前田晃伸の名言

前田晃伸のプロフィール

前田晃伸、まえだ・てるのぶ。日本の経営者。みずほフィナンシャルグループ社長。東京大学法学部卒業後、富士銀行(現:みずほフィナンシャルグループ)に入行。その後、富士銀行頭取、みずほホールディングス社長を経て、みずほフィナンシャルグループ社長

前田晃伸の名言 一覧

重要なのは「何が問題か」ではなく、「どうやったら解決できるのか」なんです。


独立自尊の精神にあるのは、自分のことは自分で決めるということです。つまり、いたってシンプルです。


上司が部下に向かって、「あれをしろ、これをしろ」というのは、やめた方がいい。元来、人間というのは、人から指示されるのは嫌いなはずです。本人が自発的に取り組んで初めて、いい仕事ができるし、やりがいも出てきます。


部下の仕事に首を突っ込み、ガミガミ言えば、部下はもう、言われたことだけやろうと思います。仕事を任せてもらえなければ、いいものをつくろうという気持ちにはなりません。


毎日、「辞めろ」と言われ続けました。辞めるのは簡単ですが、経営を立て直すのが仕事である経営者がここで辞めたのでは、あまりにも無責任だと思ったんです。「軌道に乗るまでは絶対にやめるな」というのが周囲の大半の意見でしたし、僕自身もそう思いました。
【覚書き|日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行の合併後、大きなシステムトラブルが起きた当時を振り返っての発言】


私は、企業のステークホルダー(利害関係者)に優先順位をつけるならば、やはり1番目はお客様。次に株主、最後に従業員になると思うんです。サービス業は、お客様があってこそ成り立っています。


トラブルは起こらないことにこしたことはありませんが、あのような大トラブルを乗り越えたことで、グループの結束が一気に固まったことは確かです。旧三行の隔てなく、従業員全員が、みんな必死になって解決に取り組みましたから。
【覚書き|日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行の合併後、大きなシステムトラブルが起きた当時を振り返っての発言】


スケジュール帳を机の上に置いて、誰でも見られるようにしています。「みなさん、これを見て調整してください」と。


僕が忙しいスケジュールが苦にならないのは、自分でスケジュールを管理しているからだと思います。自分でペース配分せず、他人任せで仕事をぎっしり詰め込むと、たぶんバランスを崩してしまうと思います。


流れに身を任せたい人もいますが、他人のつくったペースにずっと合わせ続けるのは、結構疲れるんじゃないかと思うんです。ある日突然、会社に出てくるのが嫌になる人がいますが、自分のペースがつくれなくなったときに、そういう精神状態に陥りやすいのではないでしょうか。


寝る時間が不規則になるのは、仕事の都合もありますので仕方がないんですが、ただ、起きる時間を常に一定にしていれば、自分のペースが保てます。それに、朝4時に起きて1日過ごせば、絶対に眠くなりますから、寝付けないということがないんですね。僕は俗にいうB型の人間なんです。だから、自分のペースでものごとを進めたほうが調子がいい。


帰宅時間が夜の12時とか1時になっても、起床時間は常に朝4時と決めています。つまり、朝4時に起床し、7時に出社して、始業までの2時間ほどを自分の時間にあてるのを日課としています。その時間には、頭の中を整理するとか、田舎の同窓会の会長の仕事や原稿執筆など、舞い込んでくる個人的な仕事を片っ端から整理しています。


「会議は30分」と決めています。会議は何かを決めるのが目的ですから、論点が整理されていれば、そんなに時間は必要ありません。会議の場で論点整理するようでは、その分、みんなを拘束することになり時間の無駄です。他人の時間を邪魔しては駄目です。事前に資料を渡して、質問があるならば、会議の前にすればいい。30分で決められないような会議は、まだ会議にかける段階に至っていないということなんです。


誰かに言われなければできない人たちもいるかもしれません。でも、何事も自分から進んでやる方が、僕はいいと思う。教育の本質からいって、勉強する環境を整えるのが教育者の仕事であって、無理やり詰め込むのは教育とは違うと思います。


僕は親父に、「義務教育は中学までだ。だから、そこまでは親が面倒を見るが、高校から先は強制しない。勉強が嫌なら働いてもいい」といって育てられました。親父が学校に顔を見せたことは一度もありません。「学校は親が勉強するところじゃない。お前が勉強するところだ」と言っていました。


親が塾に行かせたり、家庭教師をつけて無理やり詰め込み教育をしても、子供にとってはいい迷惑です。勉強でも何でも自分で自覚して行動しない限り駄目だと思うんです。


高校時代をひと言でいえば、異質の若者がごちゃ混ぜになった感じというか、それぞれがお互いの価値観を尊重しながら、日々過ごしていたんですね。いろんな価値観を持つ仲間たちに出会えたことは、本当に貴重な人生体験だったと思います。


僕は大分県中津市という予備校もない田舎で育ちましたから、受験技術を教えてもらったこともありませんでした。予備校に通っていれば、もっとすんなり合格したかもしれないけれど、でも現役で合格して受験を単なる通過点としてやり過ごすことなく浪人を経験したことは、結果としてよかったと思っているんです。人間、苦労したときのほうが、はるかに成長します。


いままで私の下でやってきたことについては、忘れていいから、新しい目で見て、やってください。そのための交代です。
【覚書き|社長から会長に退いたとき、後任の塚本隆史社長に語った言葉】


いまは黙っていればわかるという時代ではありません。私が現在のポジションについたのは、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の三行統合が行われた年のことです。そのとき、外のいろいろな方からアドバイスをいただいたことのひとつが、社長自らが自分自身の言葉で率直に語りかけた方がいい。それもコンスタントにメッセージを発した方がいいということでした。それぞれ違う風土で育った人間が集まる組織ですから、結局それしかないのです。


これまでの人生の中で、私は進路を決めるときや、経営上の大きな決定を下すなど、決断が必要な場面では、常に福沢諭吉の「独立自尊」という言葉を思い浮かべ、心に置いてきました。決断をするときというのは、自分の中に軸が必要です。しかも、その軸がしっかりしていなければ、様々な複雑な要因を抱えた状況の中で公平かつ合理的な判断を下すことはできません。


自分自身の頭で考えること、それを自分の素直な言葉で伝えること。そのことこそがコミュニケーションの原点だと思います。


大切なことは、ビジネスの世界では、書くことには必ず行動が伴うと考えなければならないということです。考えること、考えていることを言葉にして書くこと、実際に行動すること。この三つがバラバラであってはならないのです。その意味で、書くということはコミットする(誓約する、約束する)ことと同義です。


毎年の年賀状もすべて手書きです。宛名だけでなく中身の文章もです。裏も表も手書きとなると、800枚程度が限界なので、お世話になっている全員に出すわけにはいきません。それでも手書きにこだわるのは、受け取る側に手書きの気持ちや気概を感じてもらうことが、文章によるコミュニケーションの第一歩だと思うからです。


文字というのは、その人の持つ個性そのものです。自分の思いを伝えるためには、時と場合によってはパソコンではなく、あえて手書きにこだわる。できればそういう点も大切にしたい。


スケジュール帳を机の上に置いて、誰でも見られるようにしています。みなさんこれを見て調整してくださいと。独立自尊の根源にあるのは、自分のことは自分で決めるということです。いたってシンプルです。


ある日突然、会社に出てくるのが嫌になる人がいますが、自分のペースが作れなくなった時にそういう精神状態に陥りやすいのではないでしょうか?僕は会社に行きたくないと感じたことは一度もありません。僕が忙しいスケジュールが苦にならないのは、自分でスケジュール管理をしているからだと思います。自分でペース配分せず、他人任せで仕事をぎっしり詰め込むと、たぶんバランスを崩してしまうと思います。


僕の親父はいつも「お前が決めるんだ。相談されても困る」と言っていました。したがって、中学のころから進路をどうしようかと一人でずいぶん悩みました。流れに身を任せた人もいる。しかし他人の作ったペースにずっと合わせ続けるのは結構疲れるんじゃないかと思います。


上に立つ人の仕事は、自主性の発揮しやすい環境を作ることだと思います。僕は若いころからずいぶん任せてもらいました。当時の上司は我慢してくれたんだと思います。いま任せる立場になって、そのことがよくわかります。仮に部下の仕事に首を突っ込みガミガミ言えば、部下はもう言われたとおりにやろうと思う。仕事を任せてもらえなければいいものを作ろうという気持ちにならない。


上司が部下に向かって「あれしろ、これしろ」というのはやめたほうがいい。元来人間と言うのは、人から指示されるのは嫌いなはずです。本人が自発的に取り組んで初めていい仕事ができるし、やりがいも出てくる。人から与えられた仕事をいくらやっても、達成感はなかなか得られません。やりがいのある仕事ができるかどうかはすべて本人次第。


小さい時には、クラスメートの親父は授業参観に来ているのに、自分の親父だけが来ないというのでずいぶん寂しい思いをしました。でもいまは感謝しているんです。というのは、自発的に取り組む癖がついたからです。誰かに言われなければできない人もいるかもしれません。でも、何事も自分から進んでやる方が僕はいいと思う。教育の本質からいって、勉強する環境を整えるのが教育者の仕事であって、無理やり詰め込むのは教育とは違うと思います。


勉強でもなんでも、自分で自覚して行動しない限り駄目だと思うんです。僕は親父に「義務教育は中学までだ。だからそこまでは親が面倒を見るが、高校から先は強制しない。勉強が嫌なら働いてもいい」といって育てられました。だいいち、親父が私の学校に顔を見せたことは一度もありません。「学校は親が勉強するところじゃない。お前が勉強するところだ」と言っていました。


いまでも下の人がガンガン意見を言って向かってきたとしても、まったく違和感がない。むしろそれが当たり前だと思っています。何か意見を言うたびに、「うるさい」と怒鳴られて発言を抑制されたら誰だって「こんな会社に何十年もいるのか」と思うでしょう。経営には社内の意見を柔軟に受け入れる姿勢が必要ですし、自分の意見を自由に言える環境というのは人を育てます。


下から上にどれだけ自由にものが言えるか。それが自由闊達の尺度だと思う。上から下にモノを言うのは当たり前で、それは命令しているだけですから。実際、僕は若いころから部長会の席で、次長の立場でいろいろと意見を言うなど、ずいぶん積極的に発言してきました。でも、それに対し「お前、立場をわきまえずに何を言っているんだ」などと上司に自分の発言を抑えられた経験はありません。


何をするにしてもペース管理が大切だと思っています。たとえば「会議は30分」と決めています。会議は何かを決めるのが目的ですから、論点が整備されていればそんなに時間は必要ありません。会議の場で論点整理するようでは、その分みんなを拘束することになり、時間の無駄です。他人の時間を邪魔しては駄目です。事前に資料を渡して質問があるならば、会議の前にすればいい。30分で決められないような議案はまだ会議にかける段階に至っていないということなんです。


月次の数値達成という目先の目標にとらわれず、いいお客様をたくさん集めて、いい店を作ることこそが真の目標でなければいけない。そう考えて質を追求した納得のいく経営をしていこうと思ったんです。


目標達成運度をやめて、いい店を作ることを支店の方針に掲げました。数値目標達成だけをメインに掲げると、どうしても中身を問わず、数字を稼ぐことだけに専念してしまい、目標が独り歩きしがちです。それでは結局、お客様との継続的な関係は築けません。


前田晃伸の経歴・略歴

前田晃伸、まえだ・てるのぶ。日本の経営者。みずほフィナンシャルグループ社長。東京大学法学部卒業後、富士銀行(現:みずほフィナンシャルグループ)に入行。その後、富士銀行頭取、みずほホールディングス社長を経て、みずほフィナンシャルグループ社長

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