又吉直樹の名言

又吉直樹のプロフィール

又吉直樹、またよし・なおき。日本のお笑い芸人、小説家、俳人。大阪府出身。吉本総合芸能学院東京校卒業。お笑いコンビ「ピース」を結成。『火花』で芥川賞を受賞。

又吉直樹の名言 一覧

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目の前のその人が好き・嫌いで立ち止まるのはもったいない。価値観が合わない。関係性を築きたくない。そうやって斜に構えていたら、チャンスを棒に振る。


サッカー部でしごかれていたので、怒られてもへこむ前に何がダメなのか考えるクセがつきました。これは芸を磨く上で役立っています。


いまの自分があるのは、読書を通じていろんな考え方や生き方を吸収してきたのが大きいと思う。


どこまで伝えるか、何を伝えたいかということに対して、言葉をどう使うかということが表現だと思う。


必要なことが全部書いてあれば、連絡事項としては伝わる。ただ、それが100%ではない。全部言っちゃうとかえって伝わらないようなところがある。



厳しい先輩でも、「あれ? この人すごく面白い」「こういう面白さもあったんや」と気づくと、好きになれる。好きになると付き合うのも苦じゃなくなる。


僕、いま2作目の小説書いてるんですけど、むちゃくちゃ考えるんです、小説を書く理由を。お笑いは、ライブでお客さんを笑かしたいという明確な目的があるから、なんの迷いもなくできるんですが。


芸人になる以上、今までの自分とは決別しなければならない、と。それで、まったく別の環境に行きたかったんです。全部置いてくる気持ちよさを感じながら大阪を出ました。


散歩は最長で5時間。気付いたら明け方になっていました。でも、そういう経験がネタに生かされているんで。人生ってホント上手くできてますよ。


自分が面白いと思う核の部分は変えませんよ。そのものを変えたら、それは自分が芸人に向いていないということやと思うから。でも、アプローチの仕方、表現の方法をわかりやすくすれば、多くの人に伝わります。


30代後半になった今、先輩との関係を遮断すると仕事の幅が広がらず、結局自分が損をすることもわかる。自分よりも圧倒的に優秀な人と飲みに行ったり、話をしたりする機会をどうやって作るかという工夫も必要。


生活を脅かすものを排除したいというのは、みんなどっかである。でも、この世界の誰かに対する想像力、何かから喚起されるものがあれば、変わりそうですよね。



実は僕、芸人としては致命的なんですけど、モノボケみたいなストレートなギャグが一番嫌いやって。でもやらなあかんから、真剣に向き合おうと。だったら、ストレートで面白いギャグってないんかなと考えた時に、それは「短い」と気づいたんですね。俳句や短歌は文字数は短いけど面白いし、決してその言葉の中で終わってへん。広がっていっている。そう思ってから、一度にすべて言うんじゃなくて、そこからみんなが想像できる「何かの一部分」を出していくようにしたんです。


文学が選ばれた人たちだけの遊びにならへんほうがいいと思うんですよね。サッカーのレベルが上がったのって、サッカー人口が増えたからやと思うんです。僕が年取った時にめっちゃおもろい本読むためには、文学を好きな人が増えれば増えるほど、とんでもないのが出てきやすくなる。


思い通りにならないことって、たくさんありますよね。でも、そうした出来事が起こる原因にちゃんとした犯人はいない。何かのせいで、思い通りに物事が進まないということじゃない。世界って、そんなにわかりやすい作られ方はしていないと思うんです。


子供の頃から僕はみんなから愛されるタイプの人間じゃなかった。急に注目を浴びたことで、みんなの期待に応えようとし過ぎているんじゃないか。もちろん読みやすくするための努力はするけれど、結局は自分の思うものをつくるしかない。そんな当たり前のことに気付いた。


恋愛小説を書こうとしたひとつのきっかけは、過去に書いてきたエッセイの中で恋愛について触れることがあまりなかったからなんです。書いてこなかった、その世界観を広げ、深く掘り下げていったら、立ち上がってくる新たなものがあるんじゃないかと編集の方から助言をいただいたこともあって。


主人公が一つの信念を持って、それを頑なに貫くようなものより、いろんな人物が出てきては主人公が彼らとぶつかり、迷い、そして何かを乗り越えていくというような話が僕は好きです。葛藤が多いほど、主人公の持っている言葉や信念が強くなる気がします。


マイノリティの感覚は確かにあると思うのですが、一方でマジョリティの感覚もあります。自分の中で、両方を行きつ戻りつみたいな感じです。


時代が変わっても読めるというのは、表層のことではなて、なにかしらの本質、真ん中の部分を書いているからだと思います。たとえば経済書でも、昔は実践してもダメだったのがいまの時代にめちゃくちゃマッチするものもあるかもしれませんしね。


立体的に人物を浮かび上がらせようと思ったら、周囲にいる10~20人の人間が一人の人に対する印象を語っていく。そうすると、中には矛盾しているものもあって、「残酷で怖いときもあるけど、優しいときもあんねや」「知らん人には怖いけど、仲間には優しいんや」といったように人物像が浮き上がってくる。これが文章の面白いところ。


虐げられている人は、もちろんしんどいけど、恵まれている人は悩んだらあかんような風潮もあるじゃないですか。「おまえぐらいで文句を言うなよ」って永遠に言い続けられる、みたいな。人それぞれの痛みや苦しみって、数値化して比べられない。だから自分の痛みはきちんと痛みとして受け止めながら周りの人の気持ちも理解できるようになればいいんだけど、今、逆に行ってるじゃないですか。「もっとたいへんな人、おんねんぞ」って。苦しむことすらできない人がつくられてる。いや、血ぃ出てるよ? なんで痛がったらいかんねんって思う。


ネタ見せで酷評されると腹も立ちます。でも、審査する側は何百とネタを見なければいけないわけで。我を張って「これが面白いんや」と言うても仕方がない。そこで「面白いって何ですか?」と質問してみたんです。僕の思う面白いは確固としてあるわけで、でも、笑いには趣味もあります。まずは審査する人の「面白い」と摺り合わせないと、ライブに出してもらえないですから。


東京に来てみたら、すっごい寂しかった。自分は1人でも大丈夫と思っていたんですけど、それは教室の中に人がいっぱいおって、仲良くなろうと思ったら、いつでもなれる状況があってのものだった。「俺は、朱に交わらない」みたいな。それが、ほんまの1人になったらすげぇ寂しいんやな、と。でも、今となっては1人で何をしているのかわからん時間がめちゃくちゃあったのが、良かったと思っています。


僕は、普通のことが普通にできないヤツで。宿題の提出期限が守れないとか、忘れ物が多いとか。高3の最後のほうからは上京資金を作ろうとバイトも始めましたけど、何ひとつうまくいった試しがない。コンビニ、デパートでの対面販売、引っ越しの作業員。いろいろやりましたけど、褒められたことが一度もない。好きなこと以外は、何もできないヤツやったんです。でも、好きなことならナンボでも頑張れるんですよ。


難解な問題を、ただ簡単にするだけでは伝えられない。難解なものを難解なまま提示しても伝わらない。伝えるために言葉を足して、説明しすぎたらかえってわからなくなるし。表現者が伝えるために工夫し、微妙な表現というものが生まれ、そこには個人差や好き嫌いがあって、そうやって作品が広がった先に文学がある気がしている。


又吉直樹の経歴・略歴

又吉直樹、またよし・なおき。日本のお笑い芸人、小説家、俳人。大阪府出身。吉本総合芸能学院東京校卒業。お笑いコンビ「ピース」を結成。『火花』で芥川賞を受賞。

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