前川正雄の名言

前川正雄のプロフィール

前川正雄、まえかわ・まさお。日本の経営者。業務用冷凍・冷蔵機メーカーの前川製作所会長。東京出身。早稲田大学理工学部卒業後、前川製作所に入社。38年に渡り同社の社長・会長を務めた。著書に『モノづくりの極意、人づくりの哲学 21世紀の「モノづくり」は日本を中心に回る』『世界を変える「場所的経営」 共創によるモノづくり立国の再興へ向けて』。

前川正雄の名言 一覧

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オープンな社会が広がろうとしている。だから、同品質で価格勝負なんて、他国に任せておけばいい。

前川正雄の名言|同品質で価格勝負なんて、他国に任せておけばいい


20世紀は物の生産性が重要でしたが、21世紀は知恵の生産性の勝負になります。そうなると、個々人が感覚知に長け、その感覚知の交流を促進する寄り合いのシステムが今も根づく日本の製造業の独壇場となります。特にハイテクは日本からしか生まれてこないでしょう。21世紀は再び、日本の時代になりますよ。

前川正雄の名言|物の生産性から知恵の生産性の勝負へ


大切なのはまずは自分を捨てて相手の意見に耳を傾けること。結果、みんなが合意に達し、欧米でよくやる相手を打ち負かすための議論では望めない質の高い成果が得られます。うちでも、寄り合いそのものといえる三日三晩の合宿をよくやります。

前川正雄の名言|自分を捨てて相手の意見に耳を傾けることの大切さ


縄文時代の石器や土器を見ると、非常に精密なことに篤かされます。個人の技ではなく、共同体の技でしょう。その頃から日本では共同体がしっかり根付いていたのです。大陸のように、大規模な戦乱がなく、平和が長く続いたことが大きいのではないでしょうか。我々は大陸国家に生まれなかった幸せをよほど噛み締める必要があります。

前川正雄の名言|共同体としての技術


人間の優れた手技はどうしても機械では真似できない。ならば、自分がその技を体得するしかないと、彼は鶏の加工場に入り、見よう見まねでひたすら鶏をさばいたそうです。いわば機械設計者という「主」を脱ぎ捨て、鶏をさばく人という「客」になってみたのです。その結果、刃物を使い、肉を骨から切り離すのではなく、引きはがすという動作が鍵だということを体得し、その動作を機械で再現したところ、みごと製品化にこぎつけることができました。
【覚書き|骨付き鶏もも肉の自動脱骨ロボット「トリダス」の開発が暗礁に乗り上げたとき、20代の若手社員がブレイクスルーを起こし開発プロジェクトが達成された当時を振り返っての発言。彼とはブレイクスルーを起こした20代の若手社員】

前川正雄の名言|詰まったときは「主」を捨ててみることが大切


禅は中国から日本に入ってきたものですが、中国の禅と日本の禅はまるで違うものです。中国の禅はひたすら座って思索するだけですが、日本の禅は思索の後に必ず行動を伴います。それが端的に現れているのが剣道や弓道、華道といった日本独自の稽古事の世界です。それらの基礎には禅が存在します。経営もそうで、何かに悩み、その解決策を徹底的に考えた後、その策を試すという行動が不可欠です。

前川正雄の名言|解決策を徹底的に考えたあとには行動が不可欠


うちの会社は10年、20年と失敗を続けてきました。冷凍機メーカーとして、顧客が求めるものをつくろうとしては失敗して、それでも何とか壁を乗り越えてきたわけです。気づくと、世界に200社あった業界が、数社になっていた。そして痛感します。失敗しないと成長できない、と。成功から学ぶことはほとんどありません。

前川正雄の名言|失敗しないと成長できない



顧客にもパイオニア精神が必要です。安い規格品を導入して明日から使いたい、というような会社ではうまくいきません。ユーザーと我々メーカーが一体となって、共同体のごとく開発していく。こうした世界で、日本のメーカーは強さを発揮します。

前川正雄の名言|日本のメーカーが強さを発揮する戦い方


対話において、日本人は「私」を捨てて相手の話を聞き込み、一体化することができます。これは多神教の強みでしょう。みんなの話が混ざり合った先に、「跳ぶ」ような感覚を体験する。あれは一体、誰が跳ばしているのか。誰がやっているわけでもない。そういう、共同体における神秘的な体験の中に、日本人は「神」を見ている。

前川正雄の名言|みんなの話が混ざり合った先に、「跳ぶ」ような感覚を体験する


20世紀は品質、価格、納期というニーズを満たしていればいい、「モノの生産性」の時代でした。しかし、世紀が変わってモノ余りの時代になると、ユーザーの要求や不満が見えなくなった。「何が問題でしょうか」と聞いても、「とにかくダメだ」と(笑)。そんな、雲をつかむような要求を切り捨てると、大企業であっても潰れていく時代になりました。なぜなら、「知恵の生産性」の社会に変わっているからです。

前川正雄の名言|「モノの生産性の時代」から「知恵の生産性の時代」に変わった


みんなが面白いと思うことをやる。労働時間なんて議論していてはダメで、すごいアイデアは往々にして夜中に飲みながら思いつくものです。我々もよく、「遊んでいるように見える」と言われますが、それが必要なんです。仕事と遊びなんて区別できません。この「遊び」の要素を徹底的に省いて、最初ら答えが決まっていることしかやらないと、人も組織も滅びていくと思いますね。

前川正雄の名言|「遊び」の要素を徹底的に省いて、最初ら答えが決まっていることしかやらないと、人も組織も滅びていく


モノ余りでも、製品に不満を持っている。そこにニーズがあるはずです。しかし、当人たちですら表現できない。だから、こちらから相手の集団に入るしかありません。「いったい、言葉にできないニーズとは何なんだ」と。そのために、様々な部門の人を、顧客の中に送り込みます。機械や電気の技術者はもちろん、システムやサービス、営業など多くのメンバーが長期間、現場に入る。そして、それぞれの視点から「私はこう思う」という意見を、顧客と一緒にぶつけ合っていきます。すると、不満の「実態」が浮かび上がってくる。「あっ、それがほしかったんだ」。そういう瞬間がやってきます。

前川正雄の名言|モノ余り時代のニーズの探し方


前川正雄の経歴・略歴

前川正雄、まえかわ・まさお。日本の経営者。業務用冷凍・冷蔵機メーカーの前川製作所会長。東京出身。早稲田大学理工学部卒業後、前川製作所に入社。38年に渡り同社の社長・会長を務めた。著書に『モノづくりの極意、人づくりの哲学 21世紀の「モノづくり」は日本を中心に回る』『世界を変える「場所的経営」 共創によるモノづくり立国の再興へ向けて』。


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