北条司の名言

北条司のプロフィール

北条司、ほうじょう・つかさ。日本の漫画家。福岡県出身。九州産業大学芸術学部卒業。大学生時代に手塚賞準入選。「キャッツアイ」で連載デビュー。代表作に『シティーハンター』。

北条司の名言 一覧

僕は性別をあんまり考えずに描いていっているような気がします。持論があって、「男女差より、個人差のほうが強いんじゃないかな?」と。


マンガを描いていても、僕に理解できないようなことをするヤツ(登場人物)、いっぱいいますもん。どうしてなのかは僕には分からないけど、この場面でこいつは絶対怒るな、と。その理由を考えていくことで、その人物が生き生きしてくるんです。


設定をある程度描いていくうちにキャラが勝手に動くようになって、収拾がつかなくて困るくらいでした。それも年がら年中、考えているからでしょうね。連載中はずっと頭から離れないですよね。


どうにもしっくりこない、ここの2人の会話がなんか違うなってなった時に、ふっと台詞を入れ替えてみたら「これじゃん!」って。たぶんキャラクターの感情を無視して、会話で話を先に考えちゃっていたんでしょうね。こいつはここでこういう感情になるんだって気づいた瞬間お話が一気に完成していく。


この年になると、まわりの人の死に立ち会うことが増えてくる。究極的に人間の最後の姿は「死」じゃないですか。その瞬間に、その人がどう生きたかが浮かび上がる。「この人の人生はどういうものだったんだろう?」と考えることが、年齢を重ねるにつれて増えていったように思いますね。


連載が始まる少し前に子供が生まれたんですけど、それもあって連載当初は何がなんでも終わりたくないと思っていました。ここで失敗したらマンガ家として先がないんじゃないかという不安にかられていて、妙なジンクスを作りだしては、これで連載が延びるはずだと思い込むようにしていたんです。あるとき、自分で自分を縛っていることの馬鹿馬鹿しさにようやく気がついた(笑)。それから、やるだけやってやろうという気持ちに変わって、ストーリーが進展しだしたんです。


すべてが苦労ですよ(笑)。自分としては常に納得できる絵を描きたいと思っているんだけど、振り返ると納得できたことが一度もない。腹が立つくらい自分は下手だと思っていて、進歩も遅いし、いまだに自分の絵が確立できたとも思えない。なんとか気に入った絵を描こうとしてここまで来ましたけど、逆にいうと、満足できないからこそ描き続けているのかもしれない。原動力が何かというと、僕の場合、それでしょうね。もし本当に納得できる絵が描けたら、もう描かないですよ。だって描く理由がないですから(笑)。


楽しんで描いているように見えるかもしれないけど、そもそも作品作りって楽しくないものですよ。ふざけた話であろうとシリアスな話であろうと、最初にきっちりネームを考えて、その通りに描くという作業工程は同じです。ふざけたギャグシーンを何時間も座り込んで考えているわけですから、楽しいというものでもない。楽しいときがあるとしたら、「こうすればいいんだ!」というアイデアが思いついた瞬間だけでしょうね。


主人公と作者を重ねる方が結構いるんです。単純に作品を見てほしいんだけど、作家に興味を向けられるとちょっと困るなって。だからあんまりメディアには露出しないようにしてるんですよね。がっかりさせても悪いなと思うんです。「『シティーハンター』を描いた人ってこんなやつなの?」みたいな。


最初に「もっこり」を使いだしたのは、徳弘正也さんの『シェイプアップ乱』でしょうね。担当がやれって言いだしたんですけど、最初はパクリみたいでイヤだったんです。だけど、やると決まったからには、やりきるしかない。途中からは完全にギャグマンガのつもりで描いてましたね。だいたい6話で1エピソードなんですけど、5話までほぼギャグで、6話で銃撃シーンがあって、またギャグで締めくくるみたいな(笑)。

【覚え書き|『シティーハンター』連載時を振り返って】


北条司の経歴・略歴

北条司、ほうじょう・つかさ。日本の漫画家。福岡県出身。九州産業大学芸術学部卒業。大学生時代に手塚賞準入選。「キャッツアイ」で連載デビュー。代表作に『シティーハンター』。

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