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冨永照子の名言

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冨永照子のプロフィール

冨永照子、とみなが・てるこ。日本の飲食店経営者。浅草の老舗そば屋「十和田」4代目女将、「浅草おかみさん会」理事長。浅草の街おこしに尽力した。

冨永照子の名言 一覧

行政が現場の話を聞かないまま、よくわからないルールを押し付ければ、お店の個性が1つ減ってしまう。


サンバが成功して次に頑張ったのが「つくばエクスプレス」です。常磐新線の計画か進んでいたころ、新聞に「田端止まり」っていう小さな記事が載ったんです。南千住から真っすぐ南側に線路を延ばせば浅草なのに、キュッと山に曲がって田端はないでしょうと、反対運動を始めました。それで、元国鉄総裁の磯崎叡さんに陳情に行きました。磯崎さんと一緒だと、国士交通省でも、JR関係でも、偉い人がちゃんと話を聞いてくれるのがありがたいですね。


最初は阿波踊りでも呼ぼうかという話だったんですが、亡くなった喜劇役者の伴淳三郎さんが「阿波踊りなんて古い。リオのカーニバルだよ」って台東区長に話したそうで。区長と浅草の旦那衆がみんなでリオに見に行っちゃった。お腹を壊した人もいたけど、帰ってきたらみんな「あれはいいよ!」と盛り上がってサンバに決まりました(笑)。今、サンバは花火より盛り上がっていますよ。サンバの日は朝からおじさんたちが、熱射病対策のペットボトルを抱えて場所取りして動かないのよ。商店街の活性化ですから、「清く正しく美しく」だけじゃ駄目なんです。チラリズムにあると思っています。


浅草は、もともとは何にもないところなのです。この前の東京オリンピック(1964)では、新幹線や高速道路ができたりして、人の流れが変わって、浅草に誰もこなくなってしまいました。そのちょっと前までは日本一の盛り場だったのに、浅草六区の表通りには、1時間に人が5人と犬1匹しかいないなんてこともありました。その何にもないところからスタートして、「浅草は(お客さんが喜ぶことなら)なんでもあり!」という精神で、ここまでやってきました。2階建てバスだって、サンバカーニバルだって、普通の考えではできなかったと思います。


昭和39年の東京オリンピックでテレビが普及して、日本人の娯楽が変わってしまったの。いつもにぎわっていた浅草の映画館街もさびれてしまって、町は荒れるし、どうにかして人を浅草に呼ばなきゃと最初に思いついたのがロンドンの2階建てバスを浅草で走らせるイベント。ロンドンも浅草も下町だから面白いと思いました。バスを買うお金がなくて、いろいろな企業を回って出資をお願いしたけど、当時は「おかみさん会」の知名度がなくて相手にしてもらえませんでした。それで、浅草の飲食店街への営業に力を入れていたサントリーの佐治敬三社長(当時)に「おかみさんたちの店でウイスキーを売るから」とかけあって、1500万円出してもらいました。でも、いろいろな規制があって、乗り合いバスとしては運行できないことがわかり、お客様から運賃をとってはいけないことになりました。そこで知恵を絞り、乗る際に「記念グッズ」を買っていただくということにして採算を合わせました。2階建てバスには、おかげさまで上野駅の朝のラッシュ並みにお客様が来てくださった。


冨永照子の経歴・略歴

冨永照子、とみなが・てるこ。日本の飲食店経営者。浅草の老舗そば屋「十和田」4代目女将、「浅草おかみさん会」理事長。浅草の街おこしに尽力した。

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