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君塚良一の名言

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君塚良一のプロフィール

君塚良一、きみづか・りょういち。日本の脚本家、映画監督、放送作家。東京出身。日本大学芸術学部卒業後、大学の指導官の紹介で萩本 欽一氏に弟子入りし、放送作家集団パジャマ党に在籍。放送作家、コント作家として活動する。その後、テレビドラマの脚本を手掛け、『ずっとあなたが好きだった』で冬彦さんブームを巻き起こした。代表作に『踊る大捜査線』『TEAM』ほか。そのほか、映画監督としても活動し、『誰も守ってくれない』でモントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門最優秀脚本賞を受賞。

君塚良一の名言 一覧

いまあなたがシナリオの先生から「君はシナリオに向いてないよ、やめなさい」と言われたら、これはチャンス!自伝の第二章で、『私がシナリオを捨てようとしたとき』というのが書けるじゃないですか。


自信は持つべきだろう。しかし、ヒット作に関わったのちの自信は本当の自信ではない。勝利の法則を手に入れたという錯覚である。


脚本家の動機は、映画のエンジンとなる。動機というエンジンをかけなければ、部屋にこもって百何十枚もの脚本など書けない。


脚本の世界ではひとり入ると、誰かが追い出され、仕事にあぶれます。そのくらい厳しいところです。だから僕だって仕事にあぶれないように一生懸命頑張ってます。すごく厳しいですよという話をしているけれども、喜びもとても大きいです。


ポジションと同時に枠も決まっているから、脚本家はある人数しか仕事ができないんですね。つまり、あなた達が誰か一人入ってくると、一人誰かが追い出されるんです。つまり、そのくらいの殺意で来ていただかないと、なかなか追い出せないですよ。


何か、自分らしさ、他にはないというところを探さないと駄目ですね。で、必ずそれはあります。なぜかっていうと、誰も同じ人生を歩んでいないわけだから、変なヒラメキとかできますから、絶対それはやりましょう。


もしプロの世界に入ってくるんであれば、新しいことを考えないと駄目だと思います。つまり、ポジショニングの問題です。サッカーと同じです。同じポジションのところに2人はいらないんです。2人がぶらぶらしてても邪魔なだけです。だからプロの人は皆、それぞれのポジションを取ってるんです。なるべく、こんなタッチのものは誰も書いていないとか、自己プロデュースも含めて、こんなシナリオ見たことないな、というものをつくるのです。


面白さというパッケージに包んで自分の言いたいことを言う、という意識で僕はシナリオを書いています。僕が言いたいことを言って、誰も見てくれなくては仕事にならない、プロですから。ですから面白さということを前提にやっています。


良くも悪くも自分の作品が一番の教科書です。だからとにかく、絶対に最後まで書く。とにかく気力を充実させて最後まで書く。書いたうえで読む、そうすれば自分のダメな所がハッキリしてきます。


脚本は基本的に論理じゃなくて趣味・嗜好の押しつけです。自分の好み、自分の好きなことは理屈じゃなくて、迷わず脚本の中に入れてください。ここが多分個性になると思います。自分の好みを入れないと、コンピュータが書いたものと変わらなくなってしまう。


僕の場合は、わりと取材をやる方です。いま、インターネットもありますから、取材はいくらでもできます。それで、自分が書きたいと思ったところを徹底的に調べ上げたあとで、それを全部捨てちゃいます。調べ上げたことをそのまま書くんだったら、それはドキュメンタリーでやればいいんだし、ルポルタージュでやればいいんです。僕は徹底的に調べたうえで、全部捨てて、嘘を書きます。そうすると嘘の中にリアリティがのこります。僕はそれを「あたかもリアリティ」と言っているんですけど、あたかもリアリティのようなにおいがするんですね。何も取材をしないで、本当のようなことを書いても、リアリティのにおいはしないんです。


「面白いこと」と「面白そうなこと」は違うということをわかっておいた方がいいです。「面白そうなこと」ってたくさんあるんですよ。でもそれはなかなか人には伝わらない。でも「面白いこと」というのは相手も本当に面白いなと思うことなんです。じゃあ、面白そうなことを面白くするにはどうしたらいいか、ひとつだけ方法があります。ベースとなるスタイルを、ベーシックなものから持ってくるんです。それは刑事ものだったり時代劇だったり、恋愛ものだったりホームドラマだったり、何でもいいんですが、面白そうなことが浮かんだら、一度そのスタイルに乗せてみる。それで自分の書きたいことが書けるかどうかやってみるんです。たとえば『ブレードランナー』という映画があります。荒廃した未来が舞台で、人間とロボットの存在とは何ぞやという哲学的な映画でもあります。でもあれをよく観ると、典型的な刑事もののスタイルなんです。刑事ものというベースに乗せているから、観ている方はそんなにヘコたれない。


シナリオを書くのって、自分の人生が和紙みたいものだとすると、破けたところだとか、しわが寄ったところだとかで、面白い企画やいいセリフやシーンの設定を思いつくんじゃないでしょうか。パソコンの前に1か月座っていても、心の和紙には染みひとつつかない。でも外に行って友達と飲んでいれば、隣のテーブルにすごく可愛い娘がいて、「トイレに行ったときにぶつかったりしないかなあ、ドラマじゃないからそんなことあり得ないよなあ」なんて思うわけです。もしかしてこのシワでドラマができるかもしれない。だからなるたけ外に出ることです。パソコンの前では日を決めて朝から晩まで集中して書いて、ベタベタ時間をかけない方がいいですね。


あるとき、先輩が「ドラマを描いている有名なライターの何々さんって、あの1時間ドラマ、2日間で書いてあとは遊んでいるらしい。あんな面白いのが、2日ぐらいで書けるんだなあ」と言うんです。そうか、なるほどと思って、つまり机の前に座っている時間と、作品の質とは関係ないんじゃないか。みなさんも壁にぶち当たったら、ちょっと生活の比重を変えてみたらどうですか?シナリオを書くのは、1か月のうち1日と決めておいて、あとはずっと外で遊んでいるんです。僕の経験からいくと、確かに1時間ものって、最速で書けば1日で書けるんです。勢いと集中力だけで書くから、出来はよくないと思いますが……。


古い映画は別にいいですから、新しい映画をどんどん観て、楽しむことですね。結局、映画でも何でもそうだけど、そのときのためにつくっているんですよ、僕に言わせればですよ。僕にしてみれば、古いのはテンポが遅いんです。それと、そこから学ぼうなんて姿勢がすでに駄目ですね。だってその当時、誰も学ぼうと思って観てないし、学ばせようと思って作っていなくて、楽しませようとか、お客さんに何かを伝えようと思ってつくってるわけだから、これの構造を学ぼうとかいうところで駄目ですね。映画に対して失礼だし、つくり手に対して失礼です。だから、少なくともいまの作品を観て、自分に合ったテンポで、楽しいというものがありますから、それでいいと思います。


脚本を書くとき途中で、これでいいんだろうか?といろいろ悩むけど、悩んでいる暇なんかないんです。プロなんだから。ちょっと待てよ、おかしいな、3日間考えさせて下さいってプロデューサーに言う。はい判りました。もう他の作家が書いています。プロデューサーも、そんなことは許してくれません。だからみなさんも悩んだりしないで最後まで書く。判らなくなったら全員爆死して、死んでエンドマークを書く。それで、いいんです。読んでみたら面白くないかもしれない。そのときは、ああ、私はまだ気力が充実してないんだなあって思えばいいんです。とくかく最後まで書くこと。


単純にいって自分の書いたものを読んでいて、途中でテレビの音の方が気になったら、それは面白くない作品なんですよ。それから、何となく台詞がつまらないと思ったら、それはつまらない台詞なんですよ。だから人に読ませて感想を聞くのもいいですけれど、とにかく最後まで書いて、書いたら2、3日置いて読み直したらいいんです。ビールの一杯でも飲みながらフワーッと、人の書いたものだと思って。そうすればハッキリします。


君塚良一の経歴・略歴

君塚良一、きみづか・りょういち。日本の脚本家、映画監督、放送作家。東京出身。日本大学芸術学部卒業後、大学の指導官の紹介で萩本 欽一氏に弟子入りし、放送作家集団パジャマ党に在籍。放送作家、コント作家として活動する。その後、テレビドラマの脚本を手掛け、『ずっとあなたが好きだった』で冬彦さんブームを巻き起こした。代表作に『踊る大捜査線』『TEAM』ほか。そのほか、映画監督としても活動し、『誰も守ってくれない』でモントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門最優秀脚本賞を受賞。

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