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内藤誼人の名言

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内藤誼人のプロフィール

内藤誼人、ないとう・よしひと。心理学者、コンサルタント、ビジネスコーチ、作家。慶應義塾大学社会学研究科博士課程を修了後、有限会社アンギルドを創業。ヒューマンリレーションズ関連の書籍を執筆しながら、人材育成、販売促進などのテーマで企業訓練を行っている。おもな著書に『人は暗示で9割動く』『人たらしのブラック心理術』『交渉力養成ドリル』『人間関係を温かくする上手なウソの作法』など

内藤誼人の名言 一覧

人間関係のスキルは人とどれだけ接したかによるところが大きいので、とにかくたくさん話しかけること。上司や部下から、飲み屋の店員、隣の客、タクシー運転手、訪問した会社の受付嬢まで、全員がトレーニング相手です。


部下を褒めるときのポイントは「二枚舌は逆に使う」こと。つまり、誰かを褒めるときは、本人じゃなく周りに公言する。人は同じ褒め言葉だとしても、当事者に面と向かって言われるより、別部署の人など、回りから聞かされるほうがうれしいのです。


社内でうまく立ち回るための第一歩。それは「よほどの偏屈でない限り、ほめられれば人は喜ぶ」ので、とにかく褒めること。


部下とうまく接することができていないなら、まずは本気で向き合うことから始めましょう。本気の態度や言葉だけが相手を動かし、状況を変えてくれます。


逃げたい状態になったときは、体を活性化しておく必要があるので、体温が上がります。水道の水を出しっぱなしにして手の平を冷やすだけでも、気分が落ち着きますよ。


人は二つのことに同時に集中できません。一つのことを考えていると、もう一つのことに注意が向かなくなる。そんな特性を利用して、悩んでいるときは遠くを見て、景色を見ることに集中して、注意を分散させる。悩んでいることを忘れることができます。


ネガティブな言葉は人やお金を遠ざける。本心でなくてもポジティブな言葉を口癖にすべきです。


人間関係の技術は、すべて練習量に比例する。


社内で自分の望む仕事を手に入れるには、つまらないところでいかに頑張れるか。上司に小さな恩を売って、将来的に得しましょう。


コミュニケーションは質より量。意味のない内容でも、たくさんコミュニケーションを取ったほうが相手は好印象を抱いてくれます。


人間関係のトラブルは自分側の原因を見つけると、解決策が見つかりやすい。相手を変えることはできませんが、自分を変えることはできますから。


人間関係のトラブルは、どちらかが100%悪いということはあり得ません。こちらにも必ず何か原因があります。


人間は自分を正当化するためなら、ありとあらゆる言い訳を思いつくもの。


敵をつくらないコツは、「相手の嫌がることをしない」ということに尽きます。もし、周囲に敵が多いと感じるならば、改めて自分が周囲にどう振る舞っているか見つめ直すことも大切です。


金持ちと貧乏の差は、能力やセンス、努力の量など簡単には埋めがたいものではなく、気持ちの持ち方ひとつ。誰にでも変わるチャンスはある。


カナダの心理学者が14万人のツイッターのつぶやきを調べました。結果、金持ちほどポジティブな発言をし、貧乏な人は愚痴をつぶやいていた。


金持ちか貧乏かは、顔を見ればわかる。顔には心理が表れる。ネガティブなことばかり言っていれば嫌な顔になる。次第に誰も寄りつかなくなり、お金も集まらない。


人間の集中力は短く、15秒以上話されると冗長さを感じ始めます。伝えたいことがあれば、要点をまとめて15秒以内に話すべき。


見た目は今日からでもすぐに変えることができ、効果が表れるのも早い。しかも、視覚情報は人の印象にもっとも大きな影響を与えます。


「身体を鍛える」ことは自信につながります。見た目を改善すれば心もポジティブになるというデータがあり、即効性はかなり高めです。女性なら、メイクや髪型を変えるのも良いですね。自信が持てれば、物の見方が変わります。


最も否定的なコミュニケーションを起こしやすいシチュエーションが、相手に自分のコンプレックスを刺激されたとき。


手には自分の感情が無意識に表れる。神経質そうな手の動きや手の震えは、相手に不安感を与えます。そのため、自分で自分の手を押さえつけ、胸を張ると落ち着いて見えます。


アレもコレもと、アピールポイントをいくつも演出すると、印象が散漫になります。逆に1つか2つに絞り過ぎても、弱くなります。3つくらいがいいでしょう。


自分の営業ノウハウだとか、いい企画書の書き方、あるいはプレゼンのいい方法を知っていたとしたら、どんどん人に教えちゃう。そうすれば嫉妬なんてされようがないですよ。


コミュニケーションスキルは「筋肉」と同じです。一流のスポーツマンだって試合前の筋肉のウォーミングアップや練習が欠かせません。普段から使っているからこそ、いざというときも思うように使いこなすことができるのです。コミュニケーションが苦手という人は、日々出会う人に声をかけていくことが筋トレになります。それだけでコミュニケーションの基礎体力は高められていきます。


「笑顔」が伴うようになれば最高です。笑顔は人類共通の好意のサイン。喜び、怒り、悲しみなど基本的な人間の表情には普遍性があり、文化や民族に関係なく、表情だけで感情を伝えることができます。生まれてすぐの赤ちゃんに笑顔のお面と怒り顔のお面を見せると、笑顔のお面をよく注視したというデータもあります。人は本能的に笑顔を好むのです。


些細なことながら意外と効果が大きいのが「よく人を褒める」ことです。たとえお世辞とわかっても、褒められたらやっぱり嬉しいもの。とくに「○○さん、モテるでしょ?」という言い回しは、男女兼用で誰にも使えて便利ですよ。


お金持ちになれる人は期待値が低い。期待値が低いからこそ、たいていの結果をポジティブに捉えられるのです。逆にお金持ち力の低い人はムダに期待が高すぎて、結果をネガティブに捉えがち。たとえば副業で1万円の利益か出たとすると、前者は「1万円も稼げた!」と思って無理なく続けられるのに対し、後者は「たった1万円か……」と思ってすぐにやめてしまいます。


街を歩いていて、ティッシュをたくさんもらう人は、お金持ち力がある証拠。なぜならティッシュ配りの人たちは、人当たりがよさそうな通行人を無意識に選んで手渡しているからです。人当たりがいい人には仕事もたくさん集まるので、お金持ちになりやすいというわけです。


人に会うときには、実は面白い話があるんですよと自分から進んで切り出せるようにしよう。自分をネタにしたものが一番良い。これを「セルフ・デプリケーティング・ユーモア(自分をバカにするユーモア)」と呼び、相手に最も喜ばれるユーモアであることがわかっている。笑いを取って行こう。あなたは今まで以上に好かれる人になれるはずだ。


会話上手になる8つのポイント

  1. 相手を自分と比較するな。相手のことだけを考えろ。
  2. 相手の心を読もうとしすぎるな。
  3. 次の話題のリハーサルをするな。いま進行している会話に集中しろ。
  4. カッコいいアドバイスをしてやろうと思うな。
  5. 会話の最中には余計なことを考えるな。
  6. 自分が正しいと思うな。
  7. 疲れているときは人と会うな。
  8. 時間的に余裕がないなら人に会うな。

自分の弱みは隠すべきではない。むしろ、それを武器とすることを考えると良い。弱みをさらけ出すと、相手はあなたに親近感を覚えるばかりか、守ってあげたい対象と見なすようになる。強がっている人間は、あまりかわいくない。少しくらいおどおどしていて、扱いやすい人間であるかのように振舞うことは、賢い戦略なのである。


愛嬌のある人は、えてして人から悪意のないからかい、冷やかしなどを受けるものである。心を許してもらっている証拠だ。どうすればからかわれる存在になれるかというと「からかわれても感情的にならない」「神経質にならない」「からかわれたら、相手のこともからかう」「どこかドジなところがあることをアピールしておく」などの戦術が有効だろう。


聞き上手な人は、概して人たらしになりやすい。人の話を聞くこと自体が、相手にとっての報酬となるからである。私たちは自分の話を聞いてもらえると大変にうれしいのだ。相手の話を聞くときには、面倒でもメモを取ること。メモを取ってあげれば、あなたの話を聞き流しているわけではありません、大変に面白いお話ですという強烈なアピールができる。


どんな人間にも、褒めるべき点、愛すべき点があるものだが、それを探してあげて、どんどん褒めればよい。褒められればたいていの人はうれしい。私たちには基本的な欲求として「人に褒めてもらいたい」という承認欲求を持っているからである。社交辞令だろうが、お追従だろうが、褒められて気分を悪くする人間などはいない。


たとえつまらない話をしていても、大げさに、声を出して笑い転げていると、自然と相手も楽しくなってくるものである。「アハハハハハハ」という偽りの笑でも、笑い声を聞いている相手は楽しくなってくる。他の人たちの笑い声を聞くと、つられて自分も笑ってしまう。他人を楽しませるためにはまず自分から積極的に笑うことである。そうすれば相手もつられて笑ってしまう。


上司の承認が本当に必要かどうかは別として、あらかじめ相談を持ちかけておく癖をつけよう。あらかじめ相談しておけば、会議のときにも、上司が賛成に回ってくれる可能性が高くなる。相談されたということによって「自分は頼りがいのある人物である」という気分になって気持ちがいいからだ。たとえ上司の意見など聞いておく必要がなくても、絶対に相談しておくべきである。


部下を動かすときに役立つのが、レッテル法である。「○○しろ!」と言うのではなく、「君は○○の人間」というレッテルを貼るだけでいい。上手にレッテルを貼ってあげると、部下のほうも自分はそういう人間なんだと納得してくれる。結果として、その通りの振舞をしてくれるようになる。


そもそも会話というのは感性がベースになっているんです。感性がベースなわけですから、モノの感じ方が似ている相手なら絶対に話は通じ合います。若者とは話が合わないなんて思い込み以外の何ものでもありません。しょせん同じ日本人であれば、モノの感じ方はそれほど違いはないはずだ。


奢れば奢るほど、部下があなたのことを慕ってくれるかというと、実際は、逆である。人間というのは、奢ってもらうと感謝をするというより、増長して、つけあがってくるものだからだ。だからこそ、相手にも少しは出費を強いるくらいでちょうどいいのであるし、その方が飲み会も盛り上がる。


自分の気分をなるべく一定に保つためには、身体と健康に気をつけるようにすることが大切だ。私たちはストレスを感じていたり、病気だったりすると、他の人に親切になったり、ユーモラスになれないものである。普段は明るくて温厚な人物でも、風で熱っぽかったりすれば、不機嫌な顔になってしまうのも仕方がないというものだ。


機嫌の悪い相手からは、距離を置くのがルールである。機嫌が悪い奴は、みさかいなく吠えかかる犬と同じで、手が付けられない。無理になだめようなどとして近寄っていくと、とんでもない目に遭うこともある。なだめる役は、別の人にやってもらえばよいのであって、あなたが火中の栗を拾う必要はない。


身体の不調くらいなら、放っておいても自然治癒されることがあるが、人間関係が自然治癒されることは、ほとんどない。放っておけばおくほど、かえって溝は深まるばかりだ。人と喧嘩になったり、しっくりこないときには、自分から少し折れてみよう。ほんの少し歩み寄るだけでいい。


自分からはまったく話しかけないのに、人に好かれるということはありえない。黙って座っていれば、自然と相手が近寄ってくるということは、あまり期待できないのだ。そういう幸運な人が絶対にいないというわけではないが、かなりまれだ。


笑顔に関して重要なポイントがある。笑顔を作るように努力するだけでなく、なるべく大きな声で笑った方が、2倍も、3倍も効果があるのだ。顔だけで笑いをつくろうとすると、ときとして、冷たいような、作り笑いになってしまうことがある。きちんと声に出して笑うようにすると、あなたが喜んでいることが、相手にも一目瞭然となる。


自分自身が大したことがない人間なら、周囲にはろくでもない人ばかりが集まってくる。同じ性格の人が引き合うからだ。ダメな上司のところには、ダメな部下ばかり集まってくる。人当たりのいい経営者のところには、やはり人当たりのいい人材が集まる。人に恵まれないと嘆くのなら、まずは自分自身を変える努力をすればいい。あなたが魅力的になっていけば、どんどん魅力的な人が集まってくる。


人たらしになりたいなら、些細な点ほど敏感になることをお勧めする。つまらない冗談にもちゃんと笑ってあげるとか、名前を呼ばれたらすぐに返事をするとか、そういう些細なことに注意を怠らないようにしよう。それだけであなたの評判はぐっと良くなるはずだ。


人間関係というのは、私たちが考えている以上に、脆弱な基盤から成り立っている。強固に見える信頼関係だって、見せかけの強さで成り立っている。たとえ、相手が「俺とおまえは本当の友達だよね」などと言ってきても、それを鵜呑みにせず、せっせと相手に尽くそうとしたほうが、上手くいくことが多い。一度でも、信頼を失わないようにするために、あれこれと気を配る必要があるのだ。


頭の悪い人は、場の空気が読めない。相手の心を推測できない。だから、自分勝手な振る舞いばかりをやって煙たがられるのである。その点、どうすれば相手に喜んでもらえるのかということを、本気で考えているような頭のいい人間は、どんな人からも受け入れてもらえる。


相手と別れるときのタイミングは会話が一番盛り上がったところが目安になる。会話が盛り上がって、少しずつ下がりはじめようとするくらいのタイミングが、あなたが辞去するのに最も適したタイミングなのだ。会話が盛り上がってきて、お互いに興奮、歓喜の感情が残っているときにお別れするようにすると、心地よい余韻がしばらく続き、あの人はなんて素晴らしいんだろうという評価が高まる。相手が退屈しているときに辞去すると退屈な人だったという評価を受けやすい。


相手に謝礼するのなら、相手が行動を起こす前の方がいい。どうせ謝礼を渡すなら、前もってあげてしまった方が説得のしやすさも違ってくるし、相手のやる気も違ってくる。部下に頼みごとをしようとして「あとで飯でも奢るからさ」と言う先輩と、きちんと食事を奢ってくれてから頼みごとをする先輩がいるとしたら、部下がやる気を出して言うことを聞いてくれるのは後者だ。


私たちは笑える話を聞かせてくれる相手を好む。相手を笑わせるコツは、ホームランを狙わないことだ。大きなネタで、大きな笑いを狙うと、はずしたときのショックが大きい。小さな笑いを取れるだけで十分だ。小さい笑いを大切にするようにし、どんどん口に出してみるべきである。下手な鉄砲も数をこなすようにすると、そのうち一度や二度くらい笑ってもらえなくとも、それほど気にしなくなる。


自分のドジなところを披露すると、それだけ人として近寄りやすい雰囲気を出すことができる。自分をネタにしたユーモアには、気さくなイメージを出す働きがある。エリート臭い人や、気取った人、人を遠ざけてしまうようなタイプは、自分のバカさをおおっぴらにすれば、どんどん好かれるようになる。人は少しくらいドジなところがあった方が、人間らしさを感じさせて好かれる。


私たちは笑える話を聞かせてくれる相手を好む。こちらが大笑いできる冗談を言ってくれる人は、例外なく魅力的だ。会社では仕事に差し支えない程度に周囲の人たちを笑わせるように努力しよう。仕事中だから冗談を言ってはいけないなどと考えず、とにかく面白いことが頭に浮かんだら、すぐにそれを言ってみるのだ。そうすると会社の雰囲気が楽しくなってくる。


褒め言葉にはちょっとしたコツがある。それは強調するという作戦だ。比較する対象を持ち出して、相手を褒めてあげればいいのである。


物事をスッパリと白か黒かで分けてしまうような話し方は、よくない。断定的な口調、決めつけるような発言をすると、聞かされる相手は、ムッとすることが心理学のデータからわかっているからである。ほかにいくらかは考える余地があるようなあいまいさを残しておくのがポイントだ。断定的な話し方は鼻につく。


メリハリ、強弱をつけるというのも、会話のポイントである。日本語はどうしても平板な話し方になってしまうので、なるべくメリハリをつけて話すようにすると、相手にとても聞きやすい。


芝居の世界では「一に声、二に振り、三に姿」と言われている。一番大切なのは声だというのだ。身振りや外見も重要だが、それ以上に声が重視されているのである。いい声で話すのは、人を引き付けるポイントだと言えよう。いい声を出すときのヒントは、語尾をはっきりと言うことである。


部下を動かすときに肝心なことは「説得しようとするな」ということだ。たいていの場合、説得は効かない。なぜなら、社内での立場が上位である上司が説得しようとすると、それは説得ではなくて説教になってしまうからである。


人間関係は、サービス精神で成り立っている。腰を低くするのは金儲けの秘訣であるが、人間関係の秘訣でもあることを忘れないようにしたい。上の立場から何かをしてやろうと思い上がった考えをしているからこそ、どんどん部下の心が離れるのである。


私たちは、相手から恩を受けすぎたり、逆に損をするのは嫌なのであって、対等の関係の相手を最も好ましいと評価する。


人に好かれたいのなら、自分の身体には絶えず気を配った方がいい。身体の調子が悪いと、自分では気づかないうちに、言葉が荒っぽくなってしまったり、険しい顔になってしまったり、相手の冗談をつまらないと感じてしまうものである。もっと明るく振舞わなきゃと思っても、身体が言うことを聞いてくれないからだ。


私たちがどんどん近寄っていくべきなのは、最近良いことがあったばかりの、ムードがいい相手である。ただでさえ相手は気分がよくなっているので、話しかけてくるあなたのことも好意的に評価してくれるだろう。


相手をこんなふうに変えてやろうとか、相手に何か働きかけてやろうとするよりも、自分が変わってやろうという気持ちが、良好な人間関係の秘訣である。相手を変えてやろうとするより、自分が変わってあげた方が、はるかに労力もかからない。


まったく理由がわからないのに、相手にいきなりふて腐れたような態度をとられることがある。そんな場合には、まずは「すみません」と自分の非礼をわびてしまうことである。何が非礼だったのかなどは、考えなくともよい。理由など考えなくともよい。その場では相手の怒りがおさまらなくとも、そのうち水に流してくれる。理由など考えずに、サッと謝れる人というのはとても魅力的である。


会話の量を増やし、メッセージ量を増やせば増やすほど、それに比例するようにして、あなたは相手に信頼されるようになる。どんなことでもいいから、どんどん会話をしよう。言葉を交わすというのは、心を通じ合わせることに繋がり、会話をすればするほど、相手の心を引きつけることができる。


私たちは、微笑む人を見ると、自分も楽しくなってくる。笑顔は感染効果があるのである。だからこそ、どんなときでも笑顔を絶やさないようにするのがポイントだ。人を気持ちよくさせたいなら、微笑んでいればいい。


怒りっぽい人と話し合いをするときには、絶対に何かを食べさせた方がいい。そうすれば相手は心理的に打ち解けたムードになってくれるからである。私たちは、お腹がすいていると、無性に怒りっぽくなる。お腹がいっぱいならそれなりに冷静になってくれるだろう。


ロンドン・ビジネス・スクールで組織論を教えるC・ハンディ教授によると、人に好かれるコツ、信頼されるコツは「とにかくいろいろなサービスを、何度でも繰り返してあげること」であるという。「これだけのことをしてやったんだから、大丈夫だろう」と思ってはいけない。「これだけのことをしても、まだわからないぞ」と警戒するくらいでちょうどいいのだ。


私は基本的に性悪説の支持者である。人間の本性は善なのだ、と考える性善説は、なんら益をもたらさないばかりか、有害ですらある。性善説に立っていると、自分が善であるばかりに、相手からも同じような善意を求めたりしてロクなことがない。実際には、性悪説に立って物事を考えた方が、はるかに人間関係は上手くいく。


「こんなことを言ってあげれば、きっと、この人は喜ぶだろうな」という洞察力を身につけることは、対人関係をスムーズにするための秘訣である。こういう洞察力は、知性に他ならない。知性のない人は、人たらしになろうとしても、うまくできない。


罰というのは、思いつきでいきなり与えるものではない。「このルールを破ったら徹底的に叩く」と、前もって明確化して伝えておき、実際に部下がそのルールから外れたなら罰すればいいのです。そうすれば、「部長は口だけじゃない」と率先してルールを守るし、罰せられても上司を恨むことはない。逆に「まあ、いいや」と叱ったり叱らなかったりすると部下は学習せず、間違いを繰り返します。さらに、明確化していないことを罰するのは、ただの理不尽。やめたほうが賢明です。


部下の叱り方に悩む上司も多いですね。「やさしく扱ってやるか、徹底的に叩くか」、両方を使い分けることは効果的。いつも厳しい上司がたまに見せるやさしさ、そのギャップが部下の心を掴みます。


いつもいい加減な仕事ぶりでも、実績が伴えば高評価が得られる。大切なのはなんでもいいから、とにかく結果を残すこと。実績さえあれば、いつか必ず職場内外からの評価が高まり、あなた自身への信頼度も高まるはずです。


「行動」は、信用を最も高められる行為。要するに、事実としてアピールできるもののほうが信用を得やすいのです。賢い上司であれば、部下の行動を見て判断しているはず。僕が上司ならば、1日の訪問件数など、はっきりと数字でわかるもので営業マンを評価します。


もしも、自分が信頼されていないと感じるならば、まずはあなた自身の行動を振り返ってみてほしい。人間の口は嘘をつきますが、行動は嘘をつきません。「やる気があります」と言いながら、毎日遅刻してくれば、その人は「やる気がない」ことを行動で示していることになる。宣言するものの、それを実行しない人は意外に多い。だから信頼されないのです。


ビジネスは結果がものを言う厳しい世界です。どんなに口で「頑張ります」と言っても、結果が伴わなければ認められません。


何度も逆境に立たされた人、失敗を繰り返した人ほど、成功する率が高まるという米国のデータがあります。逆境に立たされたことのない人は、相手を判断する機会がありません。一見、順風満帆な仕事人生に思えても、定年退職した途端、会社関係からの年賀状がゼロになってはじめて、「皆、地位や肩書と付き合っていたのか」と知る。そんな悲しい結末を迎えぬよう、平時から人を見抜く状況をつくることが大切です。


自分の味方は誰かを平時に判断するのは不可能に近い。心理学者でもない限り、他人の心を確実に見抜くことなどできません。その点、足を引っ張られ左遷されるといった状況に陥るのは、味方を見極めるという意味で実はいいことなのです。本当に信用できるのは誰かよくわかる。逆境にある自分に対し、いつもと変わらず連絡を絶やさずくれるような人は、間違いなく信用に値します。


恨まれないためにも、相手の心(感情)の琴線に触れるような行為だけは、ビジネスでも絶対に避けなければなりません。そこさえ気を付けていれば、反対の多い決断でも、長期的に、多くの人に感謝される結果をもたらす可能性は高いはずです。


人間には「嫌い」だけど許せることと、許せないことがあります。部下にすれば、仕事に厳しすぎたり、短期的に自分たちに不利益な決断を下す「鬼上司」は嫌いかもしれない。けれど、その厳しさそのものが絶対に許せないかといえば、そんなことはないはず。むしろ許せないのは、結果を考えずに相手をけなすばかりの上司や、逆に、一部の人にだけやさしい「えこひいき上司」。彼らは部下に嫌われるだけでなく、恨みも買うでしょう。


ときどき「部下のため」と称して、何でもかんでも「ここがダメ、あれがダメ」と、バカ正直に指摘する人がいます。そういう人は、感謝されるどころか結局、恨まれる。僕に言わせたら、バカ正直ではなく、本当のバカ。そういうときは心の中で「自分以外はみなダメ」と思っておけばいいだけで、あえて口にする必要はありません。明らかに相手が直視したくない現実であれば、いちいち無理に見せつける必要はない。


上のポジションをめざすなら、社内の「悪評」はないほどいい。当たり前のことですが、敵は少ないに越したことはありませんし、味方は多ければ多いほど心強いでしょう。


部下のルール違反を知ったとき、怒りや動揺を覚えない上司はいないはず。違反の程度によっては「部下はルールを破るもの」と性悪説の立場でいれば、その対処法を前もって考えられるし、腹も立たない。悪事をすべて許せというのではありません。状況に応じて判断することが必要なのです。


成功しようと思えば、多少の狡滑さは必要です。狡滑さの根底にあるのは「柔軟さ」。とくにビジネスの世界では、状況に応じてズル賢く立ち回ることも、処世術として重要なスキルなのです。


褒めるのも叱るのも対象の部下と二人だけのときにすべきです。みんなの前で褒めると、ほかの人は嫉妬や恨みを持つ。これを心理学用語で「暗黙の罰」といいますが、一人を褒めることは、暗にほかはダメと叱責しているのと同じですから。


お金持ちはいい意味で常にお金のことを考えていて、どこかにチャンスがないか目を配っている。人間の脳には興味があるものの情報を敏感にとらえる「オートパイロット機能」が備わっています。だからお金に対する意識が高い人は、普通の人なら見逃すチャンスを確実につかめるのです。


コロコロ変わる人が嫌われるのは、予測不可能だから。人は先が読めない状況に不安を感じます。たとえばいつも怒っている人と、普段はニコニコしているのに突然キレる人を比べても、マシなのはいつも怒っている人のほう。性格に難があっても、ブレない人のほうがまだ安心できるのです。相手によって対応を変える人も、一貫性がなくて不安を感じさせます。


脳にはミラーニューロンと呼ばれる神経細胞があります。ミラーニューロンには、相手の行動を見たときに自分も同じ行動を取るという働きがある。笑顔の人を見れば、こちらも自然に笑顔になるのです。


脳は騙されやすい性質を持っています。最初は楽しい気分ではなくても、ニコニコしていると、脳がそれに引っ張られて楽しい気分になる。これを顔面フィードバック仮説といいます。


身だしなみは実益。年収の高い人は、身だしなみが信用に直結することをよく知っているので、自ら外見に気を配るだけでなく、人の身だしなみについても厳しいジャッジを下す。


マナーが身についている人ほど仕事でも成果を出しやすいはずです。マナーとは、人に不快感を与えないこと、つまり相手への気配りです。気を配れる人は、相手が気持ちよく仕事ができる配慮も得意。相手から協力を得られやすく、成果も出しやすくなります。


モテない人の共通点は、外見のコンプレックスから来る自偏のなさです。「どうせ俺なんか……」という態度が一番よくない。だから、これだけは続けている、これだけは負けない、そういう自信を持っている人は、一見、冴えない人でもモテます。


メンタルはいきなりは変わりません。だから、形から変えていけばいいんです。例えば姿勢。アゴを上げ、胸を張るだけでも強い男性をイメージさせられます。


社渡り力的に最大の肝は会議の終了後にあります。とくに自分の企画が通った場合など、「会議が終わったら、賛成してくれた同僚や上司にお礼を言う」こと。じつはサラリーマン社会において、出世する人ほどこういう細かい部分をおざなりにしていません。小さな気配りが次回の味方を作るばかりか、主張せずともあなたを出世街道に導きます。


相手に見くびられないためには、あえて初期段階でケンカしておくという方法もあります。人間って不思議なもので、一度衝突した相手とは二度とぶつからない。この線を越えると相手が怒るとわかるからです。


自分がやりたい仕事は熱心にやるのでいい結果になるけれど、やりたくない仕事をイヤイヤやったところで、出来映えはよくないに決まっている。第一、隠しても不満が顔に出てしまう。それなら最初から断ったほうがお互いのためです。


仕事は感情ですよ。好き嫌いで判断していいんです。嫌な仕事はしなくていい。


成功したときは、今回の成功はあくまでも偶然であることを強調するといいでしょう。自分の評価が上がりすぎないように調整しておくのです。


まわりからの期待値が上がってしまうと、それに応えなければならないという「ねばならぬ思考」が起こります。これは苦しいですよ。そうなる前に「俺に期待してもムダだよ」と宣言して、相手の期待を削いでおく。これだけですごく楽になれます。


満点を目指すのはせいぜい一教科。あとは平均点でよしとする。力を入れるところと、そうでないところのメリハリをつけるようにすると、気が楽になります。


優等生にありがちなのですが、最初に目一杯ハードルを上げてしまうと、その後もずっとそれを維持し続ける羽目になってしまう。そうなることを避けるには、最初から100の力を出さないことです。


頼まれごとができたら「逃げよう」「断わろう」とするのではなく、まずは引き受けましょう。しかし、ダダで引き受けるのではなく、こちらもそれに見合った何らかの要望を出すのです。「お願いされている以上、自分にも要求する権利がある」という認識を持ちましょう。慣れないうちはまず、小さな要望から練習をしましょう。


人間関係とは双方向のコミュニケーションを通して成立するものであり、そこに欠かせないのが交渉なのです。


上手く褒めるだけでは部下のやる気を引き出せません。彼らにとって重要なのは、「何を言われたか」ではなく「誰に言われたか」。あなたが部下に受け入れられていなければ、どんな言葉で鼓舞激励しても効果がなく、逆に好感を持たれていれば、厳しく叱っても相手はやる気を出してくれるのです。


人間は、現実に危険な状態でなくても、イメージするだけで生理反応が起きるようになっています。現実と空想の区別ができない。だから、ネガティブなことをイメージすると、現実にツラい状況が起こったときと、まったく同じ生理反応が起こります。その結果、肉体的にも異常が出てくるわけです。


幸運というのは自分の手でつかみ取るもの。私は毎年正月のおみくじで、大吉が出るまで引き続けます。絶対諦めません。それぐらい強い気持ちがないと道は開けない。幸運は待っていてもやってきません。


愚痴や不満ばかり言う人と一緒にいると、自分も暗い気持ちになる。これを心理学では「感情汚染効果」と呼びます。人の感情は感染しますから、ポジティブな人と付き合えば自分も幸せな気分になれる。


小さな目標を設定し、達成したら自分にご褒美を与える。服を買う、お酒を飲む、なんでもいいんです。ご褒美が原動力となってやる気が湧き、成功を続けていけます。


筋力トレーニングを毎日すると、その成果が目に見えて現れます。身体を鏡で見たとき、スリムになって、筋肉がついていくのが実感でき、「オレはやればできるんだ」と自己肯定感が生まれる。それがその人の自信、強さになります。


暗い人は、自分より上の人と比較して落ち込むことが多いですね。これを「上方比較」といいますが、おススメなのは「下方比較」。自分より下の人と比べて俺はまだマシだと思う。気分がいいですから前向きになれるんです。


ハーバード大学の研究では、浮気などで大げんかして破局に至る夫婦より、日常生活の中の小さな「カチンとくる」ことの積み重ねにより離婚する夫婦の法が多い、という報告があります。社内の人間関係もそれと似ていて、ちょっとした失点を放置したり、謝罪をいい加減にしたばかりに、修復可能な関係に陥ることがあるのです。


営業中のサボりや、アポイント時間に数分遅刻したなど、小さなミス・失点ほど「本当に申し訳ございません」と大きく謝ることが大事なんです。そのことで、折り目正しく対処ができる人間だと評価されるとともに、上司との人間関係も良好に保てるのです。


がん首をいくつも揃えて謝罪にいくと効果的です。相手は自分のことを軽んじていないとはっきり目に見える形で理解できます。がん首に肩書は関係ありません。企業幹部である必要はなく、平社員で十分です。とにかく数の論理を優先してコマを揃える。一人だけで「申し訳ありません」というより、例えば連続して三人が謝ったほうが効果的なのです。


ある海外の大学の調査では、女性に性生活などのことを聞いてくる男性に対して、どんな罰が適切か聞くと、男性は「メモや文言での注意」が最も多かったですが、女性は「自宅謹慎」「罷免」と、より思い罰を選択したそうです。つまり、女性は男性よりも重く受け止めて怒るのです。よって、結果的にセクハラをしてしまったのなら、相手の立場に立って考え、心の底から謝ることが大事です。


心理学でアンダードッグ効果という言葉があります。これは不利な状況にある人に手を差し伸べたくなる人間の心理の表れです。怒りに燃えていても、相手が涙目、大汗、紅潮……と必死に謝罪をしてくれば、まあ今回は大目に見るか、と丸く収まることもある。そんな芝居じみたオーバーアクションなんかできないという人は多いですが、いざというときはトライしてみる価値はあります。


謝罪の言葉は当然必要ですが、それだけで先方が納得することはないでしょう。誠意も大事ですが、目に見える形で自ら罰を受けることを表明するのです。不良品に換えて納品し直すときに納品数を割り増しする、また次回納品分の料金を大幅に値引く、といった先方にメリットとなるような対処がコトを収めるのにはもっとも適切といえるでしょう。表面上は渋い顔をしていても、贈り物や割引というご褒美がうれしくない人はいないのです。


謝罪するときは「三段階謝罪法」が有効です。電話のあと、対面での商談・打ち合わせの席で再び丁重に謝り、その理由もしっかり述べます。これが第一段階。その次に、商談が終わったあと第二段階として今度はメールで謝罪するのです。文面はそれほど考えこまなくてもいいので、とにかく謝罪したという形を相手のメール受信箱に残すのです。対面謝罪に加え、メール謝罪。二段階にすることでよりお詫びの気持ちが伝わるでしょう。でも、それでおしまいではありません。二週間ほど経過したら、別件で届けものなどをしたような際に遅刻した非礼を詫びる手紙を同封したり、ファクスを送信する際にひとこと謝罪の文を添えたりする。三段階の時間差の謝罪により、失礼したことを私は忘れません、というアピールをできるのです。


実際には自分に自信は持ちきれていないけれど、上に立つ立場として、何か言わなければいけない。そんな場合に、過剰に否定的に相手を従わせようとしてしまう。自分のほうが上だ、相手にケチをつけたいという心理は、弱さの表れといえます。


部下は基本的にこちらの指示に応じてしか動きません。仕事が会社の命令系統に沿って動くものである以上、それは当然のことです。よく「部下が指示以上のことをしない」と不満を抱く人がいますが、してほしいことがあるなら、それも指示に組み込むべきです。


年下だからといって尊大に振る舞う人は尊敬されません。ですから部下にも、「仕事をしていただく」という気持ちで接することが大事。


「最近の若い者」とひとくくりで考えるのは禁物です。「これだからゆとり世代は……」などと内心思っていると、それが相手に伝わってしまいます。偏見を持たずに接し、丁寧に教えるよう心がけましょう。


怒鳴る上司には「大きな声を出されると怖いです」とハッキリ言いましょう。怒った調子でなく、「お願いをする」態度で言うのがコツです。日ごろからその場面を予測して「こう来たらこう言おう」と紙に書き、リハーサルしておくのがお勧めです。


「どうすれば評価していただけますか?」と、ダイレクトに聞いてしまいましょう。それが怖く感じる場合は、「うちの会社の人事評価は何に重きを置きますか?」など、第三者を絡めた表現でもOK。これによって行動の指針がつかめると、意思疎通が格段にスムーズになります。


業種によって、求められる会話術は違いますよね。販売の人なら親しみやすさ、明るさ、礼儀正しさが大事。でも経理担当者なら信頼感や正確さのほうが重要かもしれない。あるいは管理職と一般社員でも違うでしょう。それなら自分の職場で一番高く評価されている人を、そのまま自分のモデルにしてしまえばいい。


人が何かを習慣化するためには約3週間かかり、それを超えたら、習慣がその人にとって欠かせないものになります。これをマルツの法則といい、心理学者マックスウェル・マルツ博士の実験で明らかにされています。ともかく3週間は、何としてでも頑張り続けましょう。


自分のレベルより、ちょっと上の難易度の問題に取り組むと、より鍛えられます。これを、スポーツ心理学でオーバーロード(過負荷)の原則と言います。


自分の決めた締め切りの期限を守るには、危機意識を持つことが必要です。数年後、リストラに遭うのではないか。現在勤めている会社や業種は衰退しているのではないか。ライオンに狙われる草食動物のように不安や恐怖におびえる臆病さこそが、むしろいまのやる気に火をつけるんです。


今週中に○○の勉強を修了させる、といった期限や締め切りを自らに設定することで、自分を追い込むことが有効です。人間はデッドライン(締め切り)を目の前にすると全力を出すのです。


自宅に勉強に集中できる個室がないなら、図書館を利用してもいいと思います。カール・マルクスは大英博物館に通い詰めて『資本論』を書いたといわれています。僕も大学院生時代、しんとした図書館の地下五階で、論文を読みふけっていました。


人間の集中力は約50分で切れます。同じ姿勢で机に向かっていると血液中に疲労物質の乳酸がたまることも原因のひとつです。疲れるとやる気も失われてしまいます。


勉強に使う教材は、「よく売れている」といった宣伝文句に踊らされ、中身をよく吟味しないで買うと、たいてい無駄になります。


競争に勝っているということを見えないようにした方がいい。フリーランスならガシガシ自分の力だけで攻めていってもいいんですよ。でも社内では社内力学の話になりますから。組織で働いているのに、組織を無視していいはずがないでしょう。


気弱で口下手な人の方が、実は交渉に向いている。自分に自信がない分、相手の話をしっかり聞こうという姿勢ができているから。そして、相手の反応が気になるので、顔色を注意深く観察するので結果的に、相手の本心や真意に気づきやすいから。


じつは、不況で給料が厳しいときこそ、「おごる」価値は高まります。「こんな大変なときに、僕のためにありがたいなぁ……」。後輩はあなたの配慮に心から感謝、男気を感じるはず。ただし、あくまでも身銭を切ってこその効果。そのことをアピールするためにも、テーブルで会計をするのがおすすめなのです。


本来、食事をおごるという行為は、「あなたのことを大切に思っていますよ」という意思表示。そして、ビジネスの世界においては、相手に好意をもってもらうチャンスです。とくに、後輩を上手にもてなせば、間違いなくあなたの味方に引き込むことができます。そのためにも、漫然とおごっていては駄目。


「挨拶・名前を呼ぶ」はひと言で言えば、相手の存在を認めることです。人間は誰しも、他人から認められたいという「自己承認欲求」があります。挨拶することは「あなたを認めています」と伝える基本。さらに、人は自分の名前を呼んでくれる相手に対して好意を抱きます。ですから、「○○さん、おはよう」など、名前を加えて挨拶し続けていけば、おのずと相手との間に信頼関係や親近感が育まれていくのです。


成功するために最も重要なのは「人たらし」かどうか。人たらしの人間にはビジネス案件が集中するからです。実際、ビジネスで成功したお金持ちに会ってみると、本当に人当たりがいい方ばかりですよ。人たらしというと、おべんちゃらを言ったり媚を売るブラックなイメージがありますが、決して本質はそこではありません。肝心なのは人の立場で考えられ、相手を本当に喜ばせられることです。


頭の固い上司に企画書を通すとき、絶対やってはいけないこと。それは、「完璧」な企画書を作ってしまうことです。そんな上司はどこかにスキを見つけては指摘してくるもの。まったくもって意味がありません。正しい攻略法は、上司の性格を逆手にとること。あえて不完全な企画書を提出し、明らかなミスを「疑似餌」にすることで、上司の関心がそちらに向くよう仕向けていきます。その後、修正された企画書を見た上司は、「自分が口を出したとおりに企画書が変わった」→「これはオレが手を加えた企画」→「つまりはオレの企画」と心境が変化。結果、「オレの企画」を通すために尽力してくれるというわけです。


上司の意見がコロコロ変わることと、本人の性格はじつはあまり関係がなく、100%本人のせいだとは言えない。「意見を変えやすい上司」は、部署のトップレベルには決定権を与えない、個人が責任を負わないという、いわば「日本の会社」が生み出した産物のようなもの。あなたが上司の考えに左右されるように、上司も、そのまた上の上司も、それぞれの上司に振り回されるのが日本の会社なのです。


もし、あなたに社内ライバルがいるならば、まずは相手を褒めることから始めてみましょう。ライバルに勝つために陰口を言ったり、相手の足を引っ張ることを考えがちですが、それは逆効果。褒めるというポジティブな発言によって周囲はあなたにポジティブな印象を持ち、好人物だと認識してくれます。結果、ライバルを褒めることが、あなたの評価を高めることになるのです。


大切なのは、「自分がまず心を開くこと」。そうすると、相手も心を開いてくれます。「犬好きの人には犬のほうから寄ってくる」と言いますが、人間も同じ。人が好きでおしゃべりが好きで、この人どんな人かな、趣味が合うかな、そんな楽しい気持ちでいると相手にも伝わります。逆に面倒くさいな、怖いな、といった気持ちも全部伝わってしまう。どんなに表面上、言葉を取り繕っても相手は話してはくれません。


楽しそうに話しているのを見ていると、こっちも何だか楽しくなるということあるでしょう? 脳の中にはミラーニューロンという神経細胞があって、その働きで人間は目の前にいる人と同じ感情になるんです。テレビを見てもらい泣きするのもミラーニューロンの作用。つまり、自分が機嫌良く話していると、相手も自然と、機嫌がよくなるんです。


ある小学校のクラスでは、連絡帳を使って毎日教師と児童がコミュニケーションを取っていました。担任教師は、児童の日々の行動への注意を書いていたのですが、改善されませんでした。そこで、一人ひとりの児童について「一日ひとつ、必ず褒める」ことをルールとして決めたのです。すると、褒めることで問題のあった児童の普段の行動は改まり、クラスの雰囲気もよくなったのです。会社でも同じこと。褒めることをルールにすることで、部下の嫌なところではなく、いいところが見えてくる。それを会話に活かすことで、コミュニケーションを改善できます。


私たちは会話がうまくて人を動かすのが上手な人を見ると、「明るい性格なんだろう」とか、「生まれつき人付き合いが得意なんだろう」と決めつけてしまいます。でもこれは間違い。話がうまいとか、人を動かせるなどということは、単なる技術の問題にすぎません。できるかどうかは、その技術を知っているかどうか、練習量が足りているかどうかにかかっているのです。


人と人のつながりとは、結局、言葉なのです。動物はお互いの絆を確認するのに体と体をこすり合わせたり、猿なら毛づくろい(グルーミング)をしたりしますが、人間はそれを言葉のやりとりで行っているという説がある。これをボーカルグルーミング仮説と言います。成功する人、人の上に立つ人は、このことを経験的によく知っています。だから言葉によって人の心を掴み、親しみを感じさせたり、協力を引き出したりするのがうまい。しかもこの能力を日々磨き続けるので、さらにうまくなるというわけです。


初めて会う相手には慎重になり、「即答しかねますが……」「社に持ち帰り、検討させていただきます」などと逃げがちですが、曖昧な言葉は相手の心には頼りない男と映ります。大物は逃げ道を作りません。「ぜひやらせてください」「やりましょう」と言い切る。たとえハッタリでも、言葉に自信を感じさせることが大事なのです。


あなたが他人に軽んじられているとしたら、原因はズバリ「演出不足」です。「大物」と呼ばれる人がいますよね。しかし、本当の大物はごく一部。ほとんどは「自分が大物であるように見せる演出」がうまいだけなんです。服装、言葉遣い、立ち居振る舞い……。人は、大物らしい外見の人を見ると勝手に近寄りがたいオーラを感じるため、それを利用して、「大物っぽく」見せてるだけなんです。だから、あなたが他人に軽んじられているとしたら、しぐさや服装をいかにもデキるビジネスマン風に変えればいい。たったそれだけで、一目置かれる存在になれるのです。


食事をおごるときは、「おごってやってる」感を醸し出さないこと。「頼む、○○(後輩の名前)! オレにおごらせてくれ、いや、おごりたいんだ!」と誘ってみましょう。人は、お願いされるとうれしく感じる習性があります。先輩から無理強いされている感じも薄れ、結果、食事の時間が楽しいひとときに。その好印象は、そのままあなたへの好意へと転換されます。


「相手の話をよく聞き、相手に語らせましょう」。巷のコミュニケーション本にはよくそう書かれていますが、それはある程度、親しくなってからの話。社内でちょっと顔を合わせるぐらいの相手に「週末は何してたんですか?」などとあれこれ聞かれたらどうですか? ちょっと気持ち悪いですよね。社内間の挨拶では積極的に自分の話をする。そう心得てください。


挨拶とは「自分はこういう人間なのだ」とアピールする絶好の場。周りが定型句で終わらせているだけに、ほんの一言、二言のやりとりを増やすだけで、相手に「あいつは明るく挨拶する若者だ」という評判を簡単に勝ち取ることができます。とくに、家族の話は身内感も高まりますし、自分のドジ話は笑いもとれてより効果的です。


最近は、人のコミュニケーションスキルを指して、「コミュ力が高い、低い」などと表現することがあるようです。コミュ力の高さを決めるのは才能ではなく接してきた人の数です。ごく限られた人としか係わってこなかった人は、やはりコミュニケーションスキルが低くなる傾向があります。つまり、コミュ力の低さの原因は、単なる練習不足なのです。コミュニケーションスキルを上げようと思ったらテクニックの引き出しを増やそうとするより、先に「挨拶・名前を呼ぶ・笑顔」を心がけることに尽きます。むしろこれだけで十分。


心理テクニックなどに頼る以前に、誰でも超簡単に職場の人間関係を改善できる最強の心理的アプローチがあります。それは「挨拶・名前を呼ぶ・笑顔」の3つ。想像してみてください。「○○さん、お疲れ様です」といつも笑顔で名前を呼んで挨拶してくれる相手を嫌うことはできますか? その人が頼み事をしてきたら、なんとか力になってあげたいと思うでしょう。「挨拶・名前を呼ぶ・笑顔」は心理テクニック以前に人間関係をよくする土台。これをせずして、テクニックだけを学んでも、人を動かすことはできないのです。


コミュニケーションスキルという言葉が、やたらと取り沙汰されるようになったのは割と最近のことです。なぜなら、以前は誰もが大人になるまでに自然とコミュニケーションスキルを身につけていたからです。兄弟が多く、近所との付き合いや三世帯同居もごく当たり前。学校の部活動で上下関係を教え込まれ、会社に入れば飲み会や社員旅行などの濃密な付き合いがある。幅広い世代の様々な立場の人にもまれる環境が当たり前だったので、わざわざ学ぶまでもなかったのです。


人でも会社でも商品でも、競合間の実力差なんて実際のところはごくわずかです。そうなると担当者の人柄や関係性が決め手となってきます。実感としては、ビジネスで成功するかどうかを決めるのは、本質的な実力が15%ほどで、残りの85%は人間関係で決まるイメージ。選ぶ方も人間ですから、「頭のなかに笑顔が浮かぶ人」を選びたくなるのは当然のことです。それは会社のなかでも同じで、やっぱり毎日気持ちよく挨拶してくる人に対しては人事担当も「昇進させてやろう」と思うし、逆にいつもブスッとしている人はなんとなく足を引っ張ってやりたくなるものです。


謝ることで株を上げるチャンスは、自分がミスしたときだけに限りません。目の前で後輩が上司に怒られている……そんなときに、絶妙なタイミングで助け舟を出してあげるのです。例えば、「僕の指示が悪かったかもしれません……」「僕がちゃんと見てあげられなかったので……」といった感じ。上司は、当事者ではないあなたを強く怒ることができません。たちまち怒りが治まると同時に、かばってもらった後輩からは厚い信頼を、さらに社内では「あいつは男気のあるやつだな」という高評価をガッチリ得ることができます。もちろん、社内でうまく立ち回る力=「社渡り力」も高まります。


もしあなたが普段「すみません」と言っているならいますぐ「ごめんなさい」に変えましょう。「すみません」が理性の言葉なのに対し、「ごめんなさい」は感情の言葉。謝罪においてはビジネス的であるよりも、反省の気持ちが伝わりやすいのです。また立場の弱さを強調し、相手の同情心を引き出すことで、怒りが増長するのを防ぐ効果も。結果、真摯な態度をアピールでき、最初のマイナスイメージもプラスに。そして最後に、ゆっくりと45度の深いおじぎをして上司の前から立ち去る。これであなたの申し訳ない気持ちは十分に伝わるはず。


会議の場で印象をよくするには「発言するときは、あらゆる意見に賛成の立場をとること」。たとえば、「いまの意見に賛成です。が、もし可能ならば……」「(賛成して)いま部長がおっしゃっていたことの補足ですが……」と。どちらも総論で賛成しつつ、補足という形で各論にほんの少しオリジナルなニュアンスを感じさせるのがポイント。控えめに存在感をアピールできます。


社員による社内のうわさ話ほどあやふやなものはない。かつて倒産した大手企業の社員が口を揃えて言うのは、「倒産が告げられたその日まで、まったく聞かされていなかった」ということ。本当に重要な情報ほど、渦中にいる人には伝わらないものなのです。とはいえ、意味がないからと社内のうわさをシャットアウトしてしまわないこと。情報戦を制せずして生き残れないサラリーマン社会では、常にうわさへのアンテナを張りつつ、同時に信憑性を探る態度が必要なのです。


人は素性がわからない相手に心を開くことはできません。なので、自分から挨拶や雑談など、積極的に声をかける。その上で、自分は「こういう人間だ」と提示。例えば、「オレははっきり言うけど、悪気はないから気にするな」「部内の飲み会は断ってもいい。でも、仕事で本気を出さないやつにはバシバシいくぞ」といった感じ。部下はあなたが仕事にだけは厳しい人だとあらかじめ認識できます。そして、その態度を一貫させること。部下に最も嫌われるのは、その時々で態度を変える上司です。


「部下は褒めるとやる気を出す」。書店にあふれるマネジメント本で、こんな記述を見たことがありませんか? でも、同じ褒めるなら、タイミングを意識しましょう。例えば、プレゼン資料を作るように指示したら、「いい感じに進んでいるな」などと、早い段階で声をかけるのです。なぜなら、初期段階で何らかのよい結果(=褒められた)が得られるとやる気が上乗せされるからです。


「人好き」に共通しているのは、観察能力です。これがあるから「見て、気づいたことを言う」というシンプルな話術が成り立つ、ともいえます。人間が好きで興味があるから、細かいところに気がつくんです。植物に詳しい人は道端に咲いている花や草木に気づきますが、興味のない人は素通りするだけ。興味の有無で、見える世界が全然違うんです。


相手を機嫌よくさせる、というのは「話させる」ための大事なポイント。人は上機嫌なときほど多弁になります。ですから、自分が話すときも、相手の機嫌がよくなるようにと意識してください。一見ネガティブな話題も、ポジティブな持っていき方をする。雨の日に商談で人に会ったとき、「雨だと嫌な気分になりますね」では、気分が落ち込んでしまう。それよりも「僕は雨の日が好きなんです。街路樹が雨に濡れてツヤツヤして、きれいですよ」と言えたら、相手もちょっといい気分になるじゃないですか。


悲観的な人は、思考パターンを変えるキャナライゼーション(水路づけ)が必要です。「何もない土地に水を何度か流したら、浅い水路ができますよね。さらに長い間、水を流していると、その水路は深くなって、水はそこだけを流れるようになります。それと同じで、人間の思考にもキャナライゼーションが働いて、悲観的な水路を持つ人は、物事を悲観的にばかり考えてしまう。悪い妄想をしてしまう人は、ポジティブな妄想をするように心がけて、日頃から楽観的な水路を掘るよう努めましょう。


マスターして欲しいのが「最大級のごますり」。ごまをするといえば、一般的に悪いイメージがありますが、それは「ごますり」が悪いのではなく、すり方が下手だから。たとえば、仕事のできる上司(できなくてもよいのですが……)を褒めるとき何と言うか? 「○○さんて、仕事ができますよね」。それではありきたりで、上司も返答に困ってしまいます。それに、「そんなことない」と否定するのも上司としてはおかしな話。しかし、「日本一仕事ができる」と言われれば……。きっと上司は「調子いいやつだなぁ」と思わず笑って気を許してしまうはず。最大級の形容をプラスして、ごますりを笑いに転化、しらじらしさをも払拭する。これは「最大級」だからこその効果! なんとなく調子がよすぎるようですが、ごまをするのはビジネスマンに必須の能力です。周囲をちょっと見回してみてください。いわゆる出世している人=仕事のできる人ではないのでは? 上司に引き立てられ、同僚や部下に慕われる。これが出世するための第一条件。


魅力的に見える笑顔の筋トレとしてお勧めなのは、言葉の最後に、「イ」という口の形を作るトレーニングです。「おはようございます(イ)」「またご一緒しましょう(イ)」というように意識しましょう。そうすると、いつもニコニコと笑顔をたたえている人という好印象を残すことができます。


笑顔は、まさに表情筋という筋肉で作られます。日頃から笑顔を忘れている人は、表情筋の筋トレ不足。その場だけ急にとりつくろうとしても、ぎこちないし、気を抜くとすぐ元の顔に戻ってしまいます。笑顔が素敵と言われる人は、顔立ちや生まれつきのおかげではなく、日頃の行ないから作り上げたものなのです。


あなたは日頃、係わる人に、分け隔てなくコミュニケーションが取れているでしょうか。それは大切な取引先や職場の人にとどまりません。買い物をするコンビニの店員、すれ違う警備員や清掃員への挨拶。あるいは、電車やバスで隣り合った人への気遣いのひと言。こうした場で「おはようございます」や「ありがとうございます」がパッと出てこない人は、いざ仕事の場でも肝心のひと言が出てきません。しかし、常日頃から「ありがとう」が言えている人は、たとえば、営業先でお茶を出されたときも、心のこもった「ありがとうございます」がすんなりと出てきます。


動物は毛づくろい(グルーミング)しあうことで仲間を認識しますが、人間にとってのグルーミングは、声や言葉のコミュニケーションであるという心理学の仮説が「ボーカル・グルーミング仮説」です。ですから、挨拶は目礼や会釈だけではなく、声に出して伝えるのがベター。その際、雑談や気の利いたやりとりをしなきゃ、と頑張る必要はありません。声をかけることに意義があるので、「おはようございます」「お疲れ様です」「お先に失礼します」だけでも十分です。


部下に仕事を任せるコツは、「相手に選ばせる」という1アクションを加えること。たとえばひとつのプロジェクトに対し複数の仕事があるとしたら、「AとBとC、どれがやりたい?」とたずねるのです。じつは、この「選ぶ」という行為が、人の満足感に深く関わっています。人には本来、たくさんの中から選びたい欲求があります。選ぶことで「会社の仕事」が「自分の仕事」と思えるようになり、結果、部下も納得のうえで前向きに取り組むようになるのです。もし、上司であるあなたがBをやらせたいのに、部下が簡単な仕事である「Aがやりたい」と答えたとしたら。そんなときは、「最近すごく頑張っているし、Bをやれる実力があると思うよ」「Aもいいけど、難しいBのほうが向いているんじゃないかな?」などと、相手を立てつつBの仕事へと導いていきます。この方法は、「選ばせるふりして、選ばせていない」のがミソ。しかも、部下が「あれ?」と気づくことはありません。なぜなら、ほめて気持ちよくさせつつ、方向転換をさせているから。


内藤誼人の経歴・略歴

内藤誼人、ないとう・よしひと。心理学者、コンサルタント、ビジネスコーチ、作家。慶應義塾大学社会学研究科博士課程を修了後、有限会社アンギルドを創業。ヒューマンリレーションズ関連の書籍を執筆しながら、人材育成、販売促進などのテーマで企業訓練を行っている。おもな著書に『人は暗示で9割動く』『人たらしのブラック心理術』『交渉力養成ドリル』『人間関係を温かくする上手なウソの作法』など