出澤剛の名言

出澤剛のプロフィール

出澤剛、いでざわ・たけし。日本の経営者。「LINE」社長、「ライブドア」社長。長野県出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日生命保険を経てオン・ザ・エッヂに入社。ライブドア上級執行役員メディア事業部長、社長、NHN Japan(のちのLINE)取締役ウェブサービス本部代表、COO(最高執行責任者)などを経てLINE社長に就任。

出澤剛の名言 一覧

戦い方の一つはローカライズ(現地化)です。LINEのように市場のニーズに適合したサービスを提供し、育てていく。そのやり方はAIスピーカーでも有効だと思います。同じタイミングで製品を出し、ローカル企業の強みを生かしてチャレンジしていきます。


まさに「ダビデとゴリアテ」の戦いですね。我々は彼ら(グーグルなど)の10分の1、あるいは100分の1の経営資源で戦う立場です。ただ、そのような巨大な存在に対してどう向き合うかという点で、LINEを成功させることができたのは貴重な経験だったといえるでしょう。


重要だったのは、「スマートフォン革命」と呼んでもいい大きなうねりを我々がうまくとらえ、最適なサービスをつくることができたという点でしょうか。スマホが人々の生活を変える局面で、新しいコミュニケーションの形を提案できたのだと思います。


現在、日本においては月間のアクティブユーザーが約7100万人となり、グローバルでは約2億人の方々が利用しています。会社の価値の源泉はまさに皆さんに毎日LINEを使っていただくということですので、その点が一番重要だと考えています。


じつは当時のグループ3社(ネイバー、NHNジャパン、ライブドア)はみんな負け組だったんです。リソースをかけて大きな勝負をすべきだということになり、2010年に今後はスマートフォンしかやらないという決断を全グループでしました。その中で生まれたのがLINEです。


LINE開始当時、すでに米国発の「WhatsApp」がありましたし、日本の複数のベンチャー企業も同様のサービスを手掛けていました。我々としては、スタンプのようにきめ細かい機能をどんどん追加して、システムの安定性も特に重視したのです。早いタイミングで大々的にテレビCMを仕掛けるなどマーケティングに注力したことも、成長に弾みをつけました。


我々が開発にあたって重視したのは、「スマホに最適化されたコミュニケーションのツール」というコンセプトでした。それは親しい人同士でつながる「クローズド」なコミュニケーションであり、日常的な感情のやり取りができるツールであること。従来のメールのようなサービスとは、大きく違っていたと思います。そうしたコンセプトの上に改善を重ねてきました。


インターネット業界全体を見渡せば、このまま手をこまねいていれば、10年後、20年後には彼ら(グーグルなど)にのみ込まれてしまう可能性がある。気がつくと米国とか中国のインフラを使っているという状況になりかねません。そうならないように、今できる手をひとつひとつ打って、巨大プレーヤーとは違う戦い方をしなければならないですね。


優位性がひっくり返される恐れは、常にあると思います。コミュニケーションツールは(魅力的なほかのサービスが出てくるなどして)ユーザーにもう必要ないと思われてしまう可能性のある領域ですから、これはもう宿命のようなものです。ただ、実はユーザーがLINEを利用する頻度は直近でも高まっていますし、日常生活の中の人間関係を最も正確に捉える、ある意味「インフラ」になっている。我々がやるべきことは、その強みを生かして、サービスを改善し続けることに尽きます。


今後やるべきことは、大きく3つあります。まず1つ目は、皆さんに使っていただいているメッセンジャーとしての価値を高めることです。たとえば最近も、送信した内容を取り消せる機能を新たに追加しました。常にユーザーにとって心地よく、使いやすくしていくことが最も大切なことですね。2つ目は、LINEを入り口に色々なサービスを提供すること。ニュースやオンラインショッピングもそうですし、行政と連携したサービスもその一環です。3つ目は新しい領域に打って出ることで、特にスマホを使った決済とAIに注力します。


出澤剛の経歴・略歴

出澤剛、いでざわ・たけし。日本の経営者。「LINE」社長、「ライブドア」社長。長野県出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日生命保険を経てオン・ザ・エッヂに入社。ライブドア上級執行役員メディア事業部長、社長、NHN Japan(のちのLINE)取締役ウェブサービス本部代表、COO(最高執行責任者)などを経てLINE社長に就任。

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