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佐藤天彦の名言

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佐藤天彦のプロフィール

佐藤天彦、さとう・あまひこ。将棋棋士。福岡県出身。第75期名人。幼少期から将棋を開始。18歳でプロ入り。その後、数々のタイトルを獲得。

佐藤天彦の名言 一覧

土台づくりは一朝一夕にはできない。将棋だけでなく、人生経験そのものなので、日常生活もおろそかにできない。


長期戦のつもりで自分の土台づくりに努め、実力をつけていけば最終的な勝ちにつながる。


日常生活で考えることを放棄してしまうと、それが習慣になり、将棋に跳ね返ってくる。


勝負への執着を持ち過ぎると真っさらな気持ちで、局面を見れなくなる。むしろ「楽しい」「ワクワクする」ほうに側を向ける。いわば「余裕」を心に置いておく。それこそが直感力を磨くカギだと、私は実感しています。


対局は緊張感のある頭脳戦。家にいるときから音楽を聞き流しています。そうすると、気持ちが落ち着きます。最近はバッハのオルガン曲にハマっていますね。


土台づくりで心がけたのが過去の大先生たち、升田幸三先生や中原誠先生、羽生先生などの棋譜を研究することです。次の対局で使える実用的なものではないかもしれませんが、先生方の棋譜は将棋の歴史でもあるので自分の血となり肉となります。


強い人ほど、よく研究された戦法への対応力があり、策を凝らすだけでは勝てません。トップ同士の対局は互いに仕掛けた罠をすべてかいくぐり、最後は未知の世界に入ります。そこでは、棋士の個性も含めて総合力の勝負になる。だから、若い時期ほど総合力の基礎となる土台づくりをしたほうが、将来的な勝ちにつながるように思います。


僕はプロデビューした直後から土台づくりを重視してきました。自分の理想や最終的なゴールから逆算した結果です。目先の勝利ばかりを求めたら、先々トップクラスの人と当たったときに勝てないのではないか、と考えたからです。


「近距離」「俯瞰」という2つの視点を持つようにもしています。近距離で見るとすごく苦しいことでも、少し離れた視点で人生全体のイベントとして捉えると、面白さが出てくる。2つの視点があることで、苦しいものが楽しくなり、興味が出てくるので、集中力を高めることにもつながる。


将棋は少しいい手を指しても、それで勝てるわけではありません。反対に少し悪い手を指しても、その後に最善を尽くせばそれ以上は悪くならないし、相手が間違える可能性もたくさん残っています。今が多少よくても悪くても、その後の自分のやり方次第と考えておいたほうがいい。


将棋では指し手が悪いと劣勢になりますが、それ以上に危険なのがその一手を後悔する感情が湧き起こり、集中力やモチベーションが下がることです。そういうときに決定的なミスを犯し、負けに直結するケースが多い。


極限状態の勝負では、精神的に土俵際まで追い詰められないシステムをつくることが大切。実力を出し切れるかどうかは、感情に大きく左右されるので、あらかじめあらゆる感情への対処を考えておくことが重要。


名人戦で羽生(善治)先生に挑戦するとき、「勝ちたい」とはやる気持ちをできる限りおさえて、一将棋ファンとして「大舞台で憧れの人と指せる」というやり甲斐にフォーカスしていった。


自分で興味が持てないことには集中できません。途中で楽しめなくなるか、飽きてしまって集中力が切れてしまう。一方で、対象に興味が持てれば楽しくなるし、さらに興味が湧いて集中できます。僕の場合も、未知の局面に出くわすと興味が湧いてきて、気が付けば1、2時間経っていることがある。


集中力を保ち続けることは、限界があります。どこまで鍛えたとしても、人間の湧き上がってくる感情を止める術はありません。解決策は、対象そのものに興味を高めることのように思います。


勝つことを目指し、研究を積み重ね、得意の手を追究していった。けれど、そのせいで新しい発見や、本来の将棋の楽しさがなくなっていたんですね。しかも勝てない。ならば、いっそ目先を変え、ほとんどやらない、まったく別の作戦を試すほうが自分の心がワクワクするだろう、と。実際、緊張から解放されて、対局が楽しかった。

【覚え書き|羽生善治名人との対戦を振り返って】


その頃、他の公式戦も含めて私は6連敗中でした。しかもずっと研究してきた手で負け続けた。「名人になりたい!」という欲求と「得意の形なのになぜ?」という焦りが重なって、心が乱れました。こういう時って視野が狭くなり、思考も狭くなる。結果、動物的なカンも鈍るんですね。「こうに違いない!」と直感で指した手が、ことごとくハズれていました。そこであえて得意の戦法を捨て、3年ほど全く使わなかった「矢倉」という戦法を使いました。研究で煮詰まった気分を変えたかったんです。

【覚え書き|第74期将棋名人戦 第2局の逆転劇を振り返って】


直感が勝負を左右することは良くありますね。将棋は勝利に向かって理詰めで一手一手考えていく、とても論理的なゲームです。一方で「正解が一つではない」「考える時間が限られている」という特徴も持つ。だから必ず「この手かな」と動物的な「カン」を頼りに指さざるを得ない局面が出てきます。そして、直感が研ぎ澄まされている時はその選択が当たることは多い。勝利を手繰り寄せる可能性が高まるんですよ。


佐藤天彦の経歴・略歴

佐藤天彦、さとう・あまひこ。将棋棋士。福岡県出身。第75期名人。幼少期から将棋を開始。18歳でプロ入り。その後、数々のタイトルを獲得。

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