規事業の立ち上げや、出資など起業そのもののバックアップもありえます。上司が将来、自分のビジネスの顧客になることだってあり得るのですから。


将来起業するとしても、上司との関係を悪くしないほうが賢い。実際、楽天の創業者である三木谷氏はネットショッピングモールという新しいビジネスを立ち上げたけれど、興銀にいたキャリアを人脈から信用までフルに活用しました。前の会社を味方につけたからこそ最初から信頼度が高い環境で開業できたんです。


上司を上手く利用すると、「会社内での自分の成長や出世につながる」「独立したり、起業する際に力添えをしてくれる」といった利点があります。「できない上司」だと悲観してグチっていないで、上司は成功するために活用するべきツールのひとつと考えましょう。


この道しか目標に通じていない、と思い込むと多くの弊害がある。つらいから精神的に長続きしないし、挫折しやすい。一本気に目標に突っ走るより、複数のカードを持つ。ひとつがダメでも次の手で食えるほうがいい。


入社した会社で出世して社長を目指そうと思う人は、最初から自分の特性を活かせる会社を選ぶほうがいい。自分が営業に自信があるなら、技術者が多い割に、営業系が弱い会社を調べれば、出世しやすいはず。自分はこの会社で一生うだつがあがらないと煮詰まっている人は、視野を広げれば、新しい職場にチャンスがある。


自分の目標に対して、スタンダードな達成方法しか思いつかないと、自分には無理だと諦めてしまう。真っ当なルートで行こうとすれば難しいのは当たり前。でも、成功している人ほど、抜け道をうまく利用している。


「自分は運が悪い」と思っていては、メリットはひとつもありません。能力が高い、努力をしている割にいい結果が出ない。そんなとき、運が悪いからだと思う人は多いですが、それは違います。最初から幸運な人と不運な人がいるわけではありません。自分は運がいいと思える人は幸運に、運が悪いと思う人は不運になってしまうものなのです。


上司に叱られたり、ミスを犯した後に企画書をつくろうとしても気持ちが入らなくて当たり前。その結果、能率が上がらずに今日はついてないと落ち込むことになる。そんなときは、一番得意な仕事か確実にできる仕事に取り組めばいい。営業なら新規開拓より、なじみの得意先を回る。まず、できる体験をして、自分の心に好調な印象を植え付けるんです。


結果が出なければ、検証して、すぐにやめ、新しいやり方を模索すべきです。愚直に努力を続ければいいと思い込むのは、いつまでも時間と労力を浪費するだけ。その意識を豹変しなければ、決して新しいスタートは切れませんよ。


一度自分で決めたことをやめるのが恥ずかしいと思う人がいるかもしれません。しかし、計画を修正することは決して恥ではありません。むしろ、当初の予定に固執して、最終的に間に合わず、全体の予定を狂わせるほうがよほど恥ずかしい行為です。


何か問題を解決したりするために、普通は新しい要素を加えたり、いまよりも量を増やしたりすることに意識がいきがち。しかし、じつはいまの自分の中にある余計なものを取り払うことで、問題の本質が見えてきて、解決することもある。


私が経済のことについて書くのは門外漢の強みがあるからです。経済学者や評論家は同じような情報で、同じような思考法をたどってしまう。でも、私は財政再建について、相続税率100%で金持ちに増税しろと発想できる。そして、珍しければ市場価値は上がる。


価値ある情報は、あなたの身の回りに溢れている。自分の業界でアタリマエのことが、他の人には新鮮な驚きを生むことに気づいてください。あなたの知識や経験は、十分に希少価値を持っています。


読書で情報を仕入れるのもひとつの手。ネット全盛期に逆行しているように思えますが、本が売れにくい時代だからこそ、著者はありったけの知識を注ぎ込むので、やはりネット情報とは重みが違います。


情報とは「発信者の都合のいいように加工されたモノ」。ニュースの場合も、最初に結論がある。取材とは、そのテーマに沿った人のコメントやデータを集めること。極論すれば、メディアに載る情報で100%完全に客観的な情報なんてないと考えたほうがいい。


最近はナンバーワンより、オンリーワンがもてはやされる傾向がありますね。でも、私には努力をしない言い訳に聞こえることがあります。要するに、上位を目指すことで、競争して自分を高めるのではなく、現状の自分を無条件で認めてほしい。そんな甘えた気持ちも感じるのです。


誰でも短所と長所がある。これはコインの裏表の場合が多い。たとえば、新しいチャレンジになかなか踏み出せない気質だとする。臆病さや、保守的な自分を認める部分は認めればいい。そのうえで、人よりも慎重にリスクを見極める力があるんだと、分析力を磨く手もある。行動力のある相手と組んでお互いを活かす手もある。


趣味が多い人も下流スパイラルに巻き込まれやすい。あれもこれも手を出すわりに、どれも中途半端な結果に終わりがち。やっぱり、上流に昇れる人は趣味の世界でも、評価されるレベルになるまで打ち込むもの。


そのままの自分でいいといっても、本当に幸せなのかどうかは必ず考えなければいけない。周囲から侮られたり、頼りにされないのでは、オンリーワンといってもひとりよがりに過ぎません。また自分のやりたいことがやれずに我慢をしてるのに、いまのままで十分と強がるのは、人生の可能性を自ら閉じているだけです。


「こんなのがあったらいいんじゃないか」を日常生活の中で考えてメモする。知識人ではなく、アイデアマンになる。それも既存の枠を飛び越えた発想ができる人がいい。それさえできれば、サイドビジネスはいくらでも成り立つ。


やる気の出し方は、いろいろ試して自分に合ったものを選べばいい。やる気の出し方は人それぞれですから。むしろ、ひとつしかないと思い込む方が、なぜやる気が出ないんだと悩んで、アリ地獄に落ちます。


仕事が多すぎてやる気が出ない人にお勧めなのは「今日やらないことリスト」。結局、優先順位をつけることができないから、ものすごい忙しさに追われてしまう。むしろ、これは今日やらなくてもいいだろうという案件からハッキリさせていくと心がラクになります。


自分が人間関係の中で優位な状況に立ちたかったら、やる気を出して結果を出すしかない。まず結果を出して、会社から期待される存在になれば、いい上司や、いい部下と組むチャンスが巡ってくる。


悲観してはいけません。不況で諦めが蔓延したり、若い人が減っているので、競合は少ない。高い目標を設定しても、頑張り次第でクリアできる可能性は十分ある。


順調に進んだケースだけを想定して、実際にトラブルが起きてから対処法を考えていたら、誰だってアタフタする。このトラブルが生じた場合は筋が悪そうだから手を引くというラインも含めて「想定内」にするかしないかの差は大きい。


ビジネスも投資も、人生も100%うまくいくことなんて難しい。トラブルが起こりうるという発想で万事を進めるべき。頭が真っ白になって、打つ手がわからず、2次、3次と損失が拡大するのでは、いつまでも儲けることはできない。


午前の計画遅れというトラブルにとらわれて、焦りながら続けても効率が悪い。確実に午後の仕事の予定も狂い始める。トラブルが起きたら、まず被害を最小限に食い止める努力が必要。


大事なのは、トラブルを適性に見積もること。トラブルを未然に防ぐ、あるいは対処法を想定しておく。いわゆるリスクヘッジの考え方は大事。どれぐらいの確率で起こるかをちゃんと損として織り込む計算ができる人なら、リスクがあることに挑むのも悪いことではありません。


お金持ちがトラブルに強いのは、物事にトラブルがつきものだと知っているから。だから、損切りができるし、準備も怠らない。ある程度はこんなミス、トラブルがありそうだと考えて備える。対策を立てておく。


トラブルに強くなることは、儲かる人の必須条件。トラブルや苦難、予想外の出来事に何度も出会い、その経験を血肉にしている人は、逆に信頼感を増し、評価を高め、次の成果に繋がっていく。


最近は、モノよりも「気分」にお金を払う傾向がある。単にモノやサービスを提供すればお金が入ってくる時代は終わった。最大公約数的な情報は無視しても、貴重な知識や付加価値があれば投資を惜しまないのが現代。


仕事がつまらないのも集中力の妨げになる。嫌々やっている仕事ほど、はかどらないのはそのため。もっと興味関心を持って仕事に臨んだり、自ら手を上げてやりたい仕事に取り組めば、前頭葉が刺激されて集中力は自然と高まります。


エジソンの学歴は小学校中退。自分の席で落ち着いて授業を受けられなかったからです。母親はそんな特性を見抜き、エジソンが耳を傾けていられる3分程度ごと、いろんな話を聞かせました。それが功を奏して博識となったように、短時間であっても細切れに仕事や勉強にあてればいいのです。


時間の質を高めるには3つの感覚が必要。

  1. 換金感覚。自分の時間をいくらに換えられるかを把握すること。
  2. 見積もり感覚。1日のスキマ時間になにができるか的確に見積もれる力。
  3. 合格点感覚。仕事も合格点をクリアすればOKの感覚を持つこと。

時間を仕事だけに使うほうが効率が悪い。時間の使い方で大事なのは、量より質。私が仕事と遊びに目一杯の時間を使えるのは、時間の質を高めようと意識を変えたから。


儲ける人は、通勤時間とか勤務時間、アフターファイブを、単なる時間として考えず、儲けに直結している「換金性のあるモノ」として見ている。1日の時間は決まっています。誰でも平等に24時間ですよ。その資源を使って、儲ける人は「時間の換金率」が非常にいい。


日頃から自分が何分間で、なにができるかを知り、空いた時間にすぐできるように準備しておくことが大切。また同時に、その日のスケジュールの中で、この時間が空き時間になるか、という「見積もり感覚」も必要。時間や仕事に対して無自覚では、どちらも浪費するだけ。


移動コストも投資。その料金以上の見返りがあると思えばタクシーもグリーン車も遠慮することはありません。自分の時間を使うことに対して、いくらの損得になるかの発想は常に持っているべきです。


オフィスにいるからと、あらゆる電話に出てはいけません。情報を与えてくれる相手や、会話することで信用を得たいクライアントなら自分の時間を一時的に犠牲にしてでも電話に出るメリットはあります。しかし、見知らぬ相手からのセールストークに応じる時間は損失。


本気で儲けたいと心を切り替えるだけで物を見る目が変わる。漠然と聞いていた円高のニュースを、これで儲ける手はないのかと考え始める。いままで見過ごしてきた世の中のニュースに対して、稼ぐマインドさえあれば、すべてを金儲けのネタにできる。


起業を志すなら、まず副業でスタートするのが賢明です。最低限の生活費が本業で確保できるから、資金が底をつく危険も回避できる。経済的自由があってこそ、思い切った勝負もできます。


「和田先生の本業はなんですか?」と質問されることもありますが、私は専門分野を絞って、何かを捨てるという考えをしません。ひとつに絞ると経済的にも精神的にも自由度がなくなります。だから、皆さんにも是非「2足のワラジ」を履くことを勧めます。


媚び力のある同僚と上司のやりとりを見ていれば、その上司がどんなことを言われると喜ぶのかが見えてくる。ツボがわかったら自分も利用したらいい。


媚び力も芸のうち。よく海外のビジネスは実力主義だから、お世辞なんて要らないと言う人がいるが、真っ赤な嘘。お世辞のうまい人ほど出世が早いのは、どこの国でも同じ。


みんなが共感する悪口は、職場の人間がどんなモノの見方や考え方をしているのか知るヒントになる。同調者の多い悪口が芸の域に達している人に対しては、自分もあまり道徳的になりすぎないほうがいい。


大切なのはダメだったときにやり方を変えること。一番まずいのが、一つのやり方に固執してやり方を変えられない人。勉強法をコロコロ変えるのもよくありませんが、どうしても結果が出ないようなら別の方法を試す必要があります。


万人に効果的な勉強法など存在しません。学生時代と違い、社会人になれば学ぶ目的も内容も人それぞれ。大事なのは自分に合った勉強法を見つけること。仮に自分のやり方がほかの人と違っていても、不安に思う必要はありません。


自分の将来を国や会社に自分の生活を任せきる受け身の姿勢では、これからの時代はとても生き残っていけない。国にも会社にももう頼れないならば、いまから自分の生活は自分自身で守る意識を持つしかありません。


これからは本業とか副業といった概念にとらわれず、収入源を複数持っていないと不安な時代です。たとえ仕事をやめたとしても、収入が途切れない仕組みを持っていれば、安心でしょう。複数の収入源を持つことで、世のなかの変化にも対応でき、一生収入を途切れさせずに済みますよ。


認知的に成熟度が高い反応とは、もっともな学説を聞かされたときに、「本当にそうなの?」「ほかの説があるのではないか?」と自問できることだ。その発想があってこそ、より検証材料を得るためにたくさんの情報を集めようと工夫する。それが、常にニュートラルな思考でほかの方法を試すことへと繋がっていく。


どんな話に対しても「その話は本当か」「(本当だとしたら)その方法論はふさわしいか」「正解は一つではなく、ほかにもあるはず」と多段階で疑ってかかることが、支配されない思考のコツ。


形式や秩序にとらわれやすい、頑固完全主義的などの傾向が強いとき、人は物事にのめり込みやすく、心に余裕がなくなりがちだ。すると、考え方の幅が狭くなるために、ほかの可能性が考えられなくなってしまう。こうした傾向を、心理学では心理的視野狭窄ともいう。


「自分がいなければ回っていかない」は、どんな場合でも誤った信念。誰にでも病気にかかるリスクはあるし、そのために休める環境でなくてはいけない。本当に職場になくてはならない人ならば、自分がいなくても回るような職場をつくっていくことができるのではないだろうか。


うつ病を完全に予防する手段は確立されていませんが、予防に効果のある方法は明らかになっています。たとえば、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質であるセロトニンは、トリプトファンという物質から作られますが、これは肉類に多く含まれています。ですから、肉類を定期的に食べるのは効果的です。また、うつ病は光に大きな関係のある病気です。欧米で冬場にうつ病が多いのは、部屋が薄暗いことが関係しているのではないかと私は考えています。ですから、昼間に外に出て散歩したり、できるだけ明るい所で仕事をしたりするのも有効な予防法です。そして、夜更かしをせず、なるべく自然のリズムに近い生活を心がけましょう。そして、完全主義やグレーなものを認めない「二分割思考」といった思考パターンを変えるのも大切なことです。完璧を求めすぎてしまうと、自分をうつ病へと追い詰めることになります。どんな物事に対してもほかの可能性や選択肢を想定するオルタナティブな考え方をするよう心がけることは、うつ病の予防だけでなく、仕事の能力を上げていくうえでも、メリットがあると思います。


精神科医も人間ですから、性格的に色々なタイプの人がいるのは当然ですが、決めつけが激しい人はあまり信頼しないほうがいいと思います。うつ病はさまざまな原因が絡み合って生じるため、最初の診断が正しいとはかぎりません。この治療法が最適なのだと決めつけるよりも、「こうかもしれない、ああかもしれない」と柔軟に対応する姿が必要なのです。


自宅や会社の近くの精神科に駆け込む前に、ネットの口コミ情報などを利用して、比較的評判のいいところを見つけて診てもらったほうがいいでしょう。うつ病は場合によっては命に関わるのですから、リサーチに多少の手間をかけたほうがいい。診断を受けてからも、治療法が自分に合わないと思ったら、それを医師にきちんと伝えて相談しましょう。もし、医師の説明や治療方針に納得がいかなければ、ほかの医師に診てもらうということも必要です。


うつ病の主な特徴は「憂うつな気分」や、「興味や喜びを感じない状態」がずっと続くことです。両者が同時に起こることもあります。このような状態が休日になっても回復せず、2週間以上続く場合、うつ病の可能性を疑うべきです。できる限り早く医師の診察を受けましょう。


生活習慣病にならないように心がけている人は増えても、うつ病の予防対策を立てている人は極めて少ない。しかし、うつ病に対して何の予防策も取らないのは極めてリスクが高い行為です。うつ病になれば仕事にも大きな影響が出ますが、能力が十分発揮できない社員を雇い続ける余裕のある企業は多くありません。また、休職をするにしても、規定の体職期間が満了して仕事に復帰できなければ失職してしまいます。転職をするにしても、以前の会社と同じ条件で転職するのはなかなか難しいでしょう。なかには働くことができなくて、生活保護を受けることになる人も少なくありません。このようにうつ病は、人生を大きく変えてしまうほどの影響力を持っています。ですから、「うつ病かもしれない」と思った場合には、早めに診察を受けることをお勧めします。


うつ病が「心の風邪」と言われるのは、誰もが発症する可能性がある病気だからです。ただ、うつ病が風邪と違うのは、多くの場合、自然治癒しないということです。うつ病によって脳の神経細胞がダメージを受けている場合は、適切な治療を受ける必要があります。それを長い期間放置していると、脳に重大な後遺症を残してしまう可能性もあるのです。


うつ病について、「心の弱い人がなるもの」と思っている人も少なくないでしょう。しかし、それは誤解です。これまでの研究によって、うつ病は心のバランスを整える神経伝達物質であるセロトニンの不足など、脳の環境が変わることで発症する病気であることが明らかになっています。ですから、心の強い弱いに関係なく、風邪を引くのと同様に、いつ、誰がなってもおかしくはないのです。


失敗を恐れる必要はありません。小さなことから始めれば、ダメージは少ない。思い切りやれます。副業も小資本で始めれば、大損はしませんし、儲からなければこのビジネスは向かないな、とリサーチしたと思えばいい。


大きな仕事を与えられたら、チャンスだと思って、自分ができることから手をつけていけばいい。いまは自分から動かない人間に対して冷たいし、能力がないとみなされがち。とにかく動かなければ評価はしてもらえませんから。


まずは目の前のことに取り組む。そこには大きなメリットがある。アクションを起こすことで、自分を取り巻く状況が変わっていく。それは、思いもよらなかった形で成功につながるかもしれない。


完璧に条件が揃うまで待ったり、不安を理由に手を出さないようでは、いつまでもできないまま。大きな問題は余体像に目がいきがちですが、まずは目の前のことを懸命にやるべき。小さな事から手をつければ、必ず成功します。


毎日、働くのに精一杯で、時間がないという人もいるでしょう。でも、ほんの小さなことから取り組めばいいんです。通勤電車の中や寝る前など、1日5分や10分でもいい。将来への勉強ができませんか? 1ページでも2ページでも、集中して本を読む気があるかどうかです。


仕事は普通にこなせるのに、コミュニケーションは苦手というビジネスマンが最近増えているようです。しかし、どれだけビジネスを取り巻く環境が進化しても、基本は人間関係です。コミュニケーションで失敗すれば、成果につながりません。


問題は、相手の心を透視したうえで、いかに自分の望む形に誘導するか。上司がこちらの企画にのってこなくても、その意に反して「慎重になるのはわかりますが、こういうメリットもありますよ」と二の手を打つ。透視できた時点で満足していては本末転倒です。大事なのは、そこから翻意させる技術を磨くことなのです。


カッとなっている瞬間は前頭葉に血流がいかない脳の窒息状態。だから、ツバを飲み込むとか、深呼吸をすれば血流を回復させて、怒りのレベルを下げる効果がある。あるいは、怒っているときに気持ちが和むような家族の写真や、子供の絵など、自分が笑顔になるためのアイテムを用意しておくのも手。


一定の時間が経過すれば人間は冷静に戻る。だから、上司に激しく怒られた後など、一旦、部屋の外に出て景色を見たり、トイレに行くなど一服するだけでも落ち着きます。


怒りに流されてはいけない。理性的な判断ができなくなり、自分が100%正しいと思い込む。その時点で損をするだけ。感情のままに怒りを爆発させれば状況は悪化します。「怒らないことによって、怒りに打ち勝て」というブッダの言葉もあります。


曖昧さがあるほうが、人間関係も良好に保てる。たとえば、友達だと思ってつき合っていた相手が、自分にとって少々の不利益な言動をしただけで「あいつは敵だ」とみなすことありませんか? それでは、味方が減るだけ。これは相手に対して敵か味方かという2つの判断軸しかないから起きる。でも、100のうち「敵度85% 味方度15%」とか、「敵度15% 味方度85%」の考え方をすれば、単純な敵・味方の判断ではなくなる。合わない上司や取引先の担当者とも、ほどほどにつき合うことができるはず。


ビジネスマンが曖昧さを取り入れれば、まず分析の視点や、意思決定のバリエーションが広がります。一面的な思考の持ち主は、会議でもすぐに白か黒かの結論を出したがる。メリットとデメリットを比較して、「go」か「not go」の二元論しかありえない。でも、曖昧さを武器にするビジネスマンなら、もっと多くの選択肢がある。リスクが高いという理由でボツになりそうな企画があったとします。そのケースで単純に「やる」「中止する」の判断ではなく、曖昧さがあれば、当初の予算より小規模で展開することもできる。試験的にアンテナショップを出店する手も考えられる。


常に口答えしたり、報告を怠るなど、上司に従うことを潔しとしない態度はいけません。歯向かうのはあなたにとってマイナスです。有名社長の立志伝を読んで誤解してはダメなんです。たしかに、平社員時代に上司と折り合いが悪く、勝手に行動したエピソードを武勇伝として書く人もいます。でも、ケンカしても、会社は上司の味方なのです。人事異動などで上司は数年で替わることもあるのですから、逆らうのは控えたほうが無難。


あなたにとっては仕事ができない、能力がない上司でも、彼がその立場にいるのには何らかの理由がある。「上司には学ぶべき点がなにかある」という心構えを持ちましょう。一般的には、自分よりも上の地位にいる上司はその会社における「出世のスキル」を身につけているか、その「会社のニーズ」に合っている人間です。企業がギリギリの経営を強いられる中、リストラ対象にならず、自分のポジションを築いている上司。間違いなく彼は、その会社内でのそこそこの成功者であり、勝ち組と言えます。


新企画を発想したいとき、デジタルツールより、アナログツールが有効です。紙に手書きのほうが、キーボードを叩くよりも自由度が高い。頭に絵が浮かべば、その絵をすぐに描けます。強調したい文字に赤線を引くなど瞬時にできる。だから、知人の小説家や作詞家で、いまだに手書きのほうが、発想が浮かびやすいという人がいます。人間の空想はアナログな作業だから、クリエイティブな頭脳労働をしたければ、アナログツールを選ぶとはかどるかもしれません。


商品開発において、ヒラメキをそのまま商品化して大ヒットというのは、現実的にはありえない。こんな機能があったらいいという発想はスタート地点。そこから具現化する過程のほうが、はるかに緻密です。当意即妙な回答を出すことより、ひとつのテーマにじっくりと取り組んで、試行錯誤をくり返し、仮説と検証の積み重ねの結果、商品や改善提案などを形にしていくものです。そのプロセスで発揮される想定力や修正力、粘り強さなどこそ、ビジネスにおいての頭の良さといえるでしょう。


人を見るときは、ビジネスでも最低「敵・味方」「有益・有害」の2軸で考えてみてください。いくら「味方です」と寄ってきても、反社会的な組織の人間では、つき合えば有害な面が大きい。また、「味方で有益な人物」と分析しても、1割ぐらいはあなたのことを嫌ってるかも、という余地は残すべき。100%味方、100%有益と決めつけないことで、良好な人間関係を築ける。


ウィキペディアは、他人から見た情報を、ある範囲でまとめたものに過ぎません。それを鵜呑みにするのは危険。私のように本を出している相手なら、著書を読めれば理想的ですね。本人の書く物だから、著者の人間性の一端がにじみ出ているものです。それでも、まだ相手をわかった気になるのは早い。実際に会ってみないとわからないという余地は残しておくのがアナログ脳。直接の対話というアナログのコミュニケーションを通して、相手の雰囲気とか、波長が合う部分が見えてきます。


いま、全国の小学校で「調べ学習」が流行っています。自分がわからない言葉や事柄に対して、ネットで検索して正解を見つけるのではなく、図書館に行ったり、辞書や百科事典を引いて調べる学習法です。アナログな方法と思う人もいるでしょう。ところが、学校に設置されたパソコンなどのデジタルツールを、あえて使わないのにはメリットがあります。ひと手間かけて答えを探すことで、調べることが正解さえわかればいいという単純作業ではなくなります。また紙媒体の辞書のページをめくることで、調べたい目的以外の単語や図版も目に入る。新たに興味や好奇心が生まれ、さらに知識を広げてくれる効果があるのです。このアナログ式勉強法で自分自身の知識量を増やしてから、デジタルツールを使ったほうが飛躍的な力を発揮できます。


自分が修行して、リスクを負って開業する方法だけではありません。外食産業は不況に強く、急成長している企業も多い。会社勤めしてビジネススキルを積んで、経営幹部として採用される道だってある。あるいは、美味しい料理を出しているのに、流行っていない店を見つけて、自分の資金を提供して、経営に参加させてもらう。自分でゼロからやる必要はないんです。


大きな組織にいる人は、その立場でなければわからないことがいっぱいある。その会社内では当たり前でも、外側の評価は違う。急成長の会社には、そのノウハウがない。あなたがいまつまらないと感じながら、日常的にこなしている業務や経験を、切実に求めているベンチャー企業は数多くあるもの。そういう会社なら入社時から経営幹部になることも夢じゃない。


人間関係で悩む人は多い。でも、人脈は「1勝」で運が逆転します。最高の上司、最良の女性に何人も出会う必要はありません。仮に99人の人に断られたとして、その振られた部分だけを指せば運が悪い。でも、素晴らしい師と伴侶を1人ずつ得られたという結論があれば、人生の条件としては十分に幸せです。だからこそ、自信をもって接するようにしましょう。


悲観的になっても状況は改善されません。景気が悪い時期だって、全員が悪いわけではない。少しだけ見方を変えてみましょう。むしろ、不況のほうが起業はしやすいかもしれない。デフレ時代はなにをやっても売れないと考えるか、安くすれば売れると考えるか。好景気よりも、安くする方法論を確立しやすい面がありますよ。実際、人件費や設備投資などコストが安く済む時期と考えることはできます。


他人の好意をあてにする、いわゆる甘えは立派なスキル。素直に甘えられる人は、コミュニケーション能力が高く、ビジネスの場で多くの人に可愛がられる。甘え上手は必ず出世する。実際に成功している人の多くは、甘え上手なんです。よくベンチャーの若手社長が「ジジ殺し」なんて呼ばれ、目上の大物から可愛がられていますよね。


ガラパゴス化と聞くと、一般的に周囲から取り残され、時代に乗り遅れたイメージがあります。でも、語源のガラパゴス島自体に素晴らしい魅力があるでしょう。今年、世界遺産に登録された小笠原諸島も同じです。過去に1度も大陸と陸続きになったことがない歴史が、独自の価値を生んでいるんです。皆に合わせた同化は、価値を高めることとイコールではありません。ガラパゴス化の最大の価値は、ほかと違うという個性があることです。


常にプラス思考で考えることはススメません。毎日のすべてをプラスに受け取る必要はない。仕事でミスしたけど、アイスクリームが食べられて幸せ、とプラスに変換すると上に向かう原動力は生まれません。マイナスを認めていいんです。自分の失敗を悔やんでいい。現実を見つめ、なにが悪かったのか検証し、必要なやり方に変えることが大事。


まずは自分の得意分野を探すこと。苦手な分野では成果も出にくく、ヤル気が下がります。自分を活かせる分野でナンバーワンをめざして商品価値を高める。その意識があれば、多少ビンボーでも好きな事だけやっていられて、生活に不自由がなく、譲れないものまで譲らずに済むのなら、人生は上流ですよ。その状態をキープし続けられることが、さらなる上流へと昇るきっかけになるはず。


説明を聞いて「それなら仕方ない」と簡単に受け入れてはいけません。マスコミは偏向報道するのが当たり前ぐらいに思うべき。こどもニュースレベルのTV番組を見てそうかと納得するのも困ります。まず疑ったり、自分で調べる努力を怠らないでください。マスコミや世間に同調していると騙されるリスクが大きい。


もし事情が許すなら、自分自身でスパルタの環境を体感するのも意味があります。たとえば、佐川急便のセールスドライバー。体力的にキツいですが、仕事力や精神力が上がることは間違いありません。実際、何人もの起業家が資金作りと、自分を鍛えるため働いていたと聞きます。厳しい環境に身を置くというのは成長の過程でも大事なことです。


褒められるだけではモチベーションアップにつながらない人。結果が出なくても温かい言葉をかけられて調子にのる人。これらのタイプの人たちは、むしろビシビシと厳しくやられるほうが効果的。とくにいまの若い人は、極力叱らない、ランクもつけない環境で育ってきています。子供の頃から「褒められ慣れ」ているので、褒めるだけでは効果も薄い。最近、結果を出せていない部下や後輩に活を入れれば、劇的な効果を生むかもしれません。


やる気をオフにする大切さも忘れないでください。自分のキャパを超える仕事量を頼まれたとき、ものすごく評価される見込みがあるなら挑戦してもいい。でも、ツラいだけなら、ここまでしかできませんでしたと正直に申告していいんです。自分を追い込んで、ムリを重ねると、さらにドンドン押しつけられてオーバーワークになります。大事なのは、やる気をコントロールすること。出し続けるだけでも、不足してもダメ。


謙虚な姿勢で臨めば、好感度がアップします。僕自身、警戒されないように、初対面の場では「昔から女にモテなくて……(笑)」なんて自分を落としてから相手に近づくようにしています。もちろん、謙虚な態度が好きな日本人は多いでしょうが、自信がなくて頼りない……と感じる人も。そんな人には、しっかりと頼りがいのある話し方をしてみたりして、相手によって話し方を切り替えていきましょう。


「今日できることは今日のうちに片付けよう」というのは、真面目で疲れやすい人の典型的な考え方です。とくに、事務・作業的な仕事ではなく、考えることの多い仕事の場合、「今日やれること」がゼロになることはありません。ですから、いつまでも帰れなくなり、休めなくなります。「明日でもいいことは明日やろう」というくらいの余裕を持つことが、心身の休息になります。


睡眠時間に正解はありません。「日本人の平均睡眠時間は7.7時間」などという報道を聞き、自分はそれを下回るから睡眠不足で不健康だ、と思い込んでいる人もいるかもしれません。しかし、十分な睡眠には個人差もあり、一概に何時間がいい休暇はとは言えないのです。睡眠時間に限らず、平均年収を始めとする「平均」という言葉にとらわれると、心がムダに疲弊します。


よくいわれる「日本人は即断即決できない交渉下手」も、じつは誤解です。というより、マイナス面ばかり強調されがちなのは、外国人が、商談で自分が有利になるように仕向けるための戦略です。むしろ、日本人は優秀でスキがないと思われているので、じっくり取り組まれると苦手なのでしょう。たとえ、海外との商談で「日本人は優柔不断だ。その場で決断できない」と非難されてもノープロブレム。毅然として「なぜ1日ぐらい待てないのですか」と返せばいい。その場で結論を迫るのは、相手を思考停止させる典型的なやり口ですからね。いってみれば振り込め詐欺と同じなので気をつけてください(笑)。


グリーン車やビジネスクラスを利用するのは贅沢だと思う人もいるかもしれません。たしかに出張で新幹線のグリーン車を使って漫画を読んだり、ヒマでダラダラ寝るのなら意味がありません。しかし、その移動時間の換金率が料金コストにペイできるなら必要経費です。地下鉄の乗り換えをいくつもして汗だくで相手先に向かうより、資料を読み込んで集中して臨むために自腹でタクシーに乗るほうが、商談の結果がいいと思うなら選ぶべきです。


資格の勉強をする場合でも、漠然と取ったらトクだとかではなく、この資格があればどれぐらい収入が増えるかを考える。そこから必要な勉強時間を計算します。資格取得後5年間、年収が毎年200万円上がるとすれば、資格の勉強に200時間費やしても1時間で5万円稼いだのと一緒です。それだけでモチベーションが、まるで違うでしょう。


カネを使わないで支出を減らすことばかり考えていれば、貧乏スパイラルに陥る。僕は皆さんにぜひ贅沢することを勧めたい。借金してまで贅沢しろとは言いませんが、贅沢をすれば、稼ぐマインドが生まれるからです。あえて高級な寿司屋や焼肉店に行ってみましょう。普段よりはるかに美味しい寿司や焼肉を口にすれば稼げばこんなにいいことがあると感じられるはずです。それをモチベーションにすればいい。


新しいビジネスや商売を考えるために専門知識や特別なスキルは必要ありません。自分の日常感覚で十分なんです。安く浮かせたいと誰もが考えそうなもの。いつもならこういう習慣がある、でも不景気だから我慢しなきゃいけない人たちがいる。彼らに対して、その我慢する何かを安く提供できるサービスがあれば、必ず需要はあるはず。


年収1000万円になりたいなら、いきなり、ひとつのなにかで1000万円を目指さずに、年間50万円ぐらい儲かる副業を20個立ち上げてみる。私自身、人から「なんで、そんなにいろいろ手を出すの」と言われるぐらい、多くのことを手がけています。でも、そうすれば成功の確率も上がるんです。著書だって1冊でベストセラーを狙うより、100冊出すほうが確率が高いでしょう(笑)。


大きな仕事を任せてもらえないと不満のある人は、まずは飲み会の幹事でも、会議の進行役でもいいから手を挙げましょう。そこで「あいつは積極的だ」と認められるかもしれません。たとえ、なかなか認められなくても、自分で場を仕切って、マネジメントする経験を積むことは、将来、人を使う立場になったときに必ず役立ちます。


小さなことから始めて、大きな成功を成した例はいくらでもあります。たとえば、いまやトップアイドルのAKB48。彼女たちのスタートは秋葉原の小さなステージでした。最初のライブのお客は、たった7人ほどだったと聞きます。それがいまでは東京ドームでライブをするほどの人気を独得しました。彼女たちが最初からどこまでの目標を抱いていたかは、わかりません。しかし、小さなステージを懸命にこなし、着実に成果を積んでいった結果、現在に至ったんです。


人にはそれぞれNGワードがあります。だから、なにげない言葉が相手の感情を害するリスクは常にある。たとえば、雑談で家族の話をしたら、相手の反応が鈍くなる。そこで不自然に話題を変えずに、「すみません。まずいことを言ってしまいましたか」と尋ねればいい。相手は「実はね……」と説明してくれますよ。家庭不和で揉めているとか、実家の親が入院中とかね。結果的に相手との距離をグッと縮める効果を生むかもしれません。


心の変化は表情やしぐさにサインとして表れます。心理学では、コミュニケーションは、93%が言葉以外の要素で伝えられるといわれています。これが読めなければ成功はありえません。ぜひ、心を透視する方法を身につけてください。人の感情の93%は表情やしぐさに出ます。だから、ちゃんと観察していれば、まずわかります。


40代の過ごし方は重要。ここで、その後の人生、9割が決まるといっても過言ではありません。40代で準備を始めておけば、50代60代、その後も豊かに暮らすことができるんです。その準備とは、「逃げ場」「社交場」「稼ぎ場」3つの場を作ること。


人脈こそ新しい可能性を運んでくれます。趣味でもパーティでもなんでもいいので、交友関係を広げる意識を持ちましょう。私自身、44歳で参加した20人限定のワインの会が、人生の転機になりました。現在、アンチエイジングで開業していますが、その会で世界的な権威の先生に出会えたことが大きいんです。また日本でワインの輸入業を営む人とも知り合い、彼は私のワインに関する師匠になっています。


精神科医の立場から、精神的な逃げ場は常に確保しておくことを勧めます。メンタルの強さは、逃げ場の多さに比例するんです。逃げ場は、心のケアになるなら何でもかまいません。家族の絆、悩みを打ち明けられる友人や没頭できる趣味。副収入があれば減給やリストラでも焦りませんし、転職に有利な資格があれば、心の支えになるでしょう。


プラス効果があるのは、怒りのエネルギーを他の活動に向けることです。じつは、ほとんどの発明が怒りから生まれているなんて説もあるほどです。たとえば、産業革命の蒸気機関。あれも、最初に発明したのはジェームズ・ワットですが、初期のものは故障や不具合が多く、のちにスチーブンソンを始め、様々な技師が改良していったんですね。その原動力は「なんで、もっと効率良く使えないんだ」という怒りからですよ。


怒るな、とは言いません。人間なら感情が高ぶることはある。でも、その感情に身を任せてはいけない。怒りで我を忘れると、自分が主観的に正義の側に立つんです。これはかなり危険な精神状態。自分が正義の立場にいると思うときほど、まともな判断力が落ちることはないんです。だから、歴史上どんな独裁者でも「侵略戦争を始めるぞ」とは決していいません。自分たちの国に大義名分がある「正義の戦争だ」と宣言する。そのいため、兵士たちは正義の戦いだと判断力を狂わされてどんな残虐な行為もこなせるようになるんです。


目標へのルートを複数考えることは、人生のリスクヘッジにもなる。資格取得はその典型。未来は予測不可能なので、ひとつの勉強だけに何年も費やすと落とし穴があるかもしれない。昔は花形職業でも、いまや格差社会が進んでいます。歯科医は増えすぎて、廃院が増えています。弁護士も然り。司法の仕事に就くのなら、検察事務官の道もあります。こちらは国家公務員試験なので、司法試験に合格する必要はありません。さらに検察事務官二級となって3年を経過すれば試験などによって副検事への道もありえます。あるいは、税理士試験は公認会計士より難しいぐらいですが、税務署に務めるという手もあるんです。23年以上勤めた職員は、試験が免除されて研修のみで税理士資格が得られる制度があります。署員時代の実務で経費の上限なども詳しいため、独立後繁盛する人も多いそうです。自分の目指す資格を、働きながら得る方法を調べてみてはいかがでしょうか。


人間は自分が動けないとき、打開策を考えるよりも、なにかできる体験をした瞬間に動けるようになります。逆にできない体験を続けていれば、ドンドン気持ちが萎縮して本当にできなくなってしまう。だから、簡単な作業をして「オレ、できるじゃん」と自分をのせればいい。たとえば入学試験でも、自分が一番得意な問題から解くことを教えています。最初に難しい問題に取り組んだら、解けずに緊張が強まり、本来の力が発揮できず、残念な結果になりかねない。


運がいいと思う人は、まずやってみるんです。自分を運がいいと思えるから、かなりアクティブにトライができる。アクションを起こすからこそ、失敗しても改善点が見え、再チャレンジすることで成功の確率は上がる。では、なぜ彼らは自分を運がいいと思ったのか? 成功体験の記憶を強く残しているからです。もちろん、カリスマと呼ばれる起業家たちにも人には言えない敗北の記憶があるかもしれない。でも一般論からいうと、運がいい人は失敗した記憶を引きずりません。必然的にトライする回数にも差が出るので、巡ってくるチャンスの回数も変わってくるわけです。


自分の上司を好きになりましょう。異性相手の片思いと違って、同性なら片思いが通じやすい(笑)。心理学用語で「好意の返報性」といいます。こちらが好きになれば、相手も好意を返してくれる。逆に嫌なヤツと感じると相手も嫌う。まさに人間関係の悪循環です。仕事のできる先輩とか、敏腕上司に対して、「憧れています」と積極的に示せば、相手も憎からず思ってくれます。引っ張り上げるために、サポートしてくれるでしょう。


私も経験がありますが、悪循環の真っただ中にいると、なにをしてもダメな気分になります。でも、そんな時期だからこそ、なにかを信じることが必要です。和田ゼミで、当初は成績が上がらなかったのに本番の入試では逆転劇を見せてくれるのは、最後まで私を信じてくれた生徒です。数学の暗記テクニックなど、覚えている問題の数が少ないうちは、結果に反映しにくい。でも、正しい努力を続けていると信じ続けなければ結果は出ません。


自分をダメだと感じる人は、環境や、自分の価値が絶対的なものだと思い込みやすい。でも、ダメというのは、あくまでも相対的な話です。わかりやすい例を出します。手前味噌ですが、私が東大病院に医者として就職しても、周りがほとんど東大医学部出身です。なので、そのこと自体は取り得にならないし、まるで目立たない(笑)。だから、他の分野で話したり、ものを書く。そうすることで和田秀樹という価値が変わるわけです。希少価値が出る環境に移れば、色あせていた何かが輝き出します。


変えられない要素を原因に考えれば、悪循環に陥りやすい。努力を原因にする人こそ悪循環が起こりにくいんです。自分がうまくいかないのは、努力不足だと考えて励む。好循環になっても、これは努力のおかげだと考えるから慢心も怠慢も生まれにくい。だから、まず悪循環を感じたら、自分の努力が原因と考えてみてください。さらに、次の段階へと進みます。努力不足は「量」に限らずに「質」でも考える必要があります。努力の「やり方」についてもチェックしましょう。悪い方法でたくさん努力しても報われませんから。


唯一、もし普遍的な「あたりまえ」があるとすれば、資本主義が続く限りは「お客様は神様」という原則ですね。フォード社の創業者であるヘンリー・フォードは資本主義の原則を熟知した1人といっていいでしょう。自社の従業員も「お客」であると考えた彼は、賃金を2~3倍に上げることで、マイカーを買える中産階級をつくり出しました。こうして世界中が憧れた60年代までの好景気のアメリカは生まれたのです。


世の中が変われば当然、個人のあたりまえも崩壊しています。たとえば、マイホーム。もし、ムリしてでも持とうと考えているならもう1度考え直してください。これからの時代は、住宅ローンを抱えれば、かなりのデメリットにつながるリスクがあります。私自身が実感しています。昨年、新居を建てたため、株が底値だと感じても投資に回す資金がない(笑)。さらに少子化によって、不動産は余る時代になるでしょう。希少価値のある土地以外、将来の値上がりは期待できないでしょう。


一番避けなければならないのは、理不尽に怒ること。突然、不機嫌になったり、自分の感情にまかせて叱るのは効果がない。まずルールを定めましょう。そのルールを破った者を厳しく叱る。学校でいえば校則です。意欲や態度のような曖昧なモノサシで叱らないようにする。無理な成果も求めない。営業で来月の売上を100万アップしろ、は難しいでしょう。でも、1日100件アポイント電話をするというルールなら、能力にかかわらずにできることです。このノルマを怠った者を厳しく叱ればいいんです。


厳しくするときは相手の反応を見ながら、段階的に厳しさを増すことに注意してください。最初から「バカヤロー、やる気がないなら辞めろ」なんて怒鳴ると、打たれ弱い人には耐えられませんから。海外のあるトイレタリー会社が、成果が下から5分の1の社員を定期的に解雇すると決めました。ところが、結果的に生産性はガタ落ち。恐怖政治は社員を萎縮させるのがオチです。


褒めて育てるほうが成長する確率が高いことは、現代心理学の基本。ある集団をデキたときに褒めるやり方と、デキないときに厳しく叱るやり方で比べた実験では、前者のほうが効果が高いデータが得られています。でも、全員にピッタリあてはまる人材育成法なんてないんです。前述の心理学でも褒めることで伸びる人は7割くらいいるが、そうでない人も3割くらいいるだろうと考えられています。結果的に、7割の人が伸びたことで、全体のパフォーマンスが上がった。しかし、現実に伸び悩む人が3割もいるわけです。


私は、ビジネスマンが尊ぶ「すぐやる」姿勢は、身を滅ぼすと思っています。何事も「すぐやる」ことがいいとされがちですが、たとえば「アポがとれたから」といって準備不足のまま客先に行っても、相手の役にも立てませんし、契約もとれません。結果が出なければ、やり直したり、またすぐ次のことに着手しなくてはならず、よけい疲れます。きちんと準備して、一度で決めるのが得策です。


趣味があると、予定が増えて大変そう……と思うかもしれませんが、より休息上手な可能性が高いのは、趣味人です。趣味がある人は仕事以外にもやりたいことがあり、その時間を捻出するためにダラダラ仕事をしないので、疲れません。さらに言うと、趣味は1つよりも複数あるのが理想です。1つの趣味に飽きたり挫折しても、次があると心に余裕が持てるからです。無趣味な人は終末もダラダラすることが多く、余計疲れます。


人に愚痴ることもなく、なんでも自分で解決してしまう人がいます。立派ではありますが、こうした人は心に疲労を溜めている可能性があります。愚痴に限らず、「人に頼る」ことは、心身の健康を保つために非常に重要です。上手くいかないことがあった時、いつも自分のせいにしてしまうという人は、時に誰かに愚痴ってみましょう。そして、愚痴を聴いてくれた相手が困った時は、あなたが愚痴を聞いてあげましょう。


怒りっぽい人は、エネルギッシュとも言えますが、やはり疲れやすいです。よく怒る人というのは白黒はっきりした性格で、自分の中に「これはこうあるべき!」というマイルールが多いのですが、実際の世の中は、白黒つかないグレーゾーンだらけですよね。いちいち怒っていたら疲弊してしまいます。「まあいいか」と色々受け入れる人は、損することもあるでしょうが、心は疲れにくいと言えます。


人間の認知行動として、好き嫌いは大きな影響を与える。好きな人の言うことは間違っていても正しく聞こえる一方、嫌いな人の発言にはどんなに正しくても「間違っている」と決めつけがち。だから、ケンカの前に相手と積極的にコミュニケーションをとったり、味方になりそうな人に根回しをする必要があります。基本ですが、周りに気を遣うことです。


メディアで発言する際には、人とは異なる視点の意見を発信するよう心がけています。これは前頭葉を鍛えるためでもあります。経済にしろ政治にしろ、今後の動向を読むと悲観論から楽観論まで、予想されるシナリオは多数存在する。誰かの受け売りではなく、いろんな可能性を想定して頭を働かせることが大事です。そして、そういった考える習慣が集中力を研ぎ澄ましていきます。


人間の老化は、感情から始まります。感情のコントロールを司るのは脳の前頭葉。40代以降、前頭葉の萎縮が顕著に表れるため、やる気や集中力が続かなくなるのです。また、最近の研究では、男性ホルモンと集中力が密接に関係していることもわかっています。男性ホルモンは40代頃から減少します。疲れやすくなったり、何事にも意欲が湧かなくなるため、必然的に集中力は落ちていきます。


損得を見極めるには、いろんな角度で眺めることが大事です。たとえば、貧乏クジを引かされたような仕事が回ってくることはないですか? 誰かの代理の役目であるとか、誰かの補佐に回るような仕事です。でも、見方を変えればチャンスであり、得かもしれません。代理の仕事はそつなくこなすだけで合格点がもらえます。補佐する相手は仕事ができる人間が多いので、そのやり方を間近に学ぶこともできます。目先の利益だけを追わずに、長期的な視点を忘れないでください。


よく飲食店で人件費を下げれば得と考えて、自分一人でお店を回そうとするオーナーがいます。そんなお店がオープンして、お客さんが列をなしても、働き手が足りないため、段取りが悪く、接客がおろそかになる。これでは料理の味が良くてもお客は離れますね。そのあとで、半額セールなどサービスをしてももう遅い。初期投資をケチったため、結果的にいろいろな損失を招いてしまう。


仕事にはステップアップできるタイミングがあるから、その際は借金をして自己投資をするのもひとつの手です。たとえば、来年までに英語が上達する条件で、海外でマネージャーに昇格のチャンスがあるのなら、お金を借りてでも英語を身につける価値が当然ある。借金を嫌うあまり、自己投資を1年遅らせたためにチャンスを逃すのはもったいない。実は僕自身も臨床心理士の資格取得を、多忙にかこつけて1年遅らせたんです。おかげで、そのために教授のオファーが1件なくなってしまった苦い経験があります(笑)。


多くの人は「お金を借りるなら、なるべく少ない金額」で済ませようと考えます。ところが、この考えこそ、負債のスパイラルに陥るリスクをはらんでいるのです。成功する人ほど、お金を借りる際、「できるだけ多めに見積もって」借りているものなんですよ。私自身、自宅ビルのローンを建設費用ギリギリで組んでいません。やはり、数千万円分は多く見積もって借りてます。そうすれば、心にも行動にも余裕が生まれるからです。それが顕著に出るのは、独立起業時です。余剰資金があれば、焦らずに日々の営業に打ち込めるから成功の確率も上がります。


和田秀樹の経歴・略歴

和田秀樹、わだ・ひでき。精神科医、臨床心理士、カウンセラー、作家、評論家、受験アドバイザー、学習塾経営、映画監督など多方面で活躍した。大阪出身。東京大学医学部卒。『大人のための勉強法』『数学で考えれば仕事がうまくいく』『40歳から何をどう勉強するか』『大人のための試験に合格する法』ほか多数の著作を執筆。