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古市憲寿の名言

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古市憲寿のプロフィール

古市憲寿、ふるいち・のりとし。日本の社会学者。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻相関社会科学コース修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員。著書に『絶望の国の幸福な若者たち』『誰も戦争を教えてくれなかった』『僕たちの前途』ほか。

古市憲寿の名言 一覧

僕らの毎日はディベート大会ではないのだから、議論を戦わせる必要はそんなにないはず。これはさすがに酷いみたいなことが起こったときに、初めて議論をすればいいのであって、衝突しそうなことは曖昧にしておく、いったん棚上げにするというのは、人間の知恵、社会の知恵なのかなと思います。


正義感を持てば持つほど、自分の信じる正義以外を許せなくなる。その意味で正義感が強い人ほど不寛容になる場合もありますね。


皆に当てはまる解決策などありません。それぞれがそれぞれの場所で頑張っていくしかない。


プロジェクトごとに外部から人を調達するというように自由に変形できる組織のほうが、今の時代はやりやすいでしょうね。


ネットは人を自由にしますが、自由になれば格差も広がります。上のほうの人はどんどん上までいけるけど、下の人は今よりもっと落ちるという世界になる。


ネットは仕事獲得の可能性を広げますが、それは誰もが可能性を手にすることを意味します。つまり競争も激化するんです。


阿吽の呼吸が通用してきたのは、日本が流動性の低い社会だったからです。阿吽の呼吸で通じる社会は、楽でいいのですが、今は経済がシュリンク(収縮)していて、流動性が低いままでは社会が回らなくなってきた。ここが問題ですよね。


ネットの普及によって国民国家の役割が相対的に弱くなっていくという話がありますが、そうはいうものの、僕たちの生活が激変するとは思えません。国民国家は明治から始まりましたが、その前からお伊勢参りと参勤交代のために道路が張り巡らされていて、人々は全国を自由に行き来していた。江戸時代と明治時代で、人々の生活にそこまで変化はなかったという研究者もいます。そう考えると、ネット時代になり国民国家が弱くなっても、ビジネスも含めて極端に変わらないんじゃないかと。


当事者でもないのに、「この人たちは差別されている」と激しく怒る人たちがいますね。当事者ではない人が、想像力を膨らませて勝手に非難する。それが時に社会をよくする可能性があることは否定しません。ですが、どこまで第三者が他者を代弁できるものなのでしょうか。


例えばカンボジアに学校を作る、みたいな分かりやすい目標があれば、それを行動に移す若者はいるわけですよ。要するに「若者は立ち上がらない」と嘆いている側が、若者に明確な目標を与えるのに失敗していることになります。その前に、「まずあなたが立ち上がっては」とは思いますが(笑)。


若者論というのは、コミュニケーションツールだと思うんですよ。誰でも一度は若者であって、若者ではなくなるから、「最近の若者はこうだ」と言うと、たやすく社会語りができた気になれる。ここに、若者論がコミュニケーションツールとして量産され続ける理由があるのではないでしょうか。


自由と安定はなかなか両立しません。日本はどちらかというと、安定を重視し選択してきた社会です。安定のためには個人の自由は抑制すべきだとする社会では同調圧力はどうしても強くなります。自由を重視する流動性が高い社会なら、居づらかったら会社を辞めるなど自由に動けるので、同調圧力が発生しようがありません。


当の若者から私は幸せではないと批判されるのは真っ当だと思うのですが、そうではなくて、年配の学者や評論家からの批判がすごかった。彼らは若者という存在を勝手に弱者だと思い込んで、その弱者が幸せなはずがないと怒り始めたのだと思います。

【覚え書き|著書『絶望の国の幸福な若者たち』出版時を振り返って】


ヨーロッパは屋内全面禁煙だというけれど、基本的に屋外では吸えます。しかし東京は先に屋外禁煙を進めました。屋内も全面禁煙にしたら吸える場所か非常に限定的になる。法律や条例がどこまで個人の自由を制限してもいいかに関しては、もっと敏感になってもいいと思います。もちろん、分煙は積極的に進めてほしい。でも、飲食店に関して言えば、単純にこの飲食店はたばこが吸える店か吸えない店かを明示すればすむ話で、一律禁煙にして喫煙者を排除しようという動きは、少し気持ち悪いですね。


『丸山眞男集 第六巻』には丸山さんの入院経験をもとにした随筆が収められています。ここで丸山さんは安易に他者へ同情することの危険性を説いています。周囲は患者という「弱者」を勝手にかわいそうな存在と思い込みがちです。しかしそれは「患者だから安静にすべき」というお節介にもつながる。一般的に、人のために何かすること、人の気持ちを考えることはいいこととされています。しかしそれには「他人の経験への安易な同一化」が潜んでいると丸山さんは指摘します。つまり、本来は多様であるはずの「弱者」を一緒くたにしてしまう。そして「弱者」が自分の予想と違う行動を起こすと、「可愛さあまって憎さが百倍」の不寛容に転じる。


古市憲寿の経歴・略歴

古市憲寿、ふるいち・のりとし。日本の社会学者。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻相関社会科学コース修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員。著書に『絶望の国の幸福な若者たち』『誰も戦争を教えてくれなかった』『僕たちの前途』ほか。

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