八田英二の名言

八田英二のプロフィール

八田英二、はった・えいじ。日本の経済学者、学校経営者。「学校法人同志社」総長・理事長。京都府出身。同志社大学経済学部卒業、同志社大学経済学研究科修士課程修了、カリフォルニア大学バークレー校大学院経済学研究科修了。同志社大学講師・助教授・教授・経済学部長・学長、同志社理事長、大学コンソーシアム京都理事長、日本私立大学連盟副会長、全日本大学野球連盟会長、日本高等学校野球連盟(高野連)会長、日本学生野球協会会長などを務めた。

八田英二の名言 一覧

私は、大学を動かす車輪は「経営」と「教学」だと考えています。この両輪が同じ方向に向かって、同じスピードで回転しているのが理想の姿。しっかりとした教学があり、ある程度の収入があるからこそ、新たな教育改革を行なうことができます。


大学に対する社会の要請はますます増えていますので、建学の精神を高く掲げながら、あらゆる面で社会や時代の要請に応える「不易流行」を、大学経営の基本的な考え方としています。


同志社大学は、グローバルという言葉がまだ世の中に浸透する前から、そのような人物の育成に取り組んできました。グローバル教育というと、とかく語学教育を連想しがちですが、語学だけではなく、世界的視野を膨らませたものの見方ができるようにするのが教育の本質です。


同志社の創立者・新島襄は、大学には二つの大きな社会的使命があると言っています。一つは「専門知識を教えること」、もう一つは「人格形成を行なうこと」。なかでも重視しているのが人格形成です。専門知識は、人類の幸福のため、社会のため、自分の将来のために必要です。ただし学び得た知識を世に活かす時、品性が備わっていなければ意味がありません。


同志社大学は、いろいろなバックグラウンドを持った人が集まる大学です。均質な学生だけを集めて教育を行なう大学ではありません。多様な人にたくさん来ていただくためには、やはり入試制度も多様でなくてはなりません。海外からの学生はもちろん、様々な年齢の方や社会人も含めてきていただきたいと考えています。


総合学園というと、学校が寄り集まっているイメージがあるかもしれませんが、同志社の場合は、単に集まっているだけでなく、教育の根本のところでつながっています。どの学校に入ろうとも、同じ教育の理念のもと、学生たちは育っていきます。また、幼稚園から大学まで一貫して同志社という一団だけでなく、大学から同志社に入学する一団が存在するのも、学校全体に大きな活力をもたらしています。


野球を通じた高校生の人格形成にひと役買いたいとの思いから(高野連会長就任要請を)お受けしました。高校野球は、面白い試合を観客に見せるという商業主義的なスポーツではありません。全国の最高峰を目指し、選手たちは練習に励むわけですが、その中で築かれる人間関係は、高校生の精神的な成長に大きな影響を与えます。


同志社大学には、30数万人に及ぶ卒業生がいます。学校法人にとってのステークホルダーは、学生、保護者、教職員だけではありません。卒業生もまたステークホルダーであり、母校を最も思ってくださる方々なのです。卒業生の要望を経営面にも教学面にも活かすとともに、様々なサポートもしていただけるように努めることが、総長そして理事長としての私の役割ではないかと思っています。


これから新設が認められていくのは、即戦力となる職業人を養成する「専門職大学」で、私たちの大学にとっても強力なライバル校になると予測しています。しかし、大学は、専門知識を学ぶだけではなく、人格を形成し社会に人を送り出す場でもあることを忘れてはなりません。従来の大学と専門職大学がうまく共存しながら進学率を高めていければいいのかもしれません。


人間形成を行なうには、何らかの価値判断基準が必要です。そこで新島襄は、キリスト教主義の中で学生の人格形成を手助けしようと考えたのでしょう。新島は、日本の未来を切り拓きたいという志を胸に、単身アメリカに渡り、3つの学校を卒業しています。そのうちの一つ、アーモスト大学のリベラルアーツ(生きるために必要な一般教養)に大きな影響を受け、人として備えておくべきことをキリスト教主義精神によって育もうとしました。これが「良心教育」であり、同志社大学の最大の強みです。


同志社大学には1学年につき6000人の学生がいますが、一貫教育で入学してきた学生は2割程度。あとの8割は同志社以外の小中高を経て入学してきます。私は、これくらいの比率でちょうどよいと思っています。多様なバックグラウンドを持った人が集まる社会の縮図のような環境で、良心教育のもとぶつかり合いながら学ぶ。これによって摩擦熱が起き、やがてパワーとなって学生生活を豊かにしています。学生にとって理想的ではないかと考えています。


子供時代に野球を経験した人に「尊敬する人物は誰ですか?」と聞くと、「監督」という答えが最も多く返ってきます。名将と呼ばれる監督は、人間的にも優れている人が多い。野球の指導力だけでなく人間力も兼ね備えていないと、やはり子供たちはついていきません。私は、大学も同じだと思うのです。素晴らしい設備や教師陣だけでなく、学生を育てようとする大学全体の雰囲気、いわば「大学力」が不可欠だと思います。


京都市は小さな街であるにもかかわらず、たくさんの大学や短大が集まっています。しかも、単に集まっているわけではなく、京都の文化や歴史といった基盤を共有する「運命共同体」という意識を持っています。そういう意味では、京都の大学で学ぶのと他地域の大学で学ぶのとでは、少し意味合いが違うと考えています。私は、京都の街自体が大学のキャンパスだと考えています。つまり、京都そのものが教科書。華道にしても茶道にしても、本物の伝統文化がここにはあります。そんな京都に同志社大学があることも大きな強みだととらえています。


総長としての私の最大の使命は、同志社というブランドをもっと高めることだと思っています。メディアを利用して同志社の学びを発信することはもちろんですが、卒業生に広報役を務めていただき、クチコミで同志社のよさを社会に広めてほしいと考えています。そのために私たち学校側は、卒業生の皆さんに「同志社はいまこんな取り組みをしている。こんな教育を行なっている」という情報を提供する必要があります。そしてゆくゆくは卒業生のお子様が同志社に入学する流れをつくりたい。「自分の子供にも同志社教育を受けさせたい」という卒業生が増えることが、教師陣にとって最も嬉しいことですし、それが社会的な評価でもあると考えています。


スポーツは、人格を形成する上で、非常に重要な役割を果たすと思っています。スポーツを通じて、社会的な協調性、独立心などを育むことができるからです。学生スポーツをはじめ、サークル活動に積極的に力を入れてきたのもそのためです。人格形成は、大学の教室だけでできるものではありません。どんな本を読んだか、どんな先輩や後輩と付き合ったか、極端なことを言えば、誰と何を食べたかも人格形成に大きな影響を与えます。そうした経験は、むしろサークル活動やスポーツから得られる部分が大きい。学生には大学と自宅を往復するだけでなく、もっとたくさんの人とかかわってほしいのです。


八田英二の経歴・略歴

八田英二、はった・えいじ。日本の経済学者、学校経営者。「学校法人同志社」総長・理事長。京都府出身。同志社大学経済学部卒業、同志社大学経済学研究科修士課程修了、カリフォルニア大学バークレー校大学院経済学研究科修了。同志社大学講師・助教授・教授・経済学部長・学長、同志社理事長、大学コンソーシアム京都理事長、日本私立大学連盟副会長、全日本大学野球連盟会長、日本高等学校野球連盟(高野連)会長、日本学生野球協会会長などを務めた。

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