名言DB

9,557 人 / 112,978 名言

南淵明宏の名言

Facebookボタン  Twitterボタン  はてなブックマークボタン  新着 名言

南淵明宏のプロフィール

南淵明宏、なぶち・あきひろ。日本の心臓血管外科医、医学博士。奈良県出身。奈良県立医科大学医学部卒業後、奈良県立医科大学第三外科(心臓血管外科)に入局。国立循環器病センターで研修したのち、オーストラリアへ渡りセント・ビンセント病院で心臓血管外科の修行を積む。シンガポール国立大学病院、新東京病院、湘南鎌倉総合病院などで経験を積んだのち、大和成和病院に心臓病センターを開設。大崎病院東京ハートセンター・センター長などを務めた。著書に『僕が医者を辞めない理由』『心臓外科医の挑戦状』『心臓外科医 僕が医療現場をあえて世間にさらけ出す理由』『心臓は語る』など。

南淵明宏の名言 一覧

ネガティブな考えから目をそらしたら、平常心にはなれません。目をそらしたら、不安は見えないところでどんどん膨らんでいきます。


怠惰でいい加減で、信用できない、でたらめな自分をいかに奮起させるか。それは職業を問わず誰でも考えることだと思います。私の場合は、自分を追い込むという方法が向いていました。


どんな職業でも、いろんな経験をして、地獄の底を見ること。難局の最たるものは何なのか、その先にある破局までを実際に目で確かめるという経験は重要だと思います。


私は、人間の行動の基盤は不安だと思います。ネガティブな状態に落ちていく自分を嫌悪する心理です。12万年前、南アフリカの海岸べりの洞窟を出て歩き出したのが人類の繁栄の始まりでした。なぜ歩き出したかといえば、不安だったからでしょう。「ここにとどまっていたら、明日の食事がとれないんじゃないか」「子供が餓死してしまうんじゃないか」と。現代人が勉強して東大を目指したり、つらい仕事を頑張ったりするのも、不安だからでしょう。ですから、難局に当たっても、不安から目をそらしてはいけない。不安を正視するだけでなく、凝視すべきだと思います。


人間は緊張を捕食してエネルギーに変える動物です。


私は以前から、手術の様子を撮影し、すべてに患者さんにビデオをお渡ししています。医療の透明性を確保する、患者さんに安心していただくという意味はもちろんあるのですが、一番の目的は自分を追い込むということです。


私が本格的に心臓外科手術を始めたのは30代半ばのことです。当時、心臓外科手術といえば大学病院でやるもの、という認識が一般的でしたが、私がいたのは一般の民間病院です。つまり、権威の後ろ盾がまったくないところで、評判を聞いてやってくる患者さんたちを相手にするわけです。当然要求水準は高いし、失敗すれば守ってくれる組織もない。難局に徒手空拳で立ち向かわざるを得なかった。一見不利なポジションのようですが、反面、自分の立ち位置が極めて明確になりました。よくわからない不安ではなく「手術で失敗したらおしまい」というわかりやすい崖っぷち。草一本ない崖っぷちです。それがよかった。


不安との接し方は断崖絶壁を登っていくようなものです。落ちたら嫌だなと怯えながらも、登り切ってしまえば、見晴らしがよくて風が気持ちいい頂上にたどり着くものです。


手術中に不都合な事態が起きたらどうなるか、結果が思わしくなかったらどんな非難を浴びるか、もし失敗したら自分はどうなるのか。あらゆる不安を直視してみる。そして、思いっきり緊張して、思いっきり怯えるのです。すると、その先に「なんだ、最悪でもそんなことか」「全力を尽くしてダメだったら土下座して謝るしかない」という境地が訪れます。場合によっては「俺はここで死ぬことになるのか」と覚悟することもあります。しかし、もう自分の心に弄ばれることはなくなります。


難局においては、ネガティブな考えしか浮かんできません。「失敗したらどうしよう」とか「ご家族にどう説明しよう」とか。そういうことは考えない方が平常心を保てるでしょうが、考えまいとするほど考えてしまう。基本的に、人間の心はコントロールできるものではありません。そこで、私はあえて不安を直視し、状況をしっかり見据えます。ネガティブなことを考え抜くのです。


長い間、手術中に平常心を保つにはどうしたらいいか考えてきた挙句、達した結論は「思い切り緊張しろ。死ぬほど緊張しろ」ということでした。究極まで緊張感が高まると、次なるフェイズが見えてきます。「解脱」とでもいうべきでしょうか。


普通、現役で難しい手術をやっている外科医は、メディアには出られません。怖いからです。もし手術で失敗したら「テレビで偉そうなことを言っていたのに」と非難されますから。でも僕は出る。怖いからです。怖いからこそ、自分を追い込むために出るんです。


南淵明宏の経歴・略歴

南淵明宏、なぶち・あきひろ。日本の心臓血管外科医、医学博士。奈良県出身。奈良県立医科大学医学部卒業後、奈良県立医科大学第三外科(心臓血管外科)に入局。国立循環器病センターで研修したのち、オーストラリアへ渡りセント・ビンセント病院で心臓血管外科の修行を積む。シンガポール国立大学病院、新東京病院、湘南鎌倉総合病院などで経験を積んだのち、大和成和病院に心臓病センターを開設。大崎病院東京ハートセンター・センター長などを務めた。著書に『僕が医者を辞めない理由』『心臓外科医の挑戦状』『心臓外科医 僕が医療現場をあえて世間にさらけ出す理由』『心臓は語る』など。

他の記事も読んでみる

細川馨

ビジネスには、分野ごとのオーソリティ、プロフェッショナルが多く存在します。彼らを新たな「パワーパートナー」に迎えることで、お客様が求める課題を解決していくことが可能となる。


冨田和成

インカムゲイン狙いで最も恐ろしいのは、企業の業績悪化で無配になることです。それを避けるには、なるべく景気に左右されない業界の銘柄や、財務基盤がしっかりした銘柄を選ぶことが求められます。私が証券マン時代に提案することがあったのが医薬品セクターです。「景気が悪いから薬を飲むのをやめよう」と思う人はまずいません。それでいて、配当利回りは年2~3%程度、市場環境によっては年4%以上になることもあります。インカムゲイン前提で銘柄を選ぶ大富豪はこうした業種を狙っています。


佐藤康行

ハーバード大学での75年にわたる研究によれば、人間の幸せの最大の基準値は良好な人間関係にあるそうです。コミュニケーション不全が、メンタルの問題を引き起こす原因となっているのです。


武田信玄

およそ戦というものは、五分をもって上とし、七分を中とし、十分をもって下とす。五分は励みを生じ、七分は怠りが生じ、十分は驕りを生ず。


深谷かほる

自分の力量不足で表現しきれないことも多いのではと、日々悩んでいますが、これからも描いていきたい。


菅谷太一

私がぜひお願いしたいのは「自分の故郷を愛する気持ちを持つ」ことです。自分が育った、お世話になった街を愛していれば、なるべくその街で消費をするようにするとか、街の魅力を発信したいと思うはずです。こうした思いがその街の魅力につながり、住む人を増やしていくのではないでしょうか。


外山滋比古

株式投資にギャンブル性があるのも事実。昔から「株はいけない」と言っている人はギャンブル性があることを理由にしている。ですが、ギャンブルは人間にとって極めて有用な精神的刺激なんです。年寄りが生き生きとするには、良いことばかりでは駄目。それではボケてしまう。証券会社など他人任せではなく、自分で銘柄を選んで売買する。それですごく儲かることもあれば、大きな損を被ることもある。そうして一喜一憂することが、人間が生き生きと生きていくためには必要なんです。損しても、それで生活ができなくなるほどでなければ、「治療費代わり」と思えばいい。多少損をしても、病院に通って薬代を払うよりはずっといい。


槙野智章

4年前から個人トレーナーとして秋本真吾さんと契約しています。長所を褒められて伸びるタイプなのに、試合や練習の映像を見た秋本さんから「ここの動きが悪い」と弱点を指摘されるんです。そこをキツい練習で克服する繰り返し。でも、本心では、この練習が必要だとわかっていました。代表に呼ばれるたびに海外で活躍する選手と比べて、自分の甘さを思い知らされていましたから。


裵英洙(医療機関再生コンサルタント)

加齢による体力の衰えに抵抗しようと、いきなりランニングやジム通いを始める人がしばしばいますが、これは考えものです。適度な運動ならば問題ないのですが、過去の自分を目指し、その頃と同じ体力をつけようと一念発起するのはケガのモト。運動をしすぎて体力が消耗し、仕事に支障が出るリスクもあるので要注意です。


手倉森誠

日本サッカーを強くするために必要なのは自分たちは弱小国なんだという意識です。海外でプレーする選手が増え、ワールドカップも五大会連続出場したけど、日本が強豪国かといえば、決してそうではない。「俺たちは強いんだ」と思った時点で間違えると思うんですよ。日頃から高いレベルで戦っている海外組の選手には、すごく謙虚な選手が多いですよ。


加藤照和

経営では、やるべきことをやり、やらざるべきことをやらないという判断が極めて重要ですが、その拠り所となるのが経営理念です。経営理念をいかに浸透させるか。そして、理念にもとづいてビジョンを立て、計画に落とし込んで実行していく。それをあたかも自転車に乗るような自然な感覚で実行できるまで持っていくのが、今の私の経営のテーマになっています。


佐藤智恵(コンサルタント)

日本の管理職クラスは、どちらか一方に振れがちですね。現場には滅多に来ないで指示だけをする人と、「現場が大事」といって余計な介入をしてしまう人……。大切なのは現場が活躍できる仕組みを作ったら、あとは任せ切ること。