和田恒輔の名言 一覧
スウェーデンは高度の福祉国家である。しかし老人たち、とくに夫婦のうちいずれか一つが欠けた場合、彼らは孤影悄然としており、また、いわゆる「かぎっ子」が多く、両親の子供教育が行き届かないために不良化することが多いそうで、青少年の非行問題がこの国の悩みのひとつだという。【覚書き:孤影悄然=こえいしょうぜん。ひとりぼっちで寂しそうなさま】
要は人事を尽くし、そうすることが相互の利益であるということを繰り返し説明していると、そのうちにだんだんとわかってくる。交渉ごとで短気は禁物。真情を吐露して、しかも粘ることが肝要である。【覚書き:ドイツのシーメンス社との提携関係の中で起こった問題についてどう対処してきたかを語った言葉。富士電機とシーメンスは50年以上にわたる長期の提携関係を持っている】
和田恒輔の経歴・略歴
和田恒輔、わだ・つねすけ。富士電機社長・会長。
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このエクササイズをつかえば、ToDoリストから永久に除外すべき仕事が判断できるようになり、それによって常に最大限の結果を生み出せる立場に立てる。
- あなたが会社で行っている最も重要な作業を3つ書き出す。
- その3つの作業をより細かい作業に分解する。通常7つくらいになる。
- それぞれを「必要、不必要」、「得意、苦手」、「情熱が持てる、情熱が持てない」の三つに基づき評価する。
必要性はないがあなたの得意な作業は、あなたにとって時間の浪費だ。
地図のない道を行く方が得意な人は多くありません。一方で地図があって交通信号がある道を進む方が得意な人はたくさんいます。両方のタイプの人がいてはじめて、会社は回っていくわけです。
古い秩序が崩壊し始めたことは、日本のビジネスマンにとって苦しみではありません。大企業にとらわれていた優秀な人材が世の中に出て自らの実力を問うチャンスの到来です。
当社は世界の通信大手との取引がほとんどありませんでした。国内市場でしか仕事が取れず、グローバル市場では米独の計測器メーカーに圧倒されていたのです。ですが、この大きな変化はチャンスでした。技術が何より大事なこの世界では、変化の時には従来の取引にこだわらずにいいものを採用してくれる可能性があるからです。
【覚書き|携帯電話の通信規格が第2世代から第3世代に入れ替わった時期を振り返っての発言】
問題を正確に把握できさえすれば、自然とアイデアは出てくる。
話題づくりの秘訣は、「全国初」とか「日本で唯一」という情報を発信することです。そうすれば、メディアも取り上げやすいでしょう。
はじめの顧客数人が集まるまでは、ポジショニングなど考えずに世間に対して自分の思いをぶちまけることが大切です。そうすることで、あなたに共感する人が徐々に集まり始めます。そうなればしめたものです。まだあなたがどこで戦うかを明確に決めていない段階で共感し、お金を払ったということは、そのメッセージが彼らに響いたということ。たとえその人数が少なくとも、彼らの共通点を探ることで、今後お金を払う「可能性のある人」を引き寄せることができるのです。逆に、あなたがどれだけいいことを言おうと、それがお金に繋がらなければ意味はありません。
リスクシナリオにとらわれた日本人だけ、世界の資産価格高騰相場に乗り遅れたのだ。リスクシナリオとは起こる確率が低いからリスクシナリオという。資産運用に関しては、そのリスクシナリオに捉われすぎず、メインシナリオに基づいた意思決定を行うことが重要だ。
「クロージング」でお客様に「検討しておきます」と言われたとき、「では、よろしくお願いします」と言って帰ってしまう営業は、プロとは言えません。買うか買わないかの決断は、いつか必ずしなくてはいけないもの。先延ばしにしても双方にメリットはありませんから、決断を促すことは営業としての重要な役目です。
自然の姿は林であり、森なのだ。木が二本で林、三本で森と書く。集団で移せば必ず根付くものだ。これは植物の世界だけでなく、動物の社会でも、人間の社会でも同じことだ。
マンツーマンで話すときには、相手が理解しているかどうか、確認しながら話す。大勢に向かって話すときも、相手に合わせます。たとえば、話を聞く相手が100人いるとしたら、各自の理解力は皆違いますから、その中でも上から75番目くらいの人を意識して話します。最も理解力が低い人に合わせて話し、全員に理解してもらうのを目指すのが理想ではありますが、それはなかなか難しい。75番目くらいの人に合わせようと思うと、ちょうどいい話ができると思っています。
結果を出すために必要な行動を導き出すための思考プロセスは三段階。
- 「事実」を整理する。
- その事実からどんなことが考えられるか「解釈」する。
- 解釈したことから、どんな「行動」をすればいいか考える。
自分でやりたいんです、全部。人に描かせたくない。だって、一番楽しい行為ですからね。全部自分でやるのが一番楽しいんです。
【覚え書き|アシスタントを使わず、すべて一人で描いていることについて】
技術をいかにマネージするかが経営。うまくマネージできなければイノベーションが生まれず、淘汰されるかもしれない。
同僚の足を引っ張ったり嫌がらせをするのも、適当な範囲であれば、人間の集団におけるごく普通の現象と言えるでしょう。しかし、度が過ぎていれば「問題児」ということになります。この種の問題が生じるのは、本質的には人が余っているからだと私は見ています。コンピュータの導入などあらゆることがスピード化・合理化された結果、実際には人が余っているということが、職場における人間関係のトラブルの陰に潜んでいるのではないかと考えていますが、仕事が本当に忙しくて必死に働いていれば、他人の足を引っ張ったり嫌がらせをしているヒマなどないはずでしょう。