保坂隆(精神科医)の名言

保坂隆(精神科医)のプロフィール

保坂隆、ほさか・たかし。日本の精神科医。「聖路加国際大学」教授。山梨県出身。慶應義塾大学医学部卒業。東海大学医学部精神科学講師・助教授・教授、聖路加国際大学臨床教授、聖路加国際病院リエゾンセンター長、精神腫瘍科医長・部長などを務めた。

保坂隆(精神科医)の名言 一覧

サポートされることばかりを考えるのではなく、あなたもまた、誰かにとってのサポーターでなければなりません。人間関係の基本はギブ&テイクであることを忘れずに、関係を構築する必要があります。

楽しく、穏やかに、健康に生きるために重要なことは、イライラしないこと。

私も以前は大学の医学部の教授になり、7年間務めましたが、あまりに窮屈で辞めました。手放すことで私はとても自由になれました。

年齢を重ねると、プライドが邪魔して素直に人に質問できなくなる人がいます。その結果、人間関係が狭くなってしまうのです。「40代だからなんでも知っていないと恥ずかしい」と思う必要はありません。私たちは、一人では生きていけません。人生の岐路に立つたびに、人の助けを必要とします。

親は、子供に自分の夢を押しつけてしまうことがあります。それによって、子供が友達と遊ぶ時間がないほど習い事をさせたりするのです。少しでも子供の将来を盤石なものにしたい気持ちはわかりますが、将来は今の時間の長線上にあることを忘れてはいけません。

楽しく長生きするために、どうぞ第二の人生を楽しむ努力をしてみませんか。これまでの人生で、やりたくても断念したことが何かしらありませんか。仕事が忙しくてできなくなったこと、お金がなくてできなかったこと、家族に気兼ねしてできなかったことなどを、これを機に始める。定年退職をマイナスに考えるのではなく、「やっと自由な時間を持てた」とプラスに考えてみるのです。

定年退職しても過去の栄光など早々に忘れてしまい、趣味に没頭したり、新しく何かを始めている人は、さわやかで全然イライラしていません。共通の趣味や話題を持った、上下関係のない新しい友達をつくることができます。あまり家にいないので、夫婦も円満。平穏になれるのです。

人間関係によって傷ついたり怒ったり、ストレスを溜めたりすることもあります。そうした関係をわずらわしく思う人もいるでしょう。しかし、信頼できる人間関係を築くことができれば、仕事でもプライベートでも、これまで以上に多様な生き方を実現できるのです。ぜひ、あなたを支えてくれるソーシャルサポート(精神的にも肉体的にも支えてくれる、家族や恋人、友人や仕事仲間)との関係を見直してみてください。

20代から40代の人におすすめしたいのは、運動習慣を身につけることです。長生きしたければこれはマストです。運動は副交感神経を鍛える数少ない方法です。最も効果的なのはランニングや水泳などの有酸素運動ですが、筋力トレーニングも効果的ということがわかっています。私の個人的なおすすめはヨガです。ストレッチと有酸素運動を同時に行い、腹式呼吸が副交感神経を優位にしますから、自律神経を整えるのには非常に効果的です。

いつもイライラしている人というのは、交感神経がオンになっている時間が長くなります。すると血管が収縮し、血圧が高くなり、動脈硬化が進んで「心筋梗塞」や「くも膜下出血」などのリスクが高まります。一方で平穏な人というのは、自律神経のバランスがいい。日中は交感神経が働いて活動的になりますが、夕方には副交感神経のスイッチが入って、食事、入浴を経てとてもリラックスし、いい眠りにつきます。当然、病気にかかりにくくなります。

歳をとってよく怒るようになる人と、そうでない人の違いは何でしょうか。それは、「定年退職した後に現役時代の自分に執着しているか否か」だと私は思います。執着のある人は、役員や部長など「偉い人」であった自分を心の拠り所にし、自分と周囲の人の間に勝手に上下関係をつくります。誰に対しても上から目線で接し、自分を目上の人として扱わない人に対して、非常にイライラするのです。

クローゼットを片付けると、スッキリして万事回転がよくなる。人に無理やり捨てさせられるのと、自分で捨てるのとでは、全然違います。精神的にも自分で捨てたほうがいい。でも、おしゃれをする気持ちは、一緒に捨ててはいけません。無理に高いものは買わなくてもいい。ちょっとかっこいいサングラスをいつも持っているなど、一点豪華主義がオススメです。これは収入が減る定年後にも使えるテクニックです。

「仕事面」の人脈構築において心がけてほしいのが、「情報面でのソーシャルサポーター構築」です。具体的には、何かわからないことがあった際に、「○○に詳しい人は△△さんだから聞いてみよう」と気軽に聞くことができる関係です。そうした人が瞬時に出てくるかという、いわば「人間検索力」は、とくに新たな分野へのチャレンジをする際には欠かせません。そこで、まずすべきなのが、「人脈の棚卸し」です。自分がこれまで会ってきた人を再確認し、その中で自分に有益な情報をもたらしてくれる人は誰かを考え、その人との関係を強化していくのです。もちろん一方で、新たな人脈開拓も欠かせません。

仕事に突っ走りがちな40代は、家族の中での存在感が薄くなる年代。家族のためを思って仕事に邁進しているはずなのに、平日は残業、休日は家で寝てばかりで家族とのすれ違いが続き、気づいたときには愛想を尽かされていたという例は多いもの。最近は熟年「前」離婚というケースも増えているそうです。具体的にはまず、妻への「ねぎらい」は欠かさないようにしましょう。たとえば、普段から妻に「ありがとう」を伝えていますか。掃除や洗濯など、妻がしてくれることを当たり前と思わずに、感謝の気持ちをきちんと言葉で伝えることで、会話は少なくても、妻は自分が認められているという気持ちを持つことができます。

私がお勧めしたいのは、時には妻と子供を信頼し、自分の仕事上の悩みを相談してみることです。実は私がそうでした。定年を迎えて、その後どんな仕事をしようか迷ったとき、真っ先に家族に相談したのです。とても良い情報をもらい、家族が自分をどう見てくれていたかもわかりました。いわば、家族が情緒面と手段面をサポートしてくれたわけです。これまでは、「家庭には仕事の話を持ち込まない」のがビジネスマンの常識だったかもしれません。ただ、これからは「家庭に仕事を持ち込む」ことも、大切になってくるでしょう。それまで家庭を振り返ることなく働き詰めだった夫や父親が、人生の転機に自分たちを頼ってくれたら、単純に家族は嬉しいものです。それが家族の信頼構築につながります。

残りの人生をどう過ごすべきかの選択を迫られる40代。ただし、第二の人生を考える作業は、そう簡単ではありません。それまでの居場所や関係性を手放すことを意味しますので、喪失感を味わいます。それをきっかけに、うつ状態になる人もいるほどです。だからこそ私がお勧めしたいのは、40代で「人間関係をメンテナンスする」こと。会社の支えを失っても、あなたを支えてくれる人が周りにいれば、孤独感を感じることもありません。

保坂隆(精神科医)の経歴・略歴

保坂隆、ほさか・たかし。日本の精神科医。「聖路加国際大学」教授。山梨県出身。慶應義塾大学医学部卒業。東海大学医学部精神科学講師・助教授・教授、聖路加国際大学臨床教授、聖路加国際病院リエゾンセンター長、精神腫瘍科医長・部長などを務めた。

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